スポンサーリンク

       

2008年06月19日

【社会人向け資格取得本】「忙しい人の即効!勉強術」臼井由妃




【本の概要】

◆今日は久々に勉強本をご紹介。

3年前に出版された、臼井由妃先生の「忙しい人の即効!勉強術 」いよいよ文庫化されたんです!

実はこの本、「エリエスの出版戦略セミナー」でご一緒した、土井英司さんの秘蔵っ子軍団の一人であるTさんから、「図解超高速勉強法」と一緒にお薦め頂いた一冊。


(参考記事:【記憶&速読】「図解超高速勉強法」椋木修三

ちなみに、「図解超高速勉強法」の方は、意外なほどの人気を集めましたが、果たしてこの本は(汗)?


人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

プロローグ 忙しくても勉強はできる!
第1章 「即効!」の勉強を始めよう
第2章 忙しい人の時間活用術
第3章 資格試験・短期一発合格する勉強術
第4章 短期間で語学をモノにする勉強術
第5章 目標を達成できる人の超・生活術


【ポイント】

■社会人が勉強するポイント
「仕事で使えるか」

⇒もっと言えば、「金になる勉強なのか?」

⇒むしろ、美しい字で挨拶状やお礼状を書いて仕事に生かせるなら、ペン習字を習うことでも「お金になる勉強」

⇒日本は「名刺社会」である以上、名刺に書けるほどの形になるまで勉強する


■学校の勉強と大人の勉強の違い
⇒学生時代はランキングによる評価だったが、資格試験は満点を目指す必要はない

⇒ギリギリだと不安なので、1割り増しぐらいを目指す


■勉強にはタテ型・ヨコ型がある
●タテ型

同じジャンルの勉強を、比較的簡単なものから少しずつ積み上げていく方法

⇒例:宅建行政書士司法書士弁護士


●ヨコ型

⇒一見関係のないものを順に勉強していく方法

⇒例:宅建社労士行政書士中小企業診断士(実は「コンサルタント」というキーワードが浮かび上がる)


●目指す形

最終的には丸型

⇒丸型に絶対必要なのは、真ん中の「核」であり、核を中心にタテ・ヨコともにジャンルが広がっている


■資格学校の上手な選び方(抜粋)
●資料を取り寄せ、同じ時間帯に電話してみる

⇒電話の対応が悪かったり、なかなかつながらない学校は、社員に満足な教育もできていない学校であり、パス


●生徒の構成をチェックする

⇒他の生徒が学生ばかりだと、居心地が悪いし、社会人向けのサービスが充実していないこともあるので、生徒の構成はチェックすること


●トップの顔が見える学校かどうか確認する

⇒トップが自分の顔を対外的に出している学校は、それだけ責任を持って運営していると考えられる


●生徒の声を集めている学校かチェックする

⇒ポーズだけでも、目安箱を置いておくのはサービス産業として必要な姿勢


■落としてはいけない部分の見分け方
⇒先生が流暢に話していたところは、誰もがわかりやすく、説明しやすい

⇒ゆえに多くの人が正解する部分なので、落としてしまうと致命傷になる

⇒逆に先生が説明しにくいようなところは、難易度の高い問題として出されたり、ひっかけ問題として出されることもある


■合格に近づける参考書と問題集の留意点(抜粋)
●著者の名前がはっきり出ていること

1人の著者が責任を持って書いている本は、自分ひとりの力が試される分、本の内容もしっかりしていることが多い


●初版でないこと

⇒初版の後に、新しい情報が加えられている可能性がある


●参考書の選び方

⇒できるだけ薄くて、余白が多いものを選ぶ

⇒余白に自分の疑問整理したことを書き込むだけでも、オリジナル・テキストができる


●問題集の選び方

チェック欄があるものを選ぶ


■参照ページ数を書き込む
⇒参考書を読んでいて「第○章でも謳ったように」といったフレーズが出てきたら、参考書に直接「参照ページ数」を書き込むようにする

同じ語句が何度か繰り返し出てきた時も、同じように書き込む

⇒問題集でも、解けなかった問題の解説を読んだら、参考書の該当ページを確認して、解説部分に書き込んでおく


■過去問題を読書する
⇒過去問は、解けなくてもいいから、問題を読む

求められるべきアウトプットを知ることによって、インプットも効率的になるし、その後に実際に問題を解く時にも、問題に対する拒否反応がない


■問題集は破いて持ち歩く
⇒問題集は2冊買い、1冊は1ページずつ破いて、持ち歩く

⇒ちょっとした空き時間があれば、ポケットから取り出して1問解き、終わったらまたポケットに入れる

⇒ビリビリに破った問題は、キレイにファイルすることに神経を使うのはやめて、空き箱に入れたり、ファイルするにしてもクリップやクリアファイルなどにする


■参考書の目次と索引の活用
⇒目次は本の全体図を表しているものなので、最初に目次で全体の流れをつかんでから細目を勉強した方が、圧倒的に効率がいい

⇒一通りインプットが済んだら、索引を見ながら自分の言葉で意味やルールなどを説明して、弱いところを浮き彫りにする


【感想】

◆本書は、タイトルにもあるように「忙しい人」向けの勉強のヒントが満載でした。

「忙しい人」というと、どうしても「すきま時間活用」という話は避けられず、実は本書においても、「いつでも」「どこでも」といった括りで、「ありとあらゆる」シチュエーションでの勉強法にも触れられています。

