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2012年07月18日

【クリロジ思考?】『論理的なのに、できない人の法則』高橋 誠,岩田 徹


論理的なのに、できない人の法則 (日経プレミアシリーズ)
論理的なのに、できない人の法則 (日経プレミアシリーズ)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、これからの時代に求められる「クリロジ思考」("クリエイティブ&ロジカル"思考)について述べた1冊。

「クリエイティブ思考」と「ロジカル思考」は、思考として対極にあるのですが、本書では、これらの具体的な学び方や展開の仕方を指南しています。

アマゾンの内容紹介から。
アイディアがなければ、ポテトチップスだって食べられない―。今や、どんなに論理的でも、知識が豊富でも、結果を出せない時代。様々なアイディアや思いつきを形にする、「クリロジ思考」が違いを生み出すポイントです。多くのビジネス・シーンの事例から、クリエイティブかつロジカルな人になる方法を解説します。

どちらかの思考について掘り下げている本は多いですが、両方というのは、珍しいカモ!?


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【ポイント】

■1.知能と創造力の両方とも高い人が出世する
 私は多くの企業の採用試験で、知能テストに近い教養テストと、創造カテストの両方を数多く実施してきました。
 そして各企業で試験を受けて10年以上経った社員たちを観察し、企業での業績などと比較してきました。その結果では、創造カテストと教養テストの双方とも高い社員が、業績が高く出世の確率が高い傾向が見られます。
 つまり知能と創造力が両方高い人は、学校でも企業でも高い業績(成績)を示す可能性が高いのです。


■2.クリエイティブ思考は拡散、ロジカル思考は収斂
 拡散思考とは、思考をひたすら広げる思考です。まず拡散思考でクリエイティブ思考をスタートしましょう。そして出したアイディアをまずラフにまとめます。これでクリエイティブ思考を終了します。
 次がロジカル思考の出番です。ロジカル思考は事実をもとに、根拠を明確にし、筋道だった結論を出すことです。それにはしっかりしたデータをもとに、適切な評価を加え、ゴールを設定し、解決策を構築することが欠かせません。
 そこでロジカル思考はクリエイティブ思考の逆で、「収斂思考」となります。
 収斂思考は思考をできるだけ絞り込む思考です。そのためには、できるだけ現実に近づけ、可能性を探ることが大切です。


■3.アイデアを発想する4つのステップ
(1)「たんきゅう」は最初のステップです。つまり「探求」で、これは問題を徹底的に分析し、解決策を出し尽くすことです。
(2)「あたため」。いくら考えても高度な問題であるほど、解決策はそう簡単には見つかりません。その時は問題から離れ、違うことをする「あたため」の時間をとるべきです。
(3)「ひらめき」。多くのクリエイターがアイディアは突然訪れると言います。まさしく「ひらめき」の瞬間です。アイディアはいつ訪れるかわからないのですから、メモの携行が欠かせません。
(4)「けっしゅう」は、アイディアを企画や実施案にまとめるため、英知を「結集」することです。アイディアはそのままなら単なる思いつき。案にしなければ意味はありません。


■4.ロジカル思考は、アイディアに理由・具体例を添える練習からスタートする
 自分で意見やアイディアを考えたあとに、「なぜか」、あるいは「具体的にはどういうことか」を問い返してみます。結論が先にあって、理由や具体例はあとからつけるのでも構いません。
 最近の研究でも、「人間はある程度、直感的に判断している」という結果も出ています。みなさんにとって大切なのは、結論から、その理由や具体例を「あとからでも考える」ことです。
 ビジネスの場面においては、「たいていのものに理由がある」、「当初、自分が思っていたより、もう少ししっかり理由を説明しなくてはいけない」ということを覚えておくとよいでしょう。


■5.ロジカルに話を聞く4つの質問
「他に何かないか?」は内容を広げること、つまり「横の動き」です。「もう少し具体的に考えるとどうか?」「それはなぜか?」は掘り下げること、つまり「下への動き」です。そして「そこから言えることは何か?」は、上に上がる動きとなります。
 この4つの質問を使うことによって、相手の伝えたい内容をロジカルに整理することができます。


