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2008年04月20日

文系のアナタに贈る「小飼弾のアルファギークに逢ってきた」の読み方




【本の概要】

◆今日お送りするのは、最近はプログラマーとしてより書評ブロガーとして名高い小飼 弾さんの最新刊。

すでに大御所さんたちの記事もアップ済みでございます。

小飼弾のアルファギークに逢って来た:たつをのChangeLog

【書評】 小飼弾のアルファギークに逢ってきた:IDEA*IDEA

ちなみに本家には他にもたくさんのトラックバックが!

TB/Commentはこちら - 小飼弾のアルファギークに逢って来た:404 Blog Not Found


◆さて本書は、ざっくり言うと「技術者としての」小飼さんのインタビュー集で、かつインタビューを受ける方々がアルファギークということもあり、普通のビジネス書好きの方には、ちょっと敷居が高いと感じられるかもしれません。

実際、上記サイト(IDEA*IDEA)で、田口 元さんは

・専門用語・技術用語がビシバシ

読んでいる人のレベルにもよるでしょうが、「なんだこの単語?」的な専門用語、業界用語、技術用語がびしばし出てきます。

と書かれており、田口さんでさえそうなら、「私はどうなの(汗)?」と読む前からビビッてしまいましたし(汗)。


◆そこで今回の記事では、Outlook Expressの設定もやったことがない(爆)、「アルファスーツ」ならぬ、「アルファスイーツ(笑)」である、このワタクシが、文系のための本書の読みどころをガッツリ指南しちゃおうかと(笑)。

「わからなくたっていいじゃないか、人間だもの」(笑)


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【目次】

#0 Ruby on Rails開発者 David Heinemeier Hansson
「アーキテクト」って言葉を使ったら負け

#1 (株)はてなCTO 伊藤 直也
良いサービスを作るのに,マネジメントはやはり重要

#2 Perl開発者 Larry Wall
優れたソフトウェアも,文化を持たなければ普及しない

#3 livedoor 池邉 智洋/谷口 公一/ma.la
ネットは個人の人生に何をもたらしているか

#4 Twitter Co-founder Evan Williams
大事なのは「好き」を貫けること

#5 The Seasar Project チーフコミッタ ひが やすを
世の中の根底にあるニーズに合ったものを提供したい

#6 『達人プログラマー』著者 Dave Thomas
コーディングを続けるという情熱が重要。それ以外は取るに足りない

#7 Pathtraq / Japanize 開発者 奥 一穂
自分は,コミュニケーションの形態を考えてる。ウェブは手段

#8 Mozilla Corporation / jQuery開発者 John Resig
自分が興味を持っているものに集中し,最適化を加える

#9 「Binary 2.0」「スルー力」提唱者 高林 哲
ハッカーに一番重要なのは,「深追い」できること

#10 Perl Mongers Ingy dot Net / Dave Rolsky / Jesse Vincent / C.L. Kao
今どき正気の人はいない。大事なのは役に立つ狂気かどうか

#11 『IT戦士』 天野 仁史 & こんにちはこんにちは! はまちや2
勢い重要。脆弱性とか気にしないでシンプルにリリースすべし

#12 夫婦対談. (株)はてな 近藤 淳也・令子×小飼 弾・直美
行動を起こしたほうに情報はついてくる

#-1 スペシャル対談:前編 きたみりゅうじの 小飼弾に逢ってきた
アルファギークとSEの現実と

#-2 スペシャル対談:後編 きたみりゅうじの 小飼弾に逢ってきた
知られざる小飼弾の歴史


【文系のための読み方指南】

1.まずは巻末の「きたみりゅうじの 小飼弾に逢ってきた」から読むべし!

◆本書の他の部分は、小飼さんがインタビューする側なのですが、最後のこのスペシャル対談だけは、小飼さんがインタビューされる側。

ここでは、ブログでしか垣間見ることができなかった、「小飼さんの素顔」が明らかにされています。

まずは、前編の「アルファギークとSEの現実と」から。


◆私が特にピンときたのが、この一節。

「小飼さんは何が得意ですか?」という質問の流れからです。

 人がいるところで最初に見るのは、他の人は何をしていないだろうかと、まだ何がなされていないかを真っ先に見るタイプですね。今、流行のKYで言えば、私も実は空気読んでいないわけじゃないんですよ。読んで逆のほうへ行っているだけで。たぶん僕の強みは、何がないのかがわかることだと思うんですよ。何があるっていうのは普通の人でもよくわかる。でも僕は、何がないがわかるんですよ。この本には何が書いてません、がわかるんですよ。たぶん、それが僕の一番の強みです。

