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2011年02月23日

【目的志向】『勝つプレゼン 負けるプレゼン』大串亜由美


勝つプレゼン 負けるプレゼン (PHPビジネス新書)
勝つプレゼン 負けるプレゼン (PHPビジネス新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、"研修女王"こと、大串亜由美さんプレゼン本

CD付きのスピーチ本を出されている大串さんだけに、てっきり話し方が中心の本かと思いきや、むしろ話す内容が中心の一冊でした。

アマゾンに詳細がないので、本の裏表紙の内容紹介から引用します。
「流暢に話せるように準備をしなければ……」「へたな質問がこないようにしないと……」「手元にあるデータを、どう組み合わせて見せようか」プレゼンに対してこんな誤解をしていないだろうか。巧いだけや、相手の反応を無視したプレゼンは聞き手にとって迷惑なだけ。的外れなプレゼンでは聞いてすらもらえない。本書は勝てる方法と負けを招くタブーを比較して解説。大手企業から引っ張りだこの「研修女王」が勝つための極意を明かす!」
読んでみて、なるほど「上手なプレゼン」ではなく「勝つプレゼン」というタイトルが腑に落ちました!


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【目次】

プロローグ 「誤解」に気づけばプレゼンは必ず勝てる!

第1章 準備は「目的」を明確にすることから始めよう

第2章 聞き手が身を乗り出す「材料」を集める

第3章 話の順番も相手に合わせて構成する

第4章 双方向のコミュニケーションで伝える

第5章 「リハーサル」と「環境整備」で磨きをかける


【ポイント】

■1.プレゼンの2つの目的を明らかにする
プレゼンを聞いたあと、相手にどういうアクション(行動)をとってもらいたいのか。第1の「プレゼンをする目的」は、相手の具体的かつ直近の悪書で設定しておくことが大事です。
 そのアクションをとることで、相手にどんなメリットがあるのか。これが第2の目的、相手にとっての「プレゼンを聞く目的」になります。


■2.ミニマムゴールとマキシマムゴールを決めておく
 準備の段階で、自分の目的――今日のプレゼンで到達したいゴールはきちんと設定しておくこと。準備の土台となるものですから、これは必須です。
 でも、実際のゴールは本番で、聴衆と一緒に調整していく必要があります。相手の反応に合わせ、柔軟に話を進めるためにも、最終ゴールまでの仕事の流れを考えて、今日のプレゼンでは「少なくともここまで」というミニマムゴールと、「できればここまで」というマキシマムゴールを考えておきましょう。これがプレゼンの打率を上げるコツです。


■3.「目的」と「相手の質問」からプレゼンの材料を探す
 たいていは、まず自分の手元に「どんな材料があるか」ということを考え、そのなかから「どれが自分の主張や提案に合うか」という視点で話の材料を選びがち。でも、プレゼンは"聴衆が聞きたい話"でなければ、聞いてもらえません。
 今日のテーマで話を聞くとしたら、今日の聴衆はどんな話が聞きたいだろう――。そこをしっかり考えることが、プレゼン成功の近道。相手の疑問、懸念、質問に対する答えは、目的に沿って準備した話を力強くサポートし、聞き手の心をつかむ大事な材料です。


■4.メリハリをつけて、最後まで飽きさせない
 人間の集中力は、そんなに長くは続かないものです。一定のリズムで話されると、眠くなります。最後まできちんと聞いてもらうためにも、本論の時間配分にメリハリをつけ、話に強弱をつけて、話のリズムを崩す工夫をしましょう。
 メリハリのつけ方は、いろいろあります。一番カンタンな方法は話し続けないこと。(中略)

 このほか、要所要所で"間"を入れたり、声の大小やトーンを変えるだけでもメリハリはつきます。また、いくつかのポイントを挙げる際、最初に、
「××について、3点お話します」
 と、予告するのもメリハリをつける効果があります。


■5.スピード感を生む4つのシンプルに話すコツ

 ●1.余計な前置き、言い訳をしない

 ●2.口グセ言葉に気づいて減らす

 ●3.一文は、できるだけ短く。「。」で言い切る

 ●4.平たい言葉を使う


 (詳細は本書を)


