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2009年07月17日

【選ばれる人】「プロ・ヘッドハンターが教える仕事ができる人のひとつ上の働き方」兼本尚昌




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「キャリア形成」を考える上では見逃せない1冊。

この「プロ・ヘッドハンターが教える仕事ができる人のひとつ上の働き方」には、多くの優秀な人材のスカウトに関わってきた、著者である兼本尚昌さんの「デキる人の働き方指南」がギュギュギュっと詰っております。

アマゾンの内容紹介から。

知らなきゃ損する、その他大勢から抜け出す59の方法。門外不出の「スカウティング・ノート」その衝撃のノウハウを大公開。出世、成功、転職、キャリアアップ…誰も教えてくれない本当のルール。

むしろ、転職する気のない人にこそ読んで欲しいコンテンツでした!


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【目次】

CHAPTER1 仕事ができる人のひとつ上のマインドセット
 何が何でも1番になる努力をせよ
 定時に帰って出世できると思うな!
 「仕事の量」は重要です。甘えてはいけません ほか

CHAPTER2 仕事ができる人のひとつ上の働き方
 朝一番に出社し、メールを打て!
 クイック・レスポンスは武器になる
 上司への報告を怠るな ほか

CHAPTER3 仕事ができる人のひとつ上のパフォーマンス・アップ術
 高い目標設定が成功へのカギ
 キャパを超える仕事でも果敢に挑戦せよ
 真の人脈を築く働き方 ほか

CHAPTER4 仕事ができる人のひとつ上のキャリア・アップ術
 他者の追随を許さない圧倒的な強みを持て
 毎年、年収百万円アップを目指すべし
 希望ポストと年収ははっきり主張せよ ほか

CHAPTER5 仕事ができる人のひとつ上のキャリア・サバイバル術
 8割の人が漂流社員になる?
 あなたのビジネス・バリューは日々変化する
 「今の会社に居続けるリスク」を考えよ ほか


【ポイント】

■誰にも負けない努力をする

「誰にも負けない努力をする」ことの素晴らしいポイントは、あなたの覚悟1つで今日からでもできるということです。努力がなければ1番になることなど到底できません。
また「誰にも負けないだけの努力をしている」という姿勢は、周囲は案外見ているものです。その小さな評価の積み重ねが大きなチャンスをつかむきっかけとなることも、経験的に少なくないと感じています。


■仕事の量は重要

圧倒的な量をこなして、かつ圧倒的な質を誇る相手に勝つためには、「量」で負けるようではお話になりません。まずは相手を上回るだけの「量」をこなし、さらに「質」を高めていく努力を重ねることで、初めて「パフォーマンス」において、追いつき追い越すという道が見えてくるのです。


■クイック・レスポンスは武器になる

 できるビジネスパーソンにとって、クイック・レスポンスはビジネスを効率よく回す武器であるだけでなく、相手の信頼を得、チャンスを確実にものにするために欠くことのできない能力なのです。(中略)
返事を待つ相手のことを考えながら、素早い決断と迅速な返事を心がけることがとても重要なのです。


■身だしなみで年収に最大20%の差が出る!

ヘッドハンティング業界では、「身だしなみや立ち振る舞いがきちんとしている人とそうでない人では、仕事の成果に大差が生じる」は常識です。あくまで私の経験的な数字ではありますが、採用の際の年収提示においても、「身だしなみ」の差により、ミドルクラスで年収において最大20%程度の差が出ています。エグゼクティブクラスではさらに差がついています。


■キャパを超える仕事でも果敢に挑戦せよ

仕事のできる人に共通しているのは、「未経験の、より高度な仕事に果敢に挑戦している」ということです。だからこそ「仕事のできる範囲」が広がっていくのです。


■雑誌『プレジデント』を勧める理由

その記事は、若いビジネスパーソンにはかなり縁遠いはず。今の仕事にすぐに役立つとも思えないでしょう。それでも購読を勧めるのは、読者層が上司やお客さまと重なるからです。そうした人の考え方や行動の仕方を知ることができるからです。


■大切なのは常に自分なりの付加価値を注入できる能力を持ち、それを実行しているかどうか

 仕事をするというのは、付加価値をつけることであり、高い付加価値をつけることができる人だけが、ひとつ上の働き方のできる人なのです。そして、そういう人はどんな場合、どんな状況でも「仕事ができる」という高い評価を得ることができるのです。


■「自分の強みは何か」をしっかり理解する

 ひとつ上の働き方のできる人は、自身のビジネス上の強みを正確に把握し、積極的に活かしきることができる人です。反対に、「そうでもない人」は、自分の強みが理解できていない、あるいは強みと言えるほどのものを持ってないために、強みを生かすことができず、むしろ自分の弱みを克服するために多大の労力を割いているという傾向があります。


■キャリアの構築は一瞬の決断力で決まる

 大切なのは、チャンスが訪れた瞬間に、どう決断し、どう動くかです。計画的なキャリア構築は理想ではありますが、チャンスが計画通りに訪れるとは限りません。一瞬のチャンスを逃さないだけの決断力、行動力が、ビジネスでもキャリア構築でも求められているのです。


■「勤務先の価値」を上回る「自分の価値」を確立しろ

 大切なのはどこにいっても通用するだけのスキルを身につけているかどうかです。(中略)

