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2009年06月18日

【モテ】『「エコ恋愛」婚の時代』牛窪 恵




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、「独身王子に聞け!」「男が知らない「おひとりさま」マーケット」といった一連の著作で知られる牛窪 恵さんの新作。

今回対象となったのは、題して「エコ恋愛(ラブ)族」

買い物や日常生活で"エコ"を重視するいまどきの男女は、恋愛にもエコを求める。無駄な告白はしない、余分なパワーは消費しない、交際してもどっぷりとはハマらない、むやみにセックスはしない。

そんな「エコ恋愛族」が生まれてきた背景、そして、現代恋愛&結婚事情について迫ります。

40を余裕で超えている私には、なかなかに目からウロコでしたよ!


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【目次】

はじめに
第 1 章  趣味化した、恋愛と結婚----恋愛と結婚の意外な過去
第 2 章  不況で愛する理由、フラれる理由----日本経済と変わりゆく恋愛市場
第 3 章  恋愛が、なぜ3年しかもたないのか?----恋愛脳科学と恋愛心理学
第 4 章  萎える草食系男子・お嬢マン----オトメン増殖で「男らしさ」は死語
第 5 章  結婚と恋愛のグローバルな明日----「エコ恋愛」がもたらす、結婚の新たな未来
おわりに


【ポイント】

■恋愛力と結婚力は、まったくの別物

 考えてみれば、恋愛結婚と見合い結婚の比率が逆転したのは、1970年前後。それまでは、圧倒的多数が「見合い結婚」だった。また70年代の恋愛も、出会いのきっかけは親戚など第三者による紹介や、会社の中での"作られた出会い"など、いま考える恋愛結婚とはニュアンスが違った。山田教授の著書にもあるとおりだ。
 だったら、大恋愛が苦手でも、コンプレックスを感じる必要はない。恋愛体質でなくても、"エコ恋愛"のツボ(後述)が分かれば結婚できる。深い愛情は、結婚してから育めばいい。


■職場結婚が減った2つの理由

 ●セクハラ防止関連の法律施行(99年)

 これを機に、社内で「結婚はまだ?」と聞くだけでセクハラと認定されるおそれが生じた。だから上司も、堂々と肩叩きができなくなったが、同時にこれは「部下に恋人がいるかいないか、聞きづらい」「ゆえに"いい男性(女性)"を紹介しづらい」といった弊害も生んだ。


 ●製造業以外の場での「労働者派遣法」のほぼ完全な自由化(99年)

80年代のように、いわゆる「お茶汲み」「コピーとり」「職場の華」として"腰掛け"の女性社員を採用する必要がなくなった。


■「結婚は恋愛の延長線上にあるもの」という概念が浸透していたのは、70〜90年代のわずか20年間に過ぎない

「結婚が恋愛の延長線上にあるもの」という概念が根付いたのは、恋愛と見合いの結婚の割合が逆転した70年前後と、つい最近のことだ。そこから90年代半ばぐらいまでの約20年間、結婚が男女にとって「義務」または「半ば義務」であった時代には、恋愛神話が結婚市場を覆い、なんとか機能していた。(中略)
 しかしその神話も90年代後半以降、女性の社会進出や企業環境の変化などに伴う未婚率の上昇で、機能しにくくなった。


■景気と結婚の深い関係

「結婚市場は、完全なる"景気連動型"。これまでも独身男性の結婚意欲は、不況とともにしぼむケースがほとんどでした」
 と話すのは、オーネットの広報・加藤寿章氏。
 同社が96年に「新成人調査」を始めて以来、男女の結婚意欲は(多少時期のズレはあるが)、景気とほぼ連動して上下している。とくに男性の意向は"不況"に左右されやすい、とのこと。


■恋愛は結婚より分かりやすい

「結婚は、もともと男女の性を家庭内で管理すると同時に、子孫を残していくための"システム"だった。籍を入れれば『結婚した』という約束事が成立し、家庭という枠組みができる。相手のことも所有できる(と考える)。恋愛よりよほど分かりやすいわけです」(駒沢女子大・富田隆教授)


■20代カップル、セックスレスの理由

長く一緒にいる男女の間には、安心感が生まれる一方で、恋愛のトキメキが持続しにくい。ドーパミンの大量放出に支えられる大恋愛は、賞味期限が3年。男性ホルモン・テストステロンが誘導する性的な肉食恋愛は、たった半年しかもたない。しかもその間、一緒にいる時間が長ければ長いほど、男性の精子は「精子戦争」をしなくなり、生殖本能が弱まり、おのずと癒し系のエコ恋愛に近づく・・・。


■米山公啓博士による「告白できるようになる」ためのレッスン

成功体験が少ない現代の男女は、ブレーキホルモンを抑えるべく、普段から意識的に次のような試みにトライするほうがいい、という。

 1.自分にはムリだと思うような高級品を、思い切って買ってみる
 2.100メートルを全力疾走してみる
 3.1日食事を食べないでガマンしてみる (詳細は本書を)


