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2010年11月20日

【集客】『人を集める技術』内藤孝宏


人を集める技術!
人を集める技術!

【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、さまざまな「集客成功例」を集めた1冊。

著者の内藤孝宏さんは、某経済雑誌の連載のため、「人が集まる場所」「行列ができる場所」を100箇所以上も訪れており、その経験が活かして本書を書き上げました。

アマゾンの内容紹介から。
人が集まるには理由(ワケ)がある。始めはごく少数の熱狂的な支持者から始まった集団が、数百、数千、数万の人を集めるムーブメントに発展していく様を掘り下げる迫真のリポート!
すべてのビジネスパーソン、そして集客に頭を悩める人たちに解決のヒントを与える指南書だ。
「人や店がどうして集まるのか」を考える上で、参考になる実例がわんさかありましたよ!


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【目次】

第1章 人集めの仕掛け人

第2章 テーマパーク化する専門店街

第3章 神社仏閣がリピーターを集める秘密

第4章 オタクたちは聖地を目指す

第5章 路上に集まる人たち

第6章 インターネットのカオスに集う


【ポイント】

■1.オトナ心をくすぐるタミヤプラモデルファクトリー@新橋
――開店当初は、集客に苦労されたのではないですか?
「ところが、いい意味で予想を裏切ってくれました。開店直後、店の前で記念撮影されるお客様や、『懐かしい』という声をあげて来店されるお客様の反応に触れると、その考えが一変しました。昔、プラモデル製作に熱中していた世代、RC(ラジコン)やミニ四駆で夢中になった世代の方がこの街には多く、この店をきっかけにそれを思い出してくれたんです」


■2.「朝活」として人気の「丸の内朝大学」
――朝の時間を使ったセミナーがなぜ、これだけ支持されたのでしょう?
「夕方のセミナーですと継続して通うことが困難ですが、朝なら継続して参加することが比較的容易です。毎週同じ曜日の朝に出会うだけに、受講生のみなさんの交流も密になります。受講後もそのネットワークが続き、朝活動を続けている方々もいらっしゃるのはうれしい限りですね」


■3.なぜ目黒にインテリアショップが集まったのか?
「そもそも目黒通りは横浜から都心へ向かう主要幹線道路です。外車ディーラーも多く、『日本一外車が通る道』とも言われていました」
――つまり、こだわりの家具を購入できる富裕層が多く通過する場所だったと?
「ええ。それからこのあたりは、デザイナーや編集者といったクリエイターが事務所を構えたり、住んでいる街でもありました。日本にインテリア文化が浸透したのはだいたい90年代半ばごろですが、そうした人たちに注目される土壌はすでにあったのでしょう」


■4.月島の「もんじゃストリート」は、平成になってから
「1992年に、NHKの連続テレビ小説で『ひらり』が放映されたのがきっかけでしたね」
――でも、あれは両国を舞台にした相撲がテーマのドラマでしたよ。
「そのあたりは私もよく覚えていませんけど、確かドラマの中で月島のもんじや屋が出てくるシーンがよく使われていたんじゃなかったですか。とにかく、それをきっかけにここらのもんじや屋には、行列ができるような騒ぎになったんです」
――でも、行列ができただけで簡単にもんじや焼き屋さんが増えるものでしょうか。
「有楽町線に月島駅が加わったのが1988年のことで、このあたりは活気に満ちていました。それだけではなくて、バブル景気のまっただ中でしょう。隣の芝は青く見えるというけど、多くの店がもんじや屋の行列を見て転業したんです」


■5.神楽坂にはフランス人が多いのは昔から
フランスのカトリック男子修道会「マリア会」によって創立された暁星学園がこの地に開校したのは1890年のことで、1926年にはフランス人修道女による白百合学園が開校。また、日仏文化交流の拠点である東京日仏学院が52年に飯田橋にやってきたほか、千代田区富士見には幼稚園から小中高校を備えた在日フランス人学校、リセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京が75年に開校している。
 つまり、これらフランス人学校を拠点に多くのフランス人が集まったというわけだ。今でも下校時になると、神楽坂上の公園はフランス人の子供やマダムたちでにぎわうという。


