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2009年11月08日

【読書】「仕事に効く読書術」@日経産業新聞が面白かった件


【はじめに】

◆ちょっと前の掲載になりますが、日経産業新聞09年11月4日号18面に載っていたのが「仕事に効く読書術」という記事。

 ビジネス書を熟読したはずなのに仕事に役に立たない、話題の本を読んでも内容をなかなか覚えられない――。読書に関してこうした悩みを持つビジネスパーソンもいるだろう。どうすれば時間と費用をムダにせずにすむのか。読書法の専門家の話をもとにコツをまとめてみた。

お話は当ブログでも「読書本」を紹介している大石哲之さんと奥野宣之さん。

また、記者さんの「速読スクール」への体験入学レポもあり、なかなか面白かったです。


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【仕事に効く読書術】

■常に考える読書法

◆大石哲之さん曰く

「受け身で理解しようとするのは誤った手法。読んだ後には何も頭に残らない」。

そこで大石さんが実践しているのが「常に考える読書法」

これは「著者の意見と自分の意見の考え方を比べながら、頭の中で対話や議論をするかのようにページをめくる」やり方。

「自分と著者の意見を比べる」「対話する」というスタイルは類書でも目にしますが、大石さんのやり方はもうちょっとコンサルチック


◆例えば「日本の食料自給率」に関するビジネス書を読む場合。

 大石さんであればこうする。まず食料自給率に関する自分の考えを仮説として立てる。「日本の産業転換が進んで食料生産が減ったから」「日本人の食習慣が変わったためで、米飯を以前のように食べていれば、自給率はまだ高い」といったものだ。

このように「自分なりの仮説」を持つことにより、本に書かれた内容に対して「疑問」「反論」が浮かんできます。

そしてその結果、その答えを探そうと集中して文章を読むようになる、と。

確かに私も、ただサーっと読むよりは、何らかの答えを探して読む場合の方が、理解集中も上なことは確実。

問題は、私は本を読む際に「いつもは何の問いかけもしてない」ことなんですが。

(ノ∀`) アチャー


◆ちなみに、「いちいち仮説を立てるのはちょっと…」という方にオススメなのが、下記記事の3番目に紹介している『「ロジカルシンキング」を使って読む』という方法。

本に書かれている内容を「雲雨傘」という「データ」「解釈」「アクション」のフレームワークに分類する読み方です。

すぐに使える「ロジカルシンキング・リーディング」テクニック5選:マインドマップ的読書感想文

 重要なのは、まずは「雲」にあたる事実を理解すること、そして筆者の考える「雨」の部分に対して自分の意見をぶつけて考えること。「雲」「雨」がわかったらば、筆者の「傘」を参照にしつつ、できれば自分なりの「傘」に相当するやり方を、考えてみるということです。

「データ」「解釈」「アクション」に本の内容を分類するだけでも、かなり本の内容に対する理解が深まると思われ。




■本の内容を他人に説明する

◆奥野宣之さんが勧めているのは「本の内容を他人に説明する」ということ。

「内容を要約するだけではなく、自分の意見を交えて紹介すると、読書で得た知識が身に付く」

これは実感されている方も多いと思います。

私の場合、こうしてブログに書くだけでなく、たまにヨメにアツく語ったりするのですが、うまく説明できなかったところは、逆に自分としても理解が浅かった、ということも多々ありますし。

記事でも奥野さんが挙げた「説明する相手」

同僚や知人、家族など。読書日記として自分のブログに書いたり、書籍の通販サイトに書評を投稿したりするのもよいだろう。

と多種多様。

要は「読んだきり」にしないで、「アウトプットしろ」ということかと。


◆なお、「読書感想文は苦手」という人のために奥野さんが提案されているのが、「専用ノートと蛍光ペンの利用」

印象深い部分をノートに書き出し、それに対する自らの感想を時系列で書き連ねていく。
その前準備として、該当部分に蛍光ペンで線を引く。「文字を追う動作が記憶の定着に役立つ」(奥野さん)からだ。

そういえば、こうした「線を引く」動作の効果については、この本でも言及されていましたね。

齋藤 孝 ¥ 1,470

参考記事:【知的生産】『「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術』齋藤 孝(2009年09月02日)

もちろん、ノートを活用した読書術については、奥野さんのこちらの本をご参照のこと。



参考記事:【読書術】「読書は1冊のノートにまとめなさい」アマゾンキャンペーンのお知らせ(2008年12月05日)


【速読スクール体験入学】

◆日経産業新聞の記者さんが体験入学したのは、「速読らくらくエクササイズ」の著者である、松田真澄さんが運営する「クリエイト速読スクール」

こちらは以前関係書籍をご紹介しているので、私も多少スタイルは知っているのですが、基本的にはガチな速読法(「裏ワザ」とかではない、という意味で)ですね。

ただし、ガチガチでも、ただ単に目を速く動かしたりするだけではないのがこちらの特徴。

記事でも授業内容について、こう書かれています。

 授業では、紙に書かれた矢印に沿って目を動かしたり、提示された値を数字群の中から見つけだしたりするように指導された。「すき間」と「長靴」のようにまったく関係のない言葉の組み合わせを暗記したり、簡単な理論問題を繰り返し解いたりした。

私が読んだムックでも似たような感じでした(詳細は上記関係書籍記事を)。


◆なお、これらのトレーニングの目的は「文字への感度を上げること」なのだそう。

その上で頭を鍛えれば「全体をとらえる理解力を上げられる」(松田さん)。

こうしたトレーニング方法が、速読だけでなく「資格試験取得」にも有利に働くのではないか、と。

私が記事を書いたときは、司法試験合格者が「16年連続33名」だったのが、今年は「17年連続37名」になっておりますし。

テラスゴス!!

ただし肝心の記者さんは、

 その後テキストを使って何回か訓練した。以前は難解で退屈だと思って放っておいた文庫本を改めて読み返したところ、内容を理解できた。

と、速読とはちょっと違う効果を体験されていましたがw




【読書法や速読法に関する主な書籍】

◆今回の記事では、「読書法」「速読法」に関する書籍も計6冊紹介されていました。

ここでは、上記で掲載したもの以外の書籍を。




上2冊は、当ブログでもご紹介済み(該当記事は、下記【関連記事】に掲載)。

最後のポール・R・シーリィさんの本は、フォトリーダーならマストの1冊。

なお、私はフォトリーダーではない(たまに言っておかないと勘違いされる)ので、読んでませんがw


【関連記事】

すぐに使える「ロジカルシンキング・リーディング」テクニック5選(2009年09月04日)

【読書術】「読書は1冊のノートにまとめなさい」アマゾンキャンペーンのお知らせ(2008年12月05日)

【東大式読書術?】「東大家庭教師が教える 頭がよくなる読書法」吉永賢一(2009年07月31日)

【試験仕様】「キャリアが高まる1日15分 速読勉強法」(2008年11月08日)

【読書ハック】「READING HACKS!」原尻淳一(2008年10月12日)


【気になる本】

◆明日発売らしいんですが、これはかなり気になりますねw

週刊 東洋経済 2009年 11/14号 [雑誌]
週刊 東洋経済 2009年 11/14号 [雑誌]


【編集後記】

◆おかげさまで、ムスメのインフルエンザが回復し、自室が私の元に戻ってまいりました(大げさw)。

メールの返信等滞りがちでしたが、ちょこちょこ復活させて参ります。

なお、先日の「エコバッグ」当選者の皆様、到着メールありがとうございました(お返事出してなくてスイマセン!)。

末永く使って頂ければ幸いです。


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