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2008年03月21日

【出世のヒミツ】「外資系キャリアの出世術」シンシア・シャピロ


外資系キャリアの出世術
東洋経済新報社
野津 智子(翻訳)
発売日:2008-02-29
おすすめ度:5.0


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、サラリーマン時代の私だったら、むさぼる様に読んだであろう(ウソ(笑))一冊。

珍しく(?)アマゾンの内容紹介のページが上手に売り込んでいるので、そちらからちょっと長めに引用します。

今の職場はなぜこんなにも、やりがいもなければ素っ気もなく、冷淡で屈辱的なものになってしまったのでしょう。忠誠心や勤勉さに対する報酬はどうなったのでしょう。こうした疑問に対する答えはこれまでずっと、会社の秘密のルールとして社員の目に触れないようにされてきました。

そうしたルールを、なぜ私は知っているのか? それらを秘密にしておくことこそが、私のかつての仕事だったからです! (中略)

だから私は知っているのです。秘密のルールによって、社員の左遷から一時解雇、リストラ、解雇、退職強要にいたるまで決定していることを。会社がほんとうは何を求め、何を案じ、何を嫌い、閉じた扉の向こうで何を話し合っているかを。誰をひいきし、昇進させ、守り、二度目のチャンスを与えるかが決められていることを。そして、なぜこうした重要な情報を社員から隠しつづけなければならないかということも。

これからは、私だけでなくあなたも知ることになります。本書は、これまでずっと役員や人事部の担当者が社員に隠している秘密を、みなさんに提供するものです。

最近付箋を貼った画像をアップしてばかりいるので、今回は自重しましたが、貼った付箋の枚数から言ったら、今年最多かも(汗)。


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【目次】

◆結構目次だけでも内容が把握できるので、今回は全部掲載します。

はじめに――社員が知らない秘密のルール
第1章 解雇通知は前触れなくやってくる
――偽りの雇用の安定に振りまわされていないか?
SECRET1 法律はあなたの仕事を守ってくれない
SECRET2 一時解雇。それは文字どおりの意味ではない
SECRET3 解雇の兆候を会社が教えない理由
SECRET4 会社の言葉は額面どおりではない
SECRET5 重要なのは技術や能力ではない
*クビにならないための重要なポイント

第2章 出世の道を閉ざす会社の罠
――致命的なミスを犯していないか?
SECRET6 人事部と話をすると職を失う
SECRET7 年齢差別は今もある
SECRET8 職場に言論の自由はない
SECRET9 「門番」との関係悪化は命取り
SECRET 10 賢明すぎるのはあまり賢明ではない
SECRET 11 うわさ話には危険がいっぱい
SECRET 12 送信ボタンを押した? 電子メールにひそむ罠
SECRET 13 職場の友情はときに危険である
SECRET 14 陣営を誤ると敵に間違われる
SECRET 15 プライベートな話がすべてを台無しにする
SECRET 16 会社はきわめて記憶力が悪い
*会社の罠を避けるための重要なポイント

第3章 会社の「作り話」の真実
――社員の権利は守られていると思っていないか?
SECRET 17 権利を主張する社員の給与は上がらない
SECRET 18 昇進は求めて得るものではない
SECRET 19 勤務評定は能力には関係ない
SECRET 20 うわさの真偽は重要ではない
SECRET 21 病気休暇や出産休暇は保護されていない
SECRET 22 社員が会社を訴えても負けるだけ
SECRET 23 経費報告書で忠誠心がはかられる
SECRET 24 新しい上司から身を守る四つの秘訣
SECRET 25 感情的になった瞬間に負ける
SECRET 26 過ちや失敗を隠してはいけない
SECRET 27 知られざる「休暇」の罠
SECRET 28 人は見かけで決まる
SECRET 29 社員の価値は机の上に表れる
SECRET 30 正しい社内恋愛の方法
*会社の「作り話」に騙されないための重要なポイント

第4章 成功の扉をあける秘訣
――何があっても動じる必要のない社員になる
SECRET 31 忠誠心を会社に起こさせる
SECRET 32 先々のことを考えて視野を広くする
SECRET 33 余裕があるように見せる
SECRET 34 機先を制する
SECRET 35 常に上司を感心させる
SECRET 36 会社が重視する四つの技術
SECRET 37 上司は顧客、同僚は納入業者
SECRET 38 楽天的に考える
SECRET 39 常に舞台の上にいると意識する
SECRET 40 生まれ変わった自分を守る
*成功の扉をあけるための重要なポイント


