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2009年08月08日

【ライフハック】「減らす技術 The Power of LESS」レオ・バボータ


減らす技術 The Power of LESS
ディスカヴァー・トゥエンティワン
有枝 春(翻訳)
発売日:2009-08-05


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、干場社長のところでチェックしておきながら、完全に出遅れた1冊。

著者は、「2007年世界ブログ総合大賞」(なんてのがあるんですねw)を受賞した、『Zen Habits』を主宰するレオ・バボータ。

ちなみにこのブログ、RSS登録者数が10万人を超えるのだとか。

「タイトル」や、下記の「目次」にあるように、「シンプルライフ」をおくるための「減らす技術」が満載です。

私も一読して、さっそく実践してみたくなりました!


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【目次】

はじめに

パートI・原則編
さあ、減らすことを始めよう やることを減らすとなぜ成果が上がるのか?

減らす原則1 制限する

減らす原則2 本質に迫ることだけを選ぶ

減らす原則3 シンプルにする

減らす原則4 集中する

減らす原則5 習慣化する

減らす原則6 小さくはじめる

パートII 実践編

減らすテクニック1 シンプル・ゴール

減らすテクニック2 シンプル・プロジェクト

減らすテクニック3 シンプル・タスク

減らすテクニック4 シンプル時間管理

減らすテクニック5 シンプル・Eメール

減らすテクニック6 シンプル・インターネット

減らすテクニック7 シンプル・ファイリング

減らすテクニック8 シンプル・コミットメント

減らすテクニック9 シンプル・ルーチン

減らすテクニック10 シンプル・デスク

減らすテクニック11 シンプル健康管理

減らし続けるために モチベーションをどう保つか


【ポイント】

■1度にひとつずつ変える

1度にあれもこれもやろうとするのは、本書のテーマとは正反対だ。
 うまく制限を設けるためには「1度に1場面」、それも成功の確率が高そうなところから手をつけよう。


■「本質に迫ること」を見極める9つの質問(抜粋):

●どんなことに価値を感じているだろう?

●心から好きなものはなんだろう?

●もっともインパクトが大きいことはどれだろう?

 複数の中から選択するときは、あなたのキャリアや人生に「1番大きな変化を生み出すものはどれか」を考えてみよう

●「本質に迫ること」でないことはなんだろう?

 逆方向から考える手もある。つまり、「本質に迫ること」ではないことをリストから消していくのだ。


■シングルタスクの7つのポイント(抜粋):

●朝一番に最も重要なタスク(MIT―Most Important Task)をかたづける

●集中の邪魔になるものをすべて取りのぞく

 Eメールは受信しない。できればインターネットの接続ごと切ってしまおう。携帯電話も切る。

●割り込んできた仕事は、とりあえず棚上げする

 がんばっている最中にほかの書類が舞い込んできたら、書類受けへ。


■小さくはじめる

 もっとできるとわかっていても、できる限り簡単なものを、ほんの少しからはじめる。
 たとえば、早起きしようと決めたときは、私はほんの15分早く起きることから始めた。


■1度にひとつのゴールだけに集中して効率よく目標を達成する「ワン・ゴール」方式

まず、今年のワン・ゴールを設定する(1月からでなくても、いつからでも問題ない)。次に、1〜2ヵ月で達成可能な最初のサブ・ゴールを決める。そして、毎週、週間ゴールを決める。最後に、週間ゴールに向かって少しでも前進していけるように今日のタスクを決めて、MITとする。
 この方式だと、毎日ひとつずつ小さなタスクをクリアしながら、つねに最終ゴールへ向かって前進し続けられる。


■MITを選ぶときに気をつけているポイント

 3つのうち少なくともひとつは、自分の人生のゴールに関連しているものを選ぶこと。
 ほかの2つは仕事関連でも(ほぼいつもそうだ)、残りひとつだけはいつも「人生のゴール」につながるものにしておく。
 そうすれば、夢に向かって毎日着実に前進していることになる。


■Eメールの処理時間を減らす5つのポイント(抜粋):

●1日のチェック回数を決める

●朝一番にEメールを見てはいけない

 朝一番に手を出すと、1日をメールに支配されることになる。そのままメールの波にどっぷりとつかって出てこれなくなる可能性が高い。


■書類はすぐにファイルする

 ファイル・システムをつねに最新の状態に保つカギは、とにかくすぐにファイルすることだ。(中略)

