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2008年11月14日

【勉強体質】「コツコツ勉強するコツ86」和田秀樹




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、元祖「勉強本」の神様である和田秀樹先生「新書版勉強本」

実は先月7日にアマゾンで予約して、到着したのがつい先日(ワケワカメ)。

新書なのであまり期待していなかった(失礼(汗))のですが、読んでみたところ、意外と使える内容でした。

勉強のみならず、仕事にも応用可能な1冊です!


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【目次】

第1章 インプット時間の捻出術
 1日何をやったかを全部書き出す
 スキマ時間を戦略的に使う
 「5分勉強」「15分勉強」のラインアップを決めておく ほか

第2章 同僚と差がつく勉強法
 できる人の真似をする
 勝てる分野で勝負する
 似た仕事はまとめて効率アップ ほか

第3章 資格を効率よく取る勉強法
 過去問入手が最重要マター
 過去問のない試験は合格OBに聞いて自作する
 苦手科目は後回し ほか

第4章 語学力アップの勉強法
 英会話学校には通わない
 英語も暗記だ
 余計なことは覚えない ほか

第5章 やる気のマネージメント術
 スランプに陥ったら守りの仕事
 自分を信じる
 リストラというムチを想像する ほか


【ポイント】

・1日における無駄な時間を自覚するために、1日何をやったかを全部書き出す

・何事もやり始めと締め切り間際は集中力が上がる(「初頭効果」と「終末効果」)ことが証明されているので、締め切りは、期限を短く設定したほうが、中だるみを防ぐことができる

・ある一つの動作からもう一つの動作に移るまでの時間を無駄にしないために、8時50分にテレビを見終わったら、9時からではなく、すぐ始める

・資料を捨てないメリット:
 「捨てていないことへの安心感」 
 「捨てるものを選ぶ取捨選択にかかる時間の節約」

・寝る前・帰る前に机を片付けてしまうと、心理的な連続性が失われ、翌朝からの作業の立ち上がりが遅くなってしまうので、机まわりの状態は片付けないでキープする

・他者のサポートを得るコツは、日頃からの「共感能力」

・本に出てくる「大成功を収めた人」の話が自分に役立つわけはないと思っても、自分の仕事の中で真似して試してみて、その経験がある程度溜まると、自分に相性の合うノウハウや傾向がわかってくる

・「書く」という作業は、相当ハイレベルな理解が要求されるので、覚えておきたい重要な事項をブログに書き込む

・本は役に立ちそうなところを目次で探し、その部分だけを熟読する

・仕事や勉強のできる人とできない人の差は、自分に向いたやり方を見つけた人とそうでない人の差

・ビジネスマンの情報収集術としておすすめなのが、「情報の見出し」(新聞なら各記事のタイトル、雑誌と書籍なら目次)に可能な限り多く接する方法

・ある程度レベルの高い資格の場合、過去問だけでは不十分なので「過去問サンドイッチ勉強法」を実践する(詳細は本書を)

・ノートや参考書を丸暗記した場合は、その「位置」ごと暗記してしまっているケースが多いので、単語帳に書いて、時々シャッフルして使う

・過去問集は解法を暗記することと、自分の今の実力を知ることが目的なので、「理解を要する問題」で、3〜5分考えてわからなかったら解答にいく

 要は、理解力で立ち向かおうとしないことだ。
 5分以上考えるクセがついてしまうと、試験本番でもつい長く考えてしまい、他のできる問題に取り掛かれないという失態も起こりうる。

・人間の「内発的動機」に頼った教育は、世界的に見てほとんどが失敗しているので、「自分が得する勉強」をする

・英語については、学ぶ効率とコスト面から見ても、サラリーマンならオーラルコミュニケーションよりも、読み書きの能力を身につけるべき

・勉強も仕事も、成果が形になりやすいものに注力し、小さな成功体験をつくると面白みがでてくる

・問題を解くためには「解法が多く頭にあること」と「失敗したら躊躇せず次の解法に行く柔軟さ」が必要

・夜更かしして睡眠時間が足りないのなら、朝の起き際の惰眠ではなく、昼寝で挽回すべき



【感想】

◆私が和田先生のことを知ったのは、このブログではおなじみの「スーパーエリートの受験術」の中に、オススメ本の中の1冊として「受験は要領」(紹介されていたのは単行本ですが、リンク先は文庫版です)があったから。

