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2009年12月30日

【仕事術】「自分は評価されていないと思ったら読む本」から学ぶ7つのポイント




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、見た目はキュートながらも、結構ガチな仕事術のご本。

「仕事術」と言うよりは、厳密には「働き方」と言った方が近いかも。

アマゾンの内容紹介から。

社内で、取引先で、就職・転職の面接で…失望や不安、不満が消える。みるみる変わっていく自分に驚く!企業変革のカリスマコンサルタントによる、40の仕事の哲学。

現状に、何らかの不満等がある方なら、読んで損はない1冊です。


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【目次】

第1章 まず、仕事へのモチベーションを高める

 なぜ働くのか。それは自由のためである
 成長とは信頼残高が増えることである ほか

第2章 発想を変えて、自分の市場価値を高める

 1番を目指せ!2番では人の記憶に残らない
 自分の価値は希少性で決まる ほか

第3章 会社とうまく付き合うことに手を抜かない

 会社の支配者は「経済原則」である
 白と黒を混ぜると「真っ黒」になる ほか

第4章 必ず来るピンチは、こうして乗り越える

 崖っぷちに立たされたときこそ成長の好機である
 失敗はない。すべて成功への布石である ほか


【ポイント】

◆付箋を貼ったところが多かったので、サクサク短めに参ります。

■1.「働く目的って何だろう?」という疑問が浮かぶときは、調子のよくないとき

◆初っ端から思い当たるフシが。

なぜなら、順調なときは、そんなことを考える暇がないほどやることがいっぱいなので、意欲的に仕事に取り組み、充実した日々を送ることになるからです。

言われてみたら、確かにそうかもw

自分も会社を辞める頃、そんなことを思っていた記憶があります。

迷い無く働いていた時期は、そんなこと考える暇がなかったですし。


■2.「成長」のサイクルに入った人は、加速度的に成長する

◆要は、人は「だんだんと成長する」ことはなく、あるタイミングでかくんと成長する、ということ。

そしてその成長の仕方を知らないと、停滞している時期に「この仕事は自分は向いてないのでは?」と思ってしまいます。

ちょっとやってみてはすぐ「向いてない」と諦める。自分にはもっと向いている仕事がある、会社がある、といって、転職を繰り返す……。いわゆる「自分探し」のサイクルに入ってしまうのは、こういう人です。

大事なのは、「成長を実感するまで諦めない」こと。

実際私も、ブログであるタイミングでドカンと伸びましたから(体験はあくまで仕事以外w)。


■3.今の自分は過去の選択の総決算である

◆現状に何か不満があっても、それを外部要因に求めるのではなく、内部要因(=自分自身)に求めるべき。

 他人や環境に責任を押し付けていたら、そこで思考停止します。(中略)

 まず、「今の自分」は、すべて「過去の自分に責任がある」と認識すること。すると、ようやく「自分の未来、自分のこれからは、自分の判断、選択次第で変わっていく」という認識に立てるわけです。
 理想の未来は他の誰でもない。自分で作るのです。

この辺りは類書でもよく言われていることですが、大事なのでリマインド。


■4.自分の値段を上げるには、性質の違う(=相反する)2つの能力を身につける

「コモディティにならない」という話はよくありますが、これは結構具体的。

 論理的思考力を持った人が、市場に1万人いたとします。結構な数です。
 そして、ハートフルなコミュニケーションができる人も1万人いるとします。これも、結構な数です。
 でも、この2つの能力は、1人の人の中に共存しにくく、両方兼ね備えている人が市場に10人しかいなかったらどうでしょうか?

つまり、自分の今、得意な能力と相反する能力を身につける、というのが1つの手である、と。

実際にはかなり難しいのでしょうが、だからこそ「希少性」があるわけですね。


■5.覚悟して努力すれば、運までを支配し、やがて幸運が巡ってくる

◆他人の成功を「運がいい」と思いがちな人は要注意。

「運がいい」と総括してしまうことは、その成功の背後にあるその人の努力を認めず、そこから学ぼうする意欲がないということ。そういう考えの人は、そもそも、「努力が運をも支配する」という法則を知ろうとしていないのです。

