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2008年06月20日

【解決力】『ビジネスマンのための「解決力」養成講座』小宮一慶


ビジネスマンのための「解決力」養成講座
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-06-15
おすすめ度:5.0


【本の概要】

◆今日お送りするのは、小宮一慶先生の最新刊。

すでに、一足早くbestbookさんがご紹介済みですね(最近出し抜かれることが多いです(笑))。

『ビジネスマンのための「解決力」養成講座』


◆アマゾンの内容紹介より。

UDE、ロジカルツリー、ディシジョンツリー、プロコンリスト、パート図、マーケティングの5P・4C・QPS、AIDMA、SWOT分析、PPM、ABC分析、レーダーチャート、PDCA、仮説検証、会計等々、問題解決によく使われる代表的なフレームワークももちろん学べますが、
それ以上に重要なのは、本書の目的が、読者のみなさまに、今、目の前にある現実の問題を「解決」していただくことであることです。
というのも、多くの類書が、問題解決の手法を「知る」ことを目的としているからです。
どれだけ「手法」を知っていても、「解決」できなきゃ意味がない!
経営コンサルタントとして、多くの企業の社外取締役、監査役を務める著者ならではの、本当に役立つ「問題解決」の授業がここにあります。

売れっ子コンサルタントさんの思考術がここに!


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

はじめに
まず自分の問題解決力を試してみよう 
問題解決には技術が必要 ほか

第1章 問題を特定し、優先順位を付ける
 「問題」を特定する
 いま、対応すべき「問題」は何か? ほか

第2章 「根本問題」を特定する
 根本問題を探り出す
 問題を分解するためにロジカルツリーを使う ほか

第3章 「問題」を検証する 
 あなたならどうする? ケーススタディ入門編
 必要な情報を収集し、分析する ほか

第4章 解決策を策定する
 解決策を直感で決める前に! プロコン・リストの勧め
 ダウンサイドリスクが大きいことは、慎重なうえにも慎重に! ほか

第5章 問題解決の実行
 問題は解決しないと意味がない
 実行プランを立てる ほか

第6章 問題解決、コンサルタントの「技」
 解決力の三つのポイント
 基本中の基本、マーケティングの5P! ほか

第7章 問題解決を妨げるもの 解決力を高める習慣
 問題解決を妨げるもの1 思考の停止
 問題解決を妨げるもの2 時間不足 ほか

 解決力を高める習慣1 「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」
 解決力を高める習慣2 常識を働かせる ほか

あとがき


【ポイント】

■本書におけるポイント
問題解決の手法フレームワークを、それを使う事例を交えて紹介し、理解してもらう

論理的思考力を鍛える


■問題解決にとって必要なポイント
⇒起きた現象について、正確に「事実」を確認する

⇒それらについて対応の優先順位を決めていく


■緊急度と重要度のマトリクス
⇒個別の問題の重要度緊急度を決定するのに必要なのは、その判断基準を確認すること

⇒多くの場合、その基準は価値観がベースになっている

■ダウンサイドリスクを測る
⇒ダウンサイドリスクとは、失敗したときに被る最大限のリスク、損害のこと

⇒ダウンサイドリスクが大きくなるものほど重要度が高まる

対応が遅くなればなるほど、ダウンサイドリスクが大きくなっていくものは、緊急度も高まる

 問題解決に素人とプロがあるとしたら、プロというのは、まず、緊急度と重要度がちゃんと分かる人です。そして、それを決めるのは、ダウンサイドリスクの正確な把握です。


■根本問題を探り出すツール
ロジカルツリー

⇒大きな問題を次々と分解するのに使う


●UDE(Undesirable Effects=好ましくない現象・問題)

⇒ポストイットにできるだけ短い文章で書いて、上下関係をつけながらUDEツリーに貼っていく(上が結果、下が原因の上下関係)

ネガティブループ(上までいったものが下まで戻ってきてしまう)が現れるまで行い、その中のひとつのカードをひっくり返したらみんなひっくり返って大部分が解決する、というカードが見つかったら、それが根本問題

⇒問題を解決する場合には、対応可能な問題を特定し、どの問題どれだけ、どの順番で資源を配分していくかがポイントとなる


■問題を検証する
⇒現状を客観的に把握するための情報を収集し、「どの情報が足りないか」「何を仮定とするか」をきれいに分ける

⇒情報を論理的に分析して、結果もまた、ひとつの仮説として検証する

腕のいい経営者やコンサルタントの仕事というのは、要するに、

  成功確率を高める、言い方を替えると失敗確率を下げることです。


■解決策を策定するためのツール
プロコン・リスト

⇒プロコン・リストとは、解決策ごとの「よいことと悪いことの一覧表」

 プロコン・リストをつくり、よい点と悪い点をどんどん書き出し、それぞれの重要度とダウンサイドリスクをみんなで話し合います。重要度を5段階評価でつけていき、そして、ダウンサイドリストを分かる範囲で書き出していくのです。


