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2011年09月02日

社会に出る前に知っておくべき『最強の人生時間術』のこと


最強の人生時間術(祥伝社新書247)
最強の人生時間術(祥伝社新書247)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ビジネスパーソンにとっては定番ネタの「時間術」の本。

ただし、人生の前半と後半とでは、適した時間術が違う、と著者である齋藤孝先生はおっしゃいます。

アマゾンの内容紹介から一部引用。
若いうちは時間が足りない一方で、定年退職後は時間が余って仕方がないなど、時間に関する悩みはつきない。
この原因は、多くの人が時間を「人生」という側面から考えていないからだ。
人生とは「いつ終わるかわからない時間」をどう管理するかであり、人生のステージに応じて時間をギアチェンジする技術が必要になる。
「効率的時間術」と「ゆったり時間術」、2つを融合した、いわば“ハイブリッドエンジン”で進むことで、人生はより豊かになるのだ。
なお、タイトルは久々に「ホッテントリメーカー」にお世話になりました。


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【ポイント】

■1.目的を見極め、逆算する
 たとえば英語の課題が出されたとき、その課題を最短の時間で行なうためにしなければならないのは、課題の目的を見極めることです。その課題は、英語力を見ることが目的なのか、それとも英語は下手でもいいから限られた期間内に英語で表現する努力をしたかどうかを見ることが目的なのか、目的地が違えば、そこへ至る道も当然違ってきます。
 まず目的地を見極め、次にそこに至る最短コースを描く。時間を節約するためには、こうした「逆算するデザインカ」が重要です。


■2.自分の時間に他人を侵入させない
 時間の使い方で一番よくないのは、質の違う活動を混ぜてしまうことです。
 たとえば、せっかく集中して原稿を書いているのに、電話がかかってきたので出てしまう、というようなことです。もちろん場合によっては出なければいけない電話もありますが、携帯にかかってきた電話すぺてに反応するようなことは止めるべきです。(中略)

 電話がかかってきたら出てしまう、メールがきたらすぐに返事をするというのは、自分の時間の中にいつでも他人が侵入してくることを許しているということです。他人の侵入を許しているかぎり、自分の時間は守れません。


■3.会議中は頭を自由に使う
日本の会議は特にそうなのですが、自分が会議の時間をコントロールできない立場の人にとっては、会議というのはいなければいけない時間です。
 自分に責任のある場合には、積極的に関わる必要がもちろんあります。一方で、貢献しようにもしようがないタイプの会議もあります。(中略)

 では、会議の時間というのはあきらめるしかないのかというと、そんなことはありません。
 そこにいなければいけないという明け渡した状態の中でも、自分の自由に使える部分がまだ残っています。それは「頭の中」です。そこにいるという義務を果たさなければならない状況でも、頭の使い方は自由です。


■4.切りのいいところで止めずに、次の出だしまでやっておく
 一般的には、仕事は区切りのいいところで終えるという人が多いのですが、翌日の時間を節約するためには、仕事は切りのいいところで終えてはいけません。
 ある作家は、その日の仕事を終えるときは、必ず次の書き出しの一行を書いておくと言います。区切りのいいところで筆を置いてしまうと、次に書きはじめるときに苦労するけれど、少しでも書き出しが書いてあると、続きをどう書こうと思っていたのか記憶が甦ってくるので、すぐに続きを書くことができるからだといいます。
 切りのいい所で止めるのではなく、プラス次の出だしまでやっておくと、次に始めるとき、エンジンがかかりやすくなります。


■5.ストップウォッチで会議を加速する
 会議の出席者の中にストップウォッチを持っている人が一人いると、その場全体の空気が変わります。時間を計られるということが、参加者の時間に対する意識を引き締めるからです。
 会議を進行する人がストップウォッチを使い、議題ごとにピッと押して、「この議題だけですでに20分が過ぎましたので、そろそろ決を採りたいと思います」と、時間を意識した進行を行なうと、その効果はさらに高まります。


■6.打ち合わせは一番大事なポイントから入る
 私は打ち合わせごとに確認すべきことの優先順位を決めています。たとえば、テレビ番組の打ち合わせなら、最初に確認するのは「この番組で、絶対言ってはいけないことは何ですか」というものです。こうしたことはこちらからズバッとストレートに聞かないと、一時間打ち合わせをしてもなかなか出てきません。(中略)

これが確認できたら、次は、絶対に言わなけれぱいけないポイント、あるいは、やらなければいけないのは何かということを聞きます。
 言ってはいけないことと、言わなければならないこと、この2つが確認できれば、打ち合わせは成功です。そしてこのやり方なら、特に急がなくても全部で5分もかかりません。


