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2012年04月19日

【有吉節?】『毒舌訳 哲学者の言葉』有吉弘行


毒舌訳 哲学者の言葉
毒舌訳 哲学者の言葉


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、現在、Twitterのフォロワー数が、ソフトバンクの孫社長に次いで「国内2位」という有吉弘行氏の最新刊。

「哲学」というと小難しい印象を受けますが、有吉氏の手にかかると「あら簡単ww」という作りになっております。

アマゾンの内容紹介から。
難解と言われるニーチェの言葉を「超訳」技法で解説し、100万部を超える大ベストセラーとなった『新訳 ニーチェの言葉』。本企画はそのベストセラー本の「毒舌訳版」である。いまやテレビで見ない日はない芸人・有吉弘行が自身の体験から得た鋭い指摘を「毒舌」というオブラートに包み、軽妙洒脱にアウトプットする。ニーチェだけでなく、難解な哲学者の言葉を有吉の毒舌でわかりやすく解説した自己啓発本である。

まー、毒舌というより、「いつもの有吉節が堪能できる」という意味でなら、「ファン必携」かも!?


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【ポイント】

■「貨幣は私のカをあらわす」
――サルトル
 仕事がまったくなかったどん底時代、猿岩石が売れた頃に貯めておいた貯金通帳の額が毎月減っていくのに比例して、僕自身もどんどん弱っていきました。ついには貯金が100万円を切ったとき、
「あ、これもう俺、いよいよホームレスだな」
 そう思ったときの恐ろしさったら、ありませんでした。金ないと人間ってとことん弱ります。
 あのとき思いました。
「世の中、金がすべてだよな!」って。


■「あたかも金に繁殖能力があるかのごとく、金に金を生ませるは最も不自然なり」
――アリストテレス
「金増やそう」なんて思っちゃいけないんです。増やそうと思えば減る。金ってそういうものです。
 増やそうと思わないで「貯めよう」です。金があったら貯金する。それしかないです。


■「私が私の顔を知るのは、むしろ反対に他人の顔によってである」
――サルトル
 確かに、自分がやりたいことよりも、人から「キミには、こっちのほうが向いてるんじゃない」って言われることのほうが向いていたりします。
 だから「人から見た自分」のほうが正解だったりするんですよね。
「自分はもっとできるはずだ!」とか、「自分の力はこんなもんじゃない!」とか、「自分のことをちゃんと僻価してくれない」とか、「もっと大きな仕事を任せてほしい」とか。自己評価と喰い違ってストレスに感じる人もいるだろうけど。
 だけど万が一、もっとできるなら、自分が言わなくても大きな仕事が回ってくるだろうし、人が見て"その程度"だから"その程度"の仕事しか回ってこないんですよね。(中略)
「人から見た自分の評価が「本当の自分の実力」ってことです。


■「なんじの敵には軽蔑すべき敵を選ぶな なんじの敵について誇りを感じなければならない」
――ニーチェ
 敵に誇りなんか感じる必要ないです。戦うのは、明らかに自分より下のレべルのヤツでいい。"絶対勝てる!"っていう相手しか選んじゃダメです。自分と同じレべルとか、間違っても自分より上のレべルの相手と戦っちゃいけないんです。負ける可能性がある相手を選んじゃダメ。
 だから僕の場合、深夜のゆる〜いバラエティ番組で、バカなアイドル相手にして、ひと言ふた言ツッコんで笑いを取るっていうのが最高に効率のいい仕事です。ゆるい相手にちょっとおもしろいこと言ってれば、
「有吉、やっぱりおもしれーよ!」
 って、視聴者の僕に対する評価も上がるっていう。
 敵に誇りなんか感じる必要なし!


■「小心は人を不決断にし、その結果、行為の機会と最大の好機を失わせる」
――トマス・ホッブズ
「世の中で一番いらないものってなんだろう?」と思ったときに、小さいプライドだと思うんですよ。
 大きいプライドはあってもいいと思うんです。たとえば、戦争とかで「劣化ウラン弾は絶対に使わないぞ!」っていうプライド。それぐらいの規模の大きなブライドなら、あっていい。
 その点、小さいプライドといったら、「あの人と仕事したくねー!」とか、「こんな安い給料で働きたくねー!」とか、「なんであいつのほうがいい家住んでるんだ!」とか。
 そういうプライドはいらない。(中略)
 小さいプライドなんか、なんの役にも立たない。むしろ生きてくうえでは邪魔だと思います。


