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2008年03月27日

【衝撃?】「御社のホームページがダメな理由」竹内謙礼




【本の概要】

◆今日お送りするのは、経営コンサルタントである竹内謙礼さんの新刊。

挑発的なタイトルもそうですが、内容も「それ言っちゃっていいんですか(汗)?」的なぶっちゃけ話が満載です。

それにしても、こういう身も蓋もない事書いて、波風立たないのかヒトゴトながらちょっと心配だったり(笑)。


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【目次】

【ダメな理由1】ホームページにムダなお金を使うな!
【ダメな理由2】「ネットなら何でも売れる」というのは幻想だ!
【ダメな理由3】「金・コネ・頭なしでも儲かる」というウソをまだ信じるの?
【ダメな理由4】まったく参考にならない「成功事例」を信じるな!
【ダメな理由5】「メーカー自身の直販サイト」は失敗する!
【ダメな理由6】ネット通販には面倒くさい作業が山積み!
【ダメな理由7】何回リニューアルしても売上は伸びない!
【ダメな理由8】「検索エンジン対策」は時間とお金のムダ!?
【ダメな理由9】「メールマガジン戦略」は、今の時代、役に立たない!
【ダメな理由10】「時代に取り残される」という根拠のない「焦り・・・」
【ダメな理由11】「ホームページ制作業者に任せっきり」がいちばんまずい!
【ダメな理由12】御社の「ネット担当者」は、実は仕事をしていない?
【ダメな理由13】ホームページは、もともと収益アップのツールではない!
【ダメな理由14】ネットで収益を求めるか求めないかを決断しよう!
【ダメな理由15】「ネット向きでない事業」にムダな投資をしていないか?
【ダメな理由16】広告費があるなら、楽天市場に出店しよう!

【成功事例1】手間と時間をかけない「効率重視型」
【成功事例2】販促活動を支援する「カタログ型」
【成功事例3】販促活動を支援する「ファンサイト型」
【成功事例4】紙媒体広告と連動させる「ハイブリッド型」
【成功事例5】人気商品を利用する「見込み客収集型」




【ポイント】

■ネットで売りにくい商品
ネットで検索されない商品は、やはりネット上では売りにくい

⇒特に「売りづらい」商品・・・「雑貨」「食品」「化粧品、健康食品」(理由等は本書を!)

⇒ネットビジネスというのは、実はホームページ戦略の出来不出来に関係なく、その商材を選択して時点で、売れるか売れないかの勝負が決まってしまっているケースがほとんど


■「金・コネ・頭なしでも儲かる」はホントか?
どれかひとつあれば、インターネットビジネスでは成功までこぎつけることが出来るが、裏を返せば、これら3つの条件を何ひとつもたないで、インターネットの世界に飛び込むことは大変無謀

⇒ナイナイ尽くしでお金儲けに成功した体験談は、お金もコネもなく、頭を使うことを嫌がる、商売人に適していない欲深い人を騙すための、グレーゾーンビジネスがほとんど


■参考にならない「成功事例」とは?
「広告費をほとんど使わずに成功した」というのは2000年前後のインターネットが普及し始めた頃の話で、現在ではまったく通用しない

2002年前後にスタートした人の成功談は、インターネットのバブル期の話で、あまり参考にできない

⇒逆に近年の成功事例の話については、たとえ売上高や成長率が低くても、ぜひ耳を傾けて参考にすべき


■インターネット事業を効率よくするには?
「本気で稼ぎにいく」のか「ほったらかしで運営する」のか、どちらかケジメをつけたほうがよい

中途半端にお金をかけてホームページを運営するくらいであれば、インターネットを事業の補足的な役割、広報的な役割に特化させて、できるだけ低予算低労力で運営するスタイルに切り換えたほうが良いケースが多々ある


■「検索エンジン対策」について
⇒検索エンジン対策というのは、「ライバルのホームページが少ない」「検索結果で上位表示されやすい」「売れるキーワード」という3つの条件をクリアしたものだけが恩恵を受ける

