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2012年03月29日

【超まとめ?】『サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている』西内 啓


サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、今まで勉強本モテ本という、当ブログの2枚看板の両方でご本を紹介したことのある唯一の著者である、西内 啓さんの最新作。

今回のテーマは、ざっくり言えば自己啓発なんですが、総括的に「ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない」と言うのではなく、実際に「効果がある」とされる分野を中心に、その具体策について言及しています。

アマゾンの内容紹介から。
本書で語られるのは、ゼロ年代ビジネス書の総括から、出版業界の裏側、振り回される読者の実態、ビジネス書との賢い距離感の探り方、自己啓発・成功本における定番ストーリー解読、古典的ビジネス書のエッセンスまで…いわば「ビジネス書の攻略本」ともいえる充実の内容。

新書なのに想定外に濃くて、ちとビックリしましたw


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【ポイント】

■1.なぜ給料が上がらないのか
景気の変動などの影響もありますが、ほとんどの会社は、社員1人の「生み出されると期待される価値」すなわち生産性と、現在支払っている給料がおおよそ釣り合っているか、むしろちょっと損かもしれない、と思っているのです。だからこそ給料が上げられないし、わざわざそれより高い給料を出してよそから転職してくる人を雇い入れようともしていないのです。
 だから今もし「給料が不当に安いと思うので辞めたいと思うのですが」と提案してくる社員がいたとすれば、多くの会社がほとんどの社員を喜んで送り出してくれることでしょう。


■2.投資用積立額の算定方法
 まず最初に明確にした自分の過去の出費をもとに、自分が想像する限り、ムリのない範囲で最も節約した状態の自分の1ヵ月の支出額を決めてください。
 現在の収入とその理想的な節約状態を足して2で割った値が「1ヵ月に使って良い額」で、その額と月収の差額が「毎月投資のために積み立てる額」となります。基本的に「最も節約した状態」がストレスなくうまくいくことはまずありませんが、そこを目指して余力があれぱ余ったお金は翌月投資に回すぐらいの気持ちでいれば、ちようど設定した中間地点となる「1ヵ月に使って良い額」ぐらいになるはずです。


■3.自分の仕事を「天職」にする
 もしあなたがマジメにがんばっているのに成功しないのだとすれば、それはあなたがまだ自分の仕事を「天職」にできていないからです。同じ仕事に取り組むにしても生活のために嫌々、とか、出世のために無駄を承知で、という人と比べ、「それが楽しいから」と情熱を持って取り組んでいる人のパフォーマンスは圧倒的に高くなることでしょう。「マジメにがんばる」という言葉の中に「正直嫌だけど」という後ろ向きなニュアンスが含まれているのだとすれば、「マジメにがんばっているのに成功しない」のではなく「マジメにがんばっているからこそ成功しない」とさえ言えます。

(詳細は本書を)


■4.人と人が分かり合えないワケ
 人間は基本的に自分の心や頭の中に関してはそれなりによくわかる一方、他の人がどのような心や頭の使い方をしているかは想像でしかわかりませんから、「自分と根本的に全く異なるタイプがいる」と言われてもよくわからないかもしれません。(中略)

 逆に言えば、職場の人問関係がうまくいかないという悩みをどう解決すれば良いのか、という答えは、「いかに自分と異なるタイプの人間がいるのか」を理解した上で、その自分と異なるタイプに合わせてどう接すれば良いのかという対策を持っておけば良い、というのが今のところ最新の組織行動論から導かれる結論だと言えます。


■5.パス・ゴール理論に基づく4つのタイプのリーダーシップ

●指示的なリーダーシップ
これはいつ何をすべきかというスケジュールと具体的なタスクの達成方法を部下に指導するというやり方です。
●支援型のリーダーシップ
このタイプのリーダーは親しみやすい雰囲気を持ち、部下の人間性や感情に関心を持ち、人問関係面での居心地の良さを提供するというタイプのリーダーシップです。
●参加型のリーダーシッブ
参加型リーダーは決定を下す前には必ず部下に相談し、部下のアイデアや提案を重視し、部下にやりがいと自信を与えます。
●達成志向型のリーダーシッブ
部下に全力でチャレンジする価値のある大きな目標を提供します。この目標のことをビジョンと表現しても良いかもしれません。


■6.プロジェクトマネジメントが苦手な日本人
 ちなみにアメリカにおいて250万部という驚異的な売上を見せた『ザ・ゴール』(ダイヤモンド社)というビジネス小説は、最新のプロジェクトマネジメントの考え方をアメリカ国内に広く普及させました。しかしその日本語訳の出版に関してだけは著者であるエリヤフ・ゴールドラットの許可が長年頑なに下りなかったという逸話があります。その理由は「日本人にこの本に書かれているようなやり方を教えてしまうと、貿易摩擦が再燃するから」だとか。これは日本人の「個としての仕事の能率の高さ」と「チームやプロジェクト全体を最適化することの苦手さ」を示しているエピソードであると世界中で認知されているそうです。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か


