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2009年05月05日

【服装】オバマの服はなぜ安いのにイケているのか?




【はじめに】

◆今日も思いっきり休日モードで参ります。

記事のタイトルは、冒頭の本、「部長!ワイシャツからランニングがすけてます」帯にあったフレーズ(アマゾンの書影にはありませんが)。

こちらの方がフックが効いているとは思うのですが、さすがに本全体に占める割合は多く見て1章分(第1章が「オバマはなぜ大統領になれたのか」)なので、まぁしょうがないかな、と。

しかし私が本書を購入したのは、ひとえにその部分だったゆえ、主にそこら辺を中心にまとめてみます。


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【目次】

はじめに 「それのどこが悪いの?」と思った人たちへ

第1章 オバマはなぜ大統領になれたのか―成功する男のファッションの条件とは

第2章 ファッションはビジネスツールだ!―洋服で成功する人、損をする人

第3章 平成おやじファッション図鑑―陥りがちなパターンの傾向と対策

第4章 「ちょいワル」のあとになぜ、「カレセン」が来たのか?―トレンドを読み解く方程式

第5章 人の振り見てわが振り直せ!―「ドン小西のイケてるファッションチェック」(週刊朝日連載)から

第6章 Yes,You Can Change!―今日から変われる、イケてるおやじへの12の格言

おわりに 私はなぜファッションチェックをするのか


【オバマの服をドン小西が分析】

■いつも着ているのは高級品でないスーツ

◆私自身、オバマ大統領の服装というか着こなしについて、特に記憶になかったので、どこに秘訣があるのかが知りたかったのですよ、プロの目から見た場合に。

するとドン小西氏曰く

 大統領選のときからずっと彼を見てきて思ったのは、この人のキャラクターは別にして、この人のファッションっていうのは、まるでおもしろみがないということだったんだよね。褒めるところもなけりゃ、けなすところもなかった。

ちなみに、オバマ氏のお気に入りは、地元シカゴの老舗ブランドの「Hart Schaffner Marx」

ここは、ドン小西氏によると、アメリカントラディショナルの代表ブランドである、「ブルックス・ブラザーズ」と似たようなポジションであり、「絵に描いたようなアメリカントラッド」である以外に特徴もおもしろみもないのだとか。


◆なお、さすがに大統領就任式のときは、ハリウッドセレブも御用達の「カナーリ」を着用。

こちらの記事によると、さっそく「オバマさんと同じ物を売っていませんか?」という問い合わせが広報に相次いでいるそう。

1着20万円であなたも「カナーリ」オバマ大統領に近づける?:社会特集:スポーツ報知


■「国民と同じ目線に立っている」

◆さて、普段のスーツは上記のように「平均的なビジネスマンのスーツ」であり、ドン小西氏に言わせれば「日本でいうと量販店レベル」のもの。

ただし、そのレベルのスーツであるがゆえに、「日頃よく見かける」「不特定多数のユーザーを想定した」ものでもある、と。

丁度不況真っ只中であるがゆえに、そういった「地に足の着いたリアルさ」が受けたのではないか、とドン小西氏は述べてます。


◆ただ、大統領選が始まったときから、このスタイルなわけで、昨年秋までは特に不況というほどでもなかった以上、この部分については、個人的には正直疑問。

むしろ、

服なんて、あっという間に自分の色に染めてしまうほど、強力な内面を外に向かって発信してる。

という指摘の方が核心を突いてそう。

・・・ただ、そうなると、オバマ大統領のファッションを論じる意味が薄れてしま(ry


■ミシェル夫人も大衆ブランド好き

「国民と同じ目線」という意味では、オバマ大統領夫人のミシェルさんの着こなすブランドも大衆的です。

まず、よく着ているブランドが「Jクルー」

・・・てか、いつの間にかJクルー、「日本撤退してた」んですね(知らなんだ)。


◆さらにお気に入りなのが、「バナナ・リパブリック」や、最近日本でも知名度を上げてきた「H&M」

うーん、確かに「大統領夫人の御用達ブランドとは思えない布陣」ではありますね。

もっとも、こういう一般的なブランドで人前に出るからには、着こなし等によほどの自信があるのでしょうけど・・・。


■ケネディとの比較

◆オバマ大統領を考える上で、演説カリスマ性等も含め、よく引き合いに出されるのがケネディ大統領。

確かにケネディ大統領のファッションもアメリカントラッドでしたし、似ている部分は多いです。

ただし、当時のアメリカントラッドというのは、今よりずっと最先端だったのだとか。


◆それに比べるとオバマ大統領のアメリカントラッドは、まさに「自然体」

ドン小西氏によると、それが人気の秘訣になる、と。

 もちろん、インターネット時代のオバマだもん。当時よりもずっとメディアの重要性を意識しているんだろうけど、どうも、もっと本能的に着こなしているような気がしてならない。その、作り物でない、無理をしない、演じすぎない自然体こそが、逆に今の時代の大衆に受けているんだろうな。


■結局「超・ファッション」なのか?

