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2008年03月03日

【速読勉強】『「速読」で頭がよくなるすごい勉強法』若桜木 虔


「速読」で頭がよくなるすごい勉強法
青春出版社
発売日:2008-01-25
おすすめ度:4.5


【本の概要】

◆今日お届けするのは、ちょっと変わった勉強本

ただし、「速読」プラス「勉強法」ですから、ウチのブログの読者さんには、ある意味ツボなのは間違いないところ(笑)。

ところで、本の帯にある「パソコンディスプレイ表示を250%拡大するだけで、記憶力アップ!」ってホントですか(汗)?

人気blogランキングいつも応援ありがとうございます!




【目次】

序章 勉強嫌いな人、面倒くさがり屋ほど、"頭がよく"なる!
第1章 仕事ができる人の「速読」とは!
第2章 「速読」で、記憶力と理解力を高める!
第3章 「速読」で情報力を身につける!
第4章 いまからでも遅くない英語「速読」勉強法
第5章 簡単マスター!「速読」完全トレーニング



【ポイント】

■勝利の方程式、パターン解析
⇒偏差値の高い難関大学に受かるために必要なのは、大量の問題を死に物狂いで解くことではなく、入試問題のパターンを見極めること

⇒パターンとは、定跡・定石であり、大学受験で言うなら、過去に出題された入試問題

⇒過去問の問題パターンの数は、大学入試のみならず、資格試験であっても200〜500である


■パターンを記憶する
過去10年分の過去問を、「問題」の下に「答え」が来るよう台紙に貼っていく

⇒それが出来上がったら、考えずに、ひたすら読む

⇒その際、文字が大きいほど高速で読み取れるので、原寸大よりは、拡大コピーにかけて作るとよい

⇒パソコンに問題と解答を写し取って、ディスプレイ表示を250%拡大して読み返すと、高速で読める上に、記憶の定着率が高い


ワーキング・メモリーを拡大する
⇒実社会で役立てるためには、記憶力の強化よりも、ワーキング・メモリーの拡張の方が最重要課題

⇒ワーキング・メモリーは、容量が制限されていると考えられており、「チャンク」と呼ばれる塊で、約7個

⇒チャンクは"単語"ではなく"単語群"であるため、自分にとって馴染みの深い、知識も豊富な分野の文章だと、1つ1つのチャンクの容量は大きくなる

⇒ただし、いかに熟知した分野の文章であっても、チャンクの容量は視野が上限となる


■視野を広げる
⇒さほど"視野の絞り込み"度合いが強くない人は、読書スピードが落ちず、極端に"視野の絞り込み"度合いが激しい人は、かなり読書スピードが遅くなる

資格試験勉強には、なじまねばならない必須語句があるので、それらをパソコンで打ち込んで、ディスプレー画面一杯に200〜250%の、あるいは、四倍角ぐらいの大文字で、視野拡大教材を製作する(詳しくは本書を)

⇒いっぺんに把握する領域が広がるほど面積に比例して右脳の関与度が高まり、逆比例にストレスが軽減されていく


■英語「速読」勉強法
⇒必須英単語集を購入して、その英単語を全てパソコンで打ってテキスト形式のファイルにする

⇒これを200〜250%ぐらいの大きさでディスプレーに表示して、スクロール機能やページのアップダウン機能を活用して目をスピードに慣らす

⇒次にネット上に公開されている無料の英和辞典から句例・文例をコピー&ペーストする

⇒上記と同じく、スクロール&ページのアップダウン機能で速読術のトレーニングを行う

⇒これらの句例・文例を、五文型に分類する

⇒コツは、単語下位チャンクに、五文型最上位チャンクに位置づける


■第二外国語をマスターする非常識記憶法
⇒ヨーロッパ系の第二外国語で、英語と全く違う基本単語は200語ないし500語

⇒ただし、日常の頻出語ほど基本単語であり、英語とは根本的に異なる

⇒そこで第二外国語は基本単語は放置しておいて、使用頻度の低い単語から覚え始める(詳しくは本書を!)


【感想】

◆本書においては、速読術のキーポイントはたった2つに集約されています。

「猛スピードで見る」

「視野を広げてみる」

これらはいずれも、パソコンによって、自分で教材を作ることが可能。

つまり、自分の勉強教材を速読の教材にするのであれば、同時に勉強することにもなるわけですね。


◆冒頭で挙げた250%拡大というか、「文字をできるだけ大きく書く」という話は、以前こちらの本(教材)で目にしたことがありました。

「高速大量回転法による資格試験・超短期合格法」 マサ・宇都出

もちろん、同時に猛スピードで見る(さらに繰り返し何度も見る)ことも奨励されているわけで、非常に近いものを感じます。


◆さらには「視野の拡大」

自分も非常に早く読める本と、そうでない本とがあって、その差は「似たような内容を読んだことがあるかないか」の違いだと思っていました。

ただ、これについては本書の考えを推し進めると、要は、見慣れた内容だと、視野が広くなるので、速く読める、と。

なるほどー(汗)!

以前、1冊15分で読めた単行本があった(ブログではご紹介してません(笑))のですが、確かにほとんど1ページ単位でパッパッと俯瞰していた記憶が。


◆本書には視野の広さを測るテストがあって、そこには1ページ全体の中に8つのフレーズが離れて配置されています。

1つは「苫小牧」「横須賀」「小田原」「鹿児島」といった、見慣れた地名。

もう1つは「阿鼻叫喚」「合従連衡」「画竜点睛」といった、パッと見読み方や意味がわからなかったり(私だけ(汗)?)する四文字熟語。

レイアウトは全く同じなのに、一度に視野に納めることができるフレーズの数が全然違うんですよ(汗)。

なるほど、これが視野が狭まるということなんですね。


◆また本書では、視野が狭まることでの問題点も指