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2009年02月13日

【処分術】「アメリカ・ナンバーワンNo.1 最強整理術」




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、リアル書店で捕獲したご本。

真っ黒な装丁と、「最強」「整理術」というフレーズゆえ購入決定

ただ、実際に読んでみると、良くも悪くも、そのタイトルから想像していたコンテンツとはちょっと違いました。

その分、他の「整理術の本」ではあまり触れられていないような内容でもあったわけで。


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【目次】

1章 あなたはこのまま、ガラクタに囲まれた人生を送るのか?

2章 ガラクタを取っておく「いいわけ」を考察する

3章 ガラクタは私たちに死をもたらす

4章 ガラクタにまつわる経済効果を推察する

5章 家やオフィスの最強整理術

6章 個人の「宝物」最強整理術

7章 紙類の最強整理術

8章 クローゼットの最強整理術

9章 これ以上ガラクタを増やさないための心得

10章 あなた自身の最強整理術


【ポイント】

■ガラクタの処分こそが、家事のわずらわしさから解放される、最も簡単な方法である


■過去の証拠となる、捨てがたいものは、証拠品たちを並べて写真を撮る


■「執着」と「愛着」を使い分ける

 私たちは「執着」と「愛着」を混同しがちだ。特定のものや、よいものでも、価値が変わったり失われたりすれば不要になる。飽きられたり、時代遅れになったり、新しいものが登場したりしても同じだ。だが私たちは、それを理解できない。手放さなければならないのに、欲望や「忠誠心」のせいで、例え生活の危険が迫ってもガラクタにしがみつく。


■直せるものは直して、むざむざ「ガラクタ」にしない

 修理が必要なもの、修理すればガラクタにならないものは、常に私たちの目の届く場所や、その存在に気づきやすい場所にあるほうがいい。そこでおすすめは、「修理をするものの箱」を作ることだ。修理できるものは、「暇な時にやること」としてはぴったりだし、仕事をするきっかけにもなる。


■ハイテク製品を、それがガラクタかどうかを判断する時は、それを使うと「早くできるか?うまくできるか?」に加え、それを「どのくらいの頻度で使うか?」を考えること


■「モノが多い人は、自尊心が低い」法則

 ある会議中、3人のホームコンサルタントがおもしろい意見を出した。彼らは仕事柄、たくさんの家を訪れるが、「家にモノを詰め込む人は、金持ちでも貧乏でも、自尊心が低い」というのだ。(中略)

 ガラクタは、自尊心を生み出さない。あなたの野望を満たすわけではない。
 自尊心を生み、野望を満たせるのは、私たち自身だけである。つまり、私たちは、モノを「持っている」だけでなく、使ってはじめて自尊心を生み出せるのだ。


■贈り物は、その役目を果たしたら処分する

 どんなに価値がなかろうと、贈り物を捨てるのは「マナーに反する」から、私たちは取っておく。だが贈り物は、ほとんどがガラクタであるか、やがてそうなる運命なのだ。(中略)

 贈り物は、贈り主の表現の一部なのだ。表現したことで、その役割を果たしたといえる。贈り主のメッセージは、私たちの一部となり、これからも私たちと共に生き続けるだろう。可能な限りずっと、だ。だが、目的を果たしてからも、その一部分を引きずるべきだろうか?それはまるで、建物が完成したのに、足場を組んだままにしておくようなものだ。


■「愛情を返してくれないものに、愛情を注ぐな」

 私たちは皆、いい思い出は永遠に大切にしたいと思う。だが、物理的な思い出に占領されると、過去に生きることになる。成長と幸せのために、世界で一番難しくて必要なのは、飽きてしまったモノや場所や人を手放すことだ。


■あるモノに対して、次の項目が3つ以上当てはまれば、それはガラクタではない(抜粋):

 ●暮らしに役立つ

 ●将来「する必要があること」に役立つ

 ●金銭的な価値がある 

 (詳細は本書を)


【感想】

◆アマゾンの内容紹介や本のサブタイトルにも、著者のドン・アスレットについて「そうじの達人」とあるように、本書は「整理術」というよりは、「処分術」に近いです。

「収納」やら「整理」を行う前段階の、「処分」

もちろん、キチンと処分をしていないモノを、いくら整理しても無駄が多いのも事実ですから、その点については納得。

ただし通常の、いわゆる「整理術」と言った場合のコンテンツを期待されると、「アレ?」となる可能性も無きにしもあらず。


◆その「処分術」ですが、この方がまた盛大に処分しちゃうんですよ。

服とか身の回りのものならわかります。

でも、新聞や雑誌等もふくめ、ありとあらゆるものを「処分」

一応、「たまたま読みたい記事があったら、切り取って読むか、ファイルして、残りは捨ててしまおう」とフォローは入れてるようですけど、基本は「処分」であって、切り取った後のファイリング等の細かい方法のお話は出てきません。


◆極めつけは、上記でも触れた「贈り物」

私は基本的に、贈り物としてもらったものはまず捨てられないのですが、アスレット氏によると、「贈り物は、ほとんどがガラクタであるか、やがてそうなる運命」とバッサリです。

言ってることは理解できるものの、自分自身のメンタルブロックが強すぎて、私の場合は実践は難しそう。

もっともここで掲載したのは、あくまで抜粋なので、全文をお読みいただくと、意外とすんなり壁を越えられる方は多いのかもしれませんが。


◆そういう意味では、旅行のお土産や、何かしらのお礼のような「贈り物」は、やはり後々まで残らない消費できるものがいいですよね。

女性にはお花でも良いですが、男性にはそういうわけにもいかないですから、食べ物とか?

お!そう言えばもうすぐ、「バレンタイ(ry ←単にコレが言いたかったw


◆他にも、9章とかは丸々1章使って「これ以上ガラクタを増やさないための心得」なんてお話が展開されています。

とにかく1冊ほとんどを通して、「モノを少なくする」ためのノウハウというか考え方が展開されているこの本。

元から身の回りにモノを少なくされている方にはおそらく不要でしょうけど、何でもかんでもモノを溜め込んでしまう性分のかたには、ひょっとしたら救世主となるかもしれません。

とりあえず、私は本書を読んで、ここ数年着ていなかったカットソーを処分しました。

「でもこれって、グアムのバナリパで買って、当時はまだ日本に店がなくて結構レアで・・・」

といったような言いわけをしたがる人にこそオススメ!



【関連記事】

「3日で運がよくなる「そうじ力」」舛田光洋(2006年10月13日)

【仕組み】『「仕組み」整理術』泉 正人(2008年09月29日)

【整理術】「超! 自分マネジメント整理術」石田 淳(2008年08月23日)

「24時間ですっきり! ぐちゃぐちゃデスクのシンプル整理術」ズザンネ・ロート(2007年05月09日)


【編集後記】

◆今日の気になる1冊。



ご存知、「R25」の前編集長の藤井大輔さんのご本。

今のメディアにおけるビジネスモデルを考える上でも読んでおきたいな、と。


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