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2012年09月03日

【仕事術】『20代で身につける成長の法則』長井 亮


20代で身につける成長の法則
20代で身につける成長の法則


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、若手ビジネスパーソン向けのスキルアップ本

キャリアコンサルタントである著者の長井 亮さん曰く「20代という成長著しい時期の過ごし方次第で、その後の30代、40代が大きく変わる」とのことです。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
ちょっとしたことで仕事はおもしろくなる!
---すべてがうまくいく51の法則---
「やりたいことがみつからない」「人間関係がうまくいかない」「これでいいのかわからない」など、20代ならではの悩みを、カリスマコンサルタントが51の法則を用いて解決します。

類書とネタ的にはかぶりますが、かなり大事ことが色々と記されていました!


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【ポイント】

■1.視点、視野、視座を変える
"視点"とは、どのような点で物事を見るかです。固定しがちなので、先入観を捨てる必要があります。"視野"とは、どこまでの範囲で見るか、のことです。ふだん見ていない方向から見ると、見えていなかったものが見えてきます。"視座"とは誰の立場で物事を見るか、のことです。これまでより高い視座から物事を見るといいかもしれません。
 どうしても人間は1つの"目"に偏りがちです。いろいろな目で物事を見てください。


■2.なくてもできる方法を考える
 自分の行動を1つずつ確認していくと、多くのことが手つかずのままだった、というこもに気づきます。しかし、人は"やっていない"何かしらの理由をつけてしまいがちです。
 もし、本気で実現したいのであれば、行動できないことを何かのせいにするのではなく、仮に条件が整っていなかったとしたら、その条件かなくてもどうすれば乗り越えられるかを考えるべきです。


■3.相手に求められる前にギブする
 キブとは、相手に求められて行うのではなく、相手がそうしてもらえるとうれしいだろうと思って行うのです。求められて行うのは、本当の意味でのギブではありません。
 どうギブすればいいのかわからないときには、何が相手の役に立つのかを考えてみてください。
 それでもわからなければ、相手に直接、どうすれば役に立てるのかを聞けばいいのです。


■4.今つらくてもその先に成功があると思う
 人の成長は落ち込んだあとでそれを乗り越えたときにやってくるのです。それはドラマや映画と同じです。主人公が成長するのは、だいたいが挫折を味わったあとです。それを乗り越えていく過程で成長する姿に、見ているほうも共感を覚えるのです。
 そして最後にハッピーエンド。自分の人生をハッピーエンドにできるかどうかも、その挫折を乗り越えていく過程にあると思います。


■5.下調べした内容をあえて尋ねる
 へッドハンターと呼ばれる人も、ブログやツイッター、インターネット検索で相手のことを事細かに調べます。でも、決して自分からは調べたとは言いません。相手が気持ちよく話せるよう少しずつ引き出していくのです。
 下調べしていると、ついそのことについて自ら語りたくなりますが、あえて黙り、相手にしゃべらせるのです。相手は気持ちよくなり、もっと話したくなります。相手はその場が楽しかった、と思うようになります。こうしてより親密になっていくのです。


■6.当たり前のことを徹底して行う
 本書で書いた内容は、ほぼすべてが当たり前のことです。
 なかには「当たり前すぎて、今さら学ぶことがない」という人もいるかもしれません。ではその人が、当たり前のことをすべて実践できているかというと、そうではないはずです。

 当たり前のことを徹底して行う。そして他の人も同じようにやっていたならば、その人よりもさらに努力する。これでいいのです。さらに高みを目指すのであれば、当たり前のことをしっかりやりつつ、少しだけ工夫してやってみることです。


■7.自慢するなら他人ではなく自分にする
 これについては、知り合いからすすめられている方法があります。それは、自分がすごいと思ったことや自慢できることを毎日記録していくというものです。日記のように自分の自慢話を書いていくのです。
 自慢で埋め尽くされたそれを読み返すと、自分がすごい人間のように思えてきます。
 自分の自慢が増えていくということは、自身の成功体験が増えていくことと同じです。これは自分の成功体験の記録ともいえます。


【感想】

◆上記ポイントの6番目に「本書で書いた内容は、ほぼすべてが当たり前のこと」とありましたが、確かに王道的な内容が多かったです。

ただこれは本書の対象が「若手(20代)」である以上、基本的な部分を押さえる必要があるので、当然なことかと。

むしろ、本書の「はじめに」では、「すでに知っていた本の内容」を「"知ってる"と高をくくることでブレーキをかけてしまい、行動を狭めている」という一部読者のことを懸念されています……ってそれ、何て漏れww

確かに私の場合、「読んで満足」「ブログに書いて満足」で、いざ、実践しているかと言うと、10に1つとかそんなものなのですが、それではいかん、と。
 本書を通じてぜひ取り組んでいただきたいことがあります。
 読んだことを実践してほしいのです。
おっしゃるとおり!


◆逆に、類書ではあまり見なかったり、20代向けにしては高度だな、と思ったのが、ポイントの1番目。

「視点」や「視野」はさておき、「視座」を変えるというのは、いわゆるレイヤーを上げるようなもの。

20代でそこまでできるようであれば、周りから一歩リードできるのではないでしょうか?

そもそも、私がこういった言葉自体を知ったのも40代になってからですし、私ももし20年近く早く意識できていれば、どれだけ人生変わっていたことかと。


◆また、「なるほどね〜」と思ったのが、ポイントの5番目の「下調べした内容をあえて尋ねる」というもの。

あらかじめ下調べしてあれば、大体わかっているところを、あえて「相手が話したいことを話させる」ワケですから、それは相手も気持ち良く話しますわな。

これは上級テクニックとして覚えておきたいところ。

もちろん、最低限のことも知らないフリをしたら逆効果ですし、それ以上に下調べも何もしないようでしたら、「そんなことも知らないのか」となりますから、ご注意を!

正直なところ、20代の方なら、むしろそっちの方が心配なんですが……。


◆本書は上記でも触れたように、王道的な内容が多いため、20代、特に入社3年程度の方なら無条件で読む価値はあります。

ただし「ノウハウマニア」な方にとっては、やはり既知の知識と重複する部分があるのは否定できません。

もっとも、過去読んだ本で知っていたとしても、「やらない」どころか「忘れてた」というケースもままあるかと。

私の場合、色々な本で何度も出くわして、やっと実践するような人間なので、本書を読んでまた気持ちを新たにしました。


実践できたら、ホントにスゴイことになる1冊!

20代で身につける成長の法則
20代で身につける成長の法則
第1章 行動編
第2章 習慣編
第3章 言葉編
第4章 意識編


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【編集後記】

◆当ブログでも何冊かご紹介しているキャメル・ヤマモトさんの新刊。

「世界水準」の思考法
「世界水準」の思考法

今度は「思考法」とのことで、これも楽しみです!


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