●デシジョンツリー

 これは、ひとつの解決策に対して、Aということが起こる確率、Bということが起こる確率をあらかた考えたうえで、Aが起こった場合には、このくらいの利益が出るが、Bということが起こった場合には、このくらいの損失が出ますという具合につくっていくツリーです。


■占い師とコンサルタントを分ける「仮説検証」
占いコンサルティングの違いはどこか、といったら、「●●か、●●か」(ネタバレ自重)

「すべてが仮説である」という前提のもと、仮説検証を繰り返し、そのなかで成功確率を高めて失敗確率を減らすのが、経営コンサルタント


■問題解決の実行
●パート(PERT)図を活用する

工程計画・管理手法のひとつで、プロジェクト全体を構成する複数の工程相互依存関係をネットワーク図にして、その効率化を図るもの


●人を動かす

⇒解決策の実行でもっとも重要なのは、みんなをやる気にさせること

⇒人は意味の共有ではなく、意識の共有で動く


■コンサルタントの「技」(抜粋)
マーケティングの5つのP(Product,Price,Place,Promotion & Partner)

4C(Customer Value,Cost,Convenience,Communication)

AIDMA(Attention,Interest,Desire,Motive or Memorize,Action)

ABC分析

これは、たくさんあるものを優先順位を付けて管理していくために、重要なものから順に並べ、A,B,Cの3つのグループに分けて分析するツールです。(中略)

 多くの人が誤解しているようですが、このように、本来、ABC分析は、BとCのなかから、「売り逃し」を見つけるために使います。BとCを切り捨てるためのものではありません。


■解決力を高める習慣(抜粋)
●「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」

「なぜ?」「ほんとう?」「それから?」を繰り返して、深堀りしていく過程というのは、論理的思考力を高めていくプロセスでもある


●常識を働かせる

 出版業界の「常識」はこうだ、でも、コンビニ業界の「常識」はこうだ、アメリカの出版業界の「常識」はこうだと、さまざまな「常識」を知っていることが問題解決に役だつというケースは、珍しくありません。


●常識を疑う

世代年齢から来る「常識」は、別の世代に向けての商品開発を妨げることがよくある

⇒ゆえに、常に常識を疑ってゼロベースでもう一回考えることが必要


【感想】

◆小宮先生のディスカヴァー携書では、以前こちらをご紹介した事があります。

ビジネスマンのための「発見力」養成講座
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2007-09-13
おすすめ度:4.5

(参考記事:【コンサルタントの視点】『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』小宮一慶

この本の場合、「何に気づくか」という「コンサルタント的視点」のお話だったので、「見えてない人」(含む私(汗))にとっては、かなりの「目からウロコ」だったハズ。

それに対して本書は「小宮流フレームワーク術」といった感じで、「どう問題解決するか」に焦点が向けられています。


◆実際に本書で挙げられている「ケーススタディ」についても、どのようにアプローチすればよいのか、が説明されており、本来ならキチンと時間を取って考えたかったところです。

私の場合それやってると、記事が間に合わないんですが。(ノ∀`)

なお、冒頭の問題は、答え(?)を読んで「なぬーー!」となったクチです、ハイ(笑)。


◆個人的にツボだったのは、「天橋立のAIDMA」の分析。

私自身は、天橋立に行ったことはないのですが、本書における分析は「なるほど納得」でした。

正直、私の場合、最初のA(Attention)の時点で、選択肢から漏れてますが(汗)。

それでも、たとえ一度行ったとして「リピーターになるか」というと、小宮先生の分析通りで、現状では難しそうな。

日本国内、似たような観光地の関係者の方は、ぜひ参考にして頂きたく。


◆そう言えば、最近「実践志向」の本が相次いで出版されております。



「なかなか実践しない」ワタクシも、本書を読んで、「このブログが小飼さんや土井さんに、何故追いつけないか」について「ロジックツリー」にしてみました。

「アクセスが足りない」「コンバージョンレートが足りない」「記事に時間かけすぎ」etc...

・・・って、「こんなの全部盛りじゃー!」←逆ギレ


◆実際、「テンプレートの背景を白に変える」「タイトルを変える」「独自ドメインを取る」等の検討は、過去何度も行って、結果踏み切れておりませんでした。

今度、ちゃんと「プロコン・リスト」作って、再検討してみようかな。

・・・と相変わらず本業そっちのけで、ブログのことに没頭するワタクシでした(笑)。


コンサルタント的思考法を身につけたいアナタに!


