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2010年10月31日

すぐに使える『「あがり」は味方にできる』テクニック4選




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、多くの人にとってやっかいな「あがり」に関して掘り下げた1冊。

調査によると日本人のおよそ8割が、多かれ少なかれ「あがり症」だと思っているのだそう。

アマゾンの内容紹介から。
プレゼンや面接、スピーチなど大事な場面でやってくる「あがり」。苦い経験を思い起こし、誰もがネガティブにとらえがちだが、実は、少しだけ自分の気持ちをコントロールできれば、あがっているときこそ、最大の実力を発揮できるのだ!本書は、長年「あがり」を科学的に研究してきた心理学者が、誰にでも実践可能な「あがり」を味方にする9つのステップを紹介し、あなたの「ここ一番」を成功に導く驚異の実用書である。
私の結婚当時に本書を読むことができたなら、新郎のスピーチで恥をかくこともなかったのに(遠い目)。

そしてタイトルは、お馴染み「ホッテントリメーカー」作です。


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【目次】

まえがき:あがり症へのイメージを変えるために

第1章:「あがり」の自己分析

第2章:「あがり」とは何か?

第3章:「あがり」と自意識

第4章:「あがり」は失敗を招くのか?

第5章:「あがり」はチャンスに変えられる

第6章:「あがり」を味方につける9ステップ

あとがき:あがっても大丈夫!



【ポイント】

■1.日本人は対人場面での失敗を恐れる
 日本、オーストラリア、カナダでも、この二つの自己観を形成する「相互独立性」と「相互協調性」の度合いを測る調査がなされ、3国間の比較が行われています。調査によって、日本人はオーストラリア人やカナダ人に比べると、他人の視線を気にしやすく、人から好かれたいと思う傾向が強いことがわかりました。言い換えれば、日本人は他人と向き合う「対人場面」での失敗を恐れる傾向が強いのです。


■2.ひと目を気にする「公的自己意識」のチェック法
 他人からどう思われているかを気にする「公的自己意識」は、あがりやすさと関係してします。
 公的自己意識の高低を確かめる方法の一つに、指で「E」というアルファベットを自分の額に書くという手段があります。一度やってみてください。(中略)

「E」をどの向きに書いたのか思い出してください。自分から見て正しい「E」を書いた人は私的自己意識が高く、向かい合う他人から見て正しい「E」(自分から見ると逆向きの「E」)を書いたのであれば公的自己意識が高い人です。公的自己意識の高い人は他人の目を意識します。「E」の字も、人から見て正しい向きを書こうとするのです。私的自己意識が高い人は逆にになります。


■3.プレゼンで頭が真っ白になる理由
 試しに、数字の100から3ずつ引いていく計算をしてみてください。余り1が出るまでのタイムを測ったら、今度は「昨日何を食べたか」を思い出しながら、もう一度行います。タイムは目に見えて落ちるはずです。
 先のプレゼVゼンの例でも、実はこれと同じ現象が起きています。ただでさえ多くのことを同時に行わなければならない状況で、あがり症の人の場合、さらに「不安な考えに頭を巡らせる」作業を行っているわけです。つまり、全体の進行に気を使い、次の言葉を思い出しながら、「失敗するかもしれない」「周りの反応がよくない、もうお終いだ」といった嫌な考えが頭のなかを占めている状態です。


■4.自信で不安を追い出す
 実力を発揮できたときに浮かんだ考えを思い出してください。あがりながらも成功したとき、あがらずに成功したとき、どちらでも結構です。そのときの考えは自信にあふれるものでしたか? それとも自分を否定する考えだったでしょうか。うまくいくときには「やれる」「この調子」など、自分に対して肯定的な考えが浮かびやすいものです。それに気づけば、次の機会にどんな考えで本番に臨めばうまく運ぶのか、おわかりになると思います。自分に対して肯定的な考えをもつようにすればいいのです。


■5.有効な「あがり」の対処方法はイメージトレーニング
 7種類の対処法のうち、有効なものはどれでしょうか。引き統き大学生への調査で「それぞれの対処法を行った際にパフォーマンスはどれくらい成功したか」を尋ねました。
 意外にも、彼らがパフォーマンスの成功度を実際に高めたと感じたのは、7種類の対処法のうちイメージトレーニングだけ。反対に、パフォーマンスの成功度を下げたのは回避だけでした。


■6.言葉のスイッチで最適な心理状態に
 まずは、高揚感を具体的な言葉で表してみましよう。たとえば、「成功した」「勝った」「成し遂げた」「実力を発揮できた」という具合です。「成功した」であれば、その「成功」を生み出す動作や言葉、思考などをリスト化していきます。(中略)

