スポンサーリンク

2012年09月16日

【知恵?】『僕たちは知恵を身につけるべきだと思う』森田正康


僕たちは知恵を身につけるべきだと思う
僕たちは知恵を身につけるべきだと思う

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、昨日に続いて「未読本・気になる本」の記事から、読者の皆さんに人気だった1冊。

その記事でも書いたように、タイトルは自己啓発書チックですが、意外と「ビジネスシーン」に関連していたのが嬉しい誤算でした。

アマゾンの内容紹介から。
ハーバードやケンブリッジで教えてくれなかったこと、合理性やロジックだけでは解決できないこと、世界で活躍するエリートたちが最後に気づくこと、机上の空論ではない、これからの世界を生き抜くためのリアルな処世術。

なるほど、さすが海外の有名大学を渡り歩いてらしただけのことはあるな、と。


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【ポイント】

■1.中途半端な強みなら捨てる
「自分の強みや才能を活かしなさい」というのは世間の決まり文句ですが、僕は、ビジネスにおいては自分の強みや才能は必要ないと思っています。むしろ、中途半端な才能なら捨てた方がいいとさえ思っています。
 なぜなら、「自分の武器はこれだ」と強く思い込んでしまうと、「これしかない」ものが世の中で通用しないと知った時、大きな挫折につながるからです。(中略)

 可変性を持つこと。臆せず未知の領域にチャレンジすること。才能が否定されれば、あっさりと方向転換できる柔軟性があること。
 そういう人の方がビジネスでは活躍できます。


■2.目標は手前と遠くのどちらも視野に入れておく
 つまり重要なことは、手前の1円と遠くの100億円、どちらも視野に入れておくということです。
 明確な目標ではないにしろ、自分の中で「コンセプト」のような願望を持ち、「100億円ってどんな感じなのかなぁ」「経営者ってどんな感じ?」「大学教授ってどうやったらなれるの?」と意識を張っておくことです。
 そして同時に、目の前の小さな目標を確実に達成していく。
 今日の目標、今月の目標、今年の目標を1つひとつクリアした先に、100億円があります。
「この世に達成できない目標はない」とは、そういうことなのです。


■3.味方にしたい人間になる
「人気者になる」という本章の目的と照らし合わせて考えてみると、重要なのは、味方を作るというよりは、味方にしたい人間になることです。
「いても損はない」人間なら近くに置いておきたくないでしょうか? チームに非協力的な人より、積極的に協力してくれる人と一緒の方が気持ちよく仕事ができないでしょうか? 暗い人より明るい人の方がよくないでしょうか?


■4.「根拠なき自信」を持つ
 たとえば、「うちの会社でこういうことやリたいんですけど、できませんか?」と誰かから依頼があったとしましょう。
 僕は、まったく迷いません。
「ええ、できます!」と即答します。
 で、どうやればできるかはそのあとに考えるのです。
 それを嘘、詐欺だと言う人もいるかもしれませんが、結果として100%のものを出せれば嘘にも詐欺にもなりません。
 僕はこれを「根拠なき自信」と呼んでいますが、ビジネスで「根拠なき自信」は非常に重要な要素となります。
 ビジネスにおいて、「最も」と言っていいくらい重要なことだと思っています。


■5.成功モデルをいくつも持っておく
 これは冒頭に紹介したKさんを見ていても思うことなのですが、本当にアイデア力がある人というのは、瞬間的なひらめきがすごいようで、実はそれって、自分がそれまで蓄積してきた一定の成功モデルの上に当てはめて物事を考えているだけなのです。(中略)

 ですから、重要なことは成功モデルをいくつも持っておくことです。「この場合にはこのパターンだな」と、公式のバリエーションを持っておくことで、アイデア力がある人に見られるでしょう。


■6.死にものぐるいで策を練る
 少し厳しいことを言いますが、「上司の頭がカタかったので転職しました」「やりたいことができないので転職しました」……などと言っているような人は、どれだけ環境を変えても一生やりたいことはできないし、伝えたいことも伝わらないと思います。
 やり方、考え方、詰め方が、まだまた甘いのです。仮に相手に提案しても聞いてくれないのなら、その人に話を通さずにできる方法を考える。変化することへ否定的な人がいるのなら、「変化したあとのよさ」を徹底的に伝える。
 そうして死にものぐるいで策を練って、責任を持ってやるくらいでなければ早々にアイデアなど実現するものではありません。


■7.迷った時は、時間軸を足す
仮に好きな女性が2人いたとして、どちらと結婚すべきか?
「スタイル抜群で好みもストライクの女の子」と、「容姿にこれという傑出した要素はないものの、明るい性格で料理上手な女性」。
 男はバカですから、単純に現在の軸で比較するとスタイルのいい女性にいってしまいがちですが、要素を分解して「顔とスタイルが好き」「明るい性格と料理上手なところが好き」という特徴に絞り、さらに時間軸で「20年後……」と比べるとどうでしょうか。
 どちらを選ぶかはわかりませんが、たぶん、答えが出やすくなったと思います。