実際、努力をしていると周囲に「サポーター」が現れ、その応援によって成功につながることも多いそう。

 成功した人を見たら、「ラッキー」と総括するのではなく、「どんな覚悟をしたのか」「どんな努力をしたのか」「どんなサポーターがいて、どれだけの支援を得たのか」と考える。そうでなければ、自らの成功はやってきません。

私の場合(成功というほどのレベルまでは達してませんが)は「100%運」ですが、他の成功者の方の場合は、この辺りをよく分析すると宜しいかと。


■6.「自分を高く買ってくれる会社を探す」のは本末転倒

◆例えば「仕事の報酬は『仕事』」という風に考えた場合、その報酬自体には必ずタイムラグがあるもの。

つまり、1,2年、もしくはそれ以上経ってから、大きい利子を伴って、昇進経済的リターンとして跳ね返ってくるワケです。

 ですから、「投資先としてもっと自分を高く買ってくれる会社を探そう」と、せっかちに考えてしまうと、今目の前にある仕事に精力を注ぐよりも、「常に転職先を探す」というモチベーションを持ってしまいがちです。これは、本末転倒だと覚えておいてください。

確かに仕事に集中していなければ、自分自身の市場価値も上がりません。

やはりまずは、目の前の仕事に注力すべきかと。


■7.「べき志向」から解放されれば、挫折感や不幸感から解放される

◆本書によれば、挫折感や不幸感の背景には、常に「べき志向」があるとのこと。

例えば「仕事は完璧に『すべき』」「ちょっと失敗したら挫折を感じてしまう」等々。

そこで提案されているのが、「べき志向」からの解放。

 つまり、「……べき」と思わなければ、そこに挫折や不幸を感じることはないのです。すなわち、挫折感や不幸感から解放されたければ、「べき志向」を捨てればいいというわけです。

同様に「どうせ志向」も挫折感・不幸感を招きます。

「どうせ」は自分自身への言い訳であり、自分の能力に蓋をするシャッターです。

そこで、この「べき」「どうせ」という言葉を、私達の辞書から消してしまうことを本書は提言。

私は「どうせ」は使いませんが、意味も無く「完璧志向」だったりして「……べき」と思いがちなので、留意したいと思います。


【感想】

◆本書は単行本(ソフトカバー)ですが、値段は1000円とかなり抑え目。

しかしページ数は223ページあり、かつ、内容的にもかなり濃かったです(類書とかぶるコンテンツがあったとはいえ)。

冒頭でも触れたように、「働き方」「心構え」的なコンテンツが詰まっているので、どちらかというと、若手向けかも。

……いい年して本書に付箋貼りまくった自分は何なのかと。


◆状況的には、「自分の下に付いた新人が、現状に不満を漏らしている」という若手社員が、その新人に「これでも読めば?」と渡す感じ(?)。

読んだ新人がもっと反発する可能性もあるくらい、「真っ当な」内容です。

「終身雇用制崩壊」「キャリア・サバイバル」な昨今、上司が直接の部下に渡したら「ポジショントーク」と思われるかもしれませんが。


◆ただ、だからと言って、現状の職場を「仮の場」と考えたり、「すぐ辞める」つもりで働いていたとしたら、それこそ「どの会社でも目が出ない」可能性大。

類書にもあるように「3年は頑張る」つもりでガムシャラに働くのが正解かと。

とはいえ、3年働きぬいた方でも「成長が止まる瞬間」があって、それが本書にある「4年目の天狗」(今回はご紹介してませんが)。

4年目になって「もう学ぶことはない」と謙虚さを失うと、成長も止まってしまうそう。


◆個人的には、上記ポイントの4番目の「相反する2つの能力を身につける」という話がツボでした。

自分の「武器」を複数身につけることが大事だとは思っていましたが、その方向性のヒントを得たと言いますか。

……って、1つでもちゃんと「ヒトサマに誇れるような能力」があるというワケではないんですがー。


年内に読んで、年明けからに備えたい1冊です!



【関連記事】

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【仕事術】「藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー」藤田 晋(2009年04月26日)

【仕事観】「いい仕事ができる人の考え方」村山 昇(2009年04月06日)

【処世術】「認められる力 会社で成功する理論と実践」太田 肇(2009年02月26日)

「仕事は、かけ算。」鮒谷周史(著)(2006年06月14日)


【編集後記】

◆昨日のリアル書店でのお買い上げ。


ほとんどテレビ自体観ない私が読むのもどうかと思いますがw


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