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2013年03月06日

【文章術?】『ソーシャルメディアで伝わる文章術』前田めぐる


ソーシャルメディアで伝わる文章術
ソーシャルメディアで伝わる文章術


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、コピーライター・前田めぐるさんの、ソーシャルメディアにおける立ち振る舞いを指南した1冊。

FacebookやTwitter等で発信する内容や、コメント、レスについて、具体例を挙げて解説してくれています。

アマゾンの内容紹介が簡単すぎるので、版元サイトから。
月間6万PVのブログを運営するコピーライターが教えるソーシャルメディアで「ウケる」「つながる」「ファンがつく」ための入門書です。FacebookやTwitter、ブログといったソーシャルメディアは気楽に始められる手軽なコミュニケーションツールですが、「いつもネタ探しに苦労している」「コメントがつかない」「ブログが三日坊主になってしまう」といった悩みを持つ人が少なくありません。本書では、たくさんの人と楽しく交流するための、ソーシャルメディアならではの親しみやすい文章のコツを解説します。ソーシャルメディアのマナーから、共感を呼ぶ文章、ゆるやかな繋がりからの信頼の育み方までやさしくわかりやすく紹介しています。

このブログ以外は、ソーシャルメディアをほとんど使いこなせていないワタクシですが、勉強になりました!


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【ポイント】

■1.ネガティブな記事でもポジティブなコメントで励ます
 ソーシャルメディアでは、投稿した記事も多くの人の目にふれますが、それに対するコメントも多くの人の目にふれることを忘れてはいけません。もしネガ語で記事を書いた人がいても、周囲が励ましたり、褒めたりして、その場が和やかになる場合もあります。
 もし、あなたの友だちが落ち込んでいて、思わずネガ語で記事を書いて投稿したら、その気持ちを受け止めて、さらにポジティブになれるコメントをしたいですね。
● (失敗した人に)
⇒「すごい、成功のコツはあきらめない『失敗力』だそうですよ」
●(怪我をした人に)
⇒「痛かったですね。日にち薬です。快方に向かうばかりです」


■2.褒め言葉でもタイミングと中身に注意する
 もしフェイスブックで、まだ友達になっていない異性から、写真がすごくいいと言われたら、どう思いますか? 特に外見への褒め言葉は、うれしい気持ちよりも警戒心を抱かせることになります。
 一方、考え方や意見を褒められた場合は、まだ会ったことがない人からでも警戒心を抱きません。むしろ
「会ったことがない人なのに、私の考え方に共感してくれた」
と感じるでしょう。褒め言葉でも書くタイミングと内容で、与える印象は大きく変わるのです。


■3.撮った写真を説明しない
 文章の役割というのは、写真にできないことをすること。
 言い換えれば、「写真を見て分かることは、書く必要がない」のです。写真を撮って、ブログやフェイスブックに載せて、その説明をする人がいますが、もったいないですね。
 例えば雲1つない青空があったとしましょう。美しくてついカメラに納めたなら、載せたいところですよね。ですが、左図の上の例では単なる写真の説明になっています。
いいお天気ですね〜。雲ひとつない青空です。


■4.五感を刺激する文章を書く
 フェイスブックなどで「こんなの食べたよ」と備忘録的に書くだけなら、五感を刺激する必要はないかもしれません。でも、友だちに「○○さんの文章はいつもそこに載っているのが欲しくなっちゃうよね」と言われたらうれしいものです。
 例えば、クロワッサンを焼いたときの様子を五感で表現してみましょう。「おいしい」と書かずに、おいしさを連想させるように書いてみます。そのとき意識したいのは、相手の「五感のどの部分」を刺激したいのか、ということです。

(詳細は本書を)


■5.ネガティブな投稿を、褒めて諭す
 例えば、Aさんがあるコンサルタントに大変失礼な対応をされたとします。怒り心頭に発したAさんが、思わず下の例のような書き込みをしました。確かにネガティブな投稿です。けれども、Bさんが褒めて諭すコメントを返したのです。このBさんのあとに「いるよね〜、そういう勘違いコンサル」とはなかなか書きにくいものがあります。Aさんだけでなく、その周囲の人までも良い方向に導こうとする、おだやかなBさんの知性を感じます。
Aさん「午前中、頼みもしないのに、あるコンサルに上から線でああだこうだと言われた。でも、その日の午後に、素人のお客さんに言われたことのほうがよほど役に立った」
Bさん「えらい!どちらからも学べたんだね。さすが」


■6.「なるほど」を連発しない
 ソーシャルメディアでは、日和見主義な人は良く思われません。あちこちで「なるほどね〜、本当にそうですね」と言っていないか、気をつけましょう。「本当にそうだ」と心から放つ言葉ならいいのです。
 しかし、いい加滅な相づちばかりしていると、その結果はいつしかボディブローのように効いてくるのです。口ぐせにしていると、じっくり考えない癖がつきます。人の意見に対してもどっち付かずであるように見えてしまうのです。


■7.イベントやアプリの推奨は無視して可
 結論から言うと、フェイスブックのイぺントぺージやアプリの推奨に関しては、無視しっぱなしでも問題がありません。わたしはたくさんの主催者に会いましたが、ほとんどの人は次のように考えています。
 「何度も送って申し訳ないなあ。忙しいってことは十分分かっているから、ダメモトで送るね。都合がよかったら読んでね。だから基本的にはスルー(無視)してね」
 まかり間違っても、
 「何度も送っても参加してくれないということは、わたしのことが嫌いなのかな。参加不参加の返事もないとは、迷惑なのかな」
などとは思っていません。無視といえば、心が痛むかもしれませんが、わざわざ断りを入れて返信の手間をかけるより、あえて見過ごすほうが親切かもと考えてみてはどうでしょう。


