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2010年09月15日

【速読】『ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方』苫米地英人




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「機能脳科学者・計算言語学者・分析哲学者・認知心理学者」と、肩書きだけでもお腹一杯な苫米地英人先生の「速読本」

文庫本ですが、書き下ろしということで、「速読好き」のワタクシとしては、スルーするわけには参りませんでした。

アマゾンの内容紹介から。
アメリカの大学院は、1日30冊から50冊の本を読まなければ落第してしまう厳しい世界。 本書は、そんな世界を生き抜き、カーネギーメロン大学で博士号を取得した著者が明かす“速く読めて内容も理解できる”究極の速読術。 「読んでいる行の1行先を意識に上げる」「1秒でメニューを決める」「絵本と写真集を同時に読む」など、 確実にIQが上がるメソッドが満載の一冊です。
本書の中で紹介されている方法の中の1つで、私はさらに速く読めるようになりました!




【目次】

第1章 ハイサイクル・リーディングの世界
 本気で速読術を必要とする人たち
 アメリカの大学院の厳しさ
 速読術を人に教えるための最低限の資格 ほか

第2章 ハイサイクル・リーディングの技術
 内容を素早く理解する速読術
 読まなくていい本を見つけるための方法―フォトリーディングとキーワードリーディング

第3章 まもなく始まる情報革命
 メディアの一大変革―キンドルとiPad
 日本の電子書籍化の現実
 電子化で滅びたアメリカの新聞業界 ほか

第4章 活性化した脳機能で夢を掴む
 速読術と脳機能活性化の関係
 イメージは正しく使う
 成功のイメージのつくり方―脳は最高の献身をしてくれる ほか

第5章 お金の奴隷をやめよう!―究極の「二足のワラジ」
 究極のイメージのつくり方
 二つの人格で見る新しい世界
 25世紀のために 


【ポイント】

■1.『FREE』をトイレで5分で読めた秘密
 種明かしをしますと、答えはとても簡単。特別な速読術を使ったわけではありません。
 著者のクリス・アンダーソンと同じか、恐らく私のほうがフリー経済について詳しい知識があったから、わずか5分で『FREE』が読めたというだけの話です。
 がっかりしましたか?
 しかし、これが速読術の一つの真実です。
 350ぺージもの本を5分で読みきるには、読者側がもともともっている知識量がなにより大切なのです。


■2.脳機能科学を使った速読術「先読み」
 まず、みなさんは本を読むとき、どんなふうに読んでいますか? たいていの人は1行1行、1文字1文字、目で追って読んでいると思います。「先読み」の方法も基本的にはそれと何ら変わりません。ただ一つだけ違うのが1行1行、目で追うのではなく、「2行目も意識する」ということです。(中略)

 読んでいるのはあくまでも1行です。ただし、隣の行の文字も情報として意識的に見るようにするだけなのです。このとき、決して隣の行を読み始めてはいけません。それをするから、本来の行が読めなくなってしまうのです。読まずに意識的に見ておくだけでも、ちゃんと情報処理はできています。そのためには、読んでいる行の1行先の行に視点をおきながら読むようにします。


■3.行動を加逮するためのトレーニング法――ハイスピードツイート・リーディング
 やり方は、読書するときに早口で読み上げるだけです。そのスピードは可能な限り速くです。速くつぷやくことに集中し、もっと速く、もっと速くと、自分の中のトップスピードをどんどん上げていくのです。
 その際に注意してほしいのは、文章はしっかりと理解するということです。素人がお経を読むときのように、ただ文字を言葉にするだけではダメです。それでは訓練にはなりません。
 「言葉を読み上げた瞬間、その意味が脳内でイメージできるようににする」
 これが、この早読みの目的なののです。


■4.思考スピードを一気に上げるためにニュースに反論する
 短時間で反論するトレーニングとして私たちが行っていたのがニュースに反論するということでした。キャスターがニュースを読んでいる間に、最低五つの疑問を提示する。これが最初のステップです。(中略)

テレピを見ている時点では、キャスターがニュースを読んでいる間にできる限り多くの疑問を提示することに集中してください。
 それができるようになったら、次のニュースではまた五つの反論をし、さらにその反論に対する反論を考えてください。これに慣れたら、一つのニュースで肯定と否定を五つずつ提示できるようにするのもいいでしょう。肯定と否定。これを一瞬のうちにできるようにすると、知識量はさらに上がります。


■5.デュアルインプット・リーディングで並列度を上げる
 デュアルインプット。つまり同時にニつの情報を入力することで、神経細胞ネットワークを活性化させる訓練です。これにもっとも適しているのが本の2冊同時読みです。
 用意するのは「写真集」と「絵本」です。これを目の前に2冊とも開いて3秒ほど眺めてください。そしてすぐに2冊同時にぺージをめくってください。(中略)

 慣れてきたら2ぺージ、3ぺージを一気にめくって、各ぺージの映像をイメージしてはしいのです。コツとしては、各写真について一言で言い表してみるのもいいかもしれません。言葉は何でもいいのです。パッグが赤ければ「アカ」でもいいですし、飲み物が映っていれぱ、その飲み物の名前や映像でもいいです。それをタグにして記憶していくのです。


■6.フォトリーディングは「内容を知らない本を説むのには適さない」
フォトリーディングであれ、ハイサイクル・リーディングであれ、速読に必要なものはともかく情報量だということです。
 無意識的にいくらでも情報収集できるフォトリーディングであっても、無意識情報を意識に上げるときには、自分で選別した特定の情報を必要とするのです。多くの速読本はそこを暖昧にしています。
 無意識の情報収集能力がどんなに優れていても、本人が「これが大切だ」というカギとなる情報をもたなければ、膨大な無意識情報の扉はロックされたままなのです。