このあたりは、小飼さんの書評記事にも現れていると思われ。

参考にしたいところです(したくてもできませんが(汗))。


◆また、「すぐれたエンジニアとは」というお話から。

 すごく難しいんですよ。エンジニアとしてだけ優れていればいいのかっていう問題が、まず一つありますよね。刀鍛冶は刀だけ作っていればいいのかと。今後はある意味すごく厳しくなってきて、刀だけではなくて、作戦のことまでわからなければ、まともな給料を得られなくなるんじゃないかと。一所懸命加担を作ってました、でも、これからは鉄砲の時代ですって言ったときに、刀これだけ作りましたから、お金くださいって言ったからって、お金くれないわけですよね。何が売れるのかというよりも、どんなニーズがあるのかというのがわかっているエンジニアでないとこれからはキツイなと。

思ったんですが、コレって、エンジニアに限った話でもないですよね。

最終的に求められているものを提供できるのであれば、そのツールなりは何でもいい、むしろどのツールがいいか判断せよ、ということですから、広い意味で「仕事術」ではないか、と。


◆次に後編の「知られざる小飼弾の歴史」

「自宅が火事にあった」とか、「家庭ではDVされまくり」とかいうお話は、比較的最近の小飼さんのブログ記事でも読んだことはあったのですが、「15歳で大学検定に合格」というのは知りませんでした(汗)。

テラスゴス(汗)。


◆そしてあのライブドアの堀江貴文氏との出会い。

詳しくは本書を読んで頂くとして、そのライブドア(当時は「オン・ザ・エッヂ」)入社から、小飼さんが当時何をされていたか、とか、読み物としても大変面白かったです。

ぶっちゃけ、ここだけ取り入りあげて本にしても俗世間一般の本と比較しても「ビジネス書として」クオリティが高いものができそうな予感。


◆ていうか、技術的なこと以外の部分で、小飼さんがかなりの貢献をされていたのがうかがい知れます。

「入社2日目に採用面接してた」、とか(爆)。

そして「半年後に上場する」という目標のために、小飼さんが社内でどうなさったか。


◆この辺に関しては、このような一節が。

半年後にここまで持っていかなければいけないのねっていうのを考えると、とてもゆっくりその人たちを使えるように(育てる)っていうふうには持っていけませんでした。だから結局、何もかも丸く収めるっていうのは無理だったわけです。何をマズ最初に収めるべきか、ぶった切るべきかというのを決めておいて。だから、最初の3日で次の6ヶ月に何をやるのかっていうのは、ほとんど全部わかりましたね。あとはそれを粛々と進めたって感じでした。

これから会社を大きくしたい、上場したい、という方なら、読んでみたくなりませんか(笑)?

というわけで、次回作はこの辺をおながい(ry  ←本書に直接関係ない


2.「夫婦対談. (株)はてな 近藤 淳也・令子×小飼 弾・直美」もお見逃し無く!

◆近藤さんご夫妻については、奥さんの令子さんがブログを書かれていたりして、ある程度情報が入手できるのに対し、小飼さんのご家庭については、今まであまり情報が開示されていませんでした。

しかし本書では、顔写真入りで、奥さんの直美さんが登場!

この辺はdanmaniaにはたまらないでしょう(笑)!


◆というわけで、小飼家の日常を(笑)。

直美 たぶん弾は、子供がいるとかいないとか、家の中か、仕事してるかっていう区別じゃなくて、あえて区別すると脳みそがあっちに行っているか、戻ってきているか(笑)。食事のときも、家族で一応夕飯を食べるんですけど、もう頭の中でカリカリカリ・・・ってプログラムか何かが動いているときは、目が宙を・・・(笑)。何か話しかけると、すごいタイムラグがあって10〜15秒くらいしてから答えが返ってくるんです。たぶんマルチタスクで違うものが今、処理能力を使っちゃってて、こっちに対する答えはすごい遅れて返ってくる。

 ちゃんとメッセージキューには入ってるんだよ(笑)。

直美 だから子供も弾があっちの世界にいっちゃってるのがわかるようになってて(笑)。今話しかけても全然耳に入っていないか、今ここに心があるのかがわかる。

令子 「今お父さんあっち側だし」みたいな(笑)。

実際にお会いしたときの頭脳明晰に話しまくっていた小飼さんからは、ちょっと想像できませんね(笑)。


◆もひとつついでに「ギークの捕まえ方」というお話で、直美さんと令子さんが「同じ主張をされている」のですが、一応ネタバレということで、伏せておきましょう(爆)。←余計なお世話(笑)?

近藤淳也さんや小飼 弾さんのようなギークを捕まえたいアナタは必読!(ホントか(汗)?)

