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2011年07月18日

【会話術】『会話は「最初のひと言」が9割』向谷匡史


会話は「最初のひと言」が9割 (光文社新書 528)
会話は「最初のひと言」が9割 (光文社新書 528)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、当ブログでも何冊かキワドイタイトル&中身の本を取り上げさせて頂いた、向谷匡史さんの新刊。

過去の著作をザーッと見た限りでは、初めての新書のようですが、向谷さんの書き味ですと、新書の方がマッチしていそうです。

アマゾンの内容紹介から。
社長、政治家、ヤクザ、ホスト......
各界のトップを相手にインタビューを続けてきた著者が、あらゆる場面の会話をモノにする"キラーフレーズ(最強のひと言)"を伝授!!
なるほど、知っておきたいTIPSがいくつもありました!


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【ポイント】

■1.礼儀正しい「ひと言の自己紹介」は効果アリ
 そういえば北海道日本ハムの斎藤佑樹投手は、あるパーティで、初対面の元楽天監督の野村克也氏に近づいていって、
「斎藤です。今度、日本ハムにお世話になることになりました。よろしくお願いします」
 と挨拶したそうだ。(中略)

 ノムさんのことだから、
「斎藤はパーティでゴマすりにきよった」
 と皮肉の一つも言っていいだろうに、「社会人としての基本ができている」と讃辞を口にするのだ。礼儀正しい"ひと言の自己紹介"は、ことほどさように評価され、相手をいい気分にさせるのである。


■2.相手が上司を知っていたら驚いてみせる
「キミの上司を知っている」と口にする心理は、
「オレはお前の上司を知っているんだぞ」
 という自慢であり、
「だからオレを軽く見ちゃいかんよ」
 というアピールなのだ。(中略)

 だから、もし相手が「キミの上司を知っている」を初っぱなにカマしてきたら、
「えッ? 弊社の専務をご存じなんですか?」
 と驚いてみせればよい。


■3.「お忙しいですか?」は失礼な問いかけ
 目上の人に対して、
「お忙しいですか」
 という会話の切り出しは、絶対に避けるべきだ。
 なぜなら、「忙しい=有能」という社会的価値観において「お忙しいですか?」と問うのは
「あなたは有能ですか?」
 と問いかけていることと同じであるからだ。


■4.「遅れた理由」は口にしない
 約束の時間に遅れたときは、「遅れた理由」を口にしてはならない。
「申し訳ありません」
 と、このひと言だけでいい。(中略)

 なぜなら、「遅れた理由」をロにするのは、
(私は悪くない)
 と主張しているのと同じだからだ。


■5.年長者に「ご苦労さま」は失礼
 先日、ある政治家のパーティに出席したときのことだ。旧知の若手秘書が腰をかがめながら、「お忙しいところ、足をお運びいただきまして」
 と、ここまではいいのだが、
「ご苦労さまです」
 と続けたので、
(なんじや、こりゃ)
 と、あきれてしまった。
「ご苦労さま」は、相手をねぎらう言葉である。目下が目上をねぎらうのは失礼な話で、したがってパーティの招待側である秘書クンが、客である私に「ご苦労さま」というのは誤用ということになる。


■6.「ちょっと近くまで行くんですが」で人脈の「追い焚き」をする
 世相のすぺてを取材対象とする週刊誌記者にとって、人脈は"命"である。政治家から経済人、弁護士、ヤクザ、さらに風俗嬢まで、いかに幅広く人脈を築くかが能力の一つでもある。
 私はそうした経験から、
「ちょっと近くまで行くんですが」
 という"口実"をつくり、気さくな口調で電括するのが最良
だという結論を得たのである。

(詳細は本書を)


■7.ご馳走になったらメールよりも電話
 まず"お札電話"は、「かけた」ということが大事であって、ぺラべラと気のきいた会話をする必要はない。「何をしゃべっていいかわからない」と悩むのは間違いで、「何もしゃべらなくていい」というのが正解。
 電話をかけ、相手が電話口に出たら、
「昨夜はありがとうごぎいました」
 と、ひと言だけ言えばいい。
(後略)