■6.東京水天宮では妊婦をビジネスターゲットにしたマーケティングが
――妊婦になると、ライフスタイルがどう変わるのですか?
「例えば、これまで『色落ちしない』『汚れがよく落ちる』といった利点で洗剤を購入していた方も、お子様を持つようになると『肌にやさしい』といった商品に関心が高くなるはずです。『ケアべール』は、衣類でチクチク感じやすい乾燥肌・敏感肌を考えた商品で、戊の日に水天宮にお参りされる方々はコア・ターゲットといえます」
 というわけで、ライオンは2008年から水天宮で一大マーケティングを展開しているのだとか。


■7.ストリートダンサーが西新宿・損保ジャパンビルに集まるわけ
「1階ロビーの電気が消えると、逆光になって壁面のガラスが鏡のようによく映るんですよ」
 と教えてくれたのは、都内のダンス専門学校で学ぶ21歳の女性。そのほか、ダンサーにとって何が最高の環境なのかを聞いてみると、「雨風をしのげる」「床のやわらかさとすべり具合がダンスに適している」「立地がよく、メンバーが集まりやすい」という条件が欠かせないのだとか。(中略)

「ここには、バックダンサーやインストラクターをしているプロの人たちもたくさん来るから、とても勉強になるんです」
 とは、先の21歳の女性の説明だ。さらに、人脈を広げることで、要チェックのダンス公演や、耳寄りなオーディション情報を手に入れることができるという利点もある。


【感想】

◆極めて個人的な理由なのですが、よく知っている場所がいくつか出てきているので、まずはそちらに惹かれてしまいました。

まずはウチの近所でもある、月島のもんじゃストリート

ここにどれだけ多くのもんじゃ屋が集まっているかは、下記画像でもお分かり頂けるかと。



平日はまだしも、週末(とくに金・土曜の夜)は、店先での呼び込みも含め、かなりの賑わいになっております。

ただ、きっかけは「テレビ」だったとしても、多くの店が「転業組」だったとは、目からウロコでした。


◆同様に、数年前まで住んでいた「目黒」には、やたらとインテリアショップがありました。



行ったことのある方ならお分かりだと思うのですが、あの辺の道路って、おいそれと路上駐車できるような所じゃないですし、広い駐車場を持っているようなところもないんですよね、ホント。

「何で家具屋が集まっているのか」、ずーっと謎だったんですが、やっと分かりましたよw


◆本書ではこのように、「人が集まる」「店が集まる」現象の要因を、実際に現地でヒアリングしています。

すべて、関係者の証言も加味されている「フィールドワーク」ですので、何らかのビジネスを始めようとお考えの方には、きっと参考になるハズ。

もちろん、今現在集客に悩む方にとっても「一読の価値アリ」です。

ただし「初めから計画的に集客して成功した」、というよりは、「始めてみたら成功した」「続けていくうちに集まった」という事例も散見されましたがw

やはり集客は難しいんですね。


マーケティング好きなら要チェックな1冊!

人を集める技術!
人を集める技術!


【関連記事】

【ネタ満載!】「業界のセオリー」鹿島 宏(2010年07月21日)

【クチコミ】「WOMマーケティング入門」で面白かった8つの事例(2010年06月03日)

【実践!】「人が集まる !行列ができる !講座、イベントの作り方 」牟田静香(2008年10月16日)

「クチコミの技術」コグレマサト,いしたにまさき(2007年03月28日)

「これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。」藤村 正宏 (著)(2006年05月21日)


【編集後記】

◆ちょっと気になる本。

1分で大切な仕事を片づける技術
1分で大切な仕事を片づける技術

タイトル的に、当ブログにはピッタリかな、と。


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