■7.ポジティブな習慣にする2つのやり方
 代表的なやり方の1つは毎日寝る前に「その日あった良かったこと」を3つずつ思い出して、ノートにつけるというものです。たったこれだけで、頭の中で徐々に「ポジティブな思考の習慣」が根付き、ポジティブな言動が当たり前となり、日々の幸福度が上がるだけでなく、うつ病のリスクさえ低下させることが大規模な実験の結果明らかになっています。(中略)

 もう1つのやり方は●●●●●を書くというものです。(中略)
そういったことを一度体験しただけで、劇的にその後の人生の幸福度が上がり、相手との関係性が強化され、高いポジティビティが身につくのだそうです。この行為を指して「科学がたどり着いた人間が最も簡単に幸せになれる方法」と呼ぶ人さえいます(ネタバレ自重)。


【感想】

◆そもそも本書を知ったのは、こちらのはてブ約600の記事ででした。

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)(西内 啓)のまとめ 〜 本の要点まとめサイト【ブクペ】 〜 サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)(西内 啓)のまとめ 〜 本の要点まとめサイト【ブクペ】 〜

パッと読んだ感じでは、「行動経済学」の本のような……(というブコメもありました)?

確かに本書は、最初の3つの章で「仕事」「お金」「出世」といった、ビジネスパーソン、特にビジネス書好きが好物であるジャンルにフォーカスしており、ここでは「行動経済学」的なお話も出てきます。

ただし、後半部分については「マネジメント」や「ポジティブシンキング」といった内容であり、実は前半とはまったく異なるという仕様。

というか、新書の厚さで、これだけの幅広い内容をカバーする、というのは結構スゴイと思います。

さすが、勉強本とモテ本を両方書いてしまう西内さんだけのことはあるな、とw


◆さて、上記ポイントの3番目では「天職」について触れられていますが、本書の第3章では、その「天職」や「才能」について、いくつかのテストを紹介しています。

当ブログでも、以前「ストレングスファインダー」を紹介しておりますが、他にも色々あったとは。

詳しくは本書、もしくは本書で紹介されている別の本をチェックして頂くとして、ツボだったのは、とあるテストで抽出された自分の「美徳」を1つの文章にする、というもの。

なるほど、このようにすれば、今の自分の仕事を「天職」に作り変えることも可能かもしれません(詳細は本書を)。


◆またポイントの7番目では、私がかれこれ1年以上続けている、「3つの良かったことを書き出す」というTIPSが再度紹介されていました。

このTIPS、定期的にこちらのアカウントさんが、つぶやいてくれていて、たまたまつい先日も何度目かのツイートをして下さったばかり。


もう1つのTIPSは、思いっきり「ネタバレ自重」しておりますが、これも勘がよい方ならピンと来られているかもしれません。

確か『鏡の法則』に、似たような話があったような……?


◆ちなみに本書の各章の終わりには、西内さんがオススメされている本が1冊ずつ紹介されています。

さすがに新書で、これだけの範囲をもれなくカバーするのにはムリがあるでしょうから、その紹介されている本を読めば、より理解が深まるかと。

このエントリーだけでは分かりにくいかもしれませんが、結構「身も蓋もない」ところも、私好みだったりします。

橘玲さんあたりが好きな方なら、きっと楽しめること間違いなし!?


読んで損ナシの1冊です!

サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)
第1章「なぜ、いくらがんばっても給料が上がらないのか?」
~あなた自身、あなたの会社、そして日本全体が潤うための経済成長理論

第2章「なぜ、お金が貯まらないのか?」
~行動経済学から学ぶあなたがお金を貯められない理由と簡単にお金を貯める方法

第3章「どうすれば楽して出世できるのか?」
~ポジティブ心理学から学ぶ自分を最大限活かす方法

第4章「どうすれば職場の人間関係はうまくいくのか?」
~組織行動論による人間関係のマネジメント

第5章「どうすれば仕事はうまく回るのか?」
~人類を月に連れていったプロジェクトマネジメントの力

第6章「なぜ、いくら仕事をがんばっても家庭がうまくいかないのか?」
~ポジティブサイコロジーが教えてくれる幸せな家庭のレシピ

終章「それでも悩みのつきない日々をどう生きれば良いのか?」


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社会人なら押さえておきたい『稼いでいる人が20代からしてきたこと』(2011年01月23日)

【自分の"強み"を調べてみました】「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」マーカス・バッキンガム(2008年06月26日)


【編集後記】

◆本書の各章のおわりに紹介されている本で、気になったものを1冊。

ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる
ソウルフルな経済学―格闘する最新経済学が1冊でわかる

「最新の経済学についてもっと学びたい方にオススメの本」なのだそう。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 20:30
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自分の中で何か【哲学はなぜ間違うのか?】at 2012年03月29日 21:25
サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)作者: 西内 啓出版社/メーカー: マイナビ発売日: 2012/03/23メディア: 新書 サラリーマンの悩みに関係する学問を羅列した一冊。 自己啓発本の元ネタとして利用出来るだけの内容が詰まっ
高学歴が好まれる理由:サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている【本読みの記録】at 2013年12月28日 23:57
この記事へのコメント
本書の読書感想文を読みました。良くまとまっていると思います。
Posted by スライム at 2012年08月25日 20:50
>スライムさん

コメントありがとうございます。
ブログ記事を読んで頂き感謝しております。
今後とも宜しくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年08月27日 00:15