⇒人は、緊急性の高いとき(商品購入、サービスを求める等)は、検索連動型広告のほうをクリックしている

⇒上位表示されても、お客様に商品を購入してもらうページにはなっていないことが多々ある


■メールマガジンの戦略
「内容」「書き方」は二の次であり、肝心なのは「いかに質のよい客層のアドレスを効率よく集めるか?」

⇒検索エンジン経由から入ってきたお客様は、「ネットショップそのもの」にはまったく興味がないので、メールマガジンを購読して読み続ける理由がない

 メールマガジンは読者を集めることにお金がかかり、なおかつ執筆するのに手間と時間がかかるので、実はインターネットの販促戦略の中で、「もっとも効率が悪い戦略」なのだ。


■ネット向きかどうかの判断をする
⇒コンサルタントに相談するのもよいが、コンサルタント契約を結びたいがために、「必ずインターネットで売れますよ」というアドバイスしかできないネットコンサルタントがほとんど

⇒自分の事業がインターネットに向いているかどうかをテストしたければ、「ヤフーオークション」などに一度商品を出品してみる


■携帯サイト運営はやるべきか?
⇒携帯サイトは、広告費がPCサイトの広告に比べて1.5〜2倍と高い上に、売れる商材に限りがあるため、やや「売り手を選ぶ市場」といえる

⇒PCサイトのネットビジネスに成功した人は、携帯サイトビジネスでも成功しているが、PCサイトのネットビジネスに失敗した人が、携帯サイトビジネスで成功しているという事例は、「稀」


■成功事例(抜粋)
●「効率重視型」

お客様のターゲットが絞られていて、やることが限られるホームページ

⇒業務は「自動配信のメールマガジン」「ブログ更新」「検索連動型広告」の3つだけ


●「見込み客収集型」

集客のためのフロント商材にナショナルブランド等の人気商品を使い、「お得感」を演出

⇒その後、その見込み客にバック商材(自社サイトの商品)を販売


【感想】

◆ネットビジネスに関して、今まで何となく「そうじゃないかなー」と思っていたようなことを、結構ズバズバ言い切ってくれていて、その点では結構爽快でした(笑)。

一つには、「そういう事にしといた方が儲かる」業界の方がいる、というのはあります。

ポイントで挙げたように、コンサルタントの方ですとか、HPの製作会社の方ですとか。

もちろん、結果的にインターネットビジネスが、実際の利益に繋がることもありますし、そうでないこともあります。

ただ、「ネットをやりたいのだが」と相談に来た相手に対して、「ネットはやめて、リアルのみでやられた方がいいですよ」とは、なかなか言えないでしょう、普通(汗)。


◆竹内さんに言わせると、ネットビジネスは「本気」「ほったらかし」のどちらかにすべきである、と。

しかしタイトルにあるように「98%が死んでいる」のであれば、ほとんどがその間でどっちつかずなんでしょうね。

つい先日も、知人(個人事業主)がホームページにどのくらいお金をかけるか迷っていたのですが、まさにどっちつかずの金額に落ち着きそうでした。

・・・今からでもこの本薦めておくべきか(汗)?


◆また、「本気」であっても、その方向が間違っていると、とんでもないことになります。

具体例として本書にあったのが、竹内さんのご近所のパスタ屋さん「ホームページ開設」のお話。

そのホームページ内では店舗の紹介だけでなく、自慢のパスタ麺ソースが売られており、デザイン的にも作りこまれたホームページだったそう。


◆興味を持った竹内さんが、制作費を聞いたところ、その金額とともにお店のオーナーさんが言うには、

「制作費だけではなく、専門のコンサルタントも入れて、それも全部ひっくるめての金額です。オリジナルのカート機能を取り入れて、ポイント制も導入しているんです。メールマガジンの配信機能もついているので、お客さまの囲い込みもできるんですよ」

というそのひっくるめた金額というのが、何と500万円(汗)。

んなことしたって絶対ペイしませんって(汗)!

何でペイしないかがピンと来ない方、似たようなことおやりになっている方は、是非本書をお読み下さい(マジ)。


◆上記で挙げた以外でも、なかなかツボを突いた内容が多く、個人的には「読むべき一冊」だと思うんですが、ちょっとだけ気になったのが、「楽天マンセー」ともとれる描写があちこちに見られたこと。

私は以前こういう本を読んで、今ひとつ楽天市場をプッシュできないといいますか・・・(詳しくは下記記事を)。



できればこの本と併せて読んで頂くと、良いかもしれません。

ビジネス用ホームページを持っている方は必読!



