スポンサーリンク

2010年07月19日

【起業のヒント】「耳かきエステはなぜ儲かるのか?」鬼頭宏昌


耳かきエステはなぜ儲かるのか? 成功する「超ニッチビジネス」のカラクリ (講談社BIZ)
耳かきエステはなぜ儲かるのか? 成功する「超ニッチビジネス」のカラクリ (講談社BIZ)


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「小さな飲食店」シリーズで知られる、鬼頭宏昌さんの最新刊。

諸事情により積読状態だったのですが、bestbookさんが激賞されているのを見て、読んでみたところ「あら面白い」。←今頃w

タイトルには「耳かきエステ」とありますが、それ以外にも「立ち飲み屋」「小型ラーメン店」「簡易葬儀」「コンサルタント」といった業種について「なぜ儲かるのか?」について分析されています。

これから何かビジネスを始めてみたい、という方なら、必読だと思われ!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

プロローグ 負けない起業の鉄則

第1章 耳かきエステはなぜ儲かるのか?
 
 時間あたりの料金はキャバクラ並みで自給は格安
 アキバ系ビジネスを水平移動
 "初"や"一番"にメディアは飛びつく ほか

第2章 立ち飲み屋はなぜ儲かるのか?

 立ち飲み屋が4倍儲かるカラクリ
 市場規模を推測する方法
 新規客の取りやすさは業態で決まる ほか

第3章 小型ラーメン店はなぜ儲かるのか?

 不況で光るラーメンビジネスの魅力
 ラーメン店1号店の大失敗
 個性派ラーメン店に大型店舗は不要 ほか

第4章 簡易葬儀はなぜ儲かるのか?

 定価なしの業界に起こった激変
 メディア露出で簡易葬儀が一般化
 最大の経営資源は「消費者無知」 ほか

第5章 コンサルタントはなぜ儲かるのか?
 
 特技なしでは生きていけない時代
 日本経済の衰退は確定的
 コンサルタントはゼロ円起業の代表格 ほか

エピローグ

あとがき


【ポイント】

■設備投資は小さく

 コンビニのフランチャイズ店では、経営者が1店舗に集中せざるを得ないので利益の天井が見えてしまうし、日焼けサロンのような設備投資の大きいビジネスも、いまの時代にはマッチしません。
 一方で、耳かきエステやメイドリフレは、設備投資が小さく、人を扱うビジネス。前述したように、一番のコストは人件費ですが(求人費用は1回あたり5万〜15万円程度)、需要に合わせてこの一番のコストをコントロールできる点も、大きな長所です。


■「渇愛」ビジネスの時代

耳かきエステもメイドリフレも、アキバ系ビジネスではあるのですが、私は広い意味で、「渇愛」ビジネスだと考えています。
「渇愛」は仏教語ですが、「渇愛」ビジネスは字の通りで、愛に枯渇している人に、人とのふれあいを提供するビジネスを指します。
 人間関係は面倒だけど、寂しいときもあるし、一人でいたくないときもある。そんなときに相手をしてくれる人が欲しいというニーズが拡大しているのです。


■立ち飲み屋が4倍儲かるカラクリ

 立ち飲み屋は、同じ坪数でも座りの飲食店の2倍の人数を収容できます。さらに、立ちっぱなしでつらくなるので、滞在時間は座りの飲食店の半分になります。
 2倍の人数が収容できて、滞在時間が半分。
 つまり、理論上、座りの居酒屋の4倍の売り上げを出せるのが立ち飲み屋なのです。小型とはいえ売り上げの上限が高い、飲食店の理想と言える業態です。


■リピー卜率と来店頻度の高さがビジネスの命

 焼き鳥をはじめとする串焼き料理は、毎日食べてもそれほど飽きはきません。むしろ、毎日のように食べられる商品です。
 しかし、アジア料理というのは、日本人にとっては非日常食ですので、毎日食べたくなるような商品ではありません。すなわち、アジア料理を自分の参入する市場として選択した時点で、毎日来るお客さまはあまり期待できないことを知っておく必要があるのです。


■外食参入のキモは「市場規模が大きいわりに大手の寡占が緩い」こと

 ラーメン業界は市場規模が約4000億円の巨大市場であり、なおかつ大手の寡占の緩い業界です。住んでいる地域や勤務先の周辺にあるラーメン店を思い浮かぺていただきたいのですが、チェーン店ばかりではなく、個人の店も多いですよね。
 このような業界構造の市場は、新規参入に向いているのです。


■ラーメン店も水平移動がベスト

 私が一番おすすめするラーメンビジネスで成功を収めるための戦略は、東京(もしくは横浜などの大都市)で繁盛している、ジヤンルが確立された個性派ラーメン店を完全コピーして、類似の店舗がないエリアに出店するという手法です。
 これは、耳かきエステと同様の、水平移動という考え方です。水平移動は、ラーメンビジネスにおいても非常に有効に機能します。