◆ここまで折角まとめてきたのに(?)、どうも私たちがオバマ大統領を真似しようと思っても真似できない、というか、真似しても空振りそうな気がしないでもなく。

本書を再度チェックしたところ、さりげなくドン小西氏の本音(?)が出ていると思われたのがこの部分。

 とにかく、そんな「ミスター平均」のオバマが、なんでこんなにかっこいいのか。
 つまり答えはひとつ、自分を何よりよく知っている。そしてその自分っていうものが、とにかく濃いからなんだよ。あのパワフルな演説を聞いてもわかるように、この人は時代の空気を肌で感じながら、自分の内面という目に見えないものを、形にして人にアピールすることに、ものすごくたけてる。これはもう天才的と言っていい。「超・ファッション」といえるだろうね。

結局、オバマ大統領のかっこよさは、外見で真似るのは難しいということがわかりました・・・。


【今日から変われる、イケてるおやじへの12の格言】

◆どうもオバマ大統領のようになるのは無理らしいので(当たり前w)、本書の第6章の「ファッション提言」を抜粋して。

■後ろ姿をチェックせよ!

 男の格を上げる後ろ姿は、意外に他人に見られているポイント。フケ、髪の寝癖、背中のしわ、猫背はないか。


■ネクタイだけで冒険しない

 ファッションを変えるとき、もっとも手っ取り早いのがネクタイ革命。ここからオシャレの一歩を踏み出す人も多い。ただし、ここだけ派手になって、スーツの中で浮いてしまえば、もう改革失敗。全体とのバランスで冒険せよ。


■姿勢・歩き方に気をつけろ!

 人間しょぼくれると、背中が丸まって、本当に小さな男に見えてしまう。せっかくオシャレなスーツに身を包んでも、これでは台無し。


■ワンサイズ小さめのスーツを選べ

 今風のスーツを着る一番簡単な方法は、小さめのスーツを選ぶこと。


【それでも"Change"したい人へ】

◆こんなサイトがあったのでご参考まで。

モデルは「アレw」ですが、紹介されているアイテムは、ガチです。

オバマに学べ!今年選ぶべきスーツをノッチが着る―BRIO―:X BRAND




【所感】

◆上記でドン小西氏もオバマ大統領の「内面」については指摘されていましたが、逆に触れられていなかったのが不思議だったのが、「肉体」

186cmと、スポーツ選手並みの長身と、そばで実際に見た本田直之さん曰く「かなり鍛えている」という体が、「かっこよさ」に一役買っているのは間違いないところ。

ただ、それで済ませてしまっては身も蓋もないので、ドン小西氏も各方面から分析を試みていらっしゃったわけですし。


◆そんな小西氏が本領発揮されているのが、第5章の『人の振り見てわが振り直せ!―「ドン小西のイケてるファッションチェック」』の部分。

本来ならここも取り上げたかったのですが、本の方では、実際にチェックされている人の画像もあり、それ無しに記事にしてもわかりにくかったので、泣く泣く割愛しております。

福田元首相や前防衛庁事務次官の守屋武昌氏、さらには村上ファンドの村上世彰氏金城 武氏などが俎上に上がっており、これまたなかなか面白かったな、と。

また、この章ではなく第1章で麻生総理についても言及されているのですが、ファッションセンスは歴代総理の中ではピカイチなのだそう。


◆なお、本書の中でもっともチカラが入っていると思われるのは、第3章の「平成おやじファッション図鑑―陥りがちなパターンの傾向と対策」かと。

そして、ここでの対象年齢がどう見ても30代後半以降なので、当ブログの読者層を考えた結果、通常のスタイルでの記事は、今回は避けて、オバマ大統領にスポットを当てた次第。

ただし、この章も、自分ではなく、職場の上司を観察する際には十二分に参考になるでしょうし、さりげなくアドバイスして、ポイントを稼ぐという手もアリかもしれません。


ファッションのプロは、こう見ているんです!



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【服装戦略】『男の価値は「色」で決まる! 』今井志保子(2008年05月06日)


【編集後記】

◆小山薫堂さんの新刊。


これまた面白そうですね!


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