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2010年12月08日

【お願い】『仕事の9割は「依頼術」で決まる』に学ぶ7つのポイント


仕事の9割は「依頼術」で決まる (双葉新書)
仕事の9割は「依頼術」で決まる (双葉新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ビジネスパーソンなら知っておきたい「依頼術」のご本。

著者の深澤真紀さんは、あの「草食系男子」の名付け親なのだそう。

その絡みや、作家のマネジメントを行う会社を起業したことにより、「依頼する方」「依頼される方」の双方に深く関わってきた経験から編み出されたのが本書のコンテンツ。

社外のみならず、社内においても「依頼」が発生する以上、避けては通れない「スキル」ではないでしょうか?

そこで今回は、私自身も心がけたいポイントを7つ選びましたので、ご覧下さい。


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【目次】

第1章 依頼をするときに、まず知っておきたいこと

第2章 相手の心をグッとつかむ依頼術

第3章 引き受けてもらえる確率を増やす方法

第4章 依頼を断られたときこそチャンスと思え!

第5章 依頼を上手に受ける技術・断る技術

第6章 実は最も大事で大変!社内の依頼術


【ポイント】

■1.依頼はラブレターではない
 ラブレターというのは、良くも悪くも自分の思いを相手に押しつけることです。「自分はあなたが好きである、あなたとなんらかの関係を結びたい」という思いを表明することが目的で、それが相手にとってどうなのかは考慮されないのです。
 依頼にもラブレターのような熱意はたしかに必要かもしれませんが、熱意ばかりで、「この依頼を受けることが相手にとってどうなのか?」を考慮しない依頼ではいけません。


■2.プロフィールは相手に合わせて変える
 私の場合も、本を書いたり講演をするたびに、そのメディアに合わせたプロフィールを書いています。同じプロフィールを使い回している人も多いのですが、それぞれの仕事ごとに必要とされるプロフィールは違うものだからです。
 相手のニーズに合わせたプロフィールを書くことが大事です。
 プロフィールをいったんつくってしまったら、どんな依頼でもそれを使い続ける人がいますが、自分の紹介も、相手に合わせて、依頼の内容に合わせて微調整をしたほうがいいのです。
 自己紹介やメールの署名などを含め、依頼のフォーマットは、まめに更新しましょう。


■3.自分と相手をつなぐ何かを探す
 依頼をするときには、相手と自分に接点があるかないかで、興味を持ってもらえるかどうかに差が出てくることになります。
 ある都市を拠点にしている会社や人物に対して、「実は父の転勤で、短いあいだだけれどそこに住んだことがあり、大好きな土地です」「学生時代、サークルの合宿で1週間滞在して、すっかり気に入りました」という1行を書けるかどうかで大きな違いがあります。
 自分と相手とのつながりを探し出す努力はしたほうがいいのです。依頼に説得力を出すためには、自分と相手とをっなぐ何かを探すことが大切ですから。


■4.依頼する時点で全て準備しておく
 何度も書いていますが、一番よくないのは「とりあえず依頼」です。「まずちょっと連絡してみようかな」という感じの依頼でスタートする仕事は、ほとんどうまくいかないのです。
 依頼をするときには、依頼の概要、スケジュール、予算など、相手から「これはどうなっていますか?」とたずねられそうなことはすべて決まっているべきです。
 さらに、これらの内容がA4で2枚ほどの書類にまとめられているのが望ましいのです。


■5.準備はしすぎることはない
 私自身も、仕事の9割は準備に割いています。
 相手が、「深澤さん、なんでそんなことまで知ってるんですか」と言うくらい、準備と予習をします(私は旅行だろうと、家電購入だろうと、とことん準備します)。
 一度インタビューするだけの作家の方でも、著書はなるべく10冊くらいは読みます(できれば全部読みたいのですが、100冊くらい著書のある方だとさすがにむずかしいので、その場合はアマゾンなどで紹介だけは読んでおきます)。
 ブログを書いている方なら3年分くらいは読みます。
 こうやって準備しておけば、質間事項もじっくり考えられますし、思いも寄らぬ方向に話が行っても対処できるようになるからです。


■6.マネジメントが介在する依頼では、相手が得るであろうメリットをアピールする
 まず、マネジメントには2種類あります。
 ひとつは、芸能界のマネジメントに多いパターンで、話が本人まで届かないケース。つまり、マネージャーがその人に何をやらせるかを決める決定権を握っている場合の依頼です。
 このときに、どうしてもと食い下がろうとして、「ご本人はどう思っていらっしゃるのでしょう?」とアプローチするのは意味がありません。(中略)

