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2011年10月18日

【まじめ教?】勝間さんの『まじめの罠』を読むべき人7パターン


まじめの罠 (光文社新書)
まじめの罠 (光文社新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、勝間和代さんの新刊。

18日発売ということで、丸善オアゾにでも遠征しようと思っていたら、昨日の時点で、地元の書店にフツーに平積みになってました。

勝間さんのブログから一部引用。
まじめの罠というのはすなわち、与えられた問題設定を疑わず、近視眼的に間違った目標に向かって努力をしてしまうと、かえって本人や社会に害を及ぼすということをずっと、ずっと、説明した本です。

まじめにやっているけれども、どんどん悪い方向に行っているような気がする、そんな人に是非読んでもらいたい本です。
本書では、検察や旧日本軍、日銀を初めとして、「まじめの罠」に陥ったパターンが満載。

ただ、他人事のように読んでしまうともったいないので、個人レベルで読むべき方を本書の中から抜き出してみました。


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【読むべき人7パターン】

■1.受験戦争を勝ち抜いてきた人
 この国の過度な「受験戦争」は、「まじめの罠」にハマリやすいタイプを作ります。受験戦争では、宿題を全部やり基本問題をとことん解き、朝から晩まで寝る時間も惜しんで全身全霊を傾けて勉強し、模擬試験でも問題を全部パターン化してすぺて覚えてしまう、といったような人間を大量に作り出します。(中略)

 つまり、答えが1つではなく、クリエイティブに解く必要のある設問が苦手になってしまうのです。答えに幅があると対応できない、一個一個の問題をすぺて個別に読み解いてしまう――これが、受験戦争による「まじめの罠」です。


■2.ルーティンワークに疑問を持たない人
 まじめの罠にハマっている人たちは、本当は意味がないかもしれないルーティンワークをつまらないとも思わず、コツコツと長時間それに耐えることが美徳であると考えています。こういう人たちは、小さい頃から何に対しても我慢し続けてきて、小・中学校などでもいい成績を取り、いい学校にも入れて、名のある企業に就職することができて、結婚して、子どもがいて、郊外に一軒家を30年ローンで買って、1時間、あるいは2時間かけてせっせと会社に通勤して……といったような人生を歩んでいます。


■3.完璧主義にこだわる人
 そもそも、まじめな人たちは無謬性、完璧主義にこだわります。無謬性、完璧主義の下では、絶対に間違いが起こらないことが前提なので、PDCAサイクルも存在しません。そして、スタートの段階からまじめに、完璧を目指してPlan(計画)を立て、そのPlan通りにDo(実行)できないと、「自分って、なんてダメなのかしら」という自分攻撃すら始まってしまうのです。
 本当なら、そんな自分のダメなところを認めて,Check(評価)、Action(改善)へと結びつけていかなければならないのですが、そもそも「失敗する自分」というのが許せないので、「失敗はなかったことにしよう」という隠蔽体質を生むのです。


■4.長時間労働に疑問を持たない人
まじめ、かつ無駄な努力は、「まじめな世界」では評価されます。そして、この「まじめの罠」にハマった人たちは、「熱心に頑張っている人」ということで評価されます。典型的なのは、長時間労働です。いくら結果を出していなくても、長時間労働をしているということで許されてしまうことが日本では往々にしてあるのです。(中略)

何となく「この仕事、このやり方は意味ないよなー」と感じていても、「みんながやっているから」「これまでそうだったから」という理由で誰も何も言わず、黙々と行うのです。しかし、そんな業務や会議は、会社が強制しているわけではありません。でも、まじめに、まじめに、これまで習慣として行ってきた仕事を地道にこなしていくのです。


■5.人気企業で働いている人
 私が学生たちによくアドバイスするのは、「就職人気ランキング」で上位に入っているような企業には決して行くな、というものです。(中略)

 そして、この本当に狭い視野の中で、格好良さそうなところにみんなが受かろうとして殺到するような会社というのは、事なかれ主義、減点主義で育った人たちが殺到するので、やがて会社全体にも事なかれ主義や減点主義が蔓延し、10年、20年も経つとほころびが出るのです。私が就職をしようとしたときには、興銀(日本興業銀飲行)、長銀(日本長期信用銀行)などは就職人気ランキング上位の常連でした。しかし、それから20年経った今はどうでしようか。どちらの銀行もまったく残っていません。


■6.転職や離婚に偏見がある人
「まじめの罠」にハマっている人というのは、「いい学校に入れて、名のある企業に就職することができて、結婚して、子どもがいて、持ち家があって……」といった、既成の価値観に縛られています。
 だから、転職とか離婚というのは、ふまじめなヤツがやることだと心の底でバカにします。(中略)

