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2009年10月04日

【成功本】「フォーカル・ポイント」が中身濃すぎな件


フォーカル・ポイント
ブライアン・トレーシー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 29


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、ブライアン・トレーシーの名著、「フォーカル・ポイント」本田直之さん監訳による新版。

原書は米国アマゾンでも高評価であり、絶版となっている旧版はマーケットプレイスでも高値取引されていたという、いわく付きの作品です。

旧版のアマゾンのレビューを読んでも分かるように、成功法則が網羅されているということで、読んでみたら、こんなに付箋を貼ってしまいました(これでも抑え目にしてます)。

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まさに「労働時間を半分にして、生産性と収入を倍にする思考術」というサブタイトルがしっくりくる1冊です!


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【目次】

<監訳者のことば>人生を上昇気流にのせる決定的1冊?本田直之

第1章 潜在能力を解き放て
第2章 生産性を倍増せよ
第3章 すべてをシンプルにせよ
第4章 思考を変革せよ
第5章 戦略的に人生を設計せよ
第6章 主体的にキャリアを築け
第7章 プライベートを充実させろ
第8章 経済的に自立せよ
第9章 健康な体を作り維持せよ
第10章 なりえる最高の人物になれ
二十一世紀を生きるための「七つの知恵」
フォーカル・ポイントを理解するための推薦図書


【ポイント】

■人生の質を高める4つの方法

◆本書の序章、しかも最初の方で、「本書における本質的な考え方」として挙げられているのが、この4つの方法です(項目のみ引用)。

(1)重要なことを増やす
(2)重要でないことを減らす
(3)新しいことを始める
(4)あることを完全に止める

実は本書内では、この後にも同じロジックが度々出てきます。

仕事や人生において、この方法を意識するのとしないのとでは、大きな差になる模様。


■気になる「リスト」「質問」を列挙

◆本書では、さまざまな考え方や提案が「片っ端からリスト化」されています。

本来なら、それぞれについて、簡単な解説付きでご紹介したいところなのですが、あまりに多すぎるので、小見出しだけでも列挙してみようかと(というか、ホントなら目次に全部入れといて欲しいデス)。

もちろん、本書ではそれぞれの内容についてキチンと解説されております。

●労働時間を二分の一にする6つのステップ

●生産性を高める5つの質問

●成果を上げる7つの鍵

●シンプル化のための7つのR

●7つの楽観的思考法を身につけよ

●結果志向で考えるための4つの質問

●戦略的人生設計のための7つの質問

●成功するキャリア 4つのキーポイント

●パートナーに問うべき4つの質問

●すぐれた健康体になるための7つの秘訣

●日々成長するための7つの規律

●成長の1000パーセント公式7つの方法


それぞれをタイトルにして記事を書いたら、ホッテントリ入りしそうなくらい、惹かれるものばかり。

正直、タイトルだけでもお腹一杯なんですがーw


■付箋を貼ったポイントを列挙

◆他にも付箋を貼ったフレーズが沢山あるので、今回はその中からいくつか挙げてみます。


・「もっとも重要な人生の選択」とは、現在と未来の自分の姿に、すべて自分が責任を取ると決めることである。


・あなたが何かの仕事に取り組んでいるとき、その仕事を強く意識すると、いつもよりよい結果を出せる。


・家族との時間や個人的な活動に充分な時間を割いていない人に限って、勤務時間中に長時間をかけて非効率な仕事をするという悪い習慣に陥っている。


・あなたが手に入れたい結果があるのならば、以前はその結果を手にしていなかったが、今は手に入れている人を見つけ、その人物と同じことを実践すればいいのだ。


・ゴール設定の鍵は、紙に書いて考えることにある。成功者は手にペンを持って考えるが、成功をしらない人はペンを持って明確に考えていない。


・人生というビュッフェで欲しいものを必ず手に入れるには、ふたつの段階を踏む必要がある。まず、行列に並ぶこと。もうひとつは、その行列に並びつづけることだ。


・結果志向の人は、すぐには仕事に取り組まない。まず、やらなければならないことをすべて紙に書き、優先順位と重要度を検討したリストをつくる。


・到達したいゴールからあなたを遠ざけている制約の80%は、あなた自身のなかにある。残り20%の制約だけが外部にある。会社が目標に到達できない場合、その理由の80%は社内にあるのだ。


・「あなたが望む習慣をすでに身につけているかのようにふるまい、何度もその行為を繰り返したとき、あなたのなかにその行為とぴったり一致する習慣が形成される」
(ハーバード大学教授・ウィリアム・ジェイムズ)


・家庭生活で大切なのは「長生きすること」と「ごく近い将来に死ぬこと」の、ふたつの考えのバランスを保つことだ。


【感想】

◆私はそれほど、「成功本」と呼ばれるジャンルの本を読み漁っているわけではないのですが、それでも本書の内容の多くが、従来からある本や、その後に出た本(そもそも本書の原書は2001年)と同様なことを言っているのはわかります(「7つの習慣」等)。