■6.クリロジ思考の使用例
 多くの場合、お客さまは「何が問題なのか」から考えています。あるいは、「どうやって解決しようか」を考えています。しかし、それらを具体的に認識できないうえ、何がべストなのか悩んでいるのです。
 会話をしなくてはいけません。まずはクリエイティブ思考を使って話を聞くところからスタートしますが、会話の最初はぎこちなくても問題ありません。話しているうちに、少しずつ自分のアイディアを足していきます。(中略)
 間違っても、最初から「何が問題ですか?」「どうしてですか?」「なぜ、今までやっていないんですか?」というロジカル思考で、話を始めてはいけません。
 ある程度、与件やアイディアが出たところで今度はロジカル思考で整理し、提案の内容を固めます。(後略)


【感想】

◆本書はまず最初の2章で、「クリロジ思考」の必要性に説いています。

「なるほど、大事なんだねー」と読み進めていくと、続く第3章では「クリエイティブ思考」、逆に第4章では「ロジカル思考」について個別に掘り下げると言う展開に。

共著者2人が「クリエイティブ(高橋氏)」と「ロジカル(岩田氏)」に傾向が分かれているからか、それぞれ第3章と第4章を個別に担当されています。

上記ではこの2つの章からも抜き出してはいますが、アイデア系の本やロジカルシンキング本を読み込まれている方には、既知の内容だったかもしれません。

ただ、「クリロジ思考」を述べるためには、それぞれの思考の前提についても触れておく必要があるので、致し方ないかと。

私にとっては、特にロジカルシンキングはこの位のレベルからが一番理解しやすかったりするのですがw


◆一方ビジネスシーンにおいて「クリロジ思考」を実践するためには、第5章が必読です。

「企画をまとめる」「問題を解決する」等の会議で、どのように進行すべきか?

「お客さまとの商談」では、どのように提案すべきか?

上記ポイントの6番目以外にも、本書では具体例が提示されていますので、ぜひ参考にして頂きたいところです。

個人的には、同じ1つの会議内でも「クリエイティブ」と「ロジカル」のモードを切り替える、というのは参考になりました。


◆なお、最後の第6章では、もうちょっとパーソナルな切り口から「クリロジ思考」について言及が。

日頃の態度や考え方等、「クリロジ思考」を使いこなすビジネスパーソンになるためにはどうするべきかを指南してくれています。

やはり、誰かのアイデアに「ロジカルに批判」しているだけではダメで、「クリエイティブに対案を出す」ようにしなくては。

「なぜできないか」ではなく、「どうやったらできるか」を考えるのが、デキるビジネスパーソンですから(キリッ)。


◆ちなみに共著者の一人である高橋氏は、アイデア系の著作も多く、共著まで含めると30冊以上の創造技法の本を出されているのだそう。

特にこの本は、発行部数が約15万部に達しているとのこと。

問題解決手法の知識 (日経文庫)
問題解決手法の知識 (日経文庫)

それよりも高橋氏が、あの川喜田二郎氏の「KJ法」の名づけ親だったという事にビックリしたワタクシ。

さらに、懐かしのチームデミ(700万個売れたそう!?)も、高橋さんがプラスの社員教育を担当している際に生まれたものとのことです(スゲー)。


時代は「クリエイティブ+ロジカル」思考に!

論理的なのに、できない人の法則 (日経プレミアシリーズ)
論理的なのに、できない人の法則 (日経プレミアシリーズ)
第1章 なぜ私たちはポテトチップスを食べることができるのか
第2章 ロジカルでも売れない、クリエイティブでも説得できない
第3章 プロのクリエイターも、アイディアはムダ撃ちしている
第4章 誰でも使えるロジカル思考、やってはいけないロジカル思考
第5章 クリロジ思考を使いこなすための攻略法
第6章 クリロジ型ビジネスパーソンになるための基本戦略


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【編集後記】

◆アイデア系の本で、こんなのも。

∞(むげん)アイデアのつくり方
∞(むげん)アイデアのつくり方

タイトルが名著『アイデアのつくり方』と紛らわしいですが、こちらは「ムゲンプチプチ」の開発者さんのご本です。


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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