【ポイント】

■法律はあなたの仕事を守ってくれない
⇒社員を排除するのに良く使われる方法、「退職に追い込む」

冷酷な真実だが、多くの会社は、裁判になったり、解雇という面倒な手続きを踏んだり、マイナス因子と判断下社員を雇いつづけたりするよりむしろ、悪感情を抱かれるほうをよしとする。


■会社の言葉は額面どおりではない
⇒会社がわかりにくいメッセージを次から次へと発信する現代にあっては、雇い主の立場に立って状況を見る能力を高めて、会社の世間向けの顔ではなくほんとうの指針に基づいて行動できるようになることが不可欠

⇒勤め先の「隠された指針」を探るためには、主要な意思決定者たちが絶えず、賞賛したり評価したりしているもの(表向きは否定されたり、道義的には間違っていたりするかもしれない)に目を凝らすこと

⇒自分がただの社員ではなく会社の所有者だったら、何に価値を置くか想像してみる


■人事部と話をすると職を失う
⇒どのような問題を抱えていようとも、それについては直接上司と話し合うべき

⇒人事部にそのような問題が持ち込まれた場合、人事部はあなたの上司に報告するよう義務づけられている

⇒会社に対して苦情を申し立てるのは、自分の幸福や出世が重大な危機に瀕するような深刻な問題が起きたときだけにする


■上司との関係
⇒良くも悪くも上司の支持がなければ、あなたは出世の階段を一段も登れない

⇒自分の出世を左右する権限を独占している以上、好きかどうかに関係なく、上司には敬意を払う必要がある


■電子メールにひそむ罠
⇒電子メールはすべて読まれるものだと思うこと

⇒電子メールは永遠に残るし、送信した電子メールは取り戻せない

 電子メールを使って仕事をすることは、訓練されたクマとともに仕事をすることに似ている。楽しく格好がいいが、軽々しく扱っても一瞬気をゆるめても絶対にいけない。


■昇給に関して
⇒上司が気にかけていることは、ただ一つ、会社にとって今以上の給料を払う価値があなたにあるかどうか

⇒昇給を請うのではなく、会社にとっての自分の価値を証明すること


■昇進は求めて得るものではない
⇒大半の社員が、「私はその仕事ができます」と会社に言えば、それを証明する機会が何らかの形で与えられると思っているが、実際はその逆で、今より高いレベルで仕事をすることによって、まず証明すると、昇進が提示される

⇒社員たちにたいし公募が行われるころにはとっくに、誰が昇進するか正式に決まっている

⇒勤務評定において重要なのは、あなたの業績をあなたがどう思うかではなく、上司がどう判断するか


■経費報告書で忠誠心がはかられる
経費報告書のような後々まで残る記録が自分のことをどのように映し出すか、しっかり注意をはらうこと

⇒倹約することは、忠誠心や敬意の表れであり、あなたが会社の利益を最優先に考えていることを主要な意思決定者に信頼させるのに役立つ


■余裕があるように見せる
⇒システム手帳を購入して計画を立てるだけでなく、上司から何か尋ねられるたび、答え仕事の状況即座に伝えることができたら、どんなに強い印象を与えられることだろう

⇒何を尋ねられるかわからないため、いつでもさっと取り出せるようにしておき、「余裕綽々」という印象を最大限に強める

⇒レストランの接客係が注文を書きとめるように、システム手帳を用意して上司の前で書き込む


■機先を制する
⇒仕事を頼みたいと誰かに言われたら、やりたいと思おうが思うまいが、喜んで、それも今すぐ手伝うことを相手に伝える

⇒やりたくない仕事の依頼を断ると、やりたい仕事も頼まれなくなる可能性がある


■「聴覚タイプ」と「視覚タイプ」
⇒人間は概ね「聴覚タイプ」「視覚タイプ」とに分けられ、上司が自分と同じタイプなら、比較的問題は少ないが、タイプが異なる場合には上司に素晴らしいと思ってもらえる提示の仕方を学ぶ必要がある

「視覚タイプの人が聴覚タイプの上司に提示する場合」「聴覚タイプの人が視覚タイプの上司に提示する場合」に留意する(詳しくは本書を(汗))