【感想】

◆そもそも私の場合、FacebookもTwitterも、基本的に「記事投稿告知」をブログサービスで自動でやっているだけなので、ほとんど活用できておりません。

それでもTwitterは、まだブログの記事内で引用される等して目にする機会があります(自分でもブログに埋め込んだりしますし)が、Facebookに至っては、たまにURL踏んで飛ばされると、コメントやらレスやらに溢れてめまいがすることがw

「なるほど〜、これがリア充というものか……」←違うw

逆に、日ごろからFacebookを使われている方にとっては、本書の第2章の「ソーシャルメディアで気をつけたい6つのポイント」は役に立つと思います。


◆もっとも、Facebookだけでなく、上記ポイントの初っ端の「ネガティブな記事に対するポジティブコメント」というのは、ブログでも使えるもの。

さらにTwitterであっても、メンション飛ばす際に意識すれば、相手も励まされるかも知れません。

そしてそれより高度なのが、ポイントの5番目の「褒めて諭す」。

こんな「大人の対応」をしてみたいものです(遠い目)。

……私だったら、いっしょに「(*´д`)(´д`*)ダヨネー」とネガティブ風味で盛り上げちゃいそうですがw


◆なお、書名に「文章術」とあるように、本書の第1章では「文章力がすぐにアップする9つのヒント」と題して、具体的にソーシャルメディアでの文章の書き方を指南しています。

「同じ言葉の頻出を避ける」「同じ語尾が続くのを避ける」あたりは、私も意識しているところ。

ただし前田さんは、さすが「言葉のプロ」だけあって、同じ言葉を避けるために『類語新辞典』を長年愛用されているとか。

角川類語新辞典
角川類語新辞典

私も言い換えには結構迷うことがあるので、本当ならばこういう辞典を持つべきなのかもしれませんね。


◆さて、こうした「文章作法」「コメント作法」はまだ分かるのですが、私がちょっと分からなかったのが、Facebookの「〜ページ」に関する部分。

「facebookページ(ファンページ)」「グループページ」「イベントページ」等における文章術や立ち振る舞いについては、これらのページがどういうものかを知っていないと活用できないと思われ。

とはいえ本書は「Facebookの解説本」ではなく「文章術の本」なので、「知っている」前提で話が進んでしまうのはしょうがないかと。

そう考えると、私が本書の「本当の価値」を実感するのは、将来、Facebookを活用してからなのかもしれません。


ソーシャル時代の文章作法がここに!

ソーシャルメディアで伝わる文章術
ソーシャルメディアで伝わる文章術
第1章 文章力がすぐにアップする9つのヒント
第2章 ソーシャルメディアで気をつけたい6つのポイント
第3章 今日が明日の糧になる。タイムラインの書き方・活かし方
第4章 学びをシェアしよう
第5章 上手い文章より、共感を呼ぶ文章にしよう
第6章 ゆるやかなつながりで「信頼」を育む
第7章 独自の視点で価値を高めよう


【関連記事】

【ネタの玉手箱やぁ〜!】「Value Seeds100―ワーキングマザーが見つけたバリューのタネ」前田めぐる(2007年07月03日)

【文章術】『伝わる!文章力が豊かになる本』小笠原信之(2012年01月15日)

【文章術】『Twitterで磨く! 20代からの「国語力」』福嶋隆史(2011年12月04日)

【文章術】『150字からはじめる「うまい」と言われる文章の書き方』高橋フミアキ(2011年11月10日)

【文章術】『書くことが思いつかない人のための文章教室』近藤勝重(2011年10月02日)


【編集後記】

◆レビューは書けないと思いますので、こういうところで。

東京新定番和スイーツ―老舗から新スタイルまで厳選268店! (ぴあMOOK)
東京新定番和スイーツ―老舗から新スタイルまで厳選268店! (ぴあMOOK)

買って食べたあかつきには、「五感を刺激する」文章を書きたいものです。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、びっくりしました。冴え渡る文章で、ご紹介くださって感激です。本当にありがとうございます。
Posted by 前田めぐる at 2013年03月07日 17:15
               
追伸です。
ネット上での類語検索はこちらが便利です。ご存知かもしれませんが。
http://thesaurus.weblio.jp/

Posted by 前田めぐる at 2013年03月07日 17:56
               
>前田めぐるさん

著者さま直々のコメントありがとうございます。
記事にも書いたように、私がfacebookやっていたら、もっと有り難味が増したのだと思いますが、ホントすいません。

類語辞典は存じてましたが、あまり気にせず書いてました(汗)。
今後意識したいと思います。

今後とも宜しくお願いします☆
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年03月07日 19:06
               
とんでもありません。
抜粋のところに、smoothさんらしい勘所、さすがです。

キャンペーンが終わったのに、e-honで1位になったので、いまびっくりしています。
smoothさんのせい(←おかげ)ではないかと思います。

Posted by 前田めぐる at 2013年03月09日 04:12
               
>前田めぐるさん

e-honの件は、ちと微妙ですね〜(笑)。
私の記事とはあまり関係ないかと。
ただ、当ブログの検索エンジンでの評価が、昨日辺りから急に良くなってきたので、書名でググった方にはこの記事が目に入るかもしれません。
少しでもお役に立てると良いのですが……。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2013年03月09日 05:31