■情報は惜しまずに提供すること

多くのコンサルタント業の方は、自分のネタをすべて本に書いてしまうと、読者が本だけで満足してしまい、お客さまにならないのではないかという恐れを抱いているものです。
 しかし、この考え方は完全に間違いです。本で情報を出し切ることでこそ、読者の方は共感をし、自分に興味を持ってくれるのです。情報を出し惜しみすると、本がつまらなくなるので、逆にダメなコンサルタントだと思われて終わってしまいます。本がつまらない=本人がつまらない人間であるという構造ができてしまい、興味すら持ってもらえないのです。


【感想】

◆bestbookさん同様、私も本書の著者の鬼頭さんの著作は、すべてブログで紹介しており、そのクオリティについては保証書付き。

とにかく、実際に居酒屋チェーンを引き継いで再生されており、さらにはセミナーや書籍代で7年間で3000万円超突っ込んでいるという方なので、実務と理論の両面について信頼できます。

そもそも処女作の「小さな飲食店 成功のバイブル」も、「スパルタ読書塾」で土井さんに勧められて読んで衝撃を受けたのですが、その土井さんに勧めたのが、本田直之さんだったという。

大物目利き2人が認めたご本ですから、それはハズレのワケがないです罠。


◆ただ、従来の作品が、主戦場であった「外食産業」に特化していた分、中身が濃くても興味がない方には、手の出しようがなかったのも事実。

それに対して本書は、外食以外のサービス業についても言及されている分、間口が広くなった感があります。

特に、最終章は「コンサルタント」ですから、興味のある方も多いと思われ。

「日本経済は衰退し続ける」というポジションを取る鬼頭さんは、これからの勤め人は、減給やリストラに備えて、「会社に依存しない人間にならなくてはならない」と主張されています。

…私も今、書評とは別に陰でコソコソやっている「書籍販促」で、「コンサルタント」を名乗ろうかなw?


◆そして、本書の中で何度か登場するのが「水平移動」という手法。

ぶっちゃけ「パクリ」と言えないこともないような気もするのですが、そもそも、「タイムマシン経営」だって、「米国⇒日本」の水平移動ですからねぇ。

ただ、現在のようにネットによって情報が瞬時に得られる時代であっても、意外と都心で当たり前のことが、地方ではそうでないこともあります。

例えば、本書に登場する名古屋の耳かき店も、東京で流行っている「耳かきエステ」という業態が、名古屋で認知されるまでじっと待ったのだそう。

この辺、「早ければいい」というワケではないのが奥深いところです。


◆私の場合、本業が既に「個人事業」なので、今さら起業というワケでもないのですが、「脱サラ」等考えてらっしゃる方なら、本書はきっと参考になるはず。

本書を読んで改めて分かったのが、どんな業態を選ぶにせよ、個人でやる以上、基本は「ニッチ&スモール」なんだな、ということ。

本書では、取り上げた業態ごとに「成功のポイント」がコンパクトにまとめられており、そこだけ見ても「大きなヒント」になりそうな。

もちろん、今現在、実際にビジネスをなさってる方にも、役立つことウケアイです。


もはや個人ビジネスの「成功のバイブル」です!

耳かきエステはなぜ儲かるのか? 成功する「超ニッチビジネス」のカラクリ (講談社BIZ)
耳かきエステはなぜ儲かるのか? 成功する「超ニッチビジネス」のカラクリ (講談社BIZ)


【関連記事】

「小さな飲食店 成功のバイブル」鬼頭宏昌(2007年02月06日)

【バイブル】「小さな飲食店 黒字経営の原理原則100」鬼頭宏昌(2007年12月13日)

【テク満載】「飲食店の利益を1.7倍にする50の方法」早川雅章(2009年08月11日)

【良い店とは?】「流行る店」吉野信吾(2007年09月07日)

【風俗的?】「デリヘルの経済学」モリコウスケ(2007年07月25日)


【編集後記】

◆昨日は、家族で江戸東京博物館の、「大昆虫博」に出かけてきました。

私は幼い頃は、東京の郊外で育ったため、何とかカブトムシやクワガタに直に接することができたのですが、ムスコはテレビ画面や本でしか見たことのなかった昆虫を見て大興奮(といっても、標本ですがw)。

帰りには、昆虫図鑑を買って帰りました。

こんちゅう (21世紀幼稚園百科)
こんちゅう (21世紀幼稚園百科)


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「起業全般」へ

この記事のカテゴリー:「マーケティング」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 09:00
Comments(0)TrackBack(0)起業全般このエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録

スポンサーリンク




この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/smoothfoxxx/51842126