ビジネスマンのための「解決力」養成講座
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-06-15
おすすめ度:5.0


【関連記事】

【強力!】「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」勝間和代(2008年06月15日)

【意思決定】「一瞬の判断」マイケル・ユシーム(2008年05月23日)

【コンサル流】『明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法 』小宮一慶(2008年04月27日)

【コンサルタントの視点】『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』小宮一慶(2007年10月24日)

「ビジネス力の磨き方」大前研一(2007年04月26日)

「数に強くなる」畑村洋太郎(2007年03月04日)


【編集後記】

◆上記でもご紹介している勝間さんの新作が、販売半月で22万部だとか(汗)。

間違いではない フレームワーク力 史上最速22万部! ●干場:ディスカヴァー社長室ブログ

実は昨日、有楽町の三省堂書店を覗いたら、確かに「フレームワーク力」の山だけゴソっと減ってました。

もはや「山」じゃなくて「谷」状態。

それにしても干場社長も大胆な・・・(汗)。


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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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小宮一慶さんのビジネスマンシリーズ第3弾、「ビジネスマンのための「解決力」養成講
「解決力養成講座」、smoothさんがなぬーーとなった「ケース」公開! ●干場【ディスカヴァー社長室blog】at 2008年06月20日 18:41
知識はツール ビジネスマンのための「解決...
ビジネスマンのための「解決力」養成講座 小宮 一慶著【読書による経験価値】at 2008年08月16日 00:15
この記事へのコメント
大変お世話になっております。本日もためになる書評ありがとうございます。個人的にテンプレートの黒ってすごい読みやすいので、白にして欲しくないという希望の投稿です。ほぼsmooth様の真似でテンプレートを黒にした私のブログも個人的なみやすさが理由でございます。単なるわがままなコメントです。すみません。
Posted by hide at 2008年06月20日 10:12
そうそう。

「チームブラック」のリーダーに脱退されると、残されたものはどうするんじゃ(涙)。
Posted by 具太郎 at 2008年06月20日 11:17
smoothさん、こんにちは。

みなさんのコメントが本書そっちのけで
そこが笑えますね。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2008年06月20日 18:13
ありがとうございます! さっそく、トラバはって記事書かせて頂きました! あのディシジョンツリー、書きやすいですよね!?
Posted by 干場弓子 at 2008年06月20日 18:45
いつも参考になります

ありがとうございます

勝間和代さんが今週の週刊東洋経済でフレームワークについて語っておられました

応援してます!!
Posted by 速読ソフトで資格試験、収入UP「レバレッジ」成功読書術! at 2008年06月20日 22:10
smoothさん、こんばんは。ブログの記事をご紹介いただき、ありがとうございます。

本シリーズは面白く読みやすいこともあり、書店で発見して購入し、すぐに読んで紹介してしまいます。

今回はsmoothさんより記事にしたのがたまたま早かったですが、私の方は単なる紹介&感想なので、smoothさんの内容紹介の充実ぶりには及ぶべくもありません。
Posted by bestbook at 2008年06月20日 22:25
>hideさん

確かに黒背景の方が、目に優しいという話はあります。
ただし、「広告の父」オグルビー氏も言ってるように、黒背景はコンバージョンレートが下がるらしいんですよね・・・(涙)。

>具太郎さん

私が抜けたら、あと取りまとめよろしこ(笑)。

>LuckyUSさん

そういうLuckyUSさんも、本文はスルーっすか(涙)。

>干場社長

コメント並びにご紹介ありがとうございます。
この本についてもまたゆっくりお話を。
あと、こないだ言われてた「隠し球」は?
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年06月20日 22:49
>速読ソフトで・・・(後略)さん

応援ありがとうございます。
その東洋経済、私もちょこっとだけ出ておりますのでご覧下さいマセ。

>bestbookさん

この本、予約して買ったのに、2日遅れというのが悔しいです(涙)。
しかも土井さんにも紹介されているので、ほぼ焼け野原です(涙)。
あと、私はbestbookさんの分析は凄いと思ってますんで(恋愛本の目利きも(笑))。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年06月20日 22:50
smoothさん、こんばんは。

先日のセミナーで小宮さんの話を
聞いてきました。

内容は「数字力」でしたが、
ユーモアの入れ方や話の流れを作るところなど、
「さすが!」と思える内容でした。

そんな小宮さんの新刊は
要チェックですね。

Posted by 長谷川佳之@読書による経験価値 at 2008年06月20日 23:58
>長谷川さん

ブログ拝見しました。
小宮さんもですが、勝間さんのフォトリーの件はビックリです。
講師になる、というのは聞いてましたが、いつのまに(笑)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年06月21日 02:13
smoothさん、こんにちは。

では本の内容にも少々。

僕も解決指向の仕事をしているので、本書の紹介には「うんうん」となる点が多かったです。マーケティングの5P、勝間さんの本では4Pで紹介されていましたが、こうやって他の本ではああだったなぁ、とか思い出しながら読むってのも読書の楽しみの一つですね。

ということで、amazonアタックさせていただきましたm(__)m
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2008年06月21日 08:22
>LuckyUSさん

まずはお買い上げありがとうございます(涙)。
コメントは盛り上がっているのに、本は売れなかったりすると、結構ガックシする自分(汗)。
あと、本書はたまたま勝間さんと同じタイミングで出てしまったので、その辺の食い合いとか相乗効果等について知りたいところですね。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年06月21日 11:02