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2010年03月07日

フリーで使える「ビジネス・ツイッター」100選




【本の概要】

◆今日お送りするのは、以前、「ブログスフィア」という作品をご紹介したことのある、シェル・イスラエル氏による、ツイッターのビジネス活用本。

参考記事:「ブログスフィア」ロバート・スコーブル,シェル・イスラエル(著)(2006年08月08日)

タイトル通り、ビジネスにTwitterを活用されたい「企業or個人」の方なら、マストな1冊です。

アマゾンの内容紹介から。

デル、ペプシ、フォード、コムキャストから、新興企業、SOHOまでが採用する新戦略。ソーシャルメディアの第一人者がその手法を解き明かす、70超の先進事例が証明した絶大な効果。

「テクニカル」なお話もさることなら、「マインド面」でのお話も要チェック!

そして、タイトルは久しぶりに(?)「ホッテントリメーカー」作でございます。


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

第1部 ツイッターはこうして始まった
 第1章 一杯のワインがオデオをやめさせた
 第2章 ツイッター、衝撃のデビュー
 第3章 デルも同じ道を歩んでいた
 第4章 なぜコムキャストがツイッターを?
 第5章 ユーザーが主導権を握る

第2部 企業はどのようにしてツイッターの利用に成功したか
 第6章 ツイッター・マーケティング
 第7章 世界企業が地域に密着
 第8章 魔法使いに会いに行く
 第9章 B2B利用でもやはり人が重要
 第10章 スモールビジネスが脚光を浴びる
 第11章 ツイッターと個人としてのブランド作り
 第12章 複合ジャーナリズムの時代
 第13章 市民との対話に使われるツイッター
 第14章 慈善活動について
 第15章 ダークストリート

第3部 企業のツイッター活用術
 第16章 ヒントと指標、加えて少々細かい話
 第17章 グローバルに広がる隣人の世界

あとがき
解説 日本でも広がるツイッター 林信行
訳者あとがき


【ポイント】

■デルがツイッターを始めなければ気がつかなかった事実

「われわれがツイッターを使い始めてみると、もうそこではデルについてありとあらゆる会話が交わされていた。われわれは全然知らなかったんです。チームのメンバーは誰もこうした会話をモニターしていなかった」


■主要な意思決定の場は、企業の顧客の手に落ちている

これを嫌ったところで後戻りは不可能である。マーケティングやPRの専門家の一部はこの変化を正しく認識して、「ターゲットとする顧客層に企業のメッセージを伝える」という従来の戦略を修正し、「顧客と潜在的な顧客との間に対話的な関係を作り上げる」ことがもっと有効なアプローチだと気付いている。


■ツイッターは決して時間を無駄にしているのではない

 しかし考えてみれば、ツイッターでの「無駄話」は、店の売り場で担当者が「どうです、いいお天気ですね」とあいさつするのと同じだとわかる。オンラインの外の世界で、われわれは商談をいきなり用件から始めることはめったにない。売り手と買い手はしばらく雑談して、相手のことを多少なりと知ろうとする。取引の話に入るのはそれからだ。


■ツイッターでも有効な、頭のいい戦略「必殺の親切」

ソーシャルメディアで最大の影響力を勝ち取るのは、一番声の大きいメンバーではなく、他のメンバーに一番大きな恩恵を与えたメンバーだ。ライバルが存在するか、あるいはライバルが自由に参入できるコミュニティに参加した会社はそのコミュニティに対してライバルより大きな貢献をしなければならない。そうすればライバルはそれ以上の貢献をするか、会話から脱落するかの選択をしなければならない。


■企業でツイッターをやる場合でも、個人を出した方がいい

ブランドイメージの改善にツイッターを使うなら、現実の担当者の名前と顔を表に出して参加させるのがもっとも効果的だろうと私は考えている。そうしなければ企業イメージに本当に人間味を加えることはできないだろう。


■ツイッターは会話のツール

 場合によっては、単にある製品やチケットが入手できればよい、「くだらない会話」など必要としないこともある。だが、こうした場合の処理は通常のウェブサイトのような静的なシステムで十分だ。ツイッターはやはり会話に利用してこそ真価を発揮する。ツイッターは本質的に会話のツールとしてデザインされており、私の個人的な意見としては、企業がツイッターを利用する際にはこの点に留意することが必要であると思う。


■ツイッターでソフトウエアのアルファ版のテストを行う

シースミックはアルファ・テストをツイッター上で実施することで、テストをコンピュータ技術者ではなく、製品が一般公開されたら実際に利用するであろう一般のツイッター・ユーザーに任せた。ルイクは数人の専門家に給料を払う代わりに、何百人もの人々にシースミックの機能を試してもらい、結果を報告してもらおうと考えたのだ。


■ドメスティックな戦いなら勝機もある

 2009年6月現在、コーヒーグランズのアカウント(@coffeeGroundz)には6200人のフォロワーがいる。スターバックス(@Starbucks)の20万に比べれば少ない。しかし、地元ヒューストンでの勝負となれば、コーエンはスターバックスよりずっとたくさんのフォロワーをもっていることは間違いない。巧みなツイッター利用のおかげで、コーヒーグラウンズは巨大チェーンのライバルよりもずっと多くのビジネス上の利益を得ている。