【感想】

本書の著者である森田さんですが、お恥ずかしながら私は今まで存じておりませんでした。

冒頭のアマゾンの内容紹介等からだと、「学歴マニア」のよう(本人も否定してませんしw)ですが、アルクのグループ企業である株式会社ヒトメディアの代表取締役であり、「それ以外にも(株)EnglishCentral取締役、京都情報大学院大学応用情報技術研究科教授、非営利活動法人教育支援協会理事など、国内外の企業経営、プロサッカーチームの経営、大学教授、教育機関など複数の役職を兼務」というプロフィールの持ち主。

それが故に、「机上の空論」に留まらず、実体験を踏まえた構成と内容になっており、なかなか説得力がありました。

例えば初っ端の「中途半端な強みなら捨てる」というお話では、かつては自分で「僕って天才?」と思っていた森田さんが、大学で「上には上がいる」という現実に直面した際に、どう対応したか、という事例が挙げられています。

なるほど、1つの能力やパターンに固執するのは、確かに危険ですよね。


◆また、上記ポイントの4番目の「根拠なき自信」は、類書でも良く言われているお話。

この件に関しては、当ブログでご紹介している作品でもちらほら見られるワケでして。

たった1分でできて、一生が変わる!魔法の習慣
たった1分でできて、一生が変わる!魔法の習慣
ポイントは「裏づけのない自信」です。一般の人は、裏づけを求めて自信の理由と根拠を探し始めます。それに対して、成功者たちは「理由のない自信」に支えられながら、次々と夢を形にしていくのです。
参考記事:【実践】『たった1分でできて、一生が変わる!魔法の習慣』から学んだ8つの習慣(2010年08月28日)

「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~
「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~
自分の力に自信をもっていさえすれば、その自信に根拠があるかないかは、潜在意識にとっては関係ない
参考記事:『「心のブレーキ」の外し方』石井裕之(2007年01月21日)

また、土井英司さんも講演会で『皆、「根拠」を求めすぎだけど、逆に根拠のない自信は誰にも崩せませんよね?』と言われています。

結局のところ、森田さん曰く「根拠なき自信」は「できる」「やれる」という「ポジティブな姿勢」が好結果をもたらしているのではないか、と。

また、他人にとっては実際に根拠があるのかないのかは分からないのですから、『「こいつに任せてみよう」と思わせたもの』勝ちな気が。


◆さらに個人的にツボだったのが、最後の「時間軸を足す」というお話。

個人的な嗜好で上記では「女性ネタ」を持ってきてしまいましたが、本書では「就職」や「ビジネス」での例も挙げられていますので、ご安心を。

比較する際には、どうしても現時点での差異や優劣を比べてしまいがちですが、本書で指摘されているように、一歩引いて、「将来どうなのか」も検討項目に入れたいところです。

……会社の場合は存続しているかどうかが一番大事な気がw


◆今回も当ブログのいつものパターンで、付箋を貼った部分だけ抜き出してしまいましたが、実は本書は流れに沿って書かれています。

多くの章において、ポイントやコツが箇条書きになっており、それらを補強・解説する形で上記引用部分が掲載されているので、できれば最初から通して読んで頂きたく。

ただし、それぞれの部分を個々に見ても、うならされる事が多かったですし、質が高いことは疑いないかと。

やはり、多様な経験を積まれた方の、実体験に基づく成功則は、得るものが多いな、と思った次第です。


これからの時代に必要な「知恵」を身につけるために!

僕たちは知恵を身につけるべきだと思う
僕たちは知恵を身につけるべきだと思う
第1章 合理性と義理人情
第2章 才能を捨てよ
第3章 人気者になる
第4章 アイデアを実現する
第5章 うまく立ち回る
第6章 最適な行動を選ぶ
第7章 人の上に立つ
第8章 文明開化する
第9章 安定からの決別


【関連記事】

【知的生産】『「世界水準」の思考法』キャメル・ヤマモト(2012年09月13日)

【オススメ!】『武器としての交渉思考』瀧本哲史(2012年06月26日)

【問題解決】『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』安宅和人(2010年11月30日)

【オススメ!】『3分でわかる問題解決の基本』大石哲之(2010年09月03日)

【必読】『問題解決のためのファンクショナル・アプローチ入門』横田尚哉(2010年08月18日)


【編集後記】

◆その森田さんの前作となるのがこちら。

100%目標達成する方法
100%目標達成する方法

興味を持たれた方は、併せてどうぞ。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「ビジネススキル」へ

この記事のカテゴリー:「自己啓発・気づき」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 09:00
Comments(0)TrackBack(0)ビジネススキルこのエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録

スポンサーリンク




この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。