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2010年09月10日

【いよいよ完結!】『マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか?』




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、過去2ヶ月に渡ってお送りしてきたマルコム・グラッドウェル「THE NEW YORKER 傑作選」の最終回。

本書は、原書の第14章から第19章までの6章がまとめられた、「第3巻」となります。

お読みの方も多いとは思いますが、一応過去2作を。

マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選1 ケチャップの謎 世界を変えた“ちょっとした発想” (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由 (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)

今回は、タイトルもさることながら、含まれている内容も「当ブログの読者さん好み」な感じw

もちろん、グラッドウェルらしさも、いつも通り十二分に発揮されています!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

第14章 大器晩成

第15章 成功しそうな人

第16章 危険なプロファイリング

第17章 “才能”という神話

第18章 採用は2秒で決まる!

第19章 トラブルメーカー


【ポイント】

■1.早熟の天才・ピカソと大器晩成のセザンヌ
 ピカソの場合、20代半ばに描いた絵は平均して1点につき、60代に描いた絵の4倍の値がつけられていた。セザンヌは反対だった。60代半ばに描いた絵は、若いころに描いた絵の15倍もの値がつけられていたのだ。みずみずしさや溢れ出る若さやエネルギーは、セザンヌには意味がなかった。セザンヌは大器晩成型であり――そして、天才と創造性の関係について語るとき、私たちはなぜか、世界中のセザンヌたちをきちんと理解してこなかったのである。


■2.クォーターバック問題とは?
さまざまな職業の中には、雇用する前から候補者について学べることがほとんどなく、実際に雇用しないことには、その仕事に対する適性や将来性がわからないものが多々ある。となると、そのような分野では、「誰を選ぷのか」をどうやって決めるのだろうか? 近年、多くの分野がこの問題に取り組みはじめている。だが、中でも社会的に最も大きな影響をもたらすのが教職者という職業であろう。


■3.ホントは役立たないプロファイリング
 実際の話、プロファィリングの父と呼ばれたジェームズ・ブラッセルは、山積みにされた写真や資料の中にマッド・ボマーの姿を見ていたわけではなかった。
 錯覚だったのだ。(中略)

 ブラッセルは、本当にマッド・ボマーの"頭の中"を理解していたわけではない。ブラッセルが理解していたのは、「たくさん予想しておけば、当たれぱ有名になれるし、間違ってもすぐに忘れられる」という処世術だけだったようだ。
 "ヒーダニット"(こんな人間がやった)は、法医学分析の勝利ではない。 
 それはパーティで楽しむちよっとした手品(パーティ・トリック)だったのである。


■4.スター人材を重用していたマッキンゼーとエンロン
 マッキンゼー社とその信奉者であるエンロン社のより明白な欠点は、「組織の知性」が単に「雇用している人材の知性」の働きにほかならない――と思い込んでいたことにあった。どちらもスター人材を信じていた。システムを信用していないからだ。
 ある意味、それも無理はない。人生を豊かにするのが個人の才能であるのは、歴然たる事実だからだ。優れた小説を書くのはグループではないし、相対性理論を考え出したのは委員会ではない。だが、企業は別のルールで動く。企業はただ"つくり出す"場ではない。実行し、競争し、多種多様な人間の取り組みを連携させる場だ。それがうまく働く組織では、システムこそがスターなのである。


■5.相手の隠れた一面を明らかにする「構造的インタビュー」
 ある産業心理学者の調査によれば、構造的インタビューは、職場での働きぶりを少しでも予測できる唯一の面接手法だと言う。インタビュー形式はかなり厳格だ。どの就職志願者もまったく同様に扱う。質問の項目や順番、言葉遣いが細かく指示されており、充分な訓練を受けた面接担当者が規定の尺度に従って評価していく。(中略)

 べつだん驚くほどではないが、専門家は、構造的インタビューを導入するよう雇用者を説得するのが至難の業なのだと指摘する。雇用者にとって、そのような面接手法が正しいことのようには思えないからだ。我々大半にとって、「人を雇う」ということは本質的にロマンチックなプロセスであり、求職の面接とはー性的な側面のない一種のデートのようなものである。それは、ある種の化学反応(ケミストリー)が生まれる相手を探すものだ。たとえ最後は涙で別れ、追う者と追われる者のあいだに何の共通点も見いだせなかったとしても――。


■6.スティーブ・バルマーに一本釣りされた男の面接技術
「あちこちで面接を受けて多少の専門知識も身につけたから、僕はいろんなことをみんなに伝えられると思うんです。雇ってくれそうな企業に自分をプレゼンテーションするには、うまいノウハウやテクニックがある。だから僕はそのクラスで、『企業側が何を求めているか』について話しました。――パーソナリティ面から言えぱ、雇用者はどんな人間を求めているのかっていうことですね。何よりも重要なことは、自分が何者で、何をしている、という点について、自信のある印象を与えることです。ではどうやって? はっきり話して、にっこりと笑う」