■「人は常に、自分に理解できない事柄はなんでも否定したがるものである」
――パスカル
 プロレスラーの「ぶっ殺してやる!」と、お笑いの「昨日おもしろいことがあってなー」はまったく一緒。乗っかると、そこからおもしろいことが始まるわけで、「ウソでしょ」と言ったら、そこで終わり。とりあえず乗っかとけば、何かおもしろい展開が待ってる。
 だからホントかウソかなんてどうでもいい。なんならウソのほうが良し!
「事実は小説より奇なり」なんてダメ。「ホラ話は事実より笑える」、これがべストです。
 相手のウソに乗っかって笑えるぐらいの余裕を持ってほしいです。


【感想】

◆本書に関しては、下記記事の最初の方を読んで、もし単なる「あだ名付け」みたいな内容だったらどうしようと、正直ビビってました。

有吉弘行の「【毒舌訳】哲学者の言葉」ってどんな本なの? お笑い芸人速報

というか、その「あだ名付け」みたいなのが、本の帯にしっかり書かれてるんですがww
ニーチェ? 言ってることが「少年ジ●ンプ」っぽい!童貞くさい!

サルトル? 近所付き合いが苦手なタダの偏屈ジジイ(後略)
もちろん、内容については記事内で疑問視されていたように、それだけで200ページもいかないわけで、上記のように「毒舌訳」(?)が。

もっとも、「毒舌訳」というよりかは、哲学者の言葉に対して、有吉氏自身がどう思い、考えるか、という話なワケですが。


◆本書は、企画としては十分「アリ」だとは思います。

ニーチェの言葉を噛み砕いた、『超訳 ニーチェの言葉』が大ヒットして。

一方で、2011年の「テレビ番組出演本数」1位になった有吉弘行氏がいて。

この2つを掛け合わせれば、相乗効果が望めるんじゃないか、という。

確かに、部分部分で、有吉氏らしい「切れ味」は垣間見れているとは思います。


◆ただ、本来、有吉氏の一番の魅力は「観察力」ではないか、と。

それは、「特技」とも言える「あだ名付け」もそうですし、この本での竜兵会のメンバーそれぞれに対する対応の仕方をとってみてもそうです。

竜兵会―僕たちいわばサラリーマンです。出世術のすべてがここに
竜兵会―僕たちいわばサラリーマンです。出世術のすべてがここに

参考記事:【人心掌握】有吉弘行の人心掌握術がスゴすぐる件(2009年04月18日)

そういう意味では、元々有吉氏が知っていた、ないしは著作を読んでいた哲学者でもない限り、それほどの「相乗効果」は出しえないような。

……と言ってる私は、哲学者の皆さんの著作を全然読んでいないのですが(スイマセン)。


◆むしろ本書は、ヘンに「毒舌訳」を望むのではなく、「哲学者の言葉」という「お題」について、有吉氏がツッコミを入れてる、と考えればおk。

下記目次にもあるように、人生における様々なシーンについての、「有吉語録」と考えれば、クオリティ的には悪くないです。

……第4章の「性について」が、やたら風俗ネタ(特にSM)だらけなのはご愛嬌ですがw

日本一フォロワーが多い芸人の「今」がここに!

毒舌訳 哲学者の言葉
毒舌訳 哲学者の言葉
1.女について
2.金について
3.働について
4.性について
5.生について
6.死について
7.恥について
8.己について


【関連記事】

【人心掌握】有吉弘行の人心掌握術がスゴすぐる件(2009年04月18日)

【処世術】「お前なんかもう死んでいる ~プロ一発屋に学ぶ50の法則~」有吉弘行(2010年06月17日)

【人たらし】「嫌われない毒舌のすすめ」有吉弘行(2009年07月10日)

【戦略】『芸能人に学ぶビジネス力』山田隆道(2011年08月26日)

【ビジネス書?】「THE 芸人学 スゴい!お笑い 戦国時代をサバイバルする30人の成功法則」ラリー遠田(2010年01月06日)


【編集後記】

◆ちょっと気になっている本。

「見かけ」が仕事を決める!
「見かけ」が仕事を決める!

版元が世界文化社さんとのことなので、結構ガチなファッションの本かな、と。

と言う割には、内容紹介読むと、ビジネス書っぽいですし、結局どっちなんだ、というw


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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有吉弘行がニーチェを全否定、やっぱ童貞の考え方ですよ 何言ってんだこいつ【ニュー速嫌儲板 【ノンアフィ】】at 2012年05月08日 03:01
この記事へのコメント
この本面白そうですね。smoothさんの名言チョイスに心動かされました。自分の痛い所を突かれたからだと思います。「お前なんかもう死んでいる」も文庫化されたようですし、合わせて買ってみます。


Posted by がってん at 2012年04月20日 01:02
>がってんさん

お買い上げありがとうございます(涙)。

なんかもう、オリジナルの名言関係なく「有吉ワールド」が全開なんですけど、お好きな方ならツボだと思いますよ〜ww

今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年04月20日 06:51