2012年04月20日
【モテ?】『ファッション・ライフのはじめ方』高村是州
ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、私服のファッションについて、初歩から指南してくれる有り難い1冊。ファッションブログの大御所である「Elastic」さんのところで「60冊以上売れた」と聞いて、即、アマゾンアタック致しました!
アマゾンの内容紹介から。
「どんな服を着たらいいのか、わからない」。「どうせ自分なんか、何を着たって似合わないし......」。ファッションにたいして、そんな悩みや苦手意識をもっていませんか? この本は、あなたと一緒に「服と仲良くなる方法」を考えていく本です。自分らしい服を着て、自分らしく生きる。読み終わるころにはきっと、あなたらしいファッション・ライフがはじまるでしょう。
当ブログでも何冊かファッション本をご紹介してきましたが、それらを読む前に、まず読んでおきたい良書でした!
いつも応援ありがとうございます!
【ポイント】
■1.おしゃれな友達をマネする服を選ぶために、最初に何をしたらいいのでしょうか?
まず、おしゃれだなと思う友達のファッションを、「マネ」することです。(中略)
最初は「一緒」でいいんです。友達と同じファッションをして、いまの時代のセンスを共有する。そうして、ファッションについて話し合える仲間ができれば、ひとりで考えるより、ファッションの情報があなたのもとに、より多く集まってくることになります。そこから、あなただけのファッションが始まっていくのです。
■2.新しい服を20%だけ取り入れる
全身のシルエットの中で、20%に当たる分だけ、新しい服を取り入れてみてください。それだけで十分に「イマ」を取り入れられて、おしゃれになれますよ。
「20%」といえば、全体の1/5という意味ですから、帽子、シャツ、パンツ、靴などのうち、1つか2つのことです。あとの80%は、すでに持っている服でいい。
去年着ていた服も、自分の身体に合っているから着ていたはずです。せっかく合っている服を活かさない手はありませんよね。
■3.オーバーサイズに気をつける
ファッションを始めたての人にありがちな傾向がひとつあります。「オーバーサイズの服が多い」ということです。自分がちょうどよいと思っているサイズが、実際よりもワンサイズ大きいんです。(中略)
どうしてなんでしょう? それは10代のときにすぐ身体が大きくなることを見越して買ったオーバーサイズ気味の制服を着ることに慣れているからです。また、ファッションの初心者は無意識に、自分の体型を隠そうとしてしまう気持ちがあるのです。それは、太っている人、やせている人を問いません。
■4.髪で後頭部に奥行きを出す
西洋人と日本人の違いは、横から見たときの後頭部の奥行きです。「絶壁」という言葉がありますが、日本人は、後頭部に奥行きがなく、平坦という人が多いんですね。
ここのボリュームを出すのが、おしゃれな髪型のポイントです。つまり、髪で奥行きを出すんです。後頭部にボリュームが生まれて、奥行きが出ると、全体の効果として顔立ちも立体的に見えるんですね。近年流行っている髪型は、男女を問いわず、この効果をうまく活かしています。
■5.他人にアドバイスをもらう
ファッションは、独り言ではありません。だれかに見てもらい、意見を聞いてこそ、磨きがかかるものなんです。
でも、人に意見を聞くのは、結構勇気がいりますよね。
そんな勇気のいる質問を、だれにすればいいのでしょうか。
当然、心の許せる友達、ということになります。あとは、兄弟や家族でしょうか。ファッションを語れる相手は、ひとりでもふたりでも多いほうがいいですね。
■6.試行錯誤を繰り返す
何を着ても似合う人というのはいません。何を着ても似合わない人というのもいません。でも、似合うか、似合わないかは、実際に着てみなければ、だれにもわからない。だからこそ、何でも着てみて、自分にはどんな服が似合うか、どんな服が似合わないか、それを見きわめていく必要があるんです。
■7.肌の色をいかにきれいに見せるか考える
見せ方は2通りあります。
ひとつは「肌のあざやかさを際立たせる」ということです。
あてはまる色は紺と、無彩色です。(中略)
もうひとつは「肌となじませる」ということです。
あてはまる色は、べージュ、茶色です。いわゆる肌色の同系色ですね。