■7.キーワードリーディングの落とし穴
限定された目的が明確にある場合は別ですが、キーワードリーディングばかりを使って本を読んでいると、せっかく本を読んでいるのに新しい情報がまったく入ってこなくなってしまうのです。
 私の著書をよく読んでいる方ならわかると思いますが、スコトーマの原理というのがあります。スコトーマとは盲点という意味で、キーワードリーディングはそのキーワード以外は目に入らなくなるスコトーマ・リーディングなのです。
 せっかく読書によって新しい知識を得ようと思っているのに、キーワードを使って読むと、スコトーマが余計強くなって、新しい知識が入ってこないのです。


■8.著者の人格化に成功すれば「最高の状態で見えてくる」
 別人格で読めば、同じ本でもまったく違った感想になるのです。
 では、それが著者の人格だったらどうでしょうか。
 著者というのはその本を書いた人間です。その本の内容をもっとも理解しているのは著者以外にいないでしょう。どうせ別人格になるなら著者になるのが一番その本の内容を把握できるわけです。そうすることであなたは自分が知らなかった知識を「もっとも見る」ことができるようになるのです。


【感想】

◆冒頭の内容紹介で触れているように、本書では初っ端から「アメリカの大学院がいかに過酷か」について描かれています。

日割計算で、単純に1日30冊〜50冊の本を理解して読む必要があり、しかも本当の勉強はそれが読み終わってから。

1冊15分で読んでも、40冊読むのには10時間かかるわけで、苫米地さん曰く、「他人に速読術を教えるのであれば、最低でもアメリカの大学院で博士号を取ってからにするべき」とのこと。

それは極論にしても、確かに速読ができないとやっていけない世界ではあります。


◆その苫米地さん、実は『フリー経済学入門』の出版に際し、担当編集者が来てから、本家の『FREE』「トイレで5分で読んだ」と自ら暴露w

秘密は上記で挙げたように、「元々持っている知識量」にあるわけで、これは常々小飼 弾さんが言われている、「0冊から100冊読むのと、1万冊読んでから100冊読むのとでは当然読む速度が違う」というお話と同じです。

「身も蓋もない」といわれれば、確かにそうなのですが、これは本当に「速読の真実」の1つだと思われ。

それはまた、「フォトリーディング」の特徴にも関係してきます。

ただ、私の知人の優秀なフォトリーダーは、初めて読む分野の本でもフォトリーディングを活用しているので、この辺は異論もありそうな。


◆一方、私が「目からウロコ」だったのが、「先読み」という方法。

アマゾンのレビューで「複数行読みと同じ」と指摘している方がいますが、これは間違いで、実際には「次の行は読んでいけません」

正しくは「隣の行の文字も情報として意識的に見るようにする」

苫米地先生が意図するやり方と、本当に合致しているかは分からないのですが、単純に意識するだけで、私は読むスピードがアップしました。

なぜこれで速読できるか、という原理や、細かいやり方等については、本書をご参照下さい。


◆そして、小飼さんでお馴染みの(?)「2冊同時読み」(小飼さん曰く「二丁拳銃読み」)も本書には登場します。



参考記事:【小飼邸動画アリ】「新書がベスト」小飼 弾

なるほど、ビジュアル本2冊なら、同時に視界に入れることは可能ですし、苫米地先生も言うように、普段私たちは日常生活において、同時にいくつもの対象物を目に入れているわけで、むしろその中から「本2冊だけに限定している」という考え方もアリだな、と。

また、「著者の人格化」というお話は、聖幸さん「イタコ読書法」とシンクロしてますw

こう見てくると、意外と私たちにとっても受け入れやすい考え方のような気が。

ということで、苫米地先生独特の(?)キーワード(「並列化」「抽象化」等)が出てきたり、後半、「話がどんどん大きくなる」点を気にしなければ、「速読」に関心のある方なら、きっと満足して頂けると思います。


文庫本でお求め安いのもポイントです!

ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)
ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)


【関連記事】

【速読本10冊】当ブログでご紹介した速読本をまとめてみました(2010年08月19日)

【小飼邸動画アリ】「新書がベスト」小飼 弾(2010年06月11日)

【本リスト有】専門書を素早く読む5つの方法(2008年04月29日)

【読】読書や速読について考えてみる(2007年06月30日)


【編集後記】

「速読」絡みで、当ブログお馴染みの椋木先生の、先日発売された文庫本をご紹介。

「超」速読勉強法 (成美文庫)
「超」速読勉強法 (成美文庫)

ネタはかぶっているかもしれませんが、要チェックです!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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速読の概念すら超越する読書術 - 422 ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方【あなたの人生が勇気に満ち溢れる555冊の多読成功術】at 2010年09月29日 06:03
この記事へのコメント
こんばんは!
私もこの本読みましたw私としては後半の話が大きくなるとこ炉が好きです。
小飼さんの同時読みもすごいです。
Posted by タカダヨシヒコ at 2010年09月16日 01:52
>タカダヨシヒコさん

さすが、既にお持ちでしたかw
話が大きくなるのはいいんですが、その部分、読者が置いてかれてる感じがしないでもなく。

小飼さんの二丁拳銃読みは、テキストの本2冊なんで、今回の本の同時読みより高度ですね。
人間ワザとは思えませんがw
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年09月16日 02:20