【感想】

◆向谷さんのご本は、今まで何冊かご紹介してきましたが、「過去の取材や実体験から得た教訓をテンポよくまとめる」というスタイルは本書も同じ。

タイトルに「最初のひと言」とあるので、会話のフレーズを中心にしましたが、本書ではさらにおじぎの仕方や、笑顔、視線等、会話に付随する行動についても触れられています。

確かに「正しい事」を言ったとしても、その時の「態度」が不適切であれば、そのフレーズは意味を持ちません。

相手にとっての「印象」は、これらすべてを含めてのものだと、改めて心した次第。


◆さて、上記のポイントでもお気づきかもしれませんが、本書で収録されたTIPSの多くが「目上の人に対するもの」となっています。

私はぶっちゃけ年齢的に「目上」とされる機会が多いものの、礼儀についてはそれほど気にしませんが、気にする人は気にするモノ。

ですから、自分や自分の同世代が「まったく気にしない」ことでも、「気にする人はいる」ということは意識しておくべきでしょう。

そう言えば、この本にあった「非常識な名刺の渡し方」について、サイバーエージェントの藤田社長は気にされてないようでしたが、見城 徹さんはバッサリ切り捨てていましたし……。

憂鬱でなければ、仕事じゃない
憂鬱でなければ、仕事じゃない

参考記事:【35の言葉】『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城 徹, 藤田 晋(2011年06月15日)

特に、ビジネスシーンであれば、目上/目下関係なく、留意しておいた方が良さげ。


◆そういう意味で、やはり一番ヤバそうなのが、「敬語の誤用」かと。

「ご苦労さま」がアウトなのは、私は社会人になってから知りました。

今回は割愛しましたが「感心する」もアウト。

これもやはり「目上が目下に対してするもの」であって、逆は失礼になります。

ついでにこの本にあった「お連れする」も、合わせて押さえておいて下さい(自分に言い聞かせている)。

会話力の基本 (ちょっとした言い回しで損をしない99のルール)
会話力の基本 (ちょっとした言い回しで損をしない99のルール)

参考記事:【知らないとヤバい?】『会話力の基本』に学ぶ「言い回し」の7つのポイント(2011年05月26日)


◆向谷さんの場合、やくざや政治家、経営者等の「濃い」取材対象が多い分、テイスト的に苦手な方もいらっしゃるかもしれません。

過去の著作を1冊でもお読みの方はご存知だと思いますが、初めての方はあらかじめご留意を。

また、本書も今までと同様、「個別のネタ」それぞれが独立しているスタイルなので、合うものや意識しておきたいものをピックアップして実践すればよいと思います。

実際、たった1つの「NGネタ」を踏まないだけでも、本書の価値はあるかと。


「まさか」のために読んでおきたい1冊!

会話は「最初のひと言」が9割 (光文社新書 528)
会話は「最初のひと言」が9割 (光文社新書 528)
第1章 初対面で相手の心をつかむ最初のひと言
第2章 困った! ときの最初のひと言
第3章 言ってはいけない最初のひと言
第4章 ビジネスに使える最初のひと言
第5章 会話を盛り上げる最初のひと言


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【編集後記】

◆今日のご本に関連して(してないw)、先日リアル書店で見かけた本。

誰でも勝てる! 完全「ケンカ」マニュアル (DVD付) (BUDO‐RA BOOKS)
誰でも勝てる! 完全「ケンカ」マニュアル (DVD付) (BUDO‐RA BOOKS)

私が子供の頃は、まだ殴り合いのケンカってありましたが、今はないんでしょうね。

こちらも「いざ」という時のために。


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Posted by smoothfoxxx at 09:30
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この記事へのコメント
色々と胸に突き刺さる項目がw。

何事も意識せずやりたいところですが、なかなか・・・w。
Posted by デッドリー at 2011年07月18日 20:59
>デッドリーさん

アマゾンレビューに「体育会系」と書かれてましたが、確かに一昔前の印象はあります。
ただ厄介なことに、上司とか偉い方って、その世代なんですよねーw
できるところからお互いやってみましょう。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年07月19日 01:08