 まじめな人は、結婚や仕事といったことにすら無謬性を求めてしまうのです。一度選んだ会社とか、一度選んだ結婚というのは正しくなければならないわけです。だから、誰かが転職を繰り返しているのに、あるいは離婚を何度も経験しているのに幸せそうな顔をして生きていたりすると困るのです。なぜなら、自分だって本当はそうしたいのを我慢している場合が多いからです。


■7.「決まり」を疑わない人
「まじめの罠」にハマった人は、すでにできあがった「決まり」を疑うことはしません。言い換えれば、「問題設定能力がない」ともいえるでしょう。とにかく、与えられた決まりを守ることには熱心ですが、決まりそのものがおかしいのではないかと疑うことを知りません。(中略)

 繰り返しますが、コンサルタント時代、名前を聞くとびっくりするような大企業の人たちに、さまざまな無駄と思われる仕事について「なぜそれを行っているのですか?」と聞くと、彼らはまるで判を押したように「前任者がそれをしていたから」と答えていました。


【感想】

◆自分で列挙していて、意外なまでに当てはまることが判明し、ワタクシ、愕然としております。

附属上がりとはいえ大学を出てますし、税理士業のルーティンワークにも疑問を持たず、会社員時代は「完璧」を目指し、当時は残業70時間超もザラ。

その会社もそれなりの大手企業でしたし、決まりは「疑う」よりひたすら「守る」ことに熱心。

6番目の転職・離婚以外は、モロに私も当てはまっているじゃないですか!

……ちなみに、今は本業は全然長時間ではなくて、ブログ書くので睡眠時間を削っているんですけどw ←まじめじゃないw


◆ただ、これらに当てはまることは、少なくとも私が新卒だった4半世紀前は「正しい」と思われていたハズ。

高校のクラスメイト3人が興銀と長銀にいきました(内、2人は奨学金受給者)し、当時は終身雇用が前提で、転職も今ほど盛んではありませんでした。

というか、今でも「正しい」と思っている人は多いでしょうし、むしろ、本書で言うところの「まじめの罠」に囚われている人の方が割合的にも多いかもしれません。

それだけに、その「まじめの罠」から逃れられるか否かは別としても、上記の疑問すら持っていない人は、本書を読むだけは読んでみるべきではないか、と。


◆もちろん、「まじめ」であることにも利点は多々あるとは思います。

例えば初っ端の「受験戦争」の話でも、「試験に受かること」と「受かってからクリエイティブな問題が解けること」は別問題でしょう。

解法やパターンを愚直に丸暗記して受かるなら、私はそうすべきだと思いますし、そもそも「受験」には問題設定能力が必要なのではなくて、問われたことに早く正確に解答する能力が問われるわけですから。

もっとも、そういう方式で選抜する「受験」自体に問題がある、と言われたらそうかもしれませんが。

……と、公認会計士試験に1発合格した勝間さんに、税理士試験に苦労した私が物言いしてみるテストw


◆今回は、あえて個人レベルでのお話を挙げてみましたが、本書に収録されている具体例は、むしろ会社や組織、国レベルのお話が中心です。

第1章から第3章にかけて、「まじめの罠」の問題点や具体例が展開され、第4章ではその処方箋が。

ただ、この処方箋もさることながら、まずは現状において「何が問題なのか」を認識するのが重要ではないでしょうか。

そして、叩かれるかもしれないことを承知の上で、こういう「耳イタイ」ことを主張してくれる勝間さんに感謝!


日本をとりまく閉塞感を打ち破るために!

まじめの罠 (光文社新書)
まじめの罠 (光文社新書)
はじめに
第1章 「まじめの罠」とは何か、そして、なぜ「まじめの罠」はあなたにとって危険なのか
第2章 あなたが「まじめの罠」にハマってしまうメカニズムを理解しよう
第3章 「まじめの罠」の害毒
第4章 「まじめの罠」に対する処方箋
おわりに


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【編集後記】

◆毎年恒例のこの特集号がいよいよ登場。

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 11/15号 [雑誌]
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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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[本]「まじめ」が国を滅ぼす、のか - 『まじめの罠』勝間和代【世界はあなたのもの。】at 2011年10月20日 12:26
この記事へのコメント
smoothさん、一番乗りの書評、ありがとうございます。うれしいです♪

税理士試験などの問題についての質問に答えますと、やはり、目的をどこにおくか、につきると思います。

私、税理士試験も簿財だけ受けて受かっていますが、こちら、税理士用の勉強はしませんでしたが、会計士用の原理原則で受かりました。

パターン認識と言うよりは、徹底した原理原則の理解と、その応用を柔軟に行える、というのが資格試験合格の王道かと思いますが、いかがでしょうか?
Posted by 勝間和代 at 2011年10月18日 13:09
この本をまじめに読むことは疑わなくてもいいんですかね。自分には根も葉も見えない(関係ない)他人事を列挙しているようにしか見えませんが。
Posted by Hogehoge at 2011年10月18日 13:47
>勝間さん