 このように、マネジメントが仲介する場合、依頼する側は本人をほめるより、「この依頼を引き受けてもらうことによって相手が得るであろうメリット」をアピールすることに、労力を費やしたほうがいいでしょう。


■7.断られた場合には「検討してくれたことへのお礼」を忘れずに
 断られた場合、「次に誰に頼もう」ということで頭がいっばいになってしまうものですが、まずは断ってきた相手へのフォローを忘れてはいけません。
 つまり、「今回は残念でしたが、ご検討いただきありがとうでございました。」と、検討してくれたことへの感謝の気持ちを伝えることです。


【感想】

◆こういう書評系のブログをやっておりますと、やはり献本の依頼ですとか、本の紹介依頼のメールは、毎日のように来ます。

というか、私の出すメールのうち、「8割程度が出版社&著者さん宛て」というのは、自分でもどうかと思いますがw

こちらも、無碍にお断りするのも申し訳ないので、その代わりに、「アマゾンのページ作り」等でアドバイス(という程のものでもないですけどw)をお返事に書いたりすることもあるのですが、それに対しての返事がなく、それっきり、という事も少なくありません。

そして、そういう方に限って(?)、次の依頼のときは「はじめまして」とメールに書いてあったりしますw

とは言え、このブログは「金銭が絡むビジネス」ではないですし、こちらが記事にした場合の効果も微小かつ不確定なので、いちいち構っていられない、というのもあるかと。


◆また逆に、日頃著者さんを口説き落としている編集者さんだけあって、「うまい依頼」というのも、多々あります。

「いつもブログ読んでます」という次元ではなく、「おぉ!そう来ますかww」みたいな。

著者さんでも、水野敬也さんの依頼状とか、「ネタレベル」でスゴイですよね。

水野さんが田口 元さんに出した、下記記事内にある依頼状を読んだ時には、思わず茶吹きましたよ、マジで……。

百式企画塾、緊急特別企画!『合コンに効く!モバイルサービスを考える!』 - IDEA*IDEA 〜 百式管理人のライフハックブログ

書評:夢をかなえるゾウ(プレゼント付) - IDEA*IDEA 〜 百式管理人のライフハックブログ


◆ここまで行かなくとも、まずは減点ポイントを減らすことが大事。

上記では挙げませんでしたが、「相手の名前を間違えない」何ていうのは、最低限のポイントです。

本書の著者の深澤さんも、相手からのメールに「深沢」と書いてあったりすることもあるのだとか。

そう言えば私あてのメールでも、たまに「Smooth様」となっているのですが、個人的なこだわりで「全て小文字表記」とさせて頂いておりますので、よろしくお願いします。

             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /


た、確かにww


◆一方、マネジメント付きの依頼のところで「相手が得るであろうメリットをアピールする」というのがありましたが、これはもっと広く当てはまると思います。

もし、相手にメリットがあるのならば、それをキチンと伝える(いやらしくない形で)。

また、相手に何もメリットがないのであれば、それをわきまえて依頼する。

自分自身、依頼する側に回った場合には、上記ポイントを含め、しっかり心がけたいな、と。


依頼状を出す機会がある方なら、必読!

仕事の9割は「依頼術」で決まる (双葉新書)
仕事の9割は「依頼術」で決まる (双葉新書)


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【編集後記】

◆最近、アマゾンの和書1位の座はこの本がずーっとキープしております。

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齋藤智裕
ポプラ社 (2010-12-15)
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ご存知、水嶋ヒロの処女作。

ジャンル的に当ブログでは取り扱えないものの、気にはなりますねw


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この記事へのコメント
               
断られた時に「検討してくれた御礼を言う」。私はこの言葉が一番、自分に突き刺さりました。
Posted by 片木 at 2010年12月08日 23:15
               
「草食系男子」の名付け親ですか。
これは「依頼術」も流行る・・・!?
Posted by 読書ブログ屋 at 2010年12月09日 00:00
               
>片木さん

私もコレは正直欠けておりました。
実際、記事にしてほしい旨メールもらって、お断りしたことに対して、お礼のメールを頂くことは、結構あります。

>読書ブログ屋さん

「草食系男子」ほどキャッチーじゃないので、流行るかは微妙ですが、考え方として参考になりましたねw
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年12月09日 07:07