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2012年02月16日

【貴方は大丈夫?】『嫌われない話し方 100のルール』植西 聰


嫌われない話し方 100のルール
嫌われない話し方 100のルール

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、先日の「未読本・気になる本」の記事でご紹介した1冊。

その記事でも書いたように、非常に読みやすいのが特長でした。

アマゾンの内容紹介から。
言いにくいことほど、誤解されずに伝えなければならない―断り上手、頼み上手な人は、自然にできている。あらゆる心理法則を使って、イヤな相手とうまくいく。イヤなことをうまく伝える。

自分自身、改めて気を付けたいポイントを挙げておきます。


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【ポイント】

■1.やんわりとした口調で断る
 私たちは、話を聞く時に、言葉そのものの意味だけを受け取るのではなく、相手の態度や雰囲気などの細かいニュアンスからも、思いを感じ取っています。
 そのため、やんわりとした口調で話すと、断りのセリフも優しく聞こえます。
 相手にも、あたたかい思いやりの気持ちが伝わるので、「自分を否定された」と感じさせることを防げるのです。


■2.結論を先延ばしにしない
 日本人に多いのが、言いにくい話題を避けて、最後の最後まで別の話をしたりしながら、結論を先延ばしにするという傾向です。
 しかし、このような行動は、相手への配慮がが足りないといえます。
 頼みごとをした人にとっては、相手の返事は何よりも気がかりなものです。(中略)

 だったら、最初に「ノー」を伝えてから、サッと他の話題にうつるほうが、お互いに気まずい雰囲気になることも避けられます。


■3.弱みを先に見せて依頼する
 相手の負担になる頼みごとをする時は、誰でも悪い条件は言いたくないものです。「できれば気づかれずに、いい返事をもらいたい」からと隠しておきたい気持ちもわかります。
 しかし、実際には弱みを先に見せるほうが、信用を勝ち取りやすいのです。(中略)

 悪い条件を隠しても、いずれはわかることです。先に伝えることで、誠意を見せたほうが、いい返事を引き出すことができるでしょう。


■4.特別扱いする
「お忙しいJさんだからこそ、ぜひお願いしたいのです。忙しい、というのはそれだけ、Jさんの能力が高いからではないでしょうか」
「あなた以外に、この仕事にふさわしい人はいません。英語がペラペラだし。コミュニケーションを取るのがお上手だからです。他の人間にはできませんよ」
 もし、あなたが、こんなふうに頼まれごとをされたらどう思いますか?
「お世辞ばかり並ぺ立てて、気分が悪い」となんとなく嫌がる人もいますが、たいていの人は、悪い気はしません。そして、
「いえいえ、そんなことはないですよ」
 などと、謙遜しながらも、笑いながら返事をするのではないでしょうか。
 特に、皆と同じように扱われるのを嫌うプライドの高い人は、特別扱いされたがります。
 ほんの一言だけでも、特別扱いを意識した発言を心がけましょう。


■5.相手の意見を最後まで聞く
 心理学では、「好意の返報性」という法則があります。
 人は、自分が親切にしてもらったことを、相手にも返すというシンプルな法則です。
 そのため、自分の意見を伝えたいと思うなら、まず、相手の意見を最後まで聞くことが効果的です。(中略)

「人の話を聞く」ことは、人間関係をスムーズに進めるためにとても大切なことです。
 相手の話は、たとえ途中で内容がわかっても、「うんうん」と相づちを打ち最後までとことん聞いてあげましょう。
 相手の話をしっかり聞けば、自分の話も聞いてもらえるのです。


■6.気分屋の人には機嫌のいい時だけ接する
 気分屋の上司を持つ女性セールスマンは、いつも上司の言動に振り回されて、ストレスを感じていました。
 同じ額の商品を売り上げても、「まだまだ足りないな」と不満をもらしたかと思えば、「はじめての商品だからこれで上等だよ」などと、コロコロと言動が変わるのです。
 そこで、ぞの女性は、上司の機嫌のいい時に、報告をするようにしました。
 機嫌が悪い日に相談の必要がある時は、ランチから戻ってすぐなどの、比較的、怒りっぽくない時間を見計らって声をかけました。
 相手の機嫌の善し悪しを観察するクセをつけておけば、痛い目に遭うことを防げます。


