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2011年05月11日

【読書】成毛眞さんのセミナー「遠くを見すえるための非ビジネス読書術」に潜入してきました


儲けたいなら科学なんじゃないの?
儲けたいなら科学なんじゃないの?


【はじめに】

◆5月ということで、本業(税理士業)が忙しい今日この頃。

今月に入ってから、既にいくつかのお誘いをお断りしているにもかかわらず、昨日は何気にTwitterで見かけた下記のセミナーに、予定がはっきりした当日午後に申し込んで(ヲイw)行って参りました。

AERAビジネスセミナー4月開講! | AERA-net.jp

各回ごとのページが分かれてないので分かりにくいのですが、『II. AERAビジネスセミナー「知のスキルを上げる90分」』の第1回の成毛眞さんの「遠くを見すえるための非ビジネス読書術」がそれ。

1時間半という短い時間ではありましたが、成毛さんのマシンガントークのおかげで、かなり濃厚な時間を過ごすことができました。

なお冒頭の書影は、主催が朝日新聞ということで使っただけで、今回のセミナーとは直接関係はございませぬ。


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【セミナー内容等】

■イントロ

◆まずは、「つかみ」と言うか、成毛さんのプロフィールから。

「1955年生まれ」というのは、何かで拝見した記憶がありましたが、その年生まれの著名人の一覧をスライドで見せられてビックリ。

IT界隈では、ジョブズやビル・ゲイツ、エリック・シュミットも同じ年なんですね。

その前後1年のリストと比べると、いかにこの年が突出しているのかが良く分かります。

成毛さんも「持ってる人」の一人なのかと。


◆実は新卒時は某外資系メーカーに入られたそうで(知らなんだ)、その後アスキー、そしてマイクロソフトを経て、現在のINSPIREへ。

マイクロソフトの社長をお辞めになったのは「飽きたから」だそうで、記者会見で何台ものカメラの前でも本当にそう言ったのに、ニュース等では使われなかった、というのは笑いました。

現在は月に3回ほど出社されている以外は、読書三昧の生活をされている、とのこと。

おかげで私たちは、ブログでその書評を楽しめるワケですが。


■なぜ本を読むのか

◆スライドでは4つほど理由が挙げられていましたが、とりあえずネタバレ自重。

それよりも、なぜ本好きになったのか、という理由がふるっていて、幼少時に、ご両親が本をいきつけの書店でツケで買えるようにされていたのが大きいと。

また、その際、マンガはツケの対象にされなかったことから、成毛さんはマンガを読む習慣がないのだそう。

私も子供たちには出来る限り本を買え与えたいと思ってるのですが、「戦隊モノ」とか「かいけつゾロリ」とかを持ってこられると、ちょっとブルー入りますね……。


■本の読み方

◆これは、成毛さんの著作でも一部触れられているお話ですし、いくつか抜粋して。

●最後まで読む必要はない

⇒その反面、帯はしっかり読むのだとか。


●内容を覚えておく必要もない

⇒面白ければ、放っておいても覚えてます。


●図版は見落とさない

⇒ちゃんとした本なら、図は選び抜かれたものなので大事。


■オールタイム「MY BEST」

◆スライドでは9冊(確か)選ばれていました。

これもどこかの本で発表されてましたかね?

ネタバレ自重してちょっとだけ。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

⇒この本は、「子供が小学校4〜5年生のときに与えると、一生が変わる」とのこと。


チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る
チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る

⇒日本人が書いた科学読み物としては最高だそう。


コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった
コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

⇒これは私も買いました(まだ1/3しか読んでませんが面白いです!)。


◆また、それとは別に絶版本から3冊選ばれていて、その中の1冊が、成毛さんの『実践! 多読術』でも紹介されていたこちら。

ノアの洪水
ノアの洪水

今回、そのさわりを話して頂きましたが、確かに面白そう。

でも相変わらず中古価格が…。


■おすすめジャンル

◆成毛さんのブログや、上記『多読術』でもお分かりのように、成毛さんはビジネス書や自己啓発書は読まれていません。

逆に、おすすめされているのが、「海外科学読み物」「非常識な人文系」

これらからは、「大胆な仮説」「検証プロセス」を学ぶことができます。

この2つを「如何にビジネスに活かすか」、についての部分は割愛。

と言うか、成毛さんは上記の「本の読み方」のところで「そもそも役に立たせる必要もない」なんて言われてるんですがw


■本の選び方

◆書評系ブロガーとしては、ここは「耳ダンボ」で聞いておりました。

成毛さん曰く、チェックすべきは「非本職のブログ書評」なのだそう。

つまり、評論家ではなく、専門家でもなく、単なる本好きである、と。

ただし、この辺は、ある程度「非ビジネス書」のお話として聞くべきですかね?

というのも、私たちが日頃読むビジネス書と違って、文芸系は、新聞や雑誌に書評があったり、そこで書かれている書評家・専門家がいます。

成毛さんは、そういったプロの書評ではなくて、非本職のブログ書評に目を向けるべき、と言われているのだと思われ。


■書評の書き方

◆ここもまた「耳ダンボ」状態!!