【感想】

◆自分はもはや自営業ですから、「フンフン」言いながら読んでましたけど、コレ、今現在会社にお勤めの方だったら、結構思うところありそうな(汗)。

「ひと昔前の話じゃね?」と疑いたくなるような、ガチガチの会社優先の内容。

でもこれが現在の話で、しかもアメリカの著者さんが書かれたものだというのですから、げにオソロシや

「『ワーク・ライフ・バランス』?でも、そんなの関係ねー」と言わんばかりに、会社(経営者)側は「表と裏がありまくり」ですよ(涙)。


◆どの本とは申しませんが、今まで読んできたいくつかの本の内容と相反する部分もちらほら。

もちろん、「こうまでして出世したいとは思わない」という方の方が多いでしょうし、そもそも、「そうやって出世して幸せなのか?」という根本的な疑問も(汗)。

自分にとって「何が一番大切なのか」

その点の見極めだけは誤りたくないものです。


◆ただ、出世にあくせくしたくない方でも、上記ポイントの『「聴覚タイプ」と「視覚タイプ」』の辺りは、目を通して頂きたいところ(って、省略しちゃってますが(汗))。

人によって、得意とする情報収集の方法が違うことは感覚的にも納得できますし、「相手のスタイルに合わせる」、というのは、上司のみならず、顧客相手にも使えそうです。

他にも、個人的には、システム手帳のくだりにも、ちょっと耳痛かったり(汗)。


◆また、よく「"販売者"目線でなく"消費者"目線で」とか言ってる自分も、実はあまり「"会社の所有者"目線」は持ち合わせていなかったことがよく分かりました。

労働者が、与えられている自分の権利を行使するのはもちろんアリなんですけど、それを「会社の経営者から見たらどうなのか」

出世昇給といった、全ての人に等しく与えられていない要素を考慮する際には、一応考えておいた方がよいのかも。


◆いずれにせよ、本書のとおりに行動していくには、結構な覚悟が必要と思われ。

かつての私のように(?)、入社した時から社長を目指して有給も全然取らないでガシガシ働いても、途中でドロップアウトしちゃったら、それまでですから。

      (ノ∀`) アチャー

出世を企む人なら一応読むべし!


外資系キャリアの出世術
東洋経済新報社
野津 智子(翻訳)
発売日:2008-02-29
おすすめ度:5.0


【関連記事】

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「20代 仕事筋の鍛え方」 山本真司(2005年09月20日)


【編集後記】

◆昨日のアマゾンアタック


お馴染み竹内さんの新刊。

相変わらずビジネスのためのホームページは持ってないのに、この手の本を買ってしまうワタクシなのでした(笑)。


人気blogランキングご声援ありがとうございました!

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Posted by smoothfoxxx at 08:30
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この記事へのコメント
smoothさんこんにちは。サラリーマンの給料は会社が決めていて、その裁量は上司が握っているのですから、本書はサラリーマン必読書ですね。ある意味裏本にあたるのでしょうか(汗

ぱくっ!
Posted by 週末起業サラリーマン at 2008年03月21日 10:10
Smooth さん、こんにちは。

これって、 勝間和代さんの「会社でチャンスをつかむ人が実行している本当のルール」にも通じるテーマですね(汗

外資系の会社って、語学力以上に上司とケンカするとあっさり首になったりしてマジでシビアーです。Smoothさんのエントリを読んで「昔外資系に勤めているときに出版して欲しかった!」って思いました(w

これから先も、もしかすると外資系勤めするかもしれない、というわけで、ぽちっとな。
Posted by Sio @ Sio's Gadget Blog at 2008年03月21日 13:44
>hikaruさん

hikaruさんには結構ツライ内容かもしれません。
でもこういう本を読んで、いかに自分の中に取り入れるか考えるのも大事かと。

>Sioさん

お買い上げありがとうございます!
私はコテコテの日本企業にいて、しかもそこで上司に恵まれていたため、結構好き勝手やってても評価してもらえましたが、普通は本書の内容のようなことを意識しないといけないんでしょうね。
ぜひ、本書を読んで、今後の人生に生かしてくださいませ。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年03月22日 01:30
こんばんは。

ちょっと書籍のタイトルからは想像できないような内容のようで、とても参考になりました。



Posted by yakumo at 2008年03月23日 22:02
>yakumoさん

いらっしゃいませ〜。
この本、かなり「ハードコア」な内容なので、心して読まないと_| ̄|○ ガックリきちゃうかもしれませんよ(汗)。
でも宜しかったらどうぞ!
今後とも当ブログをよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年03月24日 00:12