スポンサーリンク

2010年06月06日

【話し方】「たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック」アラン・ガーナー


たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック
たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック


【本の概要】

今日ご紹介するのは、「話し方」の指南本。

タイトルからすると、「好かれるテクニック」のように思われますが、実際は、それだけでなく、断ったり説得したり、といった会話全般についてカバーしています。

アマゾンの内容紹介から。

世界で500万部以上売れている本書は、相手がもっと話したくなる聞き方、人の言いなりにならない「壊れたレコード」のテクニック、批判されてもメゲない対応法、自分の要望を通すワザ、不安を軽くするコツなど、万人に効果のあるスキルを教える会話術の決定版。

装丁が、大ヒットした「誰とでも15分以上会話がとぎれない~」テイストですが、こちらは「翻訳本」で、かつ、世界中で売れていることも納得のクオリティでした。


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

1.相手がもっと話したくなる質問をしよう
2.上手なほめ方、ほめられ方
3.相手の言いたいことを確認する
4.おまけの情報をどんどん使ってみる
5.思いきって自分のことを話そう
6.見知らぬ人に話しかける
7.OKされやすい誘い方
8.批判されても落ち着いて対応しよう
9.もう他人の言いなりにならない!
10.だれの問題なのか、はっきりさせる
11.ボディーランゲージを読みとろう
12.不安のもとを取りのぞく
13.さあ、練習をはじめよう


【ポイント】

■1.「開かれた質問」で会話をはずませる

◆文中に「閉ざされた質問」「開かれた質問」とあったので、てっきり「クローズドクエスチョン」「オープンクエスチョン」のことかと思いきや、ちょっと違いました。

「閉ざされた質問」とは、YES、NOで答える質問ではなく、1,2語で済む質問のこと。

「出身はどちらですか?」
「ジョギングをしていますか?」

これらは「特定の事柄」について事実を聞き出すときに使います。

一方、「開かれた質問」は、説明や詳細をたずねるもの。

最初にするのは「閉ざされた質問」でも、続けてこんな風にたずねれば、「あなたの話に興味があります」と伝えているに等しいです。

「そのワークショップのアイデアは、どうやって思いついたんですか?」
「どうしてハンツビルからここに移ったんですか?」


◆つまり、「閉ざされた質問」「When」「Where」「Who」系で、「開かれた質問」「Why」「How」系のようですね。

「閉ざされた質問」にも長々と答える人もいますが、どんな人でも「開かれた質問」にはもっと長く答えるもの。

会話を弾ませるためにも、覚えておくと良いと思われ。


■2.具体的にほめ、ほめた後に質問する

◆ほめるときに、漠然とほめる人がいますが、説得力を持たせるためには「具体的に」ほめる方が吉。

「あなたの靴が好きです」
      ↓ 
「褐色のローファーがカーキ色のパンツによく似合ってますね」

これで、「お世辞」っぽさから一歩脱却w


◆ただし、ほめられると、すぐに「否定する」人は多く、ほめにくさを醸し出されてしまうことがあるのではないでしょうか?

それを防いで、ほめ言葉を受け入れてもらうためには、「ほめた後に質問する」こと。

例えばこんな感じ。

「褐色のローファーがカーキ色のパンツによく似合ってますね。その組み合わせを選んだ決め手は何ですか?」

これは確かに効果がありそう。

そう言えば、持ち物に目を付けて、「それ、どうしたの?」と聞く、というのは、この本でもありましたっけ。

モテる話術 (ソフトバンク文庫NF)
モテる話術 (ソフトバンク文庫NF)

参考記事:【モテ】「モテる話術」(2008年05月16日)


■3.判断するのをやめて傾聴する

◆私は「傾聴」という言葉自体知らなかったのですが、これはカウンセリングの技法なのだそう。

この「傾聴」が大事なのは、私たちが往々にしてメッセージを間違って受け取るから。

「今晩は君に外出してほしくないな」
「あなた抜きでわたしが楽しむのがいやなのね」(傾聴)
「そうじゃないんだ。ただ、今晩は一人になりたくないんだ」

さらに、間違って受け取るだけでなく、「勝手に判断してアドバイスをする」ようだと話もこじれます。

これは、とあるセールスマンの例。

先週、妻が妹と口論したと言いました。ふだんなら、「たった一人の大切な妹なんだから、謝ったほうがいいぞ」といったアドバイスをするんですが、かわりに「動揺しているようだな」と答えました。本当はアドバイスしたくてたまらなかったんですが、あえて「傾聴」したんです。
そうしたら、彼女が、わたしのまったく知らなかった考えや気持ちを言ってくれたので、ワクワクしました。まるで知らない人について学んでいるような気分でした。妻のほうも、わたしの軽薄なコメントにさえぎられずに自分の気持ちを表現できたことを、喜んでいるようでした。

