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2011年02月25日

現役東大生もびっくり 驚愕の『ラクに勝ち続ける働き方』


ラクに勝ち続ける働き方
ラクに勝ち続ける働き方


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんの仕事術本。

小室さんは、先日も『「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす!―「欠員補充ゼロ」の職場術 』を出されたばかりでしたが、今回の本の方が、より当ブログのニーズにマッチしていますし、付箋を貼ったネタも満載でした。

なお、内容的には、下記目次をご覧頂ければお分かりのように、仕事術だけでなく、体調やメンタル、さらには家庭マネジメントのお話まで含まれているものの、今回は特に仕事術やそれに類するコンテンツばかり7つほど集めてみた次第。

そして、タイトルは性懲りもなく「ホッテントリメーカー」作でございます(小室さん、煽りっぽいタイトルでスイマセン!)。


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【目次】

序章 これからの自分のために働き方を変えよう! 

第1章 「ラクに勝つ」ために「発想転換」から始めよう

第2章 時間あたりのアウトプットを高める「効率化スキル」

第3章 10年後も余裕で走り続ける「体調とメンタル」のコントロール術

第4章 「家庭マネジメント力」で仕事と人生をよリハッピーに

第5章 「ラクに勝ち続ける働き方」についてのQ&A


【ポイント】

■1.身近なところから課題を見つける『憤りリスト』
 会社員時代も、仕事の中で感じた疑問や不満を左ぺージに書き出し、週末にそれらをポジティブな提案型の言葉に置き換えて右ぺージに書くようにしていました。面白いことに、疑問や不満を先輩などにストレートに話しても、なんだか嫌そうな顔をされたり「お前は若いな」とそらされたりするのに、右べージに書いたポジティブな言葉を使うと、好意的な反応が返ってくるのです。
 『憤りリスト』の左ページに書いた不満や憤りには、実は本質的な課題が含まれていることが少なくありません。そして右側のページにポジティブな発想で書き換えた言葉には、想定を超えた結果を出すためのヒントがたくさん含まれています。
 これを課題設定として利用できるのが、『憤りリスト』の便利なところなのです。


■2.プレゼンの準備では、必ずヒアリングをする
 プレゼンの内容を組み立てるには、相手へのヒアリングを行います。これを行わずに仮説や勝手な思い込みで骨子をつくろうとする人が多いのですが、決してうまくいきません。繰り返しになりますが、プレゼンの目的は相手が抱えている課題や悩みに対し、自分の提案を採用すればこのように解決できるということを説明し、納得して動いてもらうことです。ヒアリングを通して相手の課題や悩みをどれだけ深く、的確に把握できるかが決め手なのです。

小室淑恵の即効プレゼン術
小室淑恵の即効プレゼン術


■3.『朝メール』『夜メール』で残業が激減!
わが社がいつもお勧めしているのが『朝メール』と『夜メール』です。毎朝、当日の仕事内容を15分単位で書き出し、上司と同僚に送るのが『朝メール』、一日の仕事が終了した時点で実際の行動結果を送るのが『夜メール』です。
 両方をつき合わせることで、毎日どんなことにどれだけ時間をかけているのか、予定より時間がかかったのはどこか、逆に早く終わったのはどこかが明確になり、その原因や対策を考えることができます。(中略)

 あるコンサルティング先の企業でこのツールを8ヵ月間継続してもらったところ、なんと34%も残業時間が削減されました。『朝メール』と「夜メール』を1ヵ月続ければ毎日の仕事内容がかなりクリアに見えてきますし、予定と実際の行動でずれが生じやすいパターンやケースもわかってくるのです。


■4.時間配分は「スパイラル法』か効果的!
 たとえばその日、3つの仕事を優先して行わなければならないとしましょう。簡単なものなら一気にやったほうがいいですが、ひととおり仕上げるのに3〜4時間(約半日)以上かかりそうな仕事についてはそれぞれを2〜3ステップに分け、それらを順番に小さな単位ごとにこなしていく『スパイラル法』を私はよく使います。
 たとえば、一日の業務時間の中で、A、B、Cの3つの仕事を処理する場合、A、B、Cの業務それぞれを(1)、(2)、(3)と分解します。
 まず、午前中にA(1)→B(1)→C(1)と少し手をつけて、午後からまたA(2)→B(2)→C(2)とやっていきます。そして最後に、A(3)→B(3)→C(3)という感じでフィニッシュするのです。


■5.気軽にスタートできる『とりあえず8割ルール』
 一つひとつの仕事に100%の完成度を求めると、どうしても手をつけるのが億劫になってしまいます。完璧に仕上げようとするあまり、準備や調整にばかり時間がかかって、なかなか物事が前に進まないのでは本末転倒です。
 複数のことを同時並行で手がける場合、何事もすぐに取りかかり、とりあえず8割の仕上がりを目指すほうが効率的です。8割がた仕上げ、あとで残り2割をやると考えるほうが物事に着手する心理的ハードルが下がり、気軽にスタートできます。
 また、8割仕上げて少し時間を空けることで、新しい発想や情報のインプットが可能になり、一度に10割仕上げるよりもクオリティが高くなることが多いものです。


■6.スピードで価格を変える『段階納期法』
 取引先から何でもかんでも「急ぎで」と依頼され、いつも緊急対応でバタバタしている人をよく見かけますが、外部の取引先(発注元)との交渉では、スピードとコストの関係をはっきりさせることも『段取り力』のポイントだと思います。
 そのための工夫の一つが『段階納期法』です。『段階納期法』というのは、取引先と納期について話し合うとき、「この金額ですと、納期はいつまでになります。それより納期を早めるならば、金額が追加になります」「逆に、納期を1ヵ月遅らせていただけるなら、人員の余裕も出てくるのでここまで下げられます」と段階的に費用と合わせ、納期の設定をするものです。
 コンサルティングさせていただいているある企業では、わが社の提案でこの『段階納期法』を取り入れ、取引先との関係が非常に改善されました。


