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2011年04月03日

【マル秘?】『創業者夫婦が初めて語る「やずや」の秘密』栢野克己


創業者夫婦が初めて語る「やずや」の秘密
創業者夫婦が初めて語る「やずや」の秘密


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、当ブログとしては珍しい「ガチ」経営本

「やずや」の創業者である、故・矢頭宣男さんと、その後を継いだ美世子夫人に、著者である栢野克己さんがそれぞれ話を伺ってまとめあげたのが本書です。

アマゾンの内容紹介から。
10代は受験失敗、20代は就職・転職に失敗、30代の起業では1年で4回廃業、40代前半は“倒産”借金失意の日々。そんな“脱落者”が44歳で目覚め、年商6千万円が、今や400億円。
読むと勇気がもらえる1冊です!


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【ポイント】

■1.人は天から手紙を受け取っている
 最近、ほんと好きな言葉で、「人間、生まれたときに天から一通の手紙を受け取っていると。それには、その人の、人生の生き方を書いておる」と。
 ところが、それを開けないで死んでいく方が大半であると。わずか一握りの人がその手紙を開けて、オレの人生はこういう生き方をせんといかんのだと、気が付いた人がよくいう成功者。成功者とは金が貯まったとか、そういうのだけじゃなくてね。素晴らしい絵を残したり、素晴らしい社会貢献、生き方をしたとか。


■2.女性を人前で叱らない
 それから、男もそうですけど、特に女の子の場合は、人の目の前で叱られることを凄く嫌がります。例えば、朝礼の皆の前で、「お前、昨日何をしたんだ!」と怒られることは女の子にとって屈辱です。必ずそれは恨みに変わってきます。
 だから、女の子も叱る場合は部屋に呼んで1対1で、「山本さん。今から叱るけど、あなたが憎くて云ってるわけではないんだ。あなたが見込みがあるから、今から思いっきり叱る。それをわかってくれよ」と。


■3.脱サラに大事な3つのこと

●パートナー(配偶者)の応援

●働くことが好き

●商品に惚れている
 この3つですね。家内が応援してくれ、朝からサラリーマンの2倍くらい働いて、商品に惚れ込んでいたら、絶対成功します。
これがあって失敗すると言うことは、よほどのこと。


■4.天の啓示をつかまえる
 テレビ見ていても雑誌見ていても、新聞読んでいても、ピーンと閃くことがあります。これはねえ、閃かない人は僕はダメだと思う。仏壇の長谷川さんも、キューサイの社長も、たこ焼き・ハちゃん堂の川邊さんも、みんな同じ事を言います。
 自分が目標を持って、こんなものが欲しい、こんな店がつくりたいと思っていると、必ず雑誌見ていても、テレビ見ていても、必ずピーンと閃く。そのときにメモをサッと取ることです。油断すると、何ヤッタかなあと忘れてしまうので。
 これが、点から与えられた、通称、啓示と言います。チャンスです。お前、これをやれと教えてくれてる。それはパッとつかまえねば。


■5.競合しない相手に聞く
 僕はねえ、もう、商売のチャンスっていうのは、一番早いのは、例えば花屋やってるとするでしょう。絶対、花屋で成功する方法は簡単なんです。同じ福岡地区の花屋は教えてくれない。競合するから。
 ところが、大阪に繁盛している花屋があったら手紙を書く。これこれこういうことで「花屋をやっているが儲からない。元気な花屋と聞きました。そして、またたくまにこの5年で成功して羨ましい。ぜひ私に商売の花屋の道を教えて欲しい」。そういうことを手紙に書いて電話かける。したらね。「遊びに来んですか」って言ってくれる。


■6.ある方から教わった「社長のあるべき姿」
 1つは、「すなお」であるということ。なーんば言うとるか。オレのほうがエライっちゃけん。こういう姿勢の社長は伸びないと思うんです。人の話をスッと聞いてサッと実行する。そういう社長は伸びてると聞いてます。素直たれ。

 2つ目は「卑しくない」。いくら頑張って、いくら金貯めても、間違いなくあの世には持っていけません。しかし、人を育てるために使っていく社長ですね。頑張った人にはちゃんと報酬を与える社長。(中略)

 3つ目は「夢を語る」。ホラでもいいから夢を語る。社員と一緒に、酒飲みながらやっぱり、こうなりたいよな、ああなりたいと夢を語る社長であれ。それが社長の器だよ。そういう風に教わりました。


【感想】

◆本書のPart1は、著者の栢野さんが、やずや創業者である矢頭宣男氏に、3時間ほど雑談形式で聞いたお話を書き起こしたもの。

実はその半年後、矢頭氏は急性脳出血で他界されてしまうので、生前最後の言葉という意味でも非常に貴重と言えます。

栢野さんやその友人の方々約15人に対し、オフレコのような形で話したわけですから、他の講義録等と比べても非常にフランクであり、かつ、本音もバシバシ出ているとのこと。