 リスト化した一つひとつが、あなたのスイッチになります。
 高揚感を覚えた状態をイメージしながら、その動作や言葉、思考を実践しましょう。何度も繰り返すと、次第にそのスイッチをきっかけにして高揚感を覚える癖が身につきます。これは自己暗示の一種で、ある動作や言葉、思考で頭や体が満たされているときに、常に同じ状態(この場合は高揚感を覚えている状態)になるよう習慣化してしまうのです。


■7.経験を積めばあがらない
「あがり」を経験しやすいのは、他人からの評価によって自分が脅威にさらされる状況です。こうした大舞台を何度も経験すると、次第に自分のよいところと悪いところを客観的に評価できるようになり、どのように振る舞えばよいかがわかるようになってきます。
 プレゼンやスピーチであれば、「話の出だしでどもることが多いので、深呼吸をしてから話し始めよう」「大人数の真剣な視線が苦手なので、笑い話を入れて観衆の空気を和ませよう」。あるいは「レジュメを読みあげるより、何も見ずに話したほうが自分は緊張しない」というように、パフォーマンスの内容自体を向上させるコツが身についてきます。


【感想】

◆本書が「あがり」に対して、単なる「対処法」で終わらせずに「味方にできる」と言ってるのは、適度な緊張は、パフォーマンスを向上させる効果があるからです。

確かに、あまりにリラックスしすぎていては、ここ一番で実力を発揮できないもの。

本書は第4章までで「あがり」を分析し、続く第5章では「あがり」をチャンスに変える方策を探ります。

そして第6章では、本書のキモである、『「あがり」を味方につける9ステップ』が。

とにかく「何とかしたい」という方なら、ここだけは必読でしょう。


◆そのステップ1では、「リラクセーション法」で緊張を解き、ステップ2では「サイキング・アップ」で逆に高揚感を。

後者はあまり聞きなれない言葉ですが、高校球児が円陣を組んで「しまっていくぞ」とかけ声をかけたり、アニマル浜口氏の「気合だ!」というかけ声をかけたりするのが、その典型例です。

実際、おなかの底から声を出すと生理的覚醒が高まって、やる気がでるのだそう。

スポーツはともかく、スピーチやプレゼンで、事前に大声を出す、というのは難しいでしょうが、それまで椅子に座っている状態から、立ち上がってすぐにベストな状態でパフォーマンスを行うのは難しいもの。

こんな時には「その場で軽く体を動かしておく」のが良いようです。


◆ステップ6では「集中力を高める方法」について言及しており、「瞑想法」や音・色を使った「トレーニング」の方法の解説が。

特に「集中力」に関しては、本番の試験のみならず、日頃の「勉強」にも活用できるので、マスターしたいところです。

「成果を記録する」というあたりは、当ブログでも人気だった『最強の集中術』を彷彿とさせるようなw

最強の集中術
最強の集中術

参考記事:【スゴ本】「最強の集中術」はキテます!(2008年04月02日)

この辺の具体的な方法については、細かくてポイントとして挙げられませんでしたので、実際に本書にてご確認を。


◆もちろん、これら9つのステップの前提となる「あがり」自体についての検証部分も非常に興味深いものでした。

特に、ポイントの2番目の「E」を書くテストで、思いっきり相手向きに書いた私は、「他人からどう思われているかを気にする」タイプなんですね、分かってますw

自分自身、上記の披露宴のスピーチや、税理士試験の本番等、「あがり」に対処できなかった経験は何度もありましたし、同じように苦しまれる方にとって、本書はきっとお役に立つことかと。


日頃から緊張しがちな人なら、ガチでオススメ!

「あがり」は味方にできる (メディアファクトリー新書)
「あがり」は味方にできる (メディアファクトリー新書)


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【編集後記】

◆この「ボールが坂を登っていく動画」をご覧になったことのある方は多いと思います。



それを実際に手作りしてしまおう、というのが作者により最近出されたこちらの本。

まさか?のへんな立体―「ありえない動き」の立体だまし絵に驚く!
まさか?のへんな立体―「ありえない動き」の立体だまし絵に驚く!

自分で実際に作ってみて、動画をアップしてみたいなぁ……。


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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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この記事へのコメント
「あがり」は味方にできる。紹介ありがとうございます。目新しい話はないように感じましたが、イメージトレーニングの有効性や、経験を積んで自分の体感としてインプットさせること」、腑に落ちますね。スピーチの上手な人にコツを聞いたことがあるんですが、ベテランの人でも事前準備とをしっかりしているそうです。
Posted by 片木 at 2010年10月31日 20:25
>片木さん

個人的には、イメージトレーニングがそこまで効果があるとは思っていなかったので、それは結構収穫でした。
上記では載せてないものの、オリンピックレベルのスポーツ選手へのインタビューでも同じ結果だったそうです。
またスピーチの件は全くそのとおりで、あのS・ジョブズでさえ、リハーサルは念入りにやってるそうです。


Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年11月01日 03:29