■7.記憶と理解を高める『イン・アウト結合法』
 情報収集力というと収集するほうばかりに目がいきがちですが、実は収集(インプット)だけでは時間がたつと肝心の内容を忘れてしまったり、閃いたアィデアが違ったものになってしまうことがよくあります。情報はたくさんインプットしているのに、それをうまく使えない、タイミングよく引き出せないというのは、とてももったいないことです。
 では、どうすればいいか。私がお勧めするのは、面白そうな情報、役に立ちそうな情報を得たらすぐ周囲に話したり、関係ありそうな人にメールしたりすることです。
 いわば、インプットとアウトプットを常に結合させるのです。


【感想】

◆本書のタイトルである『ラクに勝ち続ける働き方』

パッと見、「なまけながら一人勝ち」するように読めないこともないのですが、本書の「はじめに」やアマゾンの内容紹介にその意図するところが記してあるので、まずはそちらの確認から(アマゾンの内容紹介を引用します)。
「ラクに」⇒時間あたりの生産性が高い
「勝ち」⇒誰とでも「WIN-WINの関係」
「続ける」⇒10年後、20年後も持続可能
今回はこのうち、「ラクに」のコンテンツである生産性を高めるための「効率化スキル」を中心にまとめた次第。

ページ数で言うともっとも多いとはいえ、そのほとんどを第2章から抜き出しています。


◆ただし、「続ける」に含まれる体調やメンタルのコントロールのパートも見逃せないところ。

第3章では、実際に小室さんが愛用されているこんな調理ツールも紹介されています。

THERMOS 真空保温調理器シャトルシェフ 4.5L ステンレスブラック KBA-4501 SBK
THERMOS 真空保温調理器シャトルシェフ 4.5L ステンレスブラック KBA-4501 SBK

Lekue (ルクエ) スチームケース トマト 62036
Lekue (ルクエ) スチームケース トマト 62036

上の「シャトルシェフ」は、以前ご紹介した『RELAX HACKS!』でも登場していましたが、下の電子レンジ用のスチームケース「Lekue (ルクエ) 」は初めて見ました。

アマゾンでは凄まじい高評価なので、ヨメに買ってやらねば。

と言うか、小室さんのお宅では、ご主人が朝食を作られるそうなのですが、コレさえあれば私にもお料理が出来そうな気がw


◆また、そういった夫婦の間での家事や育児の割り振り等については、第4章の「家庭マネジメント力」で取り上げられています。

特に興味深かったのが、家事それぞれにポイントをつけて「見える化」する『家事ポイント制』

小室さんの会社では、夫婦で受講できる「ワーク・ライフバランススクール」を開講し、受講したご夫婦の皆さんに採点してもらっているそうなのですが、どんなに夫が「家事をやってるほうだ」と思っていても、妻対夫のポイント合計が、3:1とか8:1なのだとか。

私もやってる家事と言ったら、ゴミ捨てとお風呂洗い、それに夕飯の食器洗いくらいなので、大差で負けていそうなヨカン!

共働きか否かでも割合は変わってくるとは思いますが、いずれにせよ、「いかに家事が大変か」がよくわかりました。


◆もちろん、独身の方や、仕事術好きの方は、上記ポイントで取り上げたような「効率化スキル」を中心にお読み頂ければOK。

以前ご紹介した『人生と仕事の段取り術』と、一部ネタはかぶっていますが、本書の方がよりパワーアップしていると思います。

と言うか、さすが幻冬舎さん、このサイズのパッケージにこれだけのコンテンツを詰めて1000円ポッキリで出せば、それは売れちゃうような。

ちょっぴり味気ない新書より、こちらの方が、「買おう」という気にさせられちゃうこと必至です。


「一生モノの小室式メソッド」をどうぞ!

ラクに勝ち続ける働き方
ラクに勝ち続ける働き方


【関連記事】

【仕事術】「人生と仕事の段取り術」小室淑恵(2010年01月30日)

【under1万円】『RELAX HACKS!』からお手頃グッズを7つ選んでみました!(2010年09月20日)

覚えておくと便利な『「前倒し」仕事術!』のウラワザ100選!(2010年07月17日)

【ライフハック】「減らす技術 The Power of LESS」レオ・バボータ(2009年08月08日)

【残業しないための6つの方法】『残業ゼロの「1日1箱」仕事術』佐々木正悟(2009年06月04日)


【編集後記】

◆昨日見かけた1冊。

スーパーセンスーーヒトは生まれつき超科学的な心を持っている
スーパーセンスーーヒトは生まれつき超科学的な心を持っている

当ブログ的にはご紹介しにくいのですが、パラパラっと読んでみて、非常に面白そうでした。


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この記事へのコメント
               
とても役立ちそうですね。
参考にしてみます。
Posted by abc at 2011年02月26日 12:48
               
私も本屋さんで発見して買いました!!
たしかに新書よりは手に取りやすいし買いやすいですよね。表紙の小室さんきれいだし←(そこ!)効率の本は結構好きなので買うんですが、好きなだけでなかなか実行できず(汗)

Posted by mishia at 2011年02月27日 03:05
               
>abcさん

コメントありがとうございます。
ぜひともお買い求めの上、お試し下さいませ。

>mishiaさん

お!もう買われましたか。
表紙の小室さんは、帯じゃなくて、装丁そのものにでっかく載ってるのもミソですw
買ってなかなか実行できないのは、私も同じなのですが、「1冊につき最低1つ」と決めてみてはどうでしょうか?


Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年02月27日 04:07