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2010年08月04日

【キャリア構築】『会社で「ブランド人」になれ!』デービッド・ダレッサンドロ


会社で「ブランド人」になれ! 組織で生き抜く10のルール
会社で「ブランド人」になれ! 組織で生き抜く10のルール


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「会社」における、「働き方」「立ち振る舞い」について指導してくれるご本。

帯の「ハーバード・ビジネススクール教授 マイケル・E・ポーター推薦」の言葉に釣られて買ってみました。

アマゾンの内容紹介にもあるように、そのポーター教授曰く「この本を読めば、自分のキャリアを高める方法が必ず見つかる。」とのこと。

なるほど、「会社でのし上る」ためにはどうしたらよいのか、勉強になりましたよ!


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【目次】

ルール1 自分のへそより先を見る!

ルール2 上司はあなたのブランドの共同構築者

ルール3 上司のタイプを見抜く、セラピストになる

ルール4 ピクルスフォークはどれ? マナーを忘れない

ルール5 勝負するとき、逃げるとき、を見きわめる

ルール6 24時間ショータイム、気を抜かない

ルール7 正しい敵を作れ

ルール8 成功に酔ってはいけない

ルール9 高く飛ぶものは撃たれやすい

ルール10 強いプレーヤーであり続ける

【ポイント】

■1.日々の言動に注意せよ
 自分中心に考えすぎたり、プライドが高かったり、実力者に資質を正しく示せなかったり、ありふれた朝、受付係に礼儀正しく接しなかったりしたせいで、才能があり仕事もできる人々がキャリアを台なしにする場面を、私はあまりにも多く目にしてきた。才能が無駄になるのを見るのはつらいので、あなたにも、自分が日々の言動を通して大切なものを少しずつ築いている事実を理解してもらいたいと思う。


■2.個人ブランドを確立するには、使える社員になれ
 会社では、上司の生活をどうにかいいほうに変えないかぎり、彼らにとってあなたの存在はないに等しい。したがって、個人ブランドを確立する最善の方法は、使える社員になること――理想を言えば、余人をもって代えがたい、使える社員になることだ。


■3.正しい性能を備えた高級品になれ
 こう言うとヒューマ二ストはぞっとするかもしれないが、自分を製品と考えることだ――しかも、高級品だと。毎年、最高級のメルセデス・べンツが買えるくらいの金を会社や顧客にかけさせているだろうし、向こうもあなたをべンツのようなものだと思っている。だからあなたは、高級ブランドの期侍を裏切らない成績を残したほうがいい。そもそも信頼できないべンツを欲しがる人る人がいるだろうか。


■4.力を発揮できるような経験を得よ
 金銭的な見返りはたしかにありがたいが、キャリアの最初期でいちぱん価値があるのは、ほかでは考えられない責任を与えられること、めったに近づけない顧客と仕事をすること、個人ブランドを築くこと、そして社名――できれば一流会社の名前――を自分の履歴書に加えることだ。
あなたの掲げるべきモットーは"いまは敬意をください。カネはのちほど"である。


■5.会社の緊急事態では目立て
 非常時は上層部があなたの能力を知るときでもある。会社の緊急事態では、かならず全力を尽くして目立つことだ。危機をつうじて、経営陣は能力のある者とない者を選別する――うまくいけば、悪い上司から離れることができるだろう。


■6.きちんとしたマナーを身に付けよ
 何はともあれ、まずきちんとしたマナーを身につけることだ。それが身についていないと、成功者の住む世界を何も知らないと見なされる――すなわち、断じてクラブのメンバー候補者になれない。フェアではないと思うかもしれないが、礼儀を知らない人間は仕事の仕方も知らないと見なされるからだ。


■7.同族会社では経営者にはなれないと心得よ
たとえあなたが同族会社で頂点にのぼりつめたとしても、一族からは正当な経営者と見なされない。経営者というより代理人なのだ。同族会社で野心を打ち砕かれるのは、CEOやCEO候補ばかりではない。社内のあらゆる場所で、一族のメンバーと競う者はみなそうなる。


