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2010年07月06日

【はてブ3000超!】ダニエル・ピンクの新作『モチベーション3.0』がついに登場!


モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか


【本の概要】

◆今日お送りするのは、昨年9月に紹介記事が3000を超えるはてなブックマークを集めた、ダニエル・ピンクの講演の元となったご本。

やる気に関する驚きの科学 やる気に関する驚きの科学

すでに小飼 弾さんと田口 元さんが記事にされています。

404 Blog Not Found:Don't Get Driven. Drive! - 書評 - モチベーション3.0

【書評】 モチベーション3.0 - IDEA*IDEA 〜 百式管理人のライフハックブログ

<111217追記>

金融日記さんでも紹介されました!

金融日記:モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか、ダニエル・ピンク(著)、大前研一(翻訳)


◆ちょっと長くなりますが、本書の「訳者まえがき」から翻訳を担当された大前研一先生のお言葉を。

人間を行動に駆り立てるものは何か、と考えてみれば、原始時代は空腹を満たしたり、生殖など生存本能に基づくものであった<モチべーション1.0>。工業化社会になってサラリーマン社会できれば、アメとムチで駆り立てられた<モチぺーション2.0>。こうしたOS(パソコンの0Sのように人間を支配する決まり)が次第に機能しなくなり、モチべーションとは何か? を再び問わなくてはいけない時代が来ている。現代社会を駆り立てているものは何か? これが本書のテーマであり、答えは<モチべーション3.O>である。

早くも今年下半期をリードする1冊になりそうなヨカン!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

第1部 新しいオペレーティング・システム

 第1章 〈モチベーション2.0〉の盛衰
 第2章 アメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由
 第2章の補章 アメとムチがうまくいく特殊な状況
 第3章 タイプIとタイプX

第2部 〈モチベーション3.0〉3つの要素

 第4章 自律性
 第5章 マスタリー(熟達)
 第6章 目的

第3部 タイプIのツールキット

 個人用ツールキット モチベーションを目覚めさせる9つの戦略
 組織用ツールキット 会社、職場、グループ能力を向上させる9つの方法
 報酬の禅的技法 タイプI式の報酬
 保護者や教育用ツールキット 子どもを助ける9つのアイデア
 お薦めの書籍 必読の15冊
 グルに聞く ビジネスの本質を見抜いた6人の識者
 フィットネスプラン 運動へのモチベーションを生み出す(そして持続させる)ための4つのアドバイス


【ポイント】

■外的な報酬を求めない方が、成功しやすい

1960年代はじめに、シカゴ美術館附属美術大学の2年生と3年生を対象にして、制作に対する姿勢と、動機が内発的か外発的かに関する調査が行われた。このとき得られたテータを基準として、1980年代初頭に別の研究者が、学生のその後のキャリアを追跡調査した。とくに男性グループにおいては、「外発的な動機づけが学生時代に低ければ低いほど、卒業して数年後および20年後も、プロの芸術家として成功する割合が高い」という驚くべき調査結果が出た。内発的に動機づけされた画家や彫刻家は、発見の喜びと創造へのやりがいが彼らにとっての報酬にあたり、芸術家のキャリアにつきものの困難な時期――収入がない、なかなか認められないといった苦労の多い時期――を切り抜けられる。


■脳内において、報酬は麻薬と同じ

ほとんどの常習性薬物のメカニズムでも、ドーパミンがいっせいに側坐核へ送られる。気分が高揚し、それが消え去ると、今度はもっとその薬がほしくなる。つまり、金銭的報酬を約束した場合と、コカインやニコチン、アンフェタミンを摂取した場合では、人間の脳を観察すると、気味が悪いほどそっくりな反応を見せるということだ。


■ルーチンワークに対しては、報酬はモチべーションを上げる役割を果たせる

ダン・アリエリーと同僚がMITの学生とともに、成果に関する調査をインドのマドゥライで行った結果、かなり初歩的ではあっても「ひらめき」が求められる課題では、報酬が大きいほど「よい成績を収められない」とわかった。けれども「その課題が機械的なスキルだけを必要とする限りにおいては、報奨は期待どおりの役割を果たす。報奨が大きければ大きいほど、成績はそれに伴い上昇する」。


■自律的なモチベーションは、組織にも影響を与える

コーネル大学の研究者が320の中小企業を対象に調査したところ、その半数は従業員に自律を認め、残りの半数はトップダウンの指示に頼っていた。管理志向の強い後者と比べて、前者は平均4倍の成長率を示し、離職者数に至っては3分の1だった。
それなのに、多数の企業が依然として科学の後塵を拝している。21世紀を迎えても、結局、人間はプレーヤーではなくてチェスの一駒だと考える企業が多い。


■お小遣いと家事を結び付けない

家事の手伝いをすればお小遺いがもらえる、としてこの2つを結びつけると、親は小遣いを「交換条件つき」の報酬に変質させてしまう。これは子どもたちに、報酬が与えられない限り、自尊心のある子どもは、配膳やゴミ出し、べッドメーキングなどは進んでやらなくていい、という明確な(そして誤った)メッセージを送ることになる。これによって、道徳的な責任や家族間の義務は、商業的な取引に変わってしまう。


【感想】

◆さすがにブクマ数3000を超えているだけあって、冒頭の「やる気に関する驚きの科学」の記事を読まれた方は多いと思います。

もちろん私もその一人だったのですが、実はこの記事を読む前に、田口 元さんのこちらの記事を読んでおりまして。

Dan Pinkさんが教える『現代のモチベーション術』とは? - IDEA*IDEA 〜 百式管理人のライフハックブログ

この講演内容を掘り下げた下記の本が存在しているものの、まだ翻訳されていない、ということだけは認識しておりました(やたらアマゾンでも評価が高いんですがw)。

Drive
Drive


◆その後、今年の春になって、雑誌『週刊東洋経済』が大々的に特集。

週刊 東洋経済 2010年 3/27号 [雑誌]
週刊 東洋経済 2010年 3/27号 [雑誌]

この時点で、講談社から今回の翻訳本が出版されることが明らかになりました(この時点では6月の予定)。

そしてやっと今回の発売。

思えば随分待たされたものですw


◆大まかなアウトラインは、冒頭の記事でもお分かりだと思いますが、本書で明らかにされた内容で興味深かったのが、ポイントでも挙げた、「報酬は中毒性がある」というくだり。

脳内においては、麻薬と同じようにドーパミンが分泌され、さらにより多くの量を欲するというのですから、問題は深刻です。

特に「アメとムチ」スタイルの成果主義がうまくいかない場合には、ここに原因があったのかも。

一方で、「単純なルーチンワーク」には、報酬は効果があるわけですから、この辺の使い分けがキモになってきそうです。

もっとも、ポイントで挙げたように、世界中から徐々にルーチンワーク自体が消え去りつつあるのですが。


◆本書は、会社や組織のモチベーションに携わる方は当然として、自分自身のモチベーションについても、考え直す良いきっかけになると思います。

特に、本業とは別に創作活動等をされている方には、「未来の成功」に向けて、本書の第2部を熟読して頂きたく。

ポイントは「自律性」「マスタリー(熟達) 」「目的」の3つ。

私もアサマシエイトをあまり気にせずに、ブログを書き続けるべきなのだと、思った次第です(100%納得してるワケではありませんがw)。

と言いつつ、個人的に一番響いたのは「子育て」の部分なんですけどねw


これはもう、オススメするしかありませぬ!

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか


【関連記事】

【元気の素】「やる気の大学」千葉智之(2010年05月22日)

【スゴ本】「予想どおりに不合理」ダン・アリエリー(2008年12月15日)

【Amazonキャンペーン有】『部下の「やる気」を育てる!』小林英二(2008年09月24日)

「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)(2006年05月25日)

続「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」ダニエル・ピンク (著), 大前 研一 (翻訳)(2006年05月26日)


【編集後記】

◆ダニエル・ピンクの前作にあたるこの本は、未読の方なら今日の本と併せて読んで頂きたいところです。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

一応、上記関連記事の最後に私のエントリーがありますので、ご参考まで。


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Posted by smoothfoxxx at 07:30
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