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2013年04月28日

【起業】『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』堀江貴文


金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?
金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「ホリエモン」こと堀江貴文さん仮出所後初の作品。

と言っても短期間にやっつけで書きあげたのではなく、獄中でも出し続けていた有料メルマガの「ビジネスモデル教えちゃいます塾」と「Q&A」を中心にまとめあげたものです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
獄中という状況を感じさせない未来を見据えたビジネスアイディアの数々に加え、本書では、それを実現するためのメソッド、思考を読み解く手引きとして、メールマガジン読者とのQ&Aを再構成の上、収録。
さらに特別解説として、著者のよき理解者である文化人類学者・船曳建夫氏、夏野剛氏、藤沢数希氏、西村博之氏ら識者が、著者の思考の補助をしつつ、合理的思考を説く。

有料メルマガを購読していない自分にとっては、待望の1冊でした!


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【ポイント】

■1.地下アイドル・ギャルメルマが「MLM48」
 のっけからマルチみたいなネーミングで恐縮だが(笑)、これはかなりマトモなビジネスモデルである。1人1人だといまいちインパクトが小さい地下アイドルも、人数をまとめれば成功できるモデルを作ることができたりする。それはAKB48を見れば理解できると思うが、最近はグラビア雑誌や写真集もネット勢力に押されて低調だ。
 そこでメルマガでグラビア写真や対談などを発信し、イべントの参加はメルマガ購読者のみという風にもっていけば、安定収入を確保し新人も投入、育成できるのではないかと思うのだ。これは企画がとても大事なので、そこさえ巧くつかめば、成功するはずだ。
(初出・第105号 2012年2月15日配信)


■2.ソーシャル合コンサイト
 ネット上には出会いを求める男女が非常に多い。そこで、ツイッターやフェイスブックを利用して、自分と直接知り合いの友人を誘うことで成立する、りアルタイム合コンサイトというのはどうか。もちろん、合コンに特化して「店選び」から、オンラインのみでの「ビデオチャット合コンモード」を設けるなど、徹底的に合コンをサポートするサイトにするのだ。ちなみにオンライン合コンモードは『クローズド/オープン』を選択できるようにするといいだろう。
 すでに多くのソーシャルメディアは、こういったことに活用されていると思うが、"合コンに特化している"と銘打ったSNSは見たことがない。
(初出・第115号 2012年4月2日配信)


■3.ニコ動で投資リアリティーショー
 起業するための資金集めが大変だと感じている人は少なくない。そこで、それこそ一昔前に流行った『マネーの虎』なのだが、今であればこの事業はニコニコ動画にやってもらいたい。そして多くの人に、会社に勤めることだけが仕事ではないということをわかってほしいと思うのだ。
 投資家は出演者に限定するのではなく、視聴者が参加できる私募ファンド(50名まで)にしてユーザーも参加できるようにすればよい。
 ニコニコ動画であれば時間制限もないので、事業が立ち上がった後もフォローアップすることができるだろう。
(初出・第93号 2011年10月31日配信)


■4.日本のお笑いを積極的にYouTubeで公開
 テレビ番組で、スギちゃんオススメの先輩一発屋芸人のバカウケ映像みたいなのを海外のテレビで流していたのだが、結構ウケていた。スギちゃんのネタもウケたらしいんだが、いま売れていない芸人は自分のネタをYouTubeで毎日更新くらいのノリで出していったらいいと思う。特に楽曲とか体を使ったネタは万国共通だから。YouTubeで大ヒットした韓国のPSYの『江南スタイル』だって、歌詞はほとんど韓国語だし。
 広告料だけでも日々の生活費になると思うし、ブレイク(世界で)したら宝くじが当たるようなものだ。
(初出・第160号 2013年2月11日配信)


■5.ツイッター連携でニーズに応える屋台
 世界中でツイッターやフェイスブックと連携した屋台が流行っているらしい。ポイントは屋台の宣伝をするだけでなく、相手のプライべートも織り交ぜてコミュニケーションをとることなのだそうだ。
 まず、こういった屋台は場所代がかからない分、店舗型より儲かるんじゃないだろうか? さらに、店を出す先は人の流れをツイッターやフェイスブックからリアルタイムで判断することもできるので、必要とされている場所に必要な店を登場させることができる。飲食店などがニーズに合わせて出店する場所を決めるのは、言うまでもなく非常に大事なことである。
(初出・第84号 2011年8月29日配信)


