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2010年12月10日

【相互依存】『人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド』勝間和代


人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド 「自立」〈インディ〉から「相互依存」〈インタディ〉へ
人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド 「自立」〈インディ〉から「相互依存」〈インタディ〉へ

【本の概要】

◆こんな時間ですが、勝間さんの最新刊が発売されておりますので、大至急読破して記事をお届けしようかと。

今回のテーマは、サブタイトルにもあるように「相互依存」

直接の前作にあたる「インディ」「インタディ」になることで、何が変わったのか?

処女作である『インディでいこう!』から約5年間の、勝間さんの学びと成長のヒミツがここにあります。





【目次】

第一部
わたしたちはひとりで生きているのではなく、まわりの人と生かし合っている!
 自立(インディペンデント)から相互依存(インターディペンデント)へ

第二部
インターディペンデントのためのスキルを身につけよう!
 「想像力」を土台に、「よりじょうぶな心」と「もっと学び続ける力」を

第一章  インターディペンデントの土台は「想像力」
 
 スキルを学ぶときにまず知っておいてほしいこと
 想像力とは、見えないものを見る力
 想像力を鍛えるインプットの方法 ほか

第二章 よりじょうぶな心

 よりじょうぶな心とは、上手な対人関係づくり
 よりじょうぶな心をつくるスキル1 信頼の種まきを常に行う
 よりじょうぶな心をつくるスキル2 アサーティブな交渉術を身につける ほか

第三章 もっと学び続ける力

 インタディのための「もっと学び続ける力」
 もっと学び続けるスキル1 自分にとって価値ある「情報」を明確にする
 もっと学び続けるスキル2 よいアイデアのつくり方をマスターする ほか

おわりに インタディは、人から傷つけられない、人を裁かない生き方


【ポイント】

■1.「GIVEの5乗」とは「貢献勘定」を積み上げていくこと
相互依存を実現することとは、「フロー経営の人生」から「ストック経営の人生」に変化することです。そして、そこにストックされる残高とは、「貢献勘定」です。
 わたしはこれまで、複数の著書の中で、「GIVEの5乗」ということを繰り返し言ってきましたが、実は、このGIVEの5乗というのは、わたしたち一人ひとりがもっている貸借対照表の中の「貢献勘定」に着々と投資をして、残高を積み上げていくことにほかなりません。


■2.貢献勘定を積み上げるときに大事なこと
 1つめは、「自分は相手よりも少ないコストでその貢献ができるのだけれども、相手はそのことに対してたいへん価値な感じているもの」を探すことです。
 すなわち、得意技で勝負しろ、ということになります。


■3.経済的自立のために、狙うべきポータブルスキル
 すなわち、経済的自立のためには、

 「市場が必要としているのだけれども」、
 「そのスキルを供給する人を育成するには時間が必要」


 なところが狙いめです。一般に「優秀なセールスマン」などは、その両方の要件を満たしていることが多いため、需要が高いのです。


■4.想像力を豊かにする二つの条件
 では、インタディになるため、想像力を豊かにするには、どうしたらいいのでしょうか? それはたったの二つのことでいいのです。式に表すと、次のとおりです。

 豊かな想像力(見えないものを見るカ)=知識を集める努力(Input)×試行錯誤を重ねる努力(Output)

 これだけです。とても簡単ですよね? しかし、簡単だからこそ、しっかりとやりきれるかどうかで差がついてくるのです。


■5.試行錯誤の「手数」を惜しむな!
想像力がうまく働く人と、そうでない人がいいるのは、結局は、得た知識をどれだけ実際にアウトプットして試して、その結果までをも含めて理解しているかという「手数」の差ではないかとわたしは考えています。
 新しい知識を得たら、まずやってみる。やってみて、もし自分に合わなかったら、自分で工夫してみる――その「試行錯誤」の部分で、差がついているのではないでしょうか。


■6.信頼の種まきができる人の六つの条件
(1)信頼の種まきの土壌となるバランスシートを意識する
(2)信頼の種になる得意なものをもっている
(3)小さな約束を守り続ける
(4)人に貢献したときに恩着せがましくない
(5)「多くの人から信頼されている人」からの信頼を得ている
(6)時間を投責し、体を動かす行動力がある


■7.人脈は結果であって、原因ではない
 いわゆる「人脈づくり」はなかなか使えるノウハウが少ないというのが定評で、人脈の本にしてもこれまで爆発的にヒットした本はほとんどないのですが、それはなぜかというと、人脈でもっとも大事なことは、細かい人づき合いのテクニックではなく、その人本人の価値にあるからだと思います。(中略)