■8.時には怖れずに戦え
 これまでこの本を読んできたあなたは、最良の個人プランドには、礼儀、公明正大さ、寛容が不可欠であることをすでに理解しているだろう。非情だとしか言われない評判を築くのは危険だ。そうなると誰もが、あなたの人生にも非情なことが起きればいいと望むようになる。
 だが、ほんの少しの非情さなら、ブランドにとってプラスになる。自分を守るため、信じるもののためなら、恐れずに闘うべきだ。公正に扱えぱ善人だが、怒らせたら危険だということを人々に教える。そうすれば、誰もが敬意を持ってあなたに接するようになる。

【感想】

◆本書は、タイトルからして、トム・ピータースの「ブランド人になれ!」みたいな感じかと思いきや、全然違いました。

同じ「ブランド人」でも、「社外に人脈を作ろう」とか「個性を発揮しよう」とか、そういう楽しそうな話は一切無し

そこで原書を確認すると、タイトルは「Career Warfare: 10 Rules for Building a Sucessful Personal Brand on the Business Battlefield」

原題にも「パーソナル・ブランド」とはありますが、まさに「戦場」という表現がしっくりくる、ハードな内容なのも納得です。


◆とにかく徹頭徹尾「会社で上を目指すには」というテーマが貫かれており、エリートビジネスパーソンはここまでやらないといけないのか、という点にビックリ。

特に、上司との関係については、かなりのページを費やしています。

この辺、外国の企業は、直接の上司が昇給から昇進まですべて決定権を握っている、と聞いたことがありますが、日本の企業で働いているなら、ここまで言いなりにならなくてもいいような?

もっともそれは、私が新卒時に勤めたことのある企業が、比較的オープンな人間関係だったからかもしれませんが。


◆ただ、冒頭にある「日々のおこないが大事」というのは、深く同意。

実際、著者のダレッサンドロ氏は、後に会長兼CEOとなる「ジョン・ハンコック・フィナンシャル・サービシズ」に入社した際、他の候補者を差し置いて選ばれた点につき、上司から「きみがいちばん印象がよかったと秘書に言われた」と告げられています。

直接の関係者だけでなく、周囲の人(警備員や受付係等)に対しても、抜かりなく対応しておかないと、思わぬところで足元ををすくわれるのかも。

ぞんざいに扱った人が、後に大事な取引先の担当にでもなった日には、目もあてられませんから。


◆本書はぶっちゃけ、あまりに「会社内で気をつけること」にフォーカスしているため、私のような個人事業者にとっては、活用しにくいのも事実です。

また最近では、「起業」「副業」をテーマにした本も、リーマンショック前よりは人気が高くなっているような気がしないでもなく。

それでも、当ブログの読者さんを含め、「会社で働いている」方は多いと思い、今回本書をご紹介してみた次第です。

特に、「外資系企業」の方には、役立つのではないか、と。


会社で出世したい方に!

会社で「ブランド人」になれ! 組織で生き抜く10のルール
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【関連記事】

【仕事】「会社では教えてくれない仕事のルール」長井 亮(2010年02月16日)

【マル秘転職術】「外資系キャリアの転職術」シンシア・シャピロ(2008年11月16日)

【キャリア形成】「キャリアをつくる9つの習慣」高橋俊介(2008年07月28日)

【就活】「就活の法則」波頭 亮(2008年06月21日)

【出世のヒミツ】「外資系キャリアの出世術」シンシア・シャピロ(2008年03月21日)


【編集後記】

◆マルコム・グラッドウェルの「THE NEW YORKER 傑作選」の2冊目がいよいよ登場!

マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由
マルコム・グラッドウェル THE NEW YORKER 傑作選2 失敗の技術 人生が思惑通りにいかない理由

今回も面白そうですね!


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この記事へのコメント
               
はじめまして。
いろんなブログサイトを見てみようと思ってランキングサイトからたどりつきました。
とても興味深い内容で、また訪問させていただきます。
Posted by みことみ at 2010年08月04日 13:08
               
>みことみさん

初めまして!コメントありがとうございます。
最近ランキングサイトではかなり下降中でしたが、よくぞいらっしゃいましたw
またお時間がある時にでもいらしてくださいマセ〜。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年08月05日 03:32