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2012年07月25日

【部族型】『トライブ 新しい"組織"の未来形』セス・ゴーディン(著),勝間和代(翻訳)


トライブ  新しい“組織”の未来形
トライブ  新しい“組織”の未来形

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「マーケティング・グル」セス・ゴーディンの作品を、勝間和代さんが翻訳された1冊。

何でも、勝間さんが「出版社に翻訳の企画を持ち込んだ」というほど惚れ込んだ作品のようです。

7月25日、あたらしい訳書「トライブ〜新しい“組織”の未来形」を発売します。 | 勝間和代オフィシャルブログ

アマゾンの内容紹介から一部引用。
今日の世界は大きく変質し、従来の企業のような、ヒエラルキーのある集団(グループ)から、リーダーを中心にメンバー同士がゆるやかにつながる「トライブ」が、世界のいたるところで活躍、頭角を現すようになった。
経済や文化を含む、世界のありとあらゆる事象の中心が、いまや従来のグループから、トライブに移りつつあるのだ。

セスのたたみ込むようなメッセージがここに!


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【ポイント】

■1.パーミッション・マーケティングからトライブへ
 私はかつて「パーミッション・マーケティング」の考え方を紹介し、マーケターはアプローチしたいターゲットに対し、「彼らが必要とするメッセージ」を個別に送り届ける承認(パーミッション))を得た上で、効率的なマーケティングを行うべきだと主張した。
 トライブはさらにその先をいく。トライブの場合、メッセージはマーケターやリーダーからトライブに向かうだけでなく、トライブのメンバーからメンバーへ、あるいはメンバーからリーダーへも届けられるからだ。


■2.本物のファンが1000人いれば十分
 本物のファンは、わざわざ店まで足を運んであなたから直接商品を買い、友達を誘って話を聞きに現れ、ちょっぴり多めにお金も出してくれる。
 フリーのアーテイストには、たった1000人の「本物のファン」がいれば、それで十分なのだ。1000人の本物のファンがいれば、彼らが支えてくれるから、あなたは安定した生活を送れるだけでなく、より大勢の人とつながり、優れた作品づくりに集中して取り組める。1000人の本物のファンが、トライブをつくってくれるのだ。


■3.優れたリーダーの共通点とは
 彼らは寛大だ。トライブが何かを掴み、成功するための協力を惜しまない。彼らは、「トライブにカを与える」最もパワフルな方法も知っている。「先頭に立つ」「自分の主張を実行する」「常識や前例を打ち破る」「自分の意見や考えをはっきりと伝える」。どれも、銅像を建てるに値する勇気ある行為だ。
 自分が注目を浴びすぎていると感じて、二の足を踏む人も多い。だが、優れたリーダーは自分が浴びた脚光をトライブに"反射"できる。自分が集めた注目をうまく利用してトライブの団結を強め、彼らの目的意識を高められる。


■4.トライブを「率いるべきではない」時
 1.率いる先がわからない時
 2.率いる覚悟も情熱も信念もない時
 3.不安や恐怖が拭えない時

 そのような時は、下手にリーダーシップを握ってトライブを迷わせるよりは、何もしないほうがずっとましである。トライブを率いる準備ができるまでは、1歩下がり、誰かに主導権を預けたほうがいい。


■5.秘訣は、間違わないようにすることではない
 秘訣は、間違うのを厭わないことだ。
 秘訣は、間違ったからといって、それで終わりでないと思えるかどうかだ。
 企業や人間を成長させるただ1つの秘訣は、挫折や失敗を厭わないことだ。失敗を恐れずに大きな目標に向かう気持ちが、成功の知られざる秘訣なのである。


■6.「カリスマ性」とは何か
 たいていの人は「カリスマ的な人がリーダーになる」と考える。
 だがそれは間違いだ。人は「リーダーになるとカリスマ性が備わる」のだ。

 話すのが苦手なリーダーもいれば、極端なあがり症のリーダーもいる。出世とは無関係のリーダーもいれば、富や権力の象徴とは無縁のリーダーもいる。(中略)

 後世に名を残すような"世のリーダーたち"も、最初からカリスマ的に生まれついたわけではない。カリスマ性とは、天分でなく選択の問題なのである。


【感想】

◆さて、色々と引用して参りましたが、ぶっちゃけ「トライブ」とはどんなものなのか?

今回、具体的な事例についてはほとんど割愛してしまったので、ここで簡単に触れておこうと思います。

まず有名なところでは、「レコードセールスよりライブ演奏を基盤としたビジネスモデルを築いた」ロックバンド「グレイトフル・デッド」

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ



グレイトフル・デッドには「デッドヘッズ」と呼ばれる熱狂的なファンがおり、彼らはまさに本書で言うところの「トライブ」でしょう。


◆また、以前当ブログでもご紹介しているこちらの本の著者、ゲイリー・ヴェイナチャックは、「ワインライブラリーTV」というサイトを公開し、世界中のワイン愛好家を集めています。

ザ・サンキュー・マーケティング
ザ・サンキュー・マーケティング

参考記事:【ソーシャル活用】『ザ・サンキュー・マーケティング』ゲイリー・ヴェイナチャック(著),金森重樹(監訳)(2012年02月02日)