これらの色は、老若男女すべての人に似合う色なので、制服の色として使われています。各アイテムを、まずこの基本色で押さえておく、というのが手堅い買い物だと思います。
(詳細は本書を)
【感想】
◆今回、当ブログのいつもの書き方に合わせて、TIPSを抜き出すような書き方をしましたが、本来本書は、もうちょっと「考えながら読むべき本」だと思います。「そもそもファッションとは何なのか?」
「"コーディネート"と"スタイリング"はどう違うのか?」
「誰にでも似合う服はないのか?」等々。
第1章では、丸々1つの章をついやしてQ&A形式により「素朴な疑問」に答えていますので、ファッションに苦手意識のある方は、まずこちらから読んでみると良いと思われ。
◆実は私自身、両親があまりファッションにこだわらなかったこともあり、かつ、高校が男子校だったため、大学生になるまで、自分で服を選んで買う、ということがありませんでした。
とにかく、いざ服を買おうとしても、何を買ったらいいのか分からなかったので、「ポパイ」とか「ホットドック・プレス」なんて雑誌を熱心に読んだワケです。
その後も「PERSON'S」にハマって、ハデハデになったかと思えば、いきなり古着にハマってみたりと、試行錯誤の連続。
新入社員時には、デザイナーズブランドのスーツで出社して「どこの出入り業者だ」と陰で言われていたこともありましたw
そういう寄り道をしなくとも、結果的に今着ているような服に落ち着いた可能性は高いのですが、やはり冒険は若いうちにしといた方が良いのではないか、と。
◆もっとも、「そんな思考錯誤は面倒だから、具体的に何買うか教えれ!」「失敗したくないから鉄板アイテムプリーズ!」という人が小躍りしそうな「オススメアイテム」のコーナーも、本書にはあります(丁度こういうサイトが人気(?)のようなので、むしろアイテムばかり掘り下げた方がよかったですかね?)。
その中から「テーラードジャケット」「チノパン」のような一般的なアイテムではなくて、具体的な商品名が挙がっているものをいくつかご紹介。
(フレッドペリー)FRED PERRY CHILDRENS POLO SHIRT SY1200 506BLACK/YELLOW/YL BLACK/YELLOW/YL 34
[コンバース] CONVERSE CANVAS ALL STAR OX M9166 BLACK (ブラック/US8(26.5cm))
Dr.Martens(ドクターマーチン) 1460 8EYE BOOT(1460 8ホールブーツ) 10072004 ブラック ブラック 26.0cm
それぞれのアイテムが「なぜオススメなのか」については、本書にてご確認を。
上記のコンバースやドクターマーチンの靴が何でオススメなのかは、お恥ずかしながら私も本書を読んで初めて知りました。
ちなみに本書のオススメアイテムには入ってなかったものの、個人的にはクラークスのワラビーが「かかとが高くて足が長く見える」点で好きなんですがw
[クラークス] Clarks Wallabee Boot 20308244 Maple Suede(Maple Suede/UK9)
◆そもそも本書は「岩波ジュニア新書」シリーズのラインナップであり、対象読者は中高生です。
しかし、中高生時に「ファッション」について関心がなかった方なら、年齢層を問わず「必読の内容」ではないか、と。
というか、自分自身、若い頃にこの本があったなら、と思わずにいられません。
スーツ系の着こなしは一切ないものの、基本となる「ファッション」の考え方については、通じるものがある以上、すべてのビジネスパーソンにオススメしたいところです。
今からでもやり直したい人に!
ファッション・ライフのはじめ方 (岩波ジュニア新書)
はじめに
第1章 そもそも,ファッションって,なに?
第2章 ファッションを好きになる
第3章 「着る」を自分らしく 7つのキーワード
おわりに
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【編集後記】
◆本書の中で紹介されていた、「ファッションの変遷が5分で分かる」興味深いPV。それぞれのファッションのジャンルと年代についても本書で解説されてますので、興味のある方は要チェックで!
ご声援ありがとうございました!
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