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2012年03月01日

【東大式】4倍効率がよくなる勉強法



Tokyo University;Yasuda Auditorium / sir.Kir


【はじめに】

◆先月ご紹介したご本である、『東大式決断術』

実は記事の中でも申し上げたように、エントリーからは勉強法に関する部分を丸ごと割愛しております。

そこで今般、その「勉強法」からTIPSをいくつかご紹介してみようかと。

王道的なものが中心ですが、「現役東大生と一流企業に勤める東大卒OB・OGの実体験」をベースにしているだけあって、説得力はあります。

ちなみに、「4倍効率が良くなる」というのは、その「勉強法」に関する部分の見出しにあったもので、「10倍」とか言うより現実的なようなw

また、巻末に収録されている参考文献の勉強本のうち、当ブログでご紹介済みのものも掲載しますので、併せてご覧下さい。


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【「東大式」勉強法】

■1.まずは合格体験記を読みまくる
 勉強、仕事を始めるときに、まず絶対にやるべきことは、自分が目標とする分野ですでに成功している人の情報をたくさん得ることである。合格体験記、同じ職業の仕事術の本を、2、3冊は読むべきだ。(中略)

 努力という時間にせよ、効率でカバーするにせよ、試験勉強は、誰でもできる「王道」をいけば必ずうまくいく。100点満点のうち、80点は誰でも努力すればとれるものであり、個人の工夫や才能次第なのは、残りの20点に過ぎない。
 まずは、80点をとるための方法を押えよう。


■2.デスクワークは、8割が時間不足でうまくいかないことを意識する
 いくら効率的に進めても、通常100時間必要な作業を、1時間で終わらせるなんてことはほぼ不可能である。
 うまくいかないテスクワークの原因の8割は、時間が足リていないたけに過ぎない。
 最低限どれだけの時間が必要なのか、合格者や先輩に聞くなどして相場を調べ、その時間を確保しよう。


■3.まずは、薄い入門書を3冊読む
 1つの分野につき、薄い入門書を2、3冊読むことの効果は、(1)全体像を理解して、(2)基本的な知識を押さえ、(3)心理的抵抗をなくす、という3つである。
 (1)全体像を理解しないまま細かいことを習っても、イマイチよくわからず頭に入らないし、(2)重要な基本的知識が何かわからないと、ほとんど試験に出ないようなレアな知識も、同じエネルギーで覚えようとしてしまう。(3)そもそも、最初から分厚い参考書や問題集を買っても、あまりにわからな過ぎて、途中で力尽きてしまう。このようなことを避け、最も効率良く合格レべルまでに達する方法が、薄い入門書を2、3冊読むことである。


■4.入門書の次は、とにかく過去問をこなす
 受験する試験の難しいところや点の取りやすいところなど、全ての情報が書いてある本がある、と言ったら、受験生ならとりあえず手に入れようと思うだろう。
 その受験する試験の「全ての情報が書いてある」本が、過去問、過去に本番で出題された問題集である。
 良くも悪くも、本番どのような問題が出るか、どれくらいのレぺルの能力が試されているかは、過去問から読み取るしかない。


■5.問題集の答えを覚えまくる
 問題集の効率の良い取り組み方は、「答えを覚えまくる」の一言に尽きる。
 まずは解答・解説を読みながら、問題の解き方を覚えまくる。特に、試験によく出ると言われているところは重点的に覚える。


■6.情報はできる限り1冊にまとめる
 問題集のある科目については、問題集をひたすら覚えれば合格点に達してしまうが、問題集のない試験、もしくは問題集だけでは不十分な試験というのも、世の中には多く存在する。学校の中間、期末試験なんてものは、問題集以外にも先生が授業でやったことが出題されたりする典型的な試験である。
 そのような試験こそ、必要な情報(授業や問題集から試験に出そうな情報)を1冊の本やノートにまとめることが、勝負の分かれ目となる。


■7.午前中〜昼間はアウトプット、夜はインプットに時間を使う
 人間の体のリズムは、午前中から昼にかけては、考える作業が向いていて、夜は、知識を確認したり、単語を覚えていくような単純作業が向いている、と言われる。
 昼間に試験があって、最後につめこまなければいけない、といったとき以外は、朝昼はアウトプット、夕方以降はインプット、を原則に進めていこう。


【感想】

◆「東大生」というので、どんな勉強法かと思いきや、かなりベタなやり方で、拍子抜けされた方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、ポイントの初っ端にあるように、『試験勉強は、誰でもできる「王道」をいけば必ずうまくいく』『100点満点のうち、80点は誰でも努力すればとれるもの』『まずは、80点をとるための方法を押えよう』と、東大生の皆様に言われてしまうと、反論できないワタクシ。