そもそも成毛さんは「評論」より、ホメるものを見つけよ、というスタンスであり、おやりになっていることも、位置づけとしては、書評というより「バイヤーズガイド」である、と。

これは私自身、非常に共感できるお話であり、実は私も、このブログでやっているのは「書評」ではないと思っていますし、自分のことも常々「書評ブロガー」ではなくて「書評"系"ブロガー」と呼んでいます。

「書評」として評するなら、ダメな本も斬る必要もあるのかもしれませんけど、そんな暇があったら、オススメ本を紹介したいですし。

もっとも、私の観測範囲には、ダメ出しする書評家さんは全然いませんし、ビジネス書系のブロガーはほとんどがそうなのかもしれません。


◆そして会場では、成毛さん流の書き方のテクニックがいくつか紹介されたのですけど、これもネタバレ自重。

スイマセン、初めての方だと、どこまで公開していいのか勝手が分からず。

ひとつ言えるのが、「モバイルで見られることを意識せよ」ということで、私も思わず帰りすがらに、自分のPHSでブログの見え具合を確認しちゃいましたよ。

そんなことよりも「やたら長いのをなんとかしろ」、って感じですが。


■質疑応答

◆一通りお話が終わったところで、質疑応答が。

アサマシ村の村民としては、真っ先に手を挙げて、

(・ω・)<ブログの1日のUUとPVは?

(・ω・)<平均的なコンバージョンレートは?

(・ω・)<昨年1番売れた本とその冊数は?

(・ω・)<ぶっちゃけ毎月アマゾンでいくら稼い(ry


と質問攻めにしたかったのですが、「完全アウェー」感が漂っていたので自重(当たり前)。

代わりに、本当の読書好きの皆さんの、あまり毒気のない質問をもじもじしながら聞いていました。

ナンパはさておき、セミナーでも地蔵なsmoothの巻!


■セミナーが終わって

◆アンケートに記入して部屋を出ると、そこには成毛さんと名刺交換をしようとするセミナー出席者の長蛇の列が。

私も上記の質問をどうしてもしたかった(ヲイw)のですが、この日は「仕事が忙しい」と偽ってヨメに内緒で参加していたので、泣く泣く退散。

一応成毛さんは私のブログのことをご存知のようですし、また機会があれば、ということで。

悔しかったので、帰りに丸善オアゾによって、今日オススメされたこの本を買って帰りましたとさ。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)


【感想】

◆このブログでも何度か書いているように、成毛さんの書評は、「本を思わず買いたくなる」魅力に溢れています。

そういう点では、私の目標としたい人の一人であり、今回のセミナーに参加してお話をお伺いした甲斐は十分ありました。

ビジネス書系ブロガーである私がこう感じているのですから、非ビジネス書系ブロガーの方だったら、さらに充実した時間を過ごされたことかと。

え?皆が皆、アサマシ系じゃないですって??


◆確かに成毛さんは、ウチで扱うような本は読まれることはないでしょうけど、私は成毛さんのブログで紹介された本で、イケそうなものはトライしております。

例えばこれとか。

大金持ちも驚いた105円という大金
大金持ちも驚いた105円という大金

参考記事:【せどり道】『大金持ちも驚いた105円という大金』吉本康永(2011年02月04日)

このように、純然たるビジネス書じゃなくても、ビジネスを学べる本は色々あるわけで、実は今回のセミナーでは、どういう本からどういうビジネスセンスを学べるのか、というお話もありました。

なるほど、奥が深いな、と。


◆最後に読書ネタとは違うので簡単に触れますが、成毛さんは、現在TwitterからFacebookに軸足を移されているのだそう。

そしてFacebookの特長の1つである「実名制」。

これが、今後大きなアドバンテージになる、つまり、実名を使う層と匿名を使う層での情報格差が起こるのでは、と言われてらっしゃいました。

Facebookは知り合いのみ、しかも相変わらず匿名での活動しかしていない私には耳イタイお話でしたが、ご参考まで。


成毛さん、貴重なお話をありがとうございました!


【関連記事】

【オススメ】『実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ 』成毛 眞(2010年07月10日)

【起業心得】「会社のつくり方」成毛 眞(2010年03月26日)

【痛快!】「大人げない大人になれ!」成毛眞(2009年11月25日)

【書評ブロガー必読!?】『ニッポンの書評』に学ぶ7つの書評作法(2011年04月16日)


【編集後記】

◆こちらは、成毛さん曰く「おもしろいんだけど、書評が書けないタイプの本」なのだとか。

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”

リアル書店でチェックしてから買おうとして在庫切れだったので、そのまま読まずにきてしまいましたが、ちょっと気になりますね。

……でも結局はオススメしにくいのか!?


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この記事へのコメント
               
こんにちは。
私も成毛さんのセミナー、参加しました。
テンポのいい語り口で、
かなり濃い内容だとと感じました。
それにしましても。
いつも拝読しているブログの
smoothさんも会場にいらっしゃったとは!
今後もよろしくお願いします。
Posted by はぎはら at 2011年05月11日 09:35
               
smoothさん、こんばんは!
いつもためになる記事をありがとうございます!
「BORN TO RUN」ホント、面白いですよっ!てこれに反応してしまいました(笑)。
ワタシはガチで本職からの視点としてメルマガで一押ししてしまいましたよ。機会があればぜひ読んでみてくださいね♪
Posted by ニャロメ at 2011年05月11日 21:35
               
>はぎはらさん

お!あの会場にいた方が。
(・∀・)人(・∀・)ナカーマ

というか、成毛さんの選書とウチの選書が違いすぎるので、まさか当ブログの読者さんがいらっしゃるとは思いませんでしたよ。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします!

>ニャロメさん

なぬー!やっぱ『Born To Run』いいんですか!
あの成毛さんが「すすめにくい」と言われてたので、玉砕するかもしれませんが、いずれ読んでみたいと思います。
ありがとうございました!


Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年05月12日 00:45