付属高校から大学へ進学した私は、受験業界ではかなり有名だった(らしい)この本のことを知らず、かつ、知った時点では絶版になっていたため、読むことができませんでした。

ちなみに、この本については、「丸暗記」という言葉を巡って、色々な論議があった模様(・・・というようなことが書かれたページをみつけたのですが、「無断でリンクするな」と明記されていたので、ここでは残念ながら割愛)。

確かに「数学も暗記だ!」とか言われたら、抵抗のある方も多そうです。


◆ただ、上記ポイントにもあるように、勉強法は人それぞれ

いくつものやり方に接し、その中から自分に合ったものを選んで取り入れていくことが必要だと思います。

人によって、真っ向からやり方が違う、というようなお話は、この本にもありましたね。

東大生が選んだ勉強法
PHP研究所
東大家庭教師友の会(編集)
発売日:2008-08-01
おすすめ度:4.0

(参考記事:【東大流】東大生が選んだ勉強法


◆同じように(?)物議を醸し出しそうなのが、「書類は捨てない」とか「机は整理しない」というお話。

私もあまりモノを捨てないので、勝手に納得してしまいましたよ(笑)。

ただし、その反面、和田先生は整理するのと探すのにかかる時間を最小限にするための方法を実践されています。

ネタバレというほどスゴイものではない(失礼(汗))のですが、興味のある方は本書をご覧下さい。

かなり「プリミティブ」な方法です(笑)。


◆ちなみに私がさっそく実践したのが、一番最後の「朝の惰眠ではなく昼寝」

夕べ寝たのが遅く、今朝も非常に眠いのですが、この教えに従って、サクっと起きております(昼休みまでの辛抱・・・)。

やろうとしてもなかなかできないものが、「本に書いてあったから」と思うとできるのが、自分でもフシギなところ。

とにかく本を読んだら「1つでも実践」ということで(笑)。


◆結局、本書の内容もそうなのですが、「時間術」「仕事術」「勉強法」といったあたりは、密接に絡み合っており、それぞれが、他の分野でも応用できるな、と。

私自身は、今後資格試験を受験する予定は無いものの、「勉強本」から得られるノウハウは、本業(とブログ(笑))に活きております。

本書も、サラサラっと読みきれる割には、意外と深い内容で、めっけものでした。

とにかく日頃の生活レベルから、「勉強」を意識できるようになれそうなヨカン(笑)。


「勉強体質」になりたい方へ!



【関連記事】

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【東大流】東大生が選んだ勉強法(2008年08月06日)

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【驚愕!】「幻の絶版勉強本」にとんでもなく高い金額が付いている件(2007年08月20日)


【編集後記】

◆昨日のアマゾンアタック

外資系キャリアの転職術―採用担当者があなたに教えない44の秘密
外資系キャリアの転職術―採用担当者があなたに教えない44の秘密

以前ご紹介した「外資系キャリアの出世術」の著者、シンシア・シャピロさんの新作。

結構楽しみです(笑)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、おはようございます!

一時「和田秀樹キャンペーン」を張っていて、
2週間くらい毎日和田先生の本を読んでいました。
おかげで「つめこみ教育万歳」「官僚ってえらいや!」と
体にすりこまれてしまいました(^-^;

前回紹介してもらった「受験のシンデレラ」、
現在発注中です。
「BOOK LOVERS」での勝間さんとの対談で
和田先生が猛プッシュしてたので、
到着するのが楽しみです。

では!
Posted by じゅにがも at 2008年11月14日 10:55
               
>じゅにがもさん

和田先生のご本をそこまで読まれるとはスゴイです。
ぶっちゃけ、あまり同じジャンルで短期間に多作な著者さんは、このブログではあまりお薦めしてないのですが、勉強本については、まぁいいかな、とか(笑)。

そして、おっしゃるとおり、今回ご紹介したのも、ブックラバーズのことも関係してます。
「受験のシンデレラ」はプロットがどうか、とかツッコミどころはあるものの、中で披露されている勉強ネタは使えるものは使えます(元々が大学受験の話なので、それ以外の受験ですと、ダメなものもありますが)。
ぜひお読みくださいマセ。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年11月15日 09:03