■7.「危険な犬」の影に「問題ある飼い主」アリ
"危険な犬の一般性"を示す指標のうち、最も強い関連性が見られるのは、なんといっても犬の凶暴性と飼い主のタイプである。死亡事件を起した犬の約4分の1において、飼い主は、法律で禁止されているドッグ・ファィティングに犬を参加させた過去がある。人に噛みつく犬はたいてい社会的に孤立した犬であり、それは飼い主が社会的に孤立しているからだ。


【感想】

◆このグラッドウェルのシリーズは、過去2冊で小飼 弾さんが参戦していなかったのでしめしめ(?)とオモテたら、昨夜先を越されてしまいましたw

404 Blog Not Found:よりぬきGladwell - 書評 - What the dog saw

特に小飼さんは、この3冊目がお気に入りのよう。

また、エンロン社の破綻の原因にマッキンゼーがあった点について、小飼さんは
元マッキンゼーの訳者はこの章をどんな気持ちで読んだのだろう。
と言われており、私もそれは一瞬考えました。

ただ、同じ第17章には、ゲイリー・ハメルが、この本で破たん前のエンロンのやり方を絶賛している話も出てきており、そっちの方がどうかと思われ。

リーディング・ザ・レボリューション
リーディング・ザ・レボリューション


◆続く第18章は、『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』の原点となった(らしい)お話。

ここでは、上記でも触れているように、マイクロソフト社CEOのスティーブ・バルマーが惚れこんだ学生が登場します。

なぜ彼は、短時間のうちに、バルマーを、そして著者のグラッドウェルまでをも惹きつけたのか?

グラッドウェルは言います。
私がなぜ、マイヤーズに対して好感を抱くのか、説明もできない。
それこそが「第一印象」であり、タイトルのように「採用は2秒で決まる!」ワケですね。


◆一応ここで、前回のように各章の説明をアマゾンから引用しておきます。

第14章 大器晩成
早熟の天才だったパブロ・ピカソと、人生の後半期に才能が開花したセザンヌ。両者の違いはどこに? 「大器晩成」であるための条件とは?

第15章 成功しそうな人
「クォーターバック問題」という言葉がある。将来NFLで活躍できそうなクォーターバックを確実に見つけることは可能か? では、未来の優れた教師をピンポイントで採用することは?

第16章 危険なプロファイリング
殺人事件捜査の一手法としてすっかりお馴染みになった「プロファイリング」。だが、代表的なプロファイラーたちの業績を詳細に調べた結果、彼らが“トリック”を使っているだけだったとしたら?

第17章 “才能”という神話
かつて、巨大エネルギー商社として栄華を誇ったエンロン。巨費を投じてスター級の人材を揃えたこの「エリート軍団」は、なぜあっけなく崩壊してしまったのか?

第18章 採用は2秒で決まる!
就職面接に圧倒的に強い学生。どんな人気企業の担当者でも、大物経営者でもたちどころに虜にしてしまう才能を持っている。その秘訣は、はたしてどこにある?

第19章 トラブルメーカー
“危険な犬”として、一部の自治体では飼育が禁止されているピットブル。だが、「ピットブル=危険」という構図は何かがおかしい。“危険な犬”とされてしまった本当の原因とは?

いや、まぁ、私が長々とブログ書いてるより、こちらを読んで頂いた方が、わかりやすいかな、とかw←今さら


◆さて、傑作選の1冊目では「マイナーなシーンでの天才」が数多く登場しました。

一方、2冊目では「事件や事故、失敗」の分析等々。

そして3冊目の今回は「"成功""採用""才能"」などの謎解き。

どれも、「常識」と思われていることを掘り下げて、新たな一面をさらけ出させることに成功していると思いますが、特にこの第3集は「自己啓発書好き」好みのラインナップではないかと。


読書の秋にこそ読みたい1冊!

マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか? (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)
マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選3 採用は2秒で決まる! 直感はどこまでアテになるか? (マルコム・グラッドウェルTHE NEW YORKER傑作選)


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『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』 マルコム・グラッドウェル (著)(2006年03月01日)


【編集後記】

◆リアル書店で見かけて気になった本。

モテる男の即効フレーズ―銀座No.1ホステスの女性心理カウンセラーが教える
モテる男の即効フレーズ―銀座No.1ホステスの女性心理カウンセラーが教える

女性著者のモテ本は、当ブログではあまりウケないんですが、これはどうでしょうか?


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Posted by smoothfoxxx at 08:00
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この記事へのコメント
このシリーズは第一巻しか読んでないですけど、何を学べばいいのかが少し難しかったです。全部読んでしっかりを自分なりに考えようと思います。
Posted by タカダヨシヒコ at 2010年09月11日 03:49
>タカダヨシヒコさん

なるほどー。1巻で終わってる方って結構いらっしゃるのかもしれませんね。
このシリーズ(原書では1冊ですが)は、私は「視野や物の見方を広げる」という目的で読んでます。
単純にこういうコラムって面白いと思うんですが、直接的に仕事に活かすのは難しいかもしれませんね。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年09月11日 06:02