■6.手元には「原稿」ではなく「補助メモ」を
 メモのスタイルは自由。箇条書きでも、パワーポイントのスライドを6アップでプリントアウトしたシートに書き込んでもOK。オープニング、本論、クロージングの大きく3つのパートに分けて、主要ポイントや、その根拠となる材料がひと目で分かるようにしておきましょう。
 絶対に言わなければいけないことと、相手や時間に合わせて、"捨てられる材料"を分けるためにマークを付けておいたり、投げかけを入れるポイントに印をつけておくのもおすすめです。間違いがないよう、大事な固有名詞や数字はメモに書き込んでおきましょう。


■7.NOを恐れない
 プレゼンで紹介したものの、提案したことに「NO」と言われたらプレゼンは失敗――と思ってはいないでしょうか。NOは仕事を前に進めるチャンスです。
 NOと言うからには、相手も何らかの理由を提示します。NOと言われたら、
「予算的に厳しい」「時期が悪い」「スペックが合わない」「実はもう買ってしまった」
 といった理由や相手の事情が分かります。それをもらってくるのもプレゼンの目的なのです。


【感想】

◆本書を読んで、想像していたよりも「考えなくてはならない点が多い」ことに、まず驚きました。

以前と同じテーマのプレゼンをやるにしても、ポイントの3番目にあるように、聴衆を分析し、それに合わせて準備。

さらにネタも、少し多めに用意(本書では1.5倍が目安とのこと)し、プレゼン中にその場の反応を見て選択。

その反応も、聴衆を見るだけでなく、実際に問いかけまで行うという。

まさに「双方向」と呼ぶにふさわしいスタイルです。


◆また、ポイントに挙げきれなかったものの、細かい注意点も多々。

上記の問いかけでも、例えば挙手させる場合に、「挙手にてお答えください」「××の方は手を挙げていただけますか?」等はNGなのだそう。

何故なら相手に動作や回答を強いるのは失礼だから

ならばどうすればよいかというと、「赤という方、いらっしゃいますか?」と言って、自分が手を挙げるジェスチャーをする。

言われていれば、どなたかの講演会で、そういう促し方をされた記憶もありました。

そういうちょっとした気遣いも、「プレゼンで勝つため」には重要なのかもしれませんね。


◆本書の第4章には、「見た目」部分のレクチャーもあります。

「姿勢」はもちろん(「手の動作の5原則」なんて項目もw)、「立ち位置」、「ボディランゲージ」、「身だしなみ」等々。

さらには、「会場セッティング」まで抜かりはありません。

そして、終了後は「振り返り」。

聴衆の顔や反応を思い出そうにも、ただ原稿を読んだり、言わねばならないことを言うのに必死なだけでは、振り返りようがないです。

ここでも「双方向」でコミュニケーションを取ることの必要性を実感しました。


◆結局プレゼンで一番大事なのは、「相手に話を聞いてもらい、こちらからの提案にYES・NOの判断をしてもらうこと」

そこから逆算して組み立てていくのが、本書のスタイルになります。

この辺が単に「スピーチ」をするのとは違うな、と。

「上手なプレゼン」「手慣れたプレゼン」を指導するのとはひと味違う内容なので、類書でビジネスとしての結果が出なかった方に、私としては特にオススメしたく。


プレゼン自体は「目的」ではなく「手段」なんです!

勝つプレゼン 負けるプレゼン (PHPビジネス新書)
勝つプレゼン 負けるプレゼン (PHPビジネス新書)


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【編集後記】

◆リアル書店で見かけた1冊。

プロファシリテーターのどんな話もまとまる技術
プロファシリテーターのどんな話もまとまる技術

装丁が地味(失礼w)なんで、インパクトにかけるものの、アマゾンの『「問題解決」「ロジカルシンキング」「交渉術」「心理操作法」より効果的!』と言うのを見ると、ちょっと気になります。


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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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