ただ、結局は「お風呂」とか「トイレ」といった、類書とそれほど違いがない内容だったので、その辺はバッサリ省略。

その分、具体的な「勉強術」にフォーカスしてみました。


◆ちなみに臼井さんの取得された資格は、「健康医科学博士」「MBA」「理学博士」「宅建」「行政書士」といったところ。

勉強法に汎用性がある、という意味では、「宅建」「行政書士」あたりだと思うので、このくらいの難易度の資格を考えている方には、きっと参考になると思います。

特に、これらの資格を目指すのであれば、「資格学校の選び方」は、ぜひとも目を通して頂きたいところ。

私が取得したのは「税理士」ですけど、やはり学校によってスタイルが全然違うということには、他の学校でも授業を受けて初めて知りました。

最初から比較していれば、無駄な時間を過ごす必要も無かったのかと・・・(涙)。


◆また、上記の「参考書・問題集に書き込む」「問題集を破いて持ち歩く」「目次や索引を活用する」といった項目は、やはり「時間がない人」の勉強法としては、王道とも言えます。

今回はポイントに挙げませんでしたけど、「オリジナル・ノートは作らない」「間違いノートは作る」なんてのも、お馴染みの内容。

結局、結果を出している人のやり方は、だいたいどれも同じということなんでしょうね。

・・・ってそれでも勉強本オタクである私としては、勉強本が出たら買うのですが(笑)。


◆いずれにしても、冒頭で触れたように、単行本の時点でお薦めされていた本が、半値以下になっているわけですから、コストパフォーマンスは高いと思います。

「目からウロコ」的なハックはないものの、「社会人が資格試験を受けるための勉強本」としては、クオリティは十分。

後は、「勉強あるのみ」です!



【関連記事】

◆今回は、特に資格試験向けの本を集めてみました。

【記憶&速読】「図解超高速勉強法」椋木修三(2008年05月04日) はてなユーザーの評価

【強力!】「必ず合格する“成川式”勉強法!」成川豊彦(2008年02月15日) はてなユーザーの評価

【記憶ハック!】「一発記憶!勉強術」椋木修三(2007年11月26日) はてなユーザーの評価

【超短期合格!】『「一発合格!」勉強法』超速太朗(2007年11月21日) はてなユーザーの評価

【勉強】「最短!勉強法」後藤武士(2007年08月07日) はてなユーザーの評価

【スタディ・ハック】「最短で結果が出る超勉強法」荘司雅彦(2007年07月02日) はてなユーザーの評価


【編集後記】

◆昨日、コンビニで見かけてゲットしたのがコレ。

BRUTUS (ブルータス) 2008年 7/1号 [雑誌]
マガジンハウス
発売日:2008-06-16
おすすめ度:5.0

なにやらスゴイことになっておりまする・・・。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

この記事のカテゴリー:「私と100冊の勉強本」へ

「マインドマップ的読書感想文」のトップへ

スポンサーリンク




               

この記事へのトラックバックURL


●スパム防止のため、個別記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
●トラックバックは承認後反映されます。
                               
この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは。

社会人のための、という視点で見ると、学生時代の勉強法とはやはり違ってきますよね。キモとなるポイントは抑えつつ、他の勉強本との差別化が筆者や編集者の腕のみせどころでしょう。
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2008年06月19日 17:29
               
smoothさん、こんばんは。

お久しぶりです。

勉強の型(タテ、ヨコ、そして丸)という
感覚はすごく参考になります。

BRUTUS、私も即買いしました。
井上さんファンなもので。。。
Posted by 長谷川佳之@読書による経験価値 at 2008年06月19日 23:13
               
>LuckyUSさん

書いてある内容はホントにオーソドックスでした。
社会人向けという点で、すきま時間の使い方等もこれでもか、と書いてありましたし。
あまりそこばかり書くと、大したことないように取られそうなんで自粛した自分。

>長谷川さん

ご無沙汰しております。
タテヨコもですが、まず自分の「核」を何にするかが大事かと。
私のように「核だけ」の人もいますが(汗)。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年06月20日 08:17
               
Smooth さん、こんにちは。

そうなんです、勉強法と聞けば私もついつい買ってしまいます。気がつけば私の部屋にも山のように…最近は加速学習法とか脳資源有効活用系の勉強本も増えましたが、昨日は英語の勉強本に手を出してしまいました(w

テクニックに関しては、問題集破れとか間違いノートは本当にどの本にも書いてありますね。それだけでもまねして損はしないということなんでしょう。

しかし、私が狙っている資格の本は高い本が多いので2冊買うとなると…(泣)

でもコピーを取る手間を考えたら、買った方が安いかもしれません(爆)

結局「資格取りたかったら勉強せい!」の一言につきるんでしょうね。

Posted by Sio @ Sio's Gadget Blog at 2008年06月20日 12:44
               
>Sioさん

色々と紹介しといてアレですが、本当に勉強される方は、あまり勉強本読むのに注力しない方が(汗)。
コピーに関しては、かつて読んだ「スーパーエリートの受験術」には、「コピー機買え!」ってあって、マジで悩みましたから。
当時の家のすぐそばにコンビニがあったので、かろうじて自重しましたけど(笑)。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年06月21日 01:55