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2011年05月02日

【防災術】『身近なもので生き延びろ―知恵と工夫で大災害に勝つ』西村 淳


身近なもので生き延びろ―知恵と工夫で大災害に勝つ (新潮文庫)
身近なもので生き延びろ―知恵と工夫で大災害に勝つ (新潮文庫)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「今後の震災に備えて」読んでおきたい1冊。

著者の西村さんは、元・南極観測隊であり、その経験を存分に活かした、身の回りのモノを活用したサバイバルスキルが本書のキモです。

アマゾンの内容紹介から。
グラッときた→家族の名前を呼ぶ→幸い皆無事→落ち着いて避難…しようと思って愕然→防災グッズは瓦礫の下だ!さあ、頭を使いましょう。今手に入るものを使って、生きる工夫をしなければ!究極のサバイバル技術を身につけた現役海上保安庁職員であり、厳しい環境の南極の冬を2回も乗り切った著者が、その知恵と経験を生かして、誰もが近々遭遇するかもしれない大災害への対処法を伝授。
読んでおくのとおかないのとでは、まさかの時に「差」となってくるのかも!?


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【ポイント】

■1.災害時にはスニーカーを履いてはいけない
 イメージとして、災害時にはく靴はどんなものが良いと孝えておられますか?
 動きやすいからスニーカー? 実はこれは最悪で、スニーカーは防水性が無いし、倒壊した建物から突き出た釘や突起物などに対する防備力はほとんどゼロ、熱にも弱い。もしスニーカーで瓦礫の山を歩くと、あなたの足はすぐ傷だらけになり、刺し傷・切り傷の嵐……破傷風なんて恐ろしいものにとりつかれたら、生命の危険すら出てくる。(中略)

 普通の●●……これがべストである。(ネタバレ自重)


■2.水を確保するための「水タンク」を作る
御家庭にある20リットルのポリタンクはほとんどが灯油用だと思うので、まずはゴミ袋用意→段ボール用意→無かったら衣料用プラケースなどを用意→箱にゴミ袋を二重に広げる→これだけで、持ち連びには不便だが保存用としては必要な機能を持つ水タンクが出現する。


■3.南極観測隊直伝「着火法」
 用意する物は、単一電池3本、ガムテープ、台所用スチールたわし(商品名ボンスター)。電池は2本でもいいけれど3本のほうが着火確実。
 電池を直列に連結→テープで固定→電池のマイナス極つまり平らなほうにスチールたわしを当てがい、その反対側をビロビローと伸ばす→伸ばしたスチールの先をチョンチョンとプラス極に当てる→みるみるスチールたわしが燃え出す→種火完成。

ボンスターロールパッド 12個入
ボンスターロールパッド 12個入


■4.身近なもので緊急止血
 腕や足に切り傷を負ったら、まずは血止めとなるが、そんなときに威力を発揮するのが、紙おむつ・脱水シート(ピチットシートなどの商品名で市販されている)など吸湿性に優れる紙類である。傷にそれらをあてがい、その上からサランラップなどの食品用ラップでギューッと巻くと、血も止まるし、傷口が開いていてもある程度は閉じる。
 もちろん開き方がひどければ縫合が必要になるが、応急手当にはこれで必要にして十分で、血液の流失をかなり防いでくれる。サランラップなら誰でも巻けるしね。

業務用ピチット 32R(32枚ロール)
業務用ピチット 32R(32枚ロール)


■5.新聞紙で寒さを乗り切る
 新聞紙は断熱材として本当に優れものである。
 昔のひとは畳の下に防寒対策として、新聞紙を敷き詰めていた。まあこれは防寒のためだけではなく、防虫・汚れ防止の意味もあったらしいが、それを応用してみよう。
 まず手っ取り早い手段として、新聞紙を下着の上に巻き付ける。それだけで風が遮断されて、保温効果が格段にアップする。
 もちちろん服をその上から着るのを忘れずに。


■6.少量のお湯でもさっぱりする「お湯足し足湯」
 バケツにぬるま湯半分ぐらい用意→足をつける→少しずつ熱湯を入れていく→直接かけないように注意。やけどするよ→もう我慢できねえ! というところで熱湯注入中止→そのまま数分、できれば10分ほど→足をあげる→よく水気をふき取る→そのまま就寝。お年寄りには、くれぐれも足し湯の温度をぬるめにね。これで、数十分から数時間後に汗びっしょりで目が覚めるはず→濡れタオルで全身をぬぐう→さっぱりするよ。(中略)

