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2010年10月06日

【スゴ本】『Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする』藤田 田


Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする (ワニの新書)
Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする (ワニの新書)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、日本マクドナルドの創業者として知られる藤田 田さんの儲けのヒミツ。

たまたまとある本を捜索中に、付箋まみれで段ボールの中から発見しました。

なお、本書のオリジナルは1974年発売ですから、今から36年前!

なのに、今読んでも通用する部分が多いのは、昔も今も変わらない「儲けの本質」が描かれているからだと思われ!


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【目次】

第1章 現金をつかむ俺のやり方

第2章 知識より知恵だ

第3章 ジェット思考の時代が来た

第4章 インフレに勝つ頭の回転

第5章 金を生む標的を狙え

第6章 大胆な発想と感覚

第7章 デン・フジタの突撃ラッパ


【ポイント】

■1."スマイル"こそ金儲けの原理原則だ
 マクドナルドの各店のキヤッシュ・レジスターの下には、必ず、
「スマイル」
と書いてある。従業員が売上げ金をレジスターに入れたり、釣銭を出すとき、いやでもこの文字が目に入るようになっている。そこで、従業員も自動的に笑顔で「ありがとうございます」というわけだ。
 この方法は、マネージャーが、
「お客さんにはニッコリしなさい」
と百万遍教育するよりは効果がある。


■2.商売は「ただ今の商売」でなければならない
 マクドナルドはハンバーガーを売る際にも"Right Now Business"だという。つまり「ただ今の商売」であるというのだ。
 商売をやっている人がよく口にするセリフに、
「きょうは売上げが思ったほどなかったから、あした売上げを取り返そう」
 という意味のものがある。ところが、これは間違いなのだ。
 商売をする上では「きょうはきょうで終わりであり、あしたはあしたで違った日である」と考えるべきである。あしたを期待するから、期待通りにいかないときに首をくくらなければならなくなるのだ。
 商売には過去も未来もない。商売は「ただ今の商売」でなければならない、というのが、マクドナルドの基本的な姿勢なのだ。


■3.外国の"文化"を輸入すれぱ儲かる
 長い目で見た場合は、商品を輸入することより外国の"文化"を輸入することを考えたほうが儲かる。商品を輸入して売れば、儲けは一回限りだ。
 ところが、文化を輸入すれば、その文化が日本へ根をおろしたとき、儲けは無限に広がって行く。
 たとえば、毎度ハンバーガーを持ち出して恐縮だが、マクドナルドのハンバーガーはアメリカ文化である。パンと肉、というこれまでの日本にはなかった文化を私は輸入した。
 そして、これは一回だけの商売だけではなく、ハンバーガーを常食とする若者の増加で、儲けは無限に広がりつつある。
 パンと肉でできたハンバーガーという文化の"タネ"を外国から持って来てまいたことで、私は輸入商として成功した、と思っている。


■4."金儲けは目的ではなく手段だ"と考えろ
 金儲けがしたかったら、金儲けは目的ではなく手段だ、ということに早く気がつくことが、成功するコツである。目的を定めて、そのために儲けるプランを立てることだ。やみくもに金儲けに精を出してもも命を縮めるだけである。(中略)

 人生はたとえプランを立てたところで、そのプラン通りに行くものではない。うまく行ってプラン通りであって、プラン以上にうまくいくことは絶対にありえないといってもいい。
 だから、金儲けをする場合も、最低のプランがなけれりれば、とても金など儲からないと知るべしである。


■5.ヤングはあくまで商売の起爆剤として活用する
 ヤングが群がっていると、メンタル年齢二十六歳の、あやしげな自称ヤングがあとからのこのこついてくる。この干円札のあとからついてくる一万円札を干円札もろとも、サッとすくい上げてこそ、儲かるのである。一万円札をひっぱるために先に千円札をひっばる。これが商売というものだ。
 だから、デパートでも、二階まではヤングでいい、しかし、三階以上もヤングにしたら、絶対損をする。失敗しているデパートを調べてみると、上までヤング一色の場合が多い。三階から上は一万円札を狙うべきだ。
 ヤングはあくまでも起爆剤。ヤング中心に商売をすると必ず失敗する。


■6.儲かる奴は決して返事をのばさない
 手相屋は、見料の手前、当たっても当たらなくても、一応「表だ」とか「裏だ」とかいう。だからハヤる。
 これは、そのまま商売に応用できる。つまり、高次元のノー・アンサーより、低次元であっても「イエス」「ノー」をはっきりさせた方がいい、ということである。(中略)

 儲かる奴は決して返事をのばさない。即決、即決で富に近づいているのだ。「前向きに考える」だけ時間のロスだということを、心にとめておくべきである。


■7.勇気を出して、直接たずねてみる
 金儲けには勇気が必要である。勇気ある男には女がメロメロになるように、本当に勇気のある男には金の方ですがりついていてくる。
 読者からの相談の手紙の中に、
「有力者へのコネがほしいがどうしたものか」という内容のものがあった。
 有力者に会いたいと思ったら、"勇気"を出して、直接たずねてみることである。
 アポイントメントを取らない限り、十中八、九まで玄関払いを食うかもしれないが、1パーセントでも可能性があれば、出かけてみるべきだ。


■8.実行力の伴わないアィデアはカスだ
 世にアイデアマンと言われる人は多い。問題なのは、そのアイデアを実行しているかどうかである。アイデアは出すが実践する方法を知らない。そこで、結局、そのアイデアを生かしきれないままで終わってしまう、というケースはよくある。これでは何にもならない。
 その反対に、少々腐ったアイデアであっても、実践していけば成功する可能性は大いにある。
「あんなバカがよく成功したなァ」
 といわれる人物は、アイデアはなくても実践力に富んだ男である場合が多い。
 だから、すばらしいアイデアとすばらしい実行力があれば百パーセント成功する。