今回付箋を貼った部分も、このPart1が一番多かったです。


◆それに対してPart2は、キチンとした講演録。

そしてPart3は、矢頭宣男氏が亡くなってから9年後に、クローズドな場で栢野さんが、やずや現会長の美世子夫人から聞いたお話をまとめたものになります。

ここでは、上記では挙げませんでしたが、それまで法人だけしかやってなかったヤマト運輸の宅急便が、飛び込み営業しに来た際に、矢頭氏がひらめいた逸話がありました。
「美世子。これからはこれだ。僕。配達しても1日何件って限られる。それよりは、1個出そうが、1000個出そうが関係ないわけだから、そしたら、君と一緒にパートナーとして、部屋の中で考えながら出来るよね」
これがきっかけとなって、それまでの訪問販売から通信販売へとシフト。

まさにポイントの4番目の「天の啓示」ですよね。


◆と書いていると、まるで順風満帆のようですが、冒頭の内容紹介にもあったように、それまではもう失敗の連続(この辺の詳細はPART1に詳しいです)。

ただし、それは単なる失敗ではなく、矢頭氏に「経験」という財産を築いていました。

例えば、パブスナックでのマネージャーの経験は、その後の女性の活かし方に生きている、とのこと。

また、サンクロレラでの成功(と結果的に失敗)体験から、最終的に健康食品を「天職」と悟ります。

それが44歳の時だというのですから、私たちにもまだまだチャンスはあるに違いありません……って、私はもうその年を過ぎてますが(ダメじゃん)。


◆Part4は、その矢頭チルドレンともいうべき皆さんへのインタビューで、Part5が栢野さんの「矢頭宣男氏研究」。

栢野さんご自身は、17年前からやずやに出入りしていたこともあって、さすがの掘り下げぶりです。

ここの2章で、多角的に矢頭氏の生き様や経営手法が学べて、かつ、全体を俯瞰することも可能。

全体を通して言えるのが、たとえやずやのマーケティング的な内容については他の本で学べるとしても、本書の持つ「熱」は他にはないものだと思います。


脱サラ・起業志望者なら読んでおくべき1冊!

創業者夫婦が初めて語る「やずや」の秘密
創業者夫婦が初めて語る「やずや」の秘密
Part1 実録スクープ! 矢頭宣男の独白
「ここまで教えるつもりはなかった……」

Part2 初公開! 矢頭宣男の講演録
「深く穴を掘れ。穴の直径は自然に広がる」

Part3 矢頭美世子 現・会長が初めて語る

Part4 矢頭宣男に学んだ人たち

Part5 矢頭宣男に学ぶ人生逆転の秘訣


【関連記事】

【スゴ本】『Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする』藤田 田(2010年10月06日)

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【スゴ本!】「はじめの一歩を踏み出そう」マイケル・E・ガーバー(2008年09月10日)

【起業センス】「なぜ、ベンチャーは失敗しやすいのか?」真田哲弥,東京大学起業サークルTNK(2008年02月04日)

【豪華!】「心に書きとめておきたい名経営者の至言」日経ベンチャー編(2008年08月16日)


【編集後記】

◆こちらは、やずやのマーケティングについて述べられたご本。

社長が知らない 秘密の仕組み 業種・商品関係なし! 絶対に結果が出る「黄金の法則」
社長が知らない 秘密の仕組み 業種・商品関係なし! 絶対に結果が出る「黄金の法則」

アマゾンでの評価も高いようですし、これまた要チェックかと。


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Posted by smoothfoxxx at 10:00
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この記事へのコメント
3つ目の「商品に惚れている」。ホントそうでだと思います。自分だけでなく、社員が自社の商品に惚れていて、自分や自分の家族にも使わせたい、と思う商品やサービスだったら、もっと凄いですよね。
Posted by 片木 at 2011年04月03日 20:40
>片木さん

おっしゃるように社員さんが惚れ込んでくれれば、それこそ自分の分身が布教してくれるわけですから強いですよね。
ただ、ここでは「脱サラ」なんで、多分人を雇える以前のお話なんだとは思います。
いずれにせよ、奥さんの協力は不可欠のようで。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年04月04日 00:25
ありがとうございます!偶然、自分の検索で見つけました。素晴らしいレビューですね。驚きました。で、このブログ、過去に何度か拝見してます。ブログの方針も見ました。献本を受けない!スゴイ!内輪やお客・生徒をヨイショする土井英司!見習え!(笑)矢頭さんの音声ファイル、良ければメールで贈りますが・・・
Posted by 栢野克己 at 2011年04月05日 19:50
>栢野克己さん

著者様直々のコメントありがとうございます。
また、以前から拝見されていたとのこと、あわせて感謝です。
レビューに関しては、本が良ければ「良かったです」で済むワケなので、ひとえに本のクオリティのおかげだと思います。
また、献本を受けないのは、自分自身が情に弱いことが分かっているからでして、お恥ずかしいかぎりでございます。
矢頭さんの音声ファイル、拝聴したいのはやまやまですが、上記のとおり流されやすいものですから、遠慮させて頂きますね(涙)。
今後ともよろしくお願いします!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年04月06日 08:22