さらに、テクノロジーがなくとも、トライブを率いることは可能。

人材育成コンサルタントのキース・フェラッジは、セレブやオピニオンリーダーから成るトライブ内で、メンバー同士を結び付けています。

一生モノの人脈力
一生モノの人脈力

参考記事:【人脈】「一生モノの人脈力」キース・フェラッジ(2008年04月07日)


◆かく言う勝間さんも、今でこそ「勝間塾」が有名ですが、著者デビューよりずいぶん前の1997年に、「ワーキングマザーのためのトライブ」として立ち上げたのが「ムギ畑」



ところで最近の勝間さんのファンの方は、勝間さんが昔「ムギ」と名乗られていた頃をご存知ないんでしょうね(遠い目)。

ただし、本書の著者であるセス・ゴーディン曰く、「カリスマ的な人がリーダーになる」のではなく、「人はリーダーになるとカリスマ性が備わる」のである、と。

そしてトライブを率いる秘訣は、「間違うのを厭わない」ことである、と。


◆ちなみに本書の終わりには、「この本には、お手軽なチェックリストも、安易なノウハウも、「サルでもわかる」懇切丁寧なマニュアルもない」とのフレーズがあって、思わずドキリとしました。

何で私の考えてることが(ry←ダメじゃんw

要は、本の言いなりになるのではなくて、「すべて自分自身で決めよ」、ということなのだと思います。

トライブを率いるか否か、信念を持つか否か、そしてトライブに貢献するか否か……。


◆最後に本書で私が一番気に入っているエピソードをご紹介。

ジャマイカのホテルのロビーで朝4時にメールチェックしていたセスは、通りすがりの男女に「たった2週間の休暇も楽しめないなんて」と皮肉られます。

ただ、逆にセスはこう言いたいくらいだったのだそう。
「君たちこそ1年のうちたった2週間の休暇を楽しむために、したくもない仕事を50週間もしているなんて、なんて可哀そうなんだ」
セスは、その時とても幸せな気分でメールチェックしていました。

それは寝る時間を割いてでもメールをチェックしたいくらいの「情熱」があったから。

これこそまさに「トライブを率いる」ということかと。


血湧き肉踊る1冊!

トライブ  新しい“組織”の未来形
トライブ  新しい“組織”の未来形
1:なぜ「あなた」なのか? それも「いますぐ」に?
2:安定なんて幻想だ
3:あなたには何人のファンがいる?
4:失敗を恐れすぎていないか?
5:過半数の神話
6:信念を強化せよ
7:今日はどんな日だった?
8:リスクという可能性
9:リーダーをリードする
10:さあ、前に進もう


【関連記事】

【"かなめ"になる】『「新しい働き方」ができる人の時代』セス・ゴーディン(著)神田昌典(監訳)(2011年07月01日)

20代で知っておくべき『「見えてる人」になるたった1つの法則』のこと(2012年01月28日)

【ソーシャル活用】『ザ・サンキュー・マーケティング』ゲイリー・ヴェイナチャック(著),金森重樹(監訳)(2012年02月02日)

【人脈】「一生モノの人脈力」キース・フェラッジ(2008年04月07日)

【ネタ?マジ?】『ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣』牧田幸裕(2010年12月12日)


【編集後記】

◆いよいよオリンピックということで、こんなご本を。

オリンピックに勝つ物理学 (ブルーバックス)
オリンピックに勝つ物理学 (ブルーバックス)

完全に文系の私でも楽しめそうな気がw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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この記事へのコメント
私も予約しました。
早くAmazonから届かないかな〜。
西原理恵子さんの本みたいに届いたら読んでしまうかも?!
裏表紙のドライブに参加させていただいてます。
ご紹介で、ますます楽しみになりました!
Posted by あきのり♀ at 2012年07月25日 08:47
>あきのり♀さん

レス遅くなってすいません(汗)。
本、そろそろ届かれましたでしょうか?
丸の内界隈では、普通に一昨日売ってたんですよね〜。

そして裏表紙の件、記事に書き忘れました(汗)!
あの中にあきのり♀さんもいらっしゃるとは!?
(ΦωΦ)ジー
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年07月26日 13:15
こんにちは!
お返事遅れたなんて、お返事いただけるだけで嬉しいです。
さて、トライブですが、まだ手元にないんですぅ〜。
発送が遅れるとかで。
でも、近隣に丸善など大型書店がなくて。。。
毎日かあさんすら、発売日に最寄りの本屋にありません。。。
届いたら、この辺に載ってます、とお知らせできるのに。
勝間さんの画像を見たところ、一番下の段の左から5.6番目のショートカットの者だと思います。
ではでは、到着楽しみにしてまーす。
Posted by あきのり at 2012年07月28日 16:53
>あきのりさん

あら、発送そんなに遅れたりするものなんですか。
近場に大型書店があって申し訳ない気分です……。
ご本、事務所に置いてあるので、今は写真確認できないんですが、週明けにチェックさせてもらいますね!
楽しみ☆
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年07月29日 03:25