【感想】

◆本書は元々は大昔に本田直之さんからご紹介頂いたもの。

「新しい本を素早く取り上げる」ことをモットーとしている(?)当ブログとしては、古い本はなかなかご紹介しにくいのですが、さすがに本書ほど付箋を貼りまくってしまうと、やはりご紹介しておくべきかな、と。

一部「死語」が連発されていますが、なにぶん36年前の本ですので、その辺は生温かく見守って頂ければw

ちなみに目次をご覧頂くと、第3章には「ジェット思考の時代」なんてフレーズもありますから。


◆ジェットか否かはさておき、本書を通じて明らかにされているのが、藤田さんの「物事や時代を観察する目の的確さ」

そもそも、マクドナルド第1号店を開く場所を銀座三越の1階に定めたのも、新橋にある社長室から人の流れを観察していて決めたものだそう。

そして、当初はデパートの軒先を借りて出店していたのを、3年目以降にそれ以外の場所にも進出するにあたり、藤田さんが力を入れたのが「テレビCM」

本書ではわざわざ「カラーテレビのコマーシャル」と書かれているので、まだ白黒からの過渡期だったのだと思いますが、当時のお金で「億単位のお金」を突っ込んでいたようです。


◆また、ポイントで挙げたように「有力者に会いたかったら直接たずねよ」と言ってる藤田さんですが、当時高校生だったソフトバンクの孫正義さんが、藤田さんに会いに、会社におしかけた話は有名かとw

孫正義 - Wikipedia

このとき、アメリカで何をすべきか尋ねた孫さんに「コンピュータ関連を学ぶよう助言した」のですから、やはり慧眼の持ち主だと思います。

と言うか、「UFOは未来人がタイム・マシンに乗って現代に来たもの」という説をあげて、「その未来人を生け捕りにして、23世紀では何が儲かっているかを聞き出して、明日からその商売を開始したい」なんて言われてるんですから、根っからの商売人です罠w


◆スペースの関係上、一部しか抜粋してませんが、本書はとにかくネタが豊富でした。

もちろん、30年以上前に書かれたものですから、一部現状とマッチしていない部分はあるものの、「本質的な考え方は普遍」なのだと思われ。

今にして思えば、起業家の先駆けのような方ですから、特に今後起業を志す方なら、読んでおいて損はないハズ。

もし、今生きてらっしゃったら、個人的には「次にどの分野に攻め入るかを聞いてみたい方」の筆頭でもあります。


「商売(ビジネス)」を行う全ての人にオススメ!

Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする (ワニの新書)
Den Fujitaの商法〈1〉頭の悪い奴は損をする (ワニの新書)


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【編集後記】

◆今日ご紹介の本は「Den Fujitaの商法〈1〉」となっていることからも分かるように、続編がございます。

Den Fujitaの商法〈2〉天下取りの商法 (ワニの新書)
Den Fujitaの商法〈2〉天下取りの商法 (ワニの新書)

Den Fujitaの商法〈3〉金持ちラッパの吹き方 (ワニの新書)
Den Fujitaの商法〈3〉金持ちラッパの吹き方 (ワニの新書)

Den Fujitaの商法〈4〉超常識のマネー戦略 (ワニの新書)
Den Fujitaの商法〈4〉超常識のマネー戦略 (ワニの新書)

どれもカスタマーレビューでは絶賛されてますね。


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Posted by smoothfoxxx at 07:30
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この記事へのコメント
藤田商店の仕組みがすばらしかったなぁ。
Posted by 774 at 2010年10月06日 22:44
高校生の時、雨宿り先の本屋で生まれて初めて買ったビジネス書がこの本の文庫版でした。人生の25%ぐらい方向付けられた本です(^∇^)″
Posted by 岩波貴士 at 2010年10月07日 01:54
>774さん

はじめまして。
コメントありがとうございます!

本書は藤田商店というよりほとんど「日本マクドナルド」ネタなんですよね〜。
2巻目以降にお話が出てくるんでしょうか?

>岩波貴士さん

ご無沙汰しております。
おかげさまで、毎日のようにそちらのサイトからアクセスがございます。
ありがとうございます。

そして岩波さんの人生の25%と言ったら、大変なものかと。
それだけこの本はインパクトがあるんですね!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年10月07日 02:06
こんにちは。私も藤田さんの経営について、ご存命のころからズッーと興味を持ちながら過ごしてきました。彼の発言の中で一番凄みを感じたのは、氏曰く「人間の脳を虜(とりこ)にするものは、ニコチンとアルコールと砂糖と油脂の4つである。コメは油脂としか相性がないが、バンズは砂糖とも油脂とも相性がある。バンズのビジネス、ハンバーガーに馴染みのない日本人にも、絶対成功すると私は確信していた」との発言です。今、田さんが生きていたら新たな視点を我々に提供してくれたと思うと残念です。
Posted by 片木 at 2010年10月08日 07:31
>片木さん

>人間の脳を虜(とりこ)にするものは、ニコチンとアルコールと砂糖と油脂の4つである。

そんなことまでおっしゃっていたのですか(汗)。
恥ずかしながら、それは知りませんでした。
確かに、今、生きてらっしゃったら、どのような経営をなさっていたかは興味ありますよね。
今さらですが、私も藤田さんの著作をもうちょっとあさってみます。
「勝てば官軍」も買ったきりどこかに積んでるような状態でして(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年10月09日 04:28