 なおこの「お湯足し足湯」は、風邪のひき始めとか冷え性にも抜群の効果を発揮するので、お試しを。


■7.共同トイレのハエ避けにタバコのニコチンを
 ピー缶(缶入りピース))なら半分(25本くらい)、普通のタバコなら1箱〜2箱分を、1.8リットルほどのペットボトルか何かの入れ物に入れ、水をダボダボ注ぎ、しばらく放置→できれば一夜くらいが理想。真っ茶色に染まった毒々しい溶液入りぺットボトルが出現する。これは猛毒で、人間が飲んでもかなりやばいけれど、ハエ様たちにも絶大な威力を発揮してくれる→やおら便槽に注ぐと、ハエ族の跡継ぎたち(ウジ虫とも言います)と、それに群がって日常生活を営んでいる親たちも、一家共々皆殺しの風景が繰り広げられること必至(後略)


【感想】

◆ネタバレ自重しつつも、ガンガン引用してしまいましたが、ここまででまだ本書の半分ほど。

とにかく最初から最後までこんな感じで、「身の回りグッズ」にこだわってサバイバルする術を伝授してくれています。

確かに、防災用品を用意しておく方がてっとり早いのですが、それが瓦礫の下に埋もれてしまってはどうしょうもないワケで。

「何も用意してない状態」から、「生き残る〜快適な生活を送る」ためには、こういった知識も必要なのだと思います。


◆また、本書の持つもう1つの効用が「工夫する習慣が付く」ということ。

常日頃、「何かをするための最善手」が存在していて何も考える必要がないと、いざ、それらがなくなった時に、代替案を出せない可能性があります。

例えば、怪我をして血が止まらなくなった場合、どうすべきか?

普通だったらティッシュやらタオルやらで何とかしようとすると思いますし、少なくとも、そこで「紙おむつ」という発想は私にはありませんでした(家にあるにも関わらず)。

同様に「ゴミ袋で水を貯める」という発想も目からウロコ。

こういう「発想の転換の訓練」が、いざ、と言うときに訳に立ちそうな気がします。


◆なお、著者の西村さんの経歴上、「寒さ対策」関連については、非常に説得力がありました。

中でもポイントの6番目に挙げた「お湯足し足湯」は、南極の昭和基地で雪上車が故障し、低体温症になりかけていた西村さんを救ってくれたもの。

「風邪のひき始めとか冷え性にも抜群の効果を発揮する」とありますので、私も一度試してみるツモリです。

……何か、紹介するタイミングが1か月遅かったような。


震災に立ち向かう知恵と工夫を得られる1冊!

身近なもので生き延びろ―知恵と工夫で大災害に勝つ (新潮文庫)
身近なもので生き延びろ―知恵と工夫で大災害に勝つ (新潮文庫)
防災グッズは瓦礫の下に…
まずは作ろう、ヘルメット
足もとを固めよう
簡易トイレを作りましょう
生活用水を確保せよ
火を起こせますか?
即席ろうそく
ブルーシートでとりあえずテント
食品用ラップは緊急包帯
位置を知らせろ!命が助かる
寒さは知恵で乗り越えよう
足湯大作戦
パニックになるな
禁煙してもタバコを買おう
ガムテープ・マジック
意外に使えるドライ・シャンプー
段ボール・サングラス
アメニティ・グッズを持ち帰ろう
震災ストレスを吹き飛ばせ


【関連記事】

【睡眠】よく眠れない?よろしい、ならば『ライフハッカー』だ(2011年03月17日)

【防災用品】多機能型ラジオライト「スターリングターボ」を使ってみました(2011年03月15日)

こんな時だからこそ読んでおきたい3冊(2011年03月14日)


【編集後記】

◆今日の本に関連して。

大地震・原発事故から命を守る サバイバルマニュアル100: ~こうすれば地震・放射能汚染も怖くない!
大地震・原発事故から命を守る サバイバルマニュアル100: ~こうすれば地震・放射能汚染も怖くない!

備えあれば憂いなし!


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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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