ただ、本書はブライアン・トレーシーの手によるものだけあって、非常に多くの内容わかりやすくコンパクトにまとめている、と言う点で類書と比較しても秀逸。

特に、上記でも挙げたように、「質問」がいくつも設定されており、それぞれに対して回答することで、より一層理解が深まり、実践へとつながる仕組みになっています。

・・・って、私はこの記事を書くためには、時間の関係上割愛しているのですがー。


◆この件については、本田直之さんも、冒頭の「監訳者のことば」で次のように言われています。

 本書を速読して、使えるところだけを拾っても意味はありません。ある程度時間をとって、ペンとメモ帳をもって書きながら、考えながら読んでほしいのです。

思いっきり速読しながら付箋貼って記事にしている漏れ涙目

さらにこう続きます。

 ある意味、本書はあなたのトレーナーかコーチのような存在となるでしょう。こうした本は本当に数少ない貴重な存在です。私が本書を「類書のない名著」として強くおすすめするのは、こうしたことが理由です。

この本こそまさに、「読むだけでなく、実践する」ための本のよう。


◆実際に本田さんは、原書をこう読まれています。

 当時読んだ原書を見ると、端を折ってドッグイヤーにしているページが半分以上です。そして、それぞれのページにはものすごい量の書き込みがしてあります。
 要するに、この本を読みながら「やってみよう!」と思ったら、そこにどんどん書き込んで、そのあと行動に移していったのです。

本田さんが最初にこの原書を手に取ったときは、会社の業績が芳しくなかった頃だそう。

しかし、本書を読み、質問に回答し、考えを整理した結果、会社の業績も回復したのだとか。

やはり「実践」すれば、キチンと効果があがるんですね。


◆また、本書が優れているのは、本田さんも指摘しているように、仕事だけでなく、プライベート面健康面についても言及されていること。

特に健康面に関しては、ページ数は多くないものの、第9章を丸々充てています。

そしてここでも、ポイントの最初で挙げた「人生の質を高める4つの方法」と同じ考え方が登場(「増やす」「減らす」「始める」「やめる」)。

本書を読んで、運動が苦手で出不精な私も、昨日はムスコを連れて散歩に出かけましたよ・・・って、全然運動というほどではないんですがー。


◆それよりもっと私にとって切実なのは、ブログに時間をかけすぎていること。

本書の内容に照らし合わせてみても、もうちょっと何とかしないといけないと思ってます。

それでも、こういう「スゴ本」にぶち当たってしまうと、サクサクっと軽くまとめることはできませんねーw

まー、でもこの本1冊あれば、当分「成功本」はいいかな、と思う次第。


まさに「成功本の大本命」です!

フォーカル・ポイント
ブライアン・トレーシー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 29


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【編集後記】

◆極めてワタクシゴトでございますが、昨日の日経新聞2面の広告欄に、こちらの本の推薦者として名前を出させて頂きました。

齋藤 孝 ¥ 1,470

参考記事:【知的生産】『「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術』齋藤 孝(2009年09月02日)

この本をまだご覧になったことのない方なら、一度書店にてご確認下さいマセ。


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本書は、レバレッジシリーズで有名な本田直之さんが「本書で人生にレバレッジをかけた」、「類書のない名著」と絶賛している本。 かつて他の出版社から翻訳本が出ていたようだが絶版となっており、今般、晴れて本田さん監訳によって僕らもその恩恵に与ることができるように...
【書評】フォーカル・ポイント【ビジネス書で「知」のトレーニングを! ?? 知磨き倶楽部】at 2009年10月23日 14:00
                               
この記事へのコメント
               
おおっ、もうっ(笑)
ブライアン・トレーシーと本田さんの最強タッグ。これだけで買いの要素が。ブライアン・トレーシーは門田美鈴さん訳の作品で何冊か読んでいますが、本書も非常に楽しみです。
Posted by とっしー at 2009年10月04日 10:29
               
>とっしーさん

その若さで、ブライアン・トレーシー何冊か読んでるんですかw
スゴイっすねー。

この本は、ホントよくできてると思います。
私もいいかげん、実践しないと・・・。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年10月05日 03:45
               
私も読みました。グランドSLAMがためになりました。SLAまでは、PDCA戦略の同じ内容ですが。M マルチ化するというのは初めて知りました。すばらしい人生を送りたいなら、人間関係を重視しなければならないというのに考えさせられた。IQよりEQのこころの知能指数が大切だということをあらためて考えさせられた。
Posted by mituhataakihiro at 2009年10月13日 20:19
               
私もナポレオンヒルの本を読んだことがあります。著書に書いてあります。この自制心をもつことお金持ちになるための重要な鍵としている。

毎日毎時間、自制心を鍛えなければならない。正しいこと、必要なこと、大切なことをするよう、自分に命令を出さなければならない。

このセリフは正に神の声です。

Posted by mituhataakihiro at 2009年10月13日 20:25
               
ABCDE戦略はためになると思います。
自分の仕事を重要な仕事から今すぐやめるべきの仕事を把握すること。ランクづけするところをマネたい部分があります。
Posted by mituhataakihiro at 2009年10月13日 20:27
               
>mituhataakihiroさん

沢山のコメントありがとうございます。
ライブドアブログは、このくらいのコメント量でしたら、1回で投稿できるハズですので、お試しアレ。

それと、私の記事で書いてないポイントも多いようなので、できればご自身のブログで記事になさってトラバして頂けると幸いです。

よろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年10月14日 02:09