実はこれは大学受験のみならず、多くの資格試験でも同様で、「皆ができるところを確実に解答する」のが、合格の秘訣だったりします。

よくいる「受験のプロ」(という名の複数年受験者)が、誰にも解けないようなレアな問題に固執するのと真逆なんですよね。

しかも、税理士試験でも実際にあるのですが、採点が終わってから、合格ラインを上げるために、少数の人しか解けなかった問題の配点が、皆が解けた問題に移されたりします。

そう考えると、「王道」的なやり方で「80点を取りにいく」というのは、まさに「正攻法」といえましょう。


◆さて、その「王道」的なやり方。

「入門書を読む」「過去問を解く」「問題集の答えを覚える」「1冊にまとめる」と、今まで当ブログでご紹介してきた勉強本の多くに、ほぼ同様のことが書かれています。

それもこれも、「現役東大生と一流企業に勤める東大卒OB・OG」が選んだものですから、やはり「合格」するために正しいやり方なのでしょう。

もっとも、「問題集の答えを覚える」なんてのは、今は当たり前のように言われてますけど、初めてこの本で知った時は、目からウロコが落ちたものですが。

スーパーエリートの受験術―キミにもできる
スーパーエリートの受験術―キミにもできる

参考記事:【驚愕!】「幻の絶版勉強本」にとんでもなく高い金額が付いている件(2007年08月20日)


◆逆に、私が知らなかったのが、ポイントの最後の「体のリズム」を意識した勉強法です。

税理士試験の勉強でも、理論暗記と計算問題をやる必要があったのですが、私の場合、夜疲れてからだと理論が頭に入らないので、むしろ午前中〜昼間に理論の「インプット」をして、夜に計算問題を解く(アウトプット)ようにしていました。

……まるで逆じゃんww

確かに、夜寝る前に暗記すると、記憶に定着するというのは、この本をはじめ、多くの本で言われていますね。

受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)
受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法 (新潮文庫)

参考記事:【オススメ】『受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法』池谷裕二(2011年12月09日)


◆そもそもこの『東大式決断術』は、勉強本というよりは、ライフハック本であり、その中の一部分がこの「勉強法」に関するものですから、受験生がわざわざ買う必要があるかというと、ちと微妙かと。

とは言え、本の中では、勉強法の「スキル」としてTIPSが16個紹介されており、それぞれの項目も、上記ポイントよりは当然丁寧に解説されているので、「東大生の考え方」を知りたいのなら、一読の価値はあると思います。

それよりも、以下でご紹介する「参考文献」に、いかに当ブログでご紹介した本が多いかに驚きました。

これらが「東大生お墨付き」と考えると、なかなかウチのセレクトも捨てたものではないな、とw


「王道」を押えることが勝利の秘訣かも!?

東大式決断術
東大式決断術


【参考文献】

◆『東大式決断術』の巻末には、大量に書籍が掲載されているのですが、その中から「勉強本」で、かつ、当ブログでご紹介済みのもののみ列挙してみます。

最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)
最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ)

参考記事:【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日)


夢をかなえる勉強法
夢をかなえる勉強法

参考記事:「夢をかなえる勉強法」伊藤 真(著)(2006年06月21日)


できる人の勉強法
できる人の勉強法

参考記事:「できる人の勉強法」安河内哲也(2007年01月19日)


図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!
図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる!

参考記事:【記憶&速読】「図解超高速勉強法」椋木修三(2008年05月04日)


ごく普通の人でも難関資格に受かる非常識勉強法!
ごく普通の人でも難関資格に受かる非常識勉強法!

参考記事:【非常識勉強法】「ごく普通の人でも難関資格に受かる非常識勉強法!」石井和人(2008年09月14日)


RELAX HACKS!
RELAX HACKS!

参考記事:【under1万円】『RELAX HACKS!』からお手頃グッズを7つ選んでみました!(2010年09月20日)


脳と心を味方につける マインドハックス勉強法
脳と心を味方につける マインドハックス勉強法

参考記事:【勉強】「マインドハックス勉強法」佐々木正悟(2008年07月29日)


ユダヤ人に学ぶ速学術
ユダヤ人に学ぶ速学術

参考記事:【勉強法】「ユダヤ人に学ぶ速学術」濱野成秋(2008年12月28日)


なぜ人は情報を集めて失敗するのか 目標達成論 (YELL books)
なぜ人は情報を集めて失敗するのか 目標達成論 (YELL books)

参考記事:【勉強】『なぜ人は情報を集めて失敗するのか 目標達成論』牛山恭範(2011年06月24日)


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せっかくの休みなのに雨なので一日引きこもり。 することないので参考書を開いて勉強してしまいました。
休暇【気ままな雑記帳】at 2012年03月02日 23:48