勤務先の価値だけに頼った仕事をして、自分自身の価値を高める努力を怠っていると、一流企業という看板が消えた瞬間に、あるいは一流企業を離れたその日から、無価値への人間へと転落することになります。
 そうならないためにも、勤務先の価値を利用しながら、自分自身の価値も高め、「あなたと仕事をしたい」「あなたから買いたい」と言ってくれる人を少しでも増やしておくことです。


【感想】

◆なかなか気が引き締まる1冊でした。

目次を見ていただくと分かるように、第1章の初っ端から「ハード」なフレーズが並び、「ワークライフバランス」なぞ「どこ吹く風」状態。

昨今の「ハック系仕事術」とは一線を画す内容ですが、こういうご時勢ですと、むしろ本書のような働き方の方が時代にマッチしてくるのかもしれません。

もちろん、景気等関係なく、「やる人はいつでもとことんやってる」のかもしれませんが。


◆また「クイック・レスポンス」に関しては、丁度この記事が話題になっていたところなので、興味深かったです。

Gmailのフィルタを使ってメール対応を完全ストレスフリー化する:シゴタノ!

要は、原則として「メールに即レスしない」というお話。

ただこれも、どちらが正しい、ということはなくて、「トレード・オフ」ではないでしょうか?

しょっちゅうメールチェックしていないと、クイック・レスポンスはムリですし、そうすることによって失われるものもあるわけですから。


◆一方で、たまたま昨日頂いた某出版社さんからのメールに

早速のお返事ありがとうございます!
リアクションが早いのは仕事ができる方の特徴ですよね!

とあったことも付け加えておこうかと。

ちなみに、以前セミナーで勝間さんに言われたのが、メディア関係のメールは自分がボトルネックにならないようにメールを返すようにする、ということ(確かそんな意味だったかと)。

私もその教えに従って、メディア(と言っても私の場合、ほとんど出版社さん)関係のメールは溜めないようにしております。

というワケで、「献本はお断りしております」というメールが速攻で返ってきても、お気になさらずw←ちと違う


◆ところで、「自分の強み」に関しては、やはりこの本を挙げないわけにはいきませぬ。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
日本経済新聞出版社
田口 俊樹(翻訳)
発売日:2001-12-01
おすすめ度:4.0

参考記事:【自分の"強み"を調べてみました】「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」マーカス・バッキンガム(2008年06月26日)

・・・なんと『アマゾンの2009年上半期「ビジネス・自己啓発ランキング」1位』ですか(SUGEEE!!)。

まだ試されてない方は、一度この本の「ストレングス・ファインダー」で、「自分の強み」を調べてみることをオススメ。

もちろん、強みを知るだけでなく、それを活かす必要もありますが、まずは知るところから。


◆本書に書かれている内容は、「技術論」というよりは、「マインド」「生き方」「考え方」がメインですので、汎用性は広いと思います。

同じようなことを、例えば大企業の創業者が上から目線(?)で書いていてもおかしくないところ、お若い、しかもヘッドハンティングをされている方が書かれている、というのが面白いな、と。

「できる人の働き方」も、時代によって変わる部分もあれば、不変な部分もあるのだと感じた次第。

私も「誰にも負けない努力」をして、「このブログをさらに良いものへと育てていきたい」と思います(し、仕事は?)!


スカウトされるような人材になるために!!



【関連記事】

【オススメ】「キャリア・ショック」高橋俊介(2009年04月11日)

【キャリア育成】「本田式サバイバル・キャリア術」本田直之(2009年03月21日)

【提言】「会社に人生を預けるな」勝間和代(2009年03月17日)

【個人ブランディング】「抜擢される人の人脈力」岡島悦子(2008年12月18日)

【キャリア形成】「会社を利用してプロフェッショナルになる」溝上憲文(2007年12月03日)


【編集後記】

◆昨日のお買い物。

スマートフォンとクラウドが新しい働き方を可能にする
さらば残業!さらば満員電車! 
自分の時間を増やし、人生を豊かにする"遊牧民"的働き方とは?

これまた結構面白そうです!


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんばんは。

私、医療関係ながら、これは、うちの若手ドクターにも、ぜったいに読んでほしい一冊だと感じました。

ということで、さっそくアマゾンアタックをいたしました!
将来のある、若手にも読んでもらいます!!

Posted by 川田浩志 at 2009年07月17日 23:12
               
>川田先生

コメント&アマゾンアタックありがとうございます(涙)。

でも本職がお医者さまの方にあんまりビジネス書を薦められても、あちらも困るんじゃないでしょうか(汗)?
中身的には、確かに若手の方に読んでもらったほうが良いような感じですけどね(笑)。

・・・私の場合、年齢的に手遅れという話も(汗)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年07月18日 03:08
               
はじめまして、管理職関係のサイト検索していたら辿りつきました。

新入社員などへの仕事の教え方は指導者の永遠のテーマです。
これからの仕事に参考にさせて頂きます♪

私は、日々の仕事での苦労や解決法を自分なりの視点で日記風に書いています、今流行のレイオフ一時帰休に関しても書いていますので、一度お越し下さい。
Posted by ゆうたパパ at 2009年08月05日 22:39