■結婚後も性的魅力が大事

第1ステージのバーニング恋愛は早々に卒業せざるを得ないにしても、第2ステージのエコ恋愛でトキメキを一切失ってしまったら、その後の結婚生活が楽しくない。
 でも日本では、結婚後に「性的魅力を保持することが大事」と考える男女が極端に少ないのだ。先ほどの調査を見直すと、アメリカやフランスで「大事だと思う」が4割前後いるのに対し、日本ではたったの2.8%。韓国(8.4%)と比べても、6%少ない。


■明治大学・諸富祥彦教授の調査による「結婚に興味のない草食系男子の育った環境」

このままでは未婚化がさらに進む、と考えた諸富教授は、数年間かけて彼らの育った背景などを調べた。
 その結果、共通する以下3つの特徴が浮かんだそうだ。

 1.卒業した学校が、中高一貫の「男子校」である
 2.小学生の頃から、ほとんど家事の手伝いをしていなかった
 3.母親が、昔からあまり身奇麗にしてこず、女を捨てたふうである 
 (詳細は本書を)


■結婚を瞬間的なメリット・デメリットで捉えない

当初のイメージと多少違っても、10年後、20年後になってみれば「あのとき、別れないでよかった」と思える。そんな男女にも、数多く取材してきた。
 もちろん相手の浮気やDVに耐えてまで、ムリに結婚生活を維持する必要はない。でも「メリットがない」と切り捨てるのは、いつでもできる。ドキドキする激しい恋愛感情がなくなっても、小さなエコ恋愛の炎を温め直せば、なんとか持続できる。
 だから別れたいと思っても、どうかトライしてみて欲しい。
 エコ恋愛のリサイクルができないか、もう一度とろ火で温め直せないか、と。


【感想】

◆本書を読んで、最初にショックを受けたのが、「結婚における恋愛神話が通用したのは、20年ほど」というくだり。

以前も書いたことがあったと思うのですが、私が学生時代、イギリスに短期留学した際、あちらのホストファミリーに根掘り葉掘り聞かれたのが、「見合い結婚」のことでした(「人権侵害では?」とか何とか言われた)。

当時は、本書で言うところの「バーニング恋愛」(このネーミングはどうかと思いますがw)の全盛期であり、ホストファミリーにも「日本でも今は、恋愛結婚が普通だ」と力説したワタクシ。

まさかその後、こんな世の中になるとは思いませんでしたよ(遠い目)。


◆また、「職場結婚が減った2つの要因」が発生した99年というのは、私は既に会社員ではなくなっていたので、今ひとつピンと来てないのですけれども、指摘されたら「そうなのかも」、と思うわけで。

というか、私が新卒で会社に入った年の前年には、「つくば万博」なるものが開かれており、そこでコンパニオンを勤めた女性が、1つ上の代の先輩として大量に入社していたのでした。

配属された部署も海外グループで、遊び人が多かったですし「これなんてエロゲ」状態。←ちょっと違うw

99年以降に社会人になられた方が、その環境に放り込まれたら面くらうと思いますよ、マジで。


◆しかもちょうど当時から「バブル景気」なんてものが始まったりもしたのでした。

未だにその頃の感覚を何となく覚えている私と、現在、経済情勢が悪化して、今まで以上に結婚に踏み切れない若い皆さんとの温度差はかなりのものなのかもしれません。

・・・私は、本書で展開されている「エコ恋愛」というスタイルこそ、「時代に則したものなのだ」、と自分を納得させているのですが。


◆その「結婚市場は、完全なる"景気連動型"」というお話からすると、当分、未婚率は上昇を続けそうな感じ。

自分自身は、30半ばで税理士の資格をとって、それから今で言う「婚活」(?)を始めたので、「バーニング」でも「エコ」でもありませんでした。

しいて言うなら「自然体」

唯一、付き合っている当時の今のヨメに言ったのが、「こっちはもう時間がないから、遊びのツモリだったら勘弁してね」ということ。

いやもう、年齢的に「崖っぷち」だったので、「結婚する気ないんだったら、次行くから」という意味で言ったんですけどねw


◆とにかく本書を読んで思ったのが、大昔は「恋愛感情がなくて結婚するのが当たり前」だったのですから、今、燃え上がるような恋愛ができないとしても、それと「結婚できるか否か」は別だということ。

本書の「おわりに」にもあるように、「恋愛力と家事力、どちらがいまの結婚に必要かといえば、圧倒的に後者」

今や、「弁当男子」なんて本がブームになる時代なんですから。


現代の「結婚作法」がここに!



【関連記事】

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【独身必読?】『「婚活」時代』山田 昌弘,白河 桃子(2008年03月17日)


【編集後記】

◆先日のお買い物。


某アルファブロガーに教えてもらった1冊。

なかなか面白いです。


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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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この記事へのコメント
恋愛にも色んなネーミングが付いて、もはや付いていけない・・・
今度はエコ恋愛なんですね。

確かに、家事力のある男性は、魅力的です。
一緒に家のことを楽しめる、心の余裕のある人がいいですねぇ。
Posted by ビルダーナース at 2009年06月20日 12:06
>ビルダーナースさん

牛窪さんの場合、マーケターでもあられるので、ネーミングするのは必須なのかもしれません。

私は料理や裁縫はできませんが、ゴミの分別やお掃除なら何とかできます!
でも最近は、料理好きの男性も多いみたいですしね〜。
時代は変わったもんです。←おいてけ掘
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2009年06月21日 03:18