■「誰をフォローしているか」が大事

『ウィキペディア・レボリューション』(早川書房)の著者であるアンドリュー・リー(@Fuzheado)には、中国で出会った。彼は、「誰にフォローされているか」よりも「誰をフォローしているか」が重要だと話していた。私もその説に完全に同意する。(中略)

誰をフォローするのかこそ価値ある情報、思考、そしてエンターテインメントの源となる。


【感想】

◆愛らしい装丁に騙されました(?)が、本書は440ページもある力作で、読むのに結構時間がかかりました。

事例も70超もあるため、当然付箋も貼りまくり

ただ、実は読む前は、もっとコテコテのテクニカルなお話(「良いツイッターの背景とは?」みたいな)だと思っていたので、丁寧に事例を追っていく本書の構成にはちょっと戸惑ったのも事実です。

その後、読み込んで行くうちに、上辺のテクニックだけの話で終わらせないためには、こういうマインド面からのアプローチが大事なのだと痛感しましたが。


◆さて、本書で何度か槍玉に上がっているのが、ポイントでも挙げているように、個人を前面に出さない「匿名の企業アカウント」(本書では「ロゴ・アカウント」と呼んでいます)。

とは言え、本国でも多くの企業がこうしたロゴ・アカウントでツイッターを運営しているそう。

本書では触れられていなかったのですが、企業で、個人を前面に出したツイッターの担当者が退職するとどうなってしまうのか、事例があったら知りたいところ。

それでライバル社にフォロワーごと転職されても困るような…?


◆ただし、本書で何度か登場する「問題対応にツイッターを活用した事例」の場合は、日頃から個人アカウントで親密さを保っていたからこそ、フォロワーも協力的だったと思われ。

なにせ、「その企業に何か問題がある」となったら、企業を代弁するロゴ・アカウントが何か言っても、どこまで信用してもらえるのかも微妙。

その点、個人アカウントなら「私を信じて」と誠意をもって対応すれば、ツイッターを使わない場合に比べて、遥かに迅速に「火消し作業」が行えたりします。

もっともそれも、上記で触れたように「ツイッターをやっていたからこそ気がつく」わけで、「異変に気がつくことができる」という事だけでも企業はツイッターを導入する価値はありそう。

ビジネス上の「攻めの面」ではなく、「守りの面」でのメリットですね。


◆そして、ツイッターをやる上では、「会話」を意識せよ、というお話も。

自分自身、ツイッターのアカウントただの記事配信botなので、これは耳痛いところでした。

「会話」を意識しているせいか、よくある「在庫商品をツイートしたらいくら売れた」という事例が少ないのも本書の特徴かも。

あくまで双方向でコミュニケーションを取って、ビジネスにつなげる、という形を推奨している印象大。

このあたりは、メルマガで商品情報を流すのと変わらない、と思っている方には理解しにくい点かもしれません。


◆ちなみにポイントではあまり触れてないのですが、本書には「慈善事業」「政治」、さらには「報道」といった切り口の章もあり、単なるビジネス活用に留まらない、社会論的なお話も多々アリ。

さらには、ツイッターというサービスの生い立ちについても触れられています。

ちょっと分厚いのが難点ですが、ツイッターを知らない方でもこの1冊を読めば、ツイッターが「どういうサービス」「何が出来るか」、さらには目的別に「どうするのがいいのか」等々がわかるハズ。

企業で意思決定レベルにいらっしゃって、ツイッターの導入を検討されているなら、必読でしょう。

もちろん、それは個人でも同様ですね。


かなり「骨太」な「お勧めツイッター本」です!



【関連記事】

シンプルでセンスの良い「Twitter使いこなし術」一覧(2010年01月13日)

【スゴ本】『「ツイッター」でビジネスが変わる』ジョエル・コム(著),小林啓倫(訳)(2009年11月07日)

【Twitter】「Twitter マーケティング」を読みました!(2009年10月23日)

【鳩山総理も読んだ?】「ツイッター 140文字が世界を変える」コグレ マサト,いしたに まさき(2009年10月11日)

【tsudaる?】「Twitter社会論」津田大介(2009年11月09日)


【編集後記】

◆ツイッター関連本としては、もうすぐ出るこちらも気になりますね!


さすがに時期的に忙しいのでリアル書店で「早ゲット」は難しそう。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 09:30
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【これは使える】「できる100ワザ ツイッター Twitterパーフェクトテクニック」【マインドマップ的読書感想文】at 2010年03月16日 08:05
この記事へのコメント
最近読んだ本がtwitterとビジネスを題材にしている割にはしっくりこなかったのでちょうどいいタイミングでした!

早速アマゾンアタックしま〜す!
Posted by hiro at 2010年03月07日 19:28
>hiroさん

アマゾンアタックありがとうございます(涙)。

しっくりこなかったのがどの本だか気になるところですが、本書はかなり充実していますよ!
ただし、小手先のテクニックが知りたい方だと、ちょっとキツいかも。

悪い意味じゃなくて、テクニック的なことなら、ジョエル・コムの本がいいかと思います。

まずはこちらの本からご一読を!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2010年03月08日 03:43