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2011年07月12日

【男性必読!】『彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?: 世界で売れる秘密』パコ・アンダーヒル


彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?: 世界で売れる秘密
彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?: 世界で売れる秘密


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、『なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学』で知られる、パコ・アンダーヒルの最新刊。

『なぜこの店で買ってしまうのか』は、当ブログでも「激プッシュ」させて頂きましたし、ご存知の方も多いかと思います。

今回の作品では、特に消費者としての「女性」にフォーカス。

下記目次をご覧になってもお分かりのように、さまざまな業界で分析を行っています。

女性客を取り込みたい方なら、これはもう見逃せません!


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【ポイント】

■1.とにかく清潔であること
 女性という種が好み、重視するのは――要求すると言ってもいいかもしれない――清潔さだ。これは生まれながらの好みと言える。ほぼすべての女性が瞬間的に、「清潔」なのか「不潔」なのかを記憶する。「私が今いる場所は清潔?」とは、世界中の女性の大半が直感的に頭に浮かべる問いであり、暗示であり、第六感だ。自宅の部屋、頻繁に通う小売店、試着室、食事をするレストラン、スーツケースを置くホテルの部屋、会員になるスポーツクラブ、水中ウォーキングで使うプール、身体を洗うバスルーム、こうしたあらゆる場所について感じるのだ。
 なぜかって? 考えてみれば、清潔さは、生理用品や子育て、食べ物を買い、食事を作る際に当然に重要な点だから。


■2.女性をウェブデザインにひきつけるポイント
 何が女性をウェブサイトにひきつけるのかを調べてみたことがある。第一に、楽しいと思わせるものがあること。また、そもそもの目的を明確にしておくことも必要だ。(中略)

 女性向きのサイトに共通するもう一つの要素は、環境を整えていることだ――家具を揃え、壁紙を貼った部屋のデジタル版だと思えばいい。(中略)

もう一つの重要なポイントは、時間と労力を節約するものであることだ。女性は、ホームオフィスのインターネットを使って、買物をし、お金と余計な遠出をくり返す手間を節約している。


■3.ホテルで女性が気にすること
 ホテルに滞在して男性が何を望み、女性が何を求めるのかということには、日ごろの生活で何を気にしているかが反映される。男性は普段の生活をし、食事をし、眠る場所の向こうの隅が少し汚れていたり、ちらかっていても気にしないだろうが、ほとんどの女性はそれを気にする。男はバスルームの電気や鏡が少し汚れていても、トイレの上のバスケットにどんなアメニティが入っていようが、隣の宿泊客やカップルとの間には1つしか鍵がついていない両開きのドアしかなかろうが気にしないかもしれないが、ほとんどの女性は気にするのである。


■4.家電量販店で女性が女性従業員を望むわけ
 一言で答えようか。女性は女性の方を信頼するから。より高い利益を得るために何かを売りつける可能性は、女性従業員の方が低いと感じているからだ。加えて、女性客は、男性従業員が見くだすような感じで自分に話しかけるのを、いささかでも感じ取りたくないから。(中略)
電化製品のことをよく分かっていない女性客にとって、自分の自信のなさに気づき、理解してくれる女性従業員とやり取りする方が、自分を急かせるかもしれない若い男性従業員に話しかけるよりも望ましいのだ。


■5.女性の自尊心は見た目や服に左右される
『ニューズウィーク』で読んだ記事によると、男性の多くがダイエットをするのは、健康上の理由か健康上の不安があるからだが、他方、自分と友人の体型を比べがちな女性がダイエットをするのは、社会的なプレッシャーがあるからだという。女性が、他の女性を気楽にさせてやることはない。女性は互いに残酷になりうるし、しかも早い段階でそうなる。女性の自尊心は、自分が達成したことにはほとんど関わりがなく、それよりも見た目や着ている服で左右されるのだ。


■6.カジノは女性の方が上客
 アメリカのカジノ産業は、そもそも男性が作りあげ、男性がオーナーとなり、男性が経営してきた――考えてみれば別段、驚くことではないが。だが、この業界が今日、健全になっているの女性ギャンブラーに負うところが大きい。業界の転換は、テーブルゲームやカードゲームよりもスロットマシンの方がはるかに上がりが大きいことにカジノが気がついた瞬間だった。はっきり言えば、カジノは男性客よりも女性客からよっぽど多くの金を巻き上げていたということだ。


■7.ファッション界における中高年女性というマーケット
50歳以上の女性は人口の大部分を占め、自分で金を稼ぎ、使い道を決めている。彼女たちは、今日の世界の不労所得のほとんどを握っているのだ。ありのままの自分を受け入れる余裕があり、好きなものと必要なものをわかっていて、身分証明のようなロゴが胸についていなくてもかまわない。だが、小売業者に関する限り、50歳以上の女性――単刀直入に言うと、無視されてきた女性たち――は、現代の小売業からあしらわれ、無視され、ぼかして消されている。ファッション界を牛耳っているのはSサイズであって、Lサイズではない。業者はどうしてこれを理解しないのか? なぜ、金の後についてまわらないのだろう?