この対談の最後では、令子さんが小飼さんにスゴイこと(?)言っており、ここも実は洒落になってない気がしないでもなく(内容については自重(汗))。

実現したら、それはそれでスゴイと思うんですけど・・・。


3.「多少は技術系の方とのお話も読んでみようか」とか思ってみたり

◆実は私は、ここまでは、「この記事の順番通りに」本書を読みました(笑)。

ここから先は、自分の知っている方、もしくは使っているサービスの開発者の方あたりを読むのがよろしいかと。

例えば私の場合なら・・・。

はてブ伊藤直也さん

Livedoor Readerma.laさん

あと、使ってはいないものの、興味があったTwitterEvan Williams氏あたりを。


◆もちろん、技術的なことは私には全く分かりませんが、自分が使っているサービスをどんな方が、どういう主旨で作ったのかとかは、興味があったものですから。

もちろん、伊藤さんやma.laさんは、たまにブログ記事を拝見したことがありましたし。

やはり、何となく知ってるというとっかかりがあると、興味のわき方も違います(笑)。


4.「私がウルウル来たコトバ」

◆ホントは付箋貼ったところは他にもいくつもあったのですが、その部分だけでなく、それに付随してそれぞれの方の説明等をしているとキリがないので、ひとつだけ。

プログラム言語「Perl」の開発者であるLarry Wall氏が、失業中に「Perl6」の開発をしないで他の仕事をしていたら、3000万円ぐらいになっていた、という話を受けて。

 3000万円を棒に振るとは、太っ腹ですね。

Larry <<(私は)金持ちです。>>どれだけ持っているかではなく、どれだけ与えることができるかというのが金持ちの定義なら。

この部分を読んで、私もより多く稼ぐのではなく、より多くの人に与えることができるようなお金持ちになる、つまり、このブログを価値あるものにするようにしたいと、心に誓いました。

Larryさん、カッコいいっす!


【感想】

かなり偏った読み方でしたが、いかがでしたでしょうか?

そもそも、本を全ページ読まなきゃいけないと思っているなら、それはちょっと違うぞ、と。

私が「株や投資の本読んでもチンプンカンプン」なのは単なる勉強不足に過ぎませんが、本書はプログラミング方面に明るくない方だったら、わからないところがあって当たり前

でも「分からないところがあるから読まない」というのでは、あまりにもったいない。


◆特に私の本の読み方だと、「全体的にまぁまぁ良かった」本より、「ポイントポイントで響いた」本の方が、記事にしやすいし、記憶にも残りやすいです。

その点この本は、「分かる部分で響くところが多々あった」のでワタクシ的には全然オッケー

たとえ技術的な部分が全くわからなくとも、です(笑)。


◆なお、これは私が言う事でもないとは思いますが(笑)、今後小飼 弾氏に献本しようとしている出版社並びに著者の方は、礼儀としてこの本は読んでおきましょうよ(笑)。

その際、「『小飼弾のアルファギークに逢ってきた』の何ページの●●という部分が良かった」と、具体的なポイントを挙げて感想を書くのが重要(ホントか(汗)?)。

やったからと言って、書評記事が書かれるとは限りませんが、そういう「心配り」って大切だと思いますよ。

・・・ウチは献本はご遠慮願っておりますけど(笑)。




【関連記事】

「IT達人の仕事術」ITMedia Biz.ID(編)(2007年04月27日)

『「へんな会社」の作り方』 近藤淳也(2006年03月02日)


【編集後記】

先日お食事をご一緒した「シゴタノ!」の大橋さんの新作。

LIVE HACKS! [ライブハックス!]
ゴマブックス
大橋 悦夫(著)
発売日:2008-04-22

「ハック」とついていると、脊髄反射的に購入(笑)。


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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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404 Blog Not Foundのdankogaiこと、小飼弾さんの新刊 途中なんですけど、書きたいことは一緒なので。 まず最初にお礼を兼ねて。 買う前に、マイ...
アルファギークよりも、 アルファスパウス【若だんなの新宿通信】at 2008年04月22日 09:44
この記事へのコメント
× Pearl
○ Perl
…ではありませんか?
Posted by shukaku at 2008年04月20日 13:55
IPOは今考えていないですけど・・・
ちょっと読んでみたいですね。

Posted by ITおやじ at 2008年04月20日 15:52
>shukakuさん

訂正ありがとうございます(汗)。
文系らしい(?)ミスでございました。
・・・それ以前という話もありますが(汗)。
今後ともよろしくお願いします。

>ITおやじさん

ITおやじさんなら、私よりかは理解できる部分も多くて楽しめると思いますよ(笑)。
一度お手にとってご覧下さいマセ。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月20日 16:18
全然わからない用語が多いですが、根がオタクなので、そそられます。
わからなくてもまずは読んでみないと、ですね。
Posted by ビルダーナース at 2008年04月20日 20:32
>ビルダーナースさん

確かにわからない技術的な単語がドカスカ出てはきますね(汗)。
その中に含まれる上質の「思想」に惹かれるかどうかと言いますか。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月21日 10:43