【関連記事】

【起業センス】「なぜ、ベンチャーは失敗しやすいのか?」真田哲弥,東京大学起業サークルTNK(2008年02月04日)

【起業&仕事術】「なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?」ティモシー・フェリス(2007年09月27日)

【SEO道】「御社のホームページをヤフー!・グーグルで上位表示させる技術」鈴木将司(2007年07月16日)

「親より稼ぐネオニート」今 一生(2007年03月09日)

「“通販の女王”が初めて明かす 10倍儲かる通販ビジネスの秘密」臼井由妃(2007年02月15日)

「40倍稼ぐしくみ」池本克之(2006年08月17日)

「楽天市場がなくなる日」 宮脇 睦(2006年03月13日)


【編集後記】

誰も気がついてくれていないのかもしれないので(笑)、自分で言っておきますが、一昨日(3/5)の日経新聞朝刊の第3面の広告欄に、私の名前がちょこっと出ますた(画像をクリックすると何とか読めます(笑))。

0174f69c.jpg







こちらのご本の広告です。


(当ブログでの記事:【CD付き!】「合格のお守り」伊藤 真

右サイドバーにも貼りました。

皆様、よろしくお願いします(笑)。


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

>どっちつかずの金額
実際、悩ましいとこですね。
ウチは、自作に切り替えることになりました。大枚投じても、今のとこペイしないと。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2008年03月27日 09:19
               
HPは存在していれば良いってわけじゃないですから、竹内さんの言う通り98%は死んでいるのかも。
最近はブログでも機能的には充分ですから、無理せずブログで良いと思います。
この本も読みたいなぁ。本屋に行くのでチェックしてきまーす。
Posted by ビルダーナース at 2008年03月27日 11:56
               
smoothさん、こんばんは。 はじめまして。

編集後記でご紹介の『合格のお守り 資格試験のカリスマが教える「夢をかなえる」心の習慣〈CD付〉』に反応してしまいました。実は、先日の記事後に購入し、読み、聴いたところ、心の持ち方が大きく変わり、お礼を言わなければと、思っていたところだったのです。ありがとうございます。
Posted by あいありがとう at 2008年03月27日 19:08
               
>ニタさん

あら?方針変更ですか?
とりあえず、ニタさんはこの本読んだ方がいいと思われ。
これからなら、色々この本から得られることありますよ!

>ビルダーナースさん

そちらの業界では、あくまで宣伝やブランディングとして使われると思うので、それほど大枚突っ込む人もいないでしょうね。
それと、チェックではなくアマゾンアタ(ry

>あいありがとうさん

はじめまして〜。
おぉ!私の記事で読もうという気になられたのですね!
ありがとうございます。
出版社の方も喜ばれると思います。
折角広告にまで使っていただいているので、皆さんに読んで頂きたいな、と。
今後ともよろしくお願いします。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年03月28日 00:51
               
はじめまして、私、「御社のホームページがダメな理由」を執筆しました竹内謙礼と申します。このたびは本書をブログにて紹介してくれましてありがとうございました。遅くなりましたが知人から聞きまして、御礼のコメントを書かせていただきました。本書を出版するまでは「この内容は誰にも理解されないんじゃないか」という不安にかられていましたが、このような書評をいただき、胸をなでおろしてホッとしています。お察しの通り、このような内容だと同業者に感想を聞く勇気を持ち合わせていなかったので、なかなか読後の話を聞けなかったのですが、このブログで前向きなご意見を読ませてもらって、頑張って書いた甲斐があったと自信につながりました。次回作はもっともっと頑張って爽快感のある本を、後ろから刺されない程度にストレートに書いていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。
Posted by 竹内謙礼 at 2008年04月09日 20:16
               
>竹内謙礼様

著者様直々のコメントありがとうございます。
私はフラットな立場ですので、純粋に楽しめましたが、御書を読まれて、すくなからず思うところがある方もいらっしゃるのではないか、と危惧(?)しております。
ただ、顧問先でインターネット導入を安易に考えているところがあれば、一読を勧めたいと、個人的には思ってます。
次回作も期待しておりますので、今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年04月09日 20:34