【感想】

◆ワタクシ事で恐縮ですが、私のヨメ(当時はフィアンセ)は、結婚前「海の見えるホテルで披露宴を行う」という夢を持っていました。

ただ、当時「某高級中華レストラン」に入れ込んでいた私の父は、そのレストランで披露宴を行うことを激しく主張。

毎月10万単位で突っ込むほど気に入っていた父の意志は固く、彼女の夢は「風前の灯」でした。

ところが、土壇場で大逆転。

その決め手は、私の妹の「あんなトイレの狭いお店で披露宴なんかできるワケないじゃない」というひと言でした。

……要はそのくらい、私たち男性の視点だけでは、見逃している点があるということ。


◆冒頭でも触れたように、本書ではあらゆる業界における「女性視点」での改善点やアイデアを提示。

言われてみれば「なるほど」と思うものの、言われなければ気がつかない点もいくつか。

そもそも家電量販店で、女性客が女性の店員を望んでたなんて、知りませんでしたよ。

とにかく男女関係なく、「家電に詳しい店員」の方が安心できるもんだと思ってましたが……。


◆ちなみに接客とは関係ありませんけど、コレは先日私がヨメに買い与えたノートパソコンで、画像からだと分かりにくいのですが、ボディは水色になっています。

PC-LS150ES6L LaVie S
PC-LS150ES6L LaVie S

他に白と黒もあったのですが、なりゆきで水色を選んだことをヨメに話したら、「水色でホントに良かった」のだそう。

そう言えば、隣で同じ機種を買おうとしていた女性がいたのですが、店員さんと話していて「え?これピンク色がないんですか?じゃ、やめます」と言ってて、マジ吹きました。

引き続き聞いていると、彼女はどうしてもピンク色のパソコンが欲しかったようなのですが、パソコンで、スペック以前に色が優先される、というのは、私にとっては目からウロコ。

いや〜、ホント女性のキモチは分からないですね。


◆ただし、最低限押さえておかねば、と思ったのが、やはり「清潔感」

これは、ご自身がお店やホテル等の運営に携わる方だけでなく、そういう「場」に連れて行く男性として、誰もが意識しておかなければなりません。

レストラン等は、男性の場合どうしても「味」にばかり注目してしまいますが、デートだとそれだけではいけないワケです。

それ以前に「モテ知識」として、女性が男性に求めるものの筆頭が「清潔感」である要因が、「彼女たちの生存に関わるから」であることを意識すべきかと。

確かに、清潔か否かを気にしない男性と一緒になると、清潔でない環境で暮さざるを得ない可能性も高まりそうですから。


◆本書は、パコ・アンダーヒルの過去の著作がツボだった方には、当然オススメ。

もちろん、一番最初の『なぜこの店で買ってしまうのか』で受けたあの衝撃には及ばないものの、同じような科学的なロジックや調査等に基づいて展開されており、説得力があります。

ただ、男性である私が読んで「その視点はなかったわー」となりまくった分、女性にとっては「当たり前」の可能性があるのは、若干不安かも。

それでも、ほぼすべての男性にとっては「気づき」の多い本でしょうし、こういう視点を意識するのとしないのとでは、マーケティング含め、多くの面で差がつくと思います。


女性のキモチを知りたい方に!

彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?: 世界で売れる秘密
彼女はなぜ「それ」を選ぶのか?: 世界で売れる秘密
日本の読者へ
はじめに
1 変わりゆく住宅とコミュニティ
2 キッチン革命
3 トイレとお風呂の進化
4 ホームオフィスとネットショッピング
5 エクササイズに夢中
6 リフォームへのこだわり
7 ホテルに求められるもの
8 女性にとっての家電量販店
9 ギャンブルにダイエット、喫煙に飲酒
10 アパレルとファッション
11 ショッピングモールにいらっしゃい
12 安全な農と食
13 ドラッグストアの挑戦
14 美容と化粧品
15 美しい髪を求めて
16 フェイスブック、ブログ、ツイッター
あとがき
謝辞
訳者あとがき
参考文献


【関連記事】

【スゴ本!】「なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学」パコ・アンダーヒル(2007年10月09日)

【スゴ本再び?】「ついこの店で買ってしまう理由」博報堂パコ・アンダーヒル研究会(2007年11月06日)

【ヒットの秘密】『遠足型消費の時代 なぜ妻はコストコに行きたがるのか?』中沢明子,古市憲寿(2011年03月26日)

【スゴ本】『売り方は類人猿が知っている』ルディー和子(2010年08月27日)

「究極のマーケティングプラン」ダン・ケネディ(著)、神田昌典(監訳)(2007年04月16日)


【編集後記】

◆冒頭でも出てきた『なぜこの店で買ってしまうのか―ショッピングの科学』の新装改訂版。

なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 (ハヤカワ新書juice)
なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 (ハヤカワ新書juice)

旧版をお持ちでない方は、こちらをオススメ。


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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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この記事へのコメント
「ピンクでなければ買わない」という心理がわからない? 「キカイ」はみんな賢いんですよ。そうなったら決め手は色とデザイン!「ときめくもの」しか持ちたくないという心理は、とても重要なポイントですよ。(^O^)/
Posted by akokinoko at 2011年07月13日 00:28
>akokinokoさん

ご無沙汰です〜。
コメントありがとうございます。
確かに用途にもよりますが、「スペック的にどれ買ってもOK!」ならば、次は色やデザインですね。
ワタクシ的には、最後に2機種くらい残っている中から「色」で決めるなら分かるのですが、ほぼ1stプライオリティみたいなその方の話にちょっと驚いたんですよ。
でもそれこそが「女性」というものなのかも。
やはりこの本をもう1度正座して読んだ方がいいかもしれませんね(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年07月13日 03:22