■7.夜の読書はダラダラと生産に関係ない本を読む
 私はこれまで多くの本を読むために、ひたすら速読の技術を磨いてきました。(中略)
 そんな私も、50歳を過ぎた今、別の読書法を心がけるようになっています。
 というのも、私は夜寝る前に本を開く習慣が身についているのですが、ついついそのときも速読をしてしまっていたのです。
 でも、いろいろと後半生の準備をするようになり、夜というのはそういうこととをする時間ではない、減速しなければいけない時間だということに気づき、夜の読書では速読を封印して、できるだけ時間をかけて読むことにしたのです。もちろん読む本の種類も大切なので、その時間は生産に関係ない本を読むと決めました。


【感想】

◆冒頭で「人生の前半と後半とでは、適した時間術が違う」と申し上げましたが、上記で抜き出したポイントは、そのほとんどが「人生の前半用」。

いわゆる「効率的時間術」です(最後の7番目だけが「ゆったり時間術」)。

そもそも本書の大きな特色が、類書と違って2つの時間術を融合させることにあるので、こうした抜き出しは本書の意図を適切には捉えているとは言い難く。

ただ、本書では30歳以降を4つの期に分けているのですが、少なくとも45歳までは「効率的時間術」のみで問題ないようなので、当ブログの読者層を考えてこのようにしました。

ちなみに30歳未満は「時間を気にする間もないくらい頑張るべき」とのこと。


◆さて、その「効率的時間術」も、齋藤先生はお手のもの。

何たって、「1分で仕事を片付ける」んですから。

1分で大切な仕事を片づける技術
1分で大切な仕事を片づける技術

参考記事:すぐに使える『1分で大切な仕事を片づける技術』テクニック4選(2010年11月24日)

上記の本でも、時短のテクニックが掲載されていますし、本書で割愛したお話にも「3秒、20秒ルール」なるものがありました。

これは、齋藤先生の授業で行われている「発表者は20秒以内に答え終えて、次の人はそれから3秒以内に発表する」というものです。

先生曰く、「FCバルセロナのシャビ、イエニスタ、メッシのパスワークのような軽快さ」だそうw


◆一方、割愛しまくった「ゆったり時間術」の方は、45歳〜60歳の第2期から始まり、60歳〜75歳の第3期でピークを迎えます。

基本的にはリタイア後の第3期がメインなのですが、たとえば、第3期の収入は第2期より少なくなってしまう分、第2期から意識的に低支出を実践して金銭感覚を慣らしておかないと、定年後の生活がみじめに感じられる危険もあるとのこと。

また、定年後の再就職先は、それまでの仕事に比べて通常社会的地位が高くないでしょうから、仕事のみの人生を歩んでいると、プライドが保てなくなる可能性も。

では、どのようにこの第3期の人生を充実させるか、については、本書の第4章にてご確認を。

なお、第2期では、「効率的時間術」と「ゆったり時間術」をギアチェンジする必要がありますので、45歳〜60歳の方は、意識してみて下さい。


◆私自身は、まさにそのギアチェンジを始めていなければならない年齢に突入しております。

とはいえ、オンタイムでは「効率的時間術」に徹し切れておりませんし、「ゆったり時間術」もまだまだ先の話だと思っていました(特に、税理士業は定年がないので)。

本書の大きな特徴は、この「ハイブリッド」なコンテンツにありますが、上記でポイントを抜き出したように「効率的時間術」は充実していますし、「ゆったり時間術」は類書でもあまり見かけないものではないか、と。

そういう意味では、幅広い年齢層にとって、有意義な1冊だと思います。


充実した人生を送りたい方にオススメ!

最強の人生時間術(祥伝社新書247)
最強の人生時間術(祥伝社新書247)
プロローグ 人生の「新・四住期」と二種類の時間術

第I部 時間を「生み出す」技術
 第1章 「ギアチェンジ」で時間をつくる
 第2章 忙しい人の効率的仕事術

第II部 時を「過ごす」技術――人生のゴールデンタイムを見つける
 第3章 「一人前山脈」から「ゴールデンタイム山脈」へ
 第4章 人生デザインを完成させる後半生の時間術


【関連記事】

すぐに使える『1分で大切な仕事を片づける技術』テクニック4選(2010年11月24日)

【時間管理術】『アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門』Staffan Noeteberg(著), 渋川よしき,渋川あき(翻訳)(2010年12月19日)

【時短】「結果を出して定時に帰る時短仕事術」永田豊志(2010年06月30日)

【時間管理術】「マニャーナの法則」マーク・フォースター(2009年05月23日)

【時間術】「エンジニアのための時間管理術」Thomas A. Limoncelli(2008年06月13日)


【編集後記】

◆これまた時間術の新刊で気になるモノがw

サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)
サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)
アポは入れない、手も動かさない、まず時間をマーケティングする――。仕事や勉強で成果を上げるなら、なにより「サボり時間」を確保しよう。外資系企業経験の長い著者が提案する、まったく新しい「時間の使い方」。
これは要チェックですね!


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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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