【感想】

◆一部、引用量が多かったので、この辺で。

本書は、下記目次にもあるように「依頼する」「自分の意見を伝える」「言いにくいことを言う」といったシチューエションごとに、「嫌われない話し方」を指導してくれています。

どちらかと言うと、「目からウロコ」というよりは、基本的なモノが多いので、復習の意味を含めて読んでおきたいところ。

ただし、それは私が既に年配の世代だからであって、若い世代の方なら逆に違和感があるかもしれません。


◆たとえば冒頭の「やんわりとした口調で断る」といった話も、「どうせ断るのに、言い方を工夫する必要があるのか?」とバッサリ断ったりする人もチラホラ。

確かに最終的な結論は「NO!」なのですから、「言い方に気を付ける必要があるのか?」という考えも分かります(断られる方でも、全然気にしない人もいますし)。

ただ、それを言われたら、そもそも本書の存在自体の否定につながりかねないんで、「気をつけた方がいいこともあるよ」と言っておきたいな、と。

とはいえ、新人時代に会社の宴会で、「オレの酒が飲めないのか」という上司に、「飲めません(ニコッ)」と断った私が言えた義理ではないですがw


◆面白かったのが「相手の性格に合わせて自己主張をする」という最終章。

ここでは、ポイントの6番目に挙げたように「〜の人には、〜する」といったパターンで、「相手の性格」ごとに対処法が述べられています。

「でしゃばりな人には、仕切り役を任せる」「威張り屋の人には、ほめ言葉をかける」等々、フレキシブルな対応を指南。

ちなみに、「恩着せがましい人には、感謝の言葉を重ねる」というクダリでは、「頼みもしないのに子ども用のおもちゃを大量に送ってくる」母親が、「あなたも、孫も、お礼もロクにできないなんて、情けない」と忙しい時間に電話をしてくる例があり、「それ何てウチ」状態ww

何でも「恩着せがましい人は、拒絶されるのが不安でしょうがない」ので、「相手を立てて、感謝の気持ちを伝える」のが一番なのだとか。

私も今までは「いらないもの(賞味期限切れの食べ物とかw)を勝手に送りつけといて……」と憤っていたのですが、これからは、母にいったんは感謝の気持ちを伝えたいと思います。


◆本書は見開き2ページで、小見出しごとの内容を解説しており、細切れ時間にもサッと読むことが可能。

それぞれの内容の最後には、「良い例」「悪い例」の話し方も収録されています。

冒頭の内容紹介に「心理法則」とはありますが、『影響力の武器』のような破壊力のあるものではなく、「ちょっとだけ気を付けたい」ルールが100個。

実践するのに、特別な才能が必要なワケでもないですから、気軽に取り入れられるかと。

どうせ同じ内容を伝えるのなら、「嫌われない話し方」を意識した方が、損はしないハズですしね。


モノの言い方を気を付けたい人に!

嫌われない話し方 100のルール
嫌われない話し方 100のルール
第1章 断る
第2章 依頼する
第3章 自分の意見を伝える
第4章 言いにくいことを言う
第5章 相手の性格に合わせて自己主張をする


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【編集後記】

『鏡の法則』でお馴染みの野口嘉則さん、久しぶりの新刊。

人生は「引き算」で輝く 本当の自分に目覚める話
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まだ発売前ですが、もうアマゾンではベスト10に入っております!


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この記事へのコメント
               
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

Posted by ビジネスメールの話し方 at 2012年04月04日 15:49
               
>ビジネスメールの話し方さん

レス大変遅くなって申し訳ございません(汗)!
また遊びに来てくださいね!
今後とも宜しくお願いします。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2012年05月18日 06:05