■6.会員制旨い店紹介ビジネス
 私は『ぐるなび』とか『食べログ』などの飲食店サーチと呼ばれるサイトを住所検索用にしか使ったことがない。美味しい店は、全て信頼できる友人、知人の紹介でしか行かない。飲食店サーチに掲載されている味の情報などは、そもそも味覚が「?」な人が評価している可能性も高く、なかにはステマもあれば、ライバル店潰しも横行していたりするので信用できない。
 もちろん、求める店ってのは人によって違うので、「旨い店をたくさん知っている自慢」は、「有料メルマガ+フェイスブックアプリ」で会員組織化し、オフ会とかもやると十分ビジネスになる気がする。
 辛口グルメ評論家を何人か知ってるけど、皆、普通の人だもん(笑)。
(初出・第172号 2012年6月25日配信)


■7.スピンオフ作品量産化ビジネス
 人気コミックのスピンオフ(外伝)ノべライズが特に女性を中心として人気。何故かといえば、女性の方が作品に執着が強いらしく、その世界観をコンプリートしたい欲求に駆られるからだとか。
 実際のところ、漫画作品はその背後に膨大な隠れ設定(つまり実際の作品にはほんとちょっとしか描かれていない)があるはすで、サブキャラクターの外伝を描画するのはコスト・時間的には難しいがライトノべル的に文字化するのなら、外注しても可能。つまり、作品のドラマ・映画化と同じと考えられるのだ。むしろ、大予算が必要な映像作品と違い、文字化ならライター・編集者1人ずつ、原作者に表紙や挿し絵を描いてもらえば1〜2万部発行でも採算が取れる。
(初出・第149号 2012年11月26日配信)


【感想】

◆今まで堀江さんのメルマガコンテンツの書籍としては、やたらと分厚い『刑務所なう。』『刑務所なう。シーズン2』をご紹介してきました。

そちらでも堀江さんらしい視点が垣間見れる「時事ネタ時評」や、当ブログ的には親和性のある「読書記録」があったものの、ぶっちゃけウチのようなビジネス書中心のブログでご紹介すべき内容か、というと、ちと微妙だったり(堀江ファンなんで取り上げましたがw)。

それに比べて本書の元ネタとなる「ビジネスモデル教えちゃいます塾」と「Q&A」については、個人的には「お金を払ってメルマガ登録して」でも読みたいモノ!

今般こうして書籍化されたので、数年分の有料メルマガ代が節約できました……って自分セコ杉ワロタw


◆ビジネスモデルに関しては、上記で抜き出したものもそうでしたが、さすがにSNSやスマホ等のネット絡みのものが多かったです。

また、ネットがその中心になかったとしても、アナログビジネスの集客の手段としてTwitterやFacebookを取り入れているものもちらほら。

この辺は、たとえ堀江さんでなくても時代としてそういう流れになっているのだな、と。

ちなみに、よく堀江さんがよく言われる「ビジネス4原則」――小資本で始められる、在庫がない(あるいは少ない)、利益率が高い、毎月の定期収入が確保できる――を考えても、やはりネット活用は必須のようです。


◆また「Q&A」に関しては、まさに「玉石混交」。

具体的なビジネスモデルまで考えて、その是非を相談しているようなものもあれば、抽象的と言うか漠然としてものも見受けられました。

なお、「Q&A」については数が多いためか出典が載っていないのですが、獄中では月に100程度、その前は週当たりで100〜200回答していたのだそう。

堀江さんから実際にアドバイスをもらいたい人は、このためだけにメルマガを購読してもペイするかもしれません(どの位の確率で採用されるか分かりませんが)。

なお今回はスペースの関係で抜き出していませんが、付箋自体はこの「Q&A」にも貼っていますし、「さすが!」と思わせられるモノも多かったです。


◆そして「付箋を貼った」という点では見逃せないのが「特別解説」陣による「思考の補助線」コーナー。

盟友(?)のひろゆき氏ほか、夏野剛氏、藤沢数希氏、さらには東大時代の恩師である船曳建夫氏が、堀江さんの「昔」と「今」について語ってくれています。

これらの方々との対談もあったらさらに深みが増したかもしれませんが、さすがに時間の関係で無理だったのでしょうね……。

いずれにせよ、本書に収録されているのは、ビジネスモデルが70個ほどに、Q&Aが160強。

堀江さんのメルマガ読者でもない限り、本書は結構お買い得だと思います。


何気にお薦めしてよかとですかw?

金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?
金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?
はじめに
第1章 1980年以降に生まれた君へ
第2章 ネット社会の向かう未来
第3章 本気で金持ちになりたいか?
第4章 本当に幸せなライフスタイルとは?
第5章 ホリエモン出所後の日本を考える
あとがき――長野刑務所からの手紙
あとがきのあとがき


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【編集後記】

◆ガジェット好きとしては気になる1冊。

命を救った道具たち
命を救った道具たち

著者の高橋さんはガチの探検家なので、この本もガチっぽいんですがw


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