著者様直々のコメントありがとうございます。
またTwitterでのご紹介も感謝です。

試験勉強の件ですが、私自身が、税理士試験くらいしか資格試験を受けたことがないのであくまで私見、かつ税理士試験について少々。

税理士試験でも簿財以外の税法科目の理論問題については、原理原則(本質部分)を押さえて、試験当日に会場で作文するより、ガチで理論全部を丸暗記した中から、必要な部分を抜き出して書く方が確実で速いです。
「ポイントだけ押さえて自分の言葉で書いてもいい」とは言われていますが、何せ法律用語ですから、下手な言い回しでアウトになる可能性もあるので、周りで合格した人で、そのようなやり方をとっている人は見たことがありません。

またそれ以上に、試験中に考えている時間はほとんどなく、それゆえスピード勝負で腱鞘炎になる人も多いです(私もなりましたw)。

もちろん、税理士試験の場合、科目合格制なので、そういうガチの暗記が王道なんだと思います。
会計士の試験のように1年で全部受からねばならなかったら、ここまで細かくやる余裕はないでしょうし。
ちなみに、税理士試験で4科目以上を1年で合格する人は、覚えるべき理論を普通より絞っており、1つ1つの理論自体は、やはり丸暗記しているはずです。

私が合格してから10年以上経っているので、多少は変わっているかもしれませんが、税法の理論の試験はこんな感じです。
なお、私も財表の理論だけは、「本質」だけ押さえて、自分の言葉で書いています。


>Hogehogeさん

これらのパターンが「他人事の列挙」とお感じであるならば、Hogehogeさんご自身は「まじめの罠」にはまってない可能性はあります(うらやましい!)。
それをふまえて「他人事」として無視するもよし、とりあえずで読むもよし、ですね。


Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年10月18日 17:31
なるほど、時間制約とのバランスなんですね。

私は暗記というか、徹底的に基礎をたたき込むことは賛成です。

スカッシュのコートに通う行き帰りの車の中で、お経のように企業会計原則のテープを流して、徹底的に頭にたたき込みました。

それをパターン学習と言わず、無意識レベルまでたたき込まれた知識、というのはいかがでいしょうか?
Posted by 勝間和代 at 2011年10月18日 22:14
>勝間さん

お忙しいところ、再度コメント恐縮です(汗)。
「無意識レベルまでたたき込まれた知識」、なるほどです!

ただ、今回の本に書かれていたような、「受験でパソコンの持ち込み」を検討する以上に、税理士試験のような「税法丸暗記」の試験は法規集を持ち込ませてもいいのではないか、と思うんですよね。
どうせ実務ではガンガン見ながら仕事しているわけですし……。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年10月19日 03:33
まずは読んでみます
Posted by さやすず@超まじめ at 2011年10月20日 20:17
>さやすずさん

ご無沙汰してます。
勝間さんの折角の力作ですから、ぜひ!

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年10月21日 07:06
本当にご無沙汰しています
smoothさんはすっかり雲の上の方なので…

で、ごめんなさい
まだ読んでいません
昨日本屋さんに行っても並んでいませんでした、あれ?
ちょっと出遅れていますね

いろいろ書評はあると思うのですが
ネット上では「本当のところ」の真意を伝えるのは難しいのでしょうか?
逆に、故意にそれを伝えない方orあえて貶める方もいらっしゃるようなので
やはり言葉だけのやりとりは難しいですね
Posted by さやすず at 2011年10月22日 23:17
>さやすずさん

雲の上なのは勝間さんであって、私は最後にお会いした頃からほとんど変わってないですよ〜。
リアル書店では並んでいると思います。
光文社新書のコーナーになければ、売り切れてたのかも!?

ネットで本を叩く人は、まず「叩く」という前提があって、「どこをどう叩くか」を考えてるような気がします。
元々本は、ある人に適して書いたら、別の人には向かない(難しさ等)ものなので、「100%完璧」ということはないですし、そういう意味では「叩けない本はない」かと。

そう言えば、私がまだビジネス書を読み始めた頃、神田昌典さんの本がアマゾンで目茶苦茶叩かれてて、「これだけ恨みを買うとはどんだけ悪い人なんだ」と思ったこともありました。
後日、実際にお会いして、そうじゃないことを確信しましたが、えてしてこのような傾向はあると思います。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年10月23日 01:59