 見るだけ見てもとの山に戻す、なんてことはしない。「あとでファイル用」なんてフォルダを作るのも、もってのほかだ。
 すぐにファイル用の引き出しを開けて、相応のフォルダを選んでファイルしよう。5秒もあればできる。それで終わりだ。いつもその場でかたづけよう。


デスクの「すっきり」を保つ3つの習慣

●紙は書類受けに置く

●1日に1度、書類受けを空にする

「捨てる」「人にまわす」「ファイルする」「ToDoリストにメモしておいてあとでやる」の4つの中から処理を選ぼう。必ず最後までやって空にすること

●置き場所を決める

 デスクの上でも引き出しの中でも、「とりあえずここに置いておけばいいか」というのはやめる。使い終わったらすぐにもとの場所へ戻そう。


【感想】

◆上記で挙げたポイントのいくつかは、今まで当ブログでご紹介してきた本の内容ともリンクするもの。

特に私にとって最も思い出されるのは、この本で勝間さんが言われていた、『時間管理でもっとも大切なのは、「やることを効率化すること」ではなく「やらないことを決めること」』というお話です。

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2007-10-12
おすすめ度:4.0

参考記事:【真打登場!】「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」勝間和代(2007年10月17日)

まさに「減らす技術」そのもの。


◆本書では「減らす(シンプルにする)」というテーマで、仕事全般、時間管理、Eメール、ファイリング、デスク、果ては健康管理まで指導。

それぞれの章ごとに、簡潔に要点がまとめられており、非常に読みやすいのがポイントです。

内容的にもその「シンプルさ」ゆえに、「自分にもできるかも」と思わせられました。

実際、読んでからこの記事を書くまでの間に、分厚く膨らんでいた2冊のファイルを、薄い1冊のファイルにまとめ直しましたしw


◆また、上記ポイントにもあった「紙は書類受けに置く」というのは、サラリーマン時代は実践してましたが、何故か今はやっておらず。

これも久しぶりに復活させようかと。

形から入るワタクシとしては、こんなのを買うかどうか検討中です。



下の方は、メチャクチャ安いとオモタら、色指定があるので、多分トレー1つの値段ですねw

それでも十分安いですけど。


◆ただし、メールに関して著者は「1メールは5文」と定めて、実践しているそうですが、これはちょっとキツいかも。

もっとも、今流行りの(?)Twitter「140文字制限」だと、丁度このくらいの文の数になっているハズ。

いずれTwitterでメッセージのやりとりをすることがもっと一般化されれば、「1メールは5文」というのも、送り手にも受け手にも違和感がなくなるかもしれません。

私の場合、メールもですが、このブログをもっと短くしないと。


◆本書で主張されているスタイルは、「派手なノウハウ」や、「目からウロコのTIPS」とはちと違う、まさに「シンプル」なもの。

一見地味ですが、実践できれば効果は、かなりあると思います。

「少しずつ」「ひとつずつ」「本質に迫るものを」

今年下半期はこの本のやり方を試してみようかと。


これはオススメせざるを得ません!

減らす技術 The Power of LESS
ディスカヴァー・トゥエンティワン
有枝 春(翻訳)
発売日:2009-08-05


【関連記事】

【整理術】「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」デビッド・アレン (著)田口 元(監修)(2009年01月26日)

【実践!】「脳が教える! 1つの習慣」ロバート・マウラー(著),本田直之(監修)(2008年07月06日)

【時間畑】「LIVE HACKS! [ライブハックス!]」大橋悦夫(2008年05月11日)

【真打登場!】「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」勝間和代(2007年10月17日)

「24時間ですっきり! ぐちゃぐちゃデスクのシンプル整理術」ズザンネ・ロート(2007年05月09日)


【編集後記】

◆昨日のアマゾンアタック

佐々木正悟さんの最新刊です。

IT化時代のビジネスパーソンにとって、「記憶力」は他のいかなる時代と比較しても、重要な能力になりました。現代の「記憶力」とは、“人間の脳力をフォロー”するITツールを使いこなす技術を意味します。これまでの単純な「暗記力」に代わり、現代人に求められているのは、記憶力というものの本質を理解し、最先端技術の力を借りて、まったく新しいレベルの「記憶力」を操ることです。本書では、タスク管理、スケジュール管理、英語をはじめとする学習記憶の効率的な高め方、アイデア発想、さらには大量の情報をマネジメントすることまで、ITツールを活用した「記憶力」の用い方を、網羅的に紹介します。

私が好きなガチな暗記の本ではなさそうですが、興味津々。


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