 実際、おもしろい人脈の本を書いていたり、ほんとうにすごい人脈をもっている人たちを見ていると、いちぱんすごいのは、やっぱり本人です。人脈は結果であって、原因ではないわけです。


■8.情報収集に必要なたった二つのコツ

コツ(1)情報収集のきっかけとなる問題意識を常にもつこと
 そもそも、自分はなんのために情報を集めるのか、なんの情報を集めたいかというフラグが頭の中に立っていること。

コツ(2)良質な情報と触れ合う時間を増やすこと
 いい情報源に触れる時間をひたすら長くすること。いい情報源とは、良書であり、よい専門家であり、よいメディアです。

この二つだけです。これに尽きます。こんなこと、知っているよと言われそうですが、では、ほんとうにやっていますか?ということです。


【感想】

『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』「インディ」「インタディ」に変わったことについて、アマゾンの内容紹介から一部引用します。
「インターディペンデント」interdependentと、インディペンデント independentでは、たった3文字「ter」しか違いません。
しかし、その3文字に、「あいたたた」という形でがんばっている人と、上手にまわりと調和している人との違いが、集約されています。

やっぱり人はひとりでは生きていけない。だから、自分が属する組織体、会社、学校、家庭、国家の中で、いかにして、自分の能力を最大限生かしていけるかを考えていくことが大切になります。
その方法を考えていくのが、本書の目的です。
確かに「インディ」の頃は「私が私が」と、何が何でも「自立」を目指していたのが、今回は「相互依存」、つまり「必ずしも自分一人でやるわけではない生き方」を提案されています。

実際に勝間さんは、著作のブレイク後、メディアに多数露出し、様々な人と遭遇。

一人だけでは絶対に得られなかったであろう情報体験を経ているわけです。

そして、その過程における気づきを集約したのが、本書ということ。


◆本書では具体例として、NHKの『仕事学のすすめ』でお会いされたパティシエ、辻口博啓さんが、コンクールで優勝されたときのケーキ、「セラヴィ」をいかにして作り上げたか、について言及されています。

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たまたま私は数年前まで、自由が丘の辻口さんのお店に歩いて行ける距離に住んでいたので、この「セラヴィ」も実際に味わったことがありました。

ご賞味された方は皆さんご存知だと思うのですが、「美味しい」のは当然として、非常に複雑、かつ繊細な味なんですよね。

辻口さんが、どのような「試行錯誤」を経て、この「セラヴィ」を生み出されたかについては、本書をお読み頂きたく。


◆ところで、その「試行錯誤」に関して、本書では「手数を惜しむな」と言われています。

勉強熱心なビジネス書読者にありがちなことなのですが、本を読んで、知識を得るだけで満足してしまい、アウトプットが足りないのではないか、と勝間さんは懸念されている模様。

上記ポイントの最後でも、「ほんとうにやっていますか?」と問われているように、おそらく私たち「カツマー」(一応、私もw)に足りないのは、こうした「地道な試行錯誤」なんでしょうね。

私のような「口だけ大将」には、ホントに耳イタイ話なんですが……。


◆なお、上記ポイントの「信頼の種まきができる人の六つの条件」は、本書の方には、かなり深い内容が書かれていますので、お見逃しなく。

当ブログの「ブックレビュー」としての期待(?)に応えるべく、今回はは広く浅く拾ってしまいましたが、ここだけ掘り下げて1つの記事にしたいくらい濃厚です。

ポイントの7番目で、人脈の本に大ヒットがない理由を「結局は本人がスゴイから」としてらっしゃいますが、この6つの条件を意識すれば、自然と人脈も広がると思われ。

そう、これからは、「貢献勘定を積み上げていくことが大事」なんですから!


今年最後の「必読書」と思われ!

人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド 「自立」〈インディ〉から「相互依存」〈インタディ〉へ
人生を10倍自由にするインターディペンデントな生き方実践ガイド 「自立」〈インディ〉から「相互依存」〈インタディ〉へ


【関連記事】

【新インディ】勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド(2008年03月01日)

【回顧録】勝間さんの新刊について思うこと。(2008年02月29日)

【力作!】「やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力」勝間和代(2009年12月04日)

【オススメ】「断る力」勝間和代(2009年02月19日)

【勝間式自己啓発本】「起きていることはすべて正しい」勝間和代(2008年11月29日)


【編集後記】

◆本書の巻末には「インタディになるための副読本」として、10冊ほど本が紹介されています。

その中から1冊。

頭のでき―決めるのは遺伝か、環境か
頭のでき―決めるのは遺伝か、環境か

その他9冊もなかなか興味深いので、ぜひチェックしてみてください。


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