ブログのコメントやmixi日記でも、悩みを抱えている人に、親切心からか「アドバイス」している人をよく見かけます(アドバイスを求めている場合でなくとも)。

ただでさえ男性は「説教したがる」傾向があるので、ぜひこれは留意して頂きたいところ(自分自身も含めて)。


■4.問題を誰が抱えているのかを認識する

◆相手に何か不満がある場合、人は相手に問題がある、と思いがちですが、実際に「問題」を抱えているのは、実は「自分自身」です。

 母親が動揺している。母の日に娘がカードをくれなかったからだ。「あなたには問題があるわ」と彼女は言う。「感謝の気持ちが足りないもの」

この場合でも「トラブル」を抱えているのは母親自身であり、まずはそれを認識する必要があります。

さらに、人は自分のものではない問題で責められると、防衛的になりがちです。「わたしは問題を抱えているんです」と自分から相手にはっきり告げることで、相手が防衛的になるのを防ぎ、葛藤を解決しやすくなります。

ここで「正しいか正しくないか」という物差しを持ち込むと、話がややこしくなるわけなんですが。


◆もちろん、認識しただけでは問題は解決しないわけで、それに続いて、「問題行動を指摘」し、「行動がもたらす結果」を述べ、「自分の気持ちを述べる」ことを本書では推奨しています。

そして最後に「自分の望みを具体的に伝える」

「問題があるわ。あなたが服をバスルームの床に脱ぎちらかしていたから、わたし、シヤワーを浴びようとしたとき、つっかかって転んだのよ。だから頭にきてるの。バスルームから出る前に、服を洗濯籠に入れてちょうだい

問題認識より後の方が、考慮すべき点が多いのですが、最初に「相手に問題がある」と非難してしまうと、相手も反撃したくなるはず。

そういう点で、私自身はこの考え方は結構「パラダイムシフト」でした。


【感想】

◆本書にはタイトルに「13のテクニック」とありますが、これは章が13個あることから邦題に用いられただけで(多分)、1つ1つのテクニックの数を数えたら、とんでもない量がありました。

これは原書に忠実というか、キチンと階層を意識して構成されているからだと思います。

実際、「NG」のパターン等は各章に出てくるのですが、これもナンバリングしちゃえば、立派なテクニック(しかも結構重要)かと。

例えば、ポイントの冒頭の「開かれた質問」でのNGはこんなものが。

 ●あまりにも開かれた質問をする
 ●むずかしい質問からはじめる
 ●誘導尋問をする
 ●いきなり反対意見を言う
...etc

これらそれぞれについて、具体例や解説があるのですから、付箋を貼ってて「これで何で13?」と思いましたよ。


◆ですから、今回はポイントを4つのみご紹介していますが、ホントのところ割愛しまくりでございます。

予定では5~7つのツモリが、1つ1つが濃いので、恐ろしく長文になることが途中で判明したという。

ポイントの4番目の「問題認識」のお話に至っては、キチンと書いたらそれだけで「通常の記事1本になる」かと思われ。

また、冒頭のアマゾンの内容の紹介にある『「壊れたレコード」のテクニック』あたりも、気になった方は多いかもしれませんが、その辺はネタバレ自重させて頂きました(スイマセン)。


◆同様に、泣く泣くカットしたのが、「批判に対して建設的に対応する」というテクニック。

批判されると、人は普通、「防衛的な方法」で対応しようとしますが、それは間違いである、と。

ではどうするかと言うと「詳細をたずね」て、「批判に同調する」

ただ、ここはシンプルにまとめようとすると「誤解されそう」なので、あえて載せないことに(詳細は本書で)。

ブログやTwitterで批判されがちな方、批判されると凹んでしまう方(って誰だよw?)は、一読の価値アリです。


◆本書の原書の初版は1997年とかで、かれこれ10年以上経っているのですが、こういった根源的なノウハウは、時の経過で劣化するようなものではありません。

全世界での売上が500万部を超えているというのも納得(向こうのアマゾンでの評価も極めて高い様子)。

最近、ムスメの教育(やしつけ)で思うようにいかなくて、ちょっと困っていた私には得るところが多かったです。

…ちなみに、目次にもある「OKされやすい誘い方」というのは、ある意味「モテテク」ですよ、とそっとつぶやいてみるテストw


見た目よりは「骨太」なので心して読んでください!

たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック
たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック


120409追記:
ブクペさんでもホッテントリ入りしました。

たった1分間で相手を引きつける話し方13のテクニック(アラン・ガーナー)のまとめ 〜 本の要点まとめサイト【ブクペ】 〜


【関連記事】

【これは使える!】「“聞き上手”の法則―人間関係を良くする15のコツ」澤村直樹(2010年01月23日)

【会話】「初対面でも会話術で好感」@日経産業新聞から学んだ6つのコツ(2010年01月21日)

【これは使える!】「キラークエスチョン」山田玲司(2009年08月19日)

【交渉】「実践!交渉学」から学ぶ3つのポイント(2010年05月07日)

【怒りの制御】「アンガー・マネジメント」安藤俊介(2008年10月14日)


【編集後記】

◆今日ご紹介した本と「よく一緒に購入されている」とアマゾンで出てきた(現時点で)のがこちら。

たのしい科学実験365日
たのしい科学実験365日

お値段ちょっと高めですが、装丁を拡大して中身を見ると結構楽しそうw


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「コミュニケーション」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ
Posted by smoothfoxxx at 09:00
Comments(6)TrackBack(1)コミュニケーションこのエントリーを含むはてなブックマークYahoo!ブックマークに登録BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク

スポンサーリンク




この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/smoothfoxxx/51827882
この記事へのトラックバック
恋は異質性の発見、愛は同質性の発見 同意。 軽いボディタッチは浅い愛情表現、粘り気のあるボディタッチは深い愛情表現 自然とそうなるのかもね。 女性は恋や愛が冷めると男性の正面より背中を見たくなくなるから、前を歩くようになる へぇ〜。 「どこが好き?」と聞かれた
[memo][ホンマでっか!?TV]2010/05/17のホンマでっか!?TVまとめ 追記あり【AndyWalkerさんの日記】at 2010年06月08日 17:02
この記事へのコメント
 何度かコメントさせて頂いた者です。

 この記事を拝見して,気になったので本を購入しました。この本には「思い切って自分のことを話す」という項があります。その項が類書にはあまり見受けない内容に思われて,面白かったです。

 どうやって最新の本をチェックしておられるのか,時間&方法をどうしてるのか,いつも気になっております・・・が,今後も興味深い記事を拝見させていただきたいと思います。
 お邪魔しました^^
Posted by 丸山 at 2010年06月26日 19:53
>丸山さん

ご無沙汰しております。
ご本のお買い上げ、ありがとうございました!

というか、以前「決定力を鍛える」をオススメくださった丸山さんでしょうか?
あの本、買うだけ買って段ボールにしまってたのですが、先日テレビで紹介されたとかで、今結構平台とかに積んでるんですよね〜。

ただ、どの段ボールに入っているのかわからないという(涙)。

ところで、「思い切って〜」の部分、私も付箋は貼ったのですが、ニュアンスをまとめるのが難しくて、割愛してしまいました(スイマセン(汗))。

本のチェックはメルマガやTwitterやRSSリーダーがメインですね〜。
でも、聖幸さんとかに比べたら、まだまだです(汗)。

今後ともよろしくお願いします!

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年06月27日 02:09
アドバイスじゃなくてアドパイス。今年の流行語大賞ですね。
Posted by   at 2010年12月16日 10:31
>名無しさん

ご指摘ありがとうございます。
さっそく修正させて頂きました。
ありがとうございました。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年12月17日 03:28
私もこちらから購入しました。

人とのコミュニケーションの教科書的な一冊で、良い本を紹介いただきありがとうございました。

アメリカの人なのに、「自分の思ったことをはっきり言おう」という自己開示の項目があったのが意外でした。

いわんや日本人は、もっと自己開示してもいいのかもしれませんね。


Posted by 本のソムリエ at 2011年01月06日 06:11
>本のソムリエさん

なんと、著名ブロガーさんにアマゾンアタック頂いていたとは!
ありがとうございます〜(涙)。
この本、あまり話題にならなかったのですが、こと当ブログでは大人気でした。

私は「ほめた後に質問する」というテクが非常にツボでした。
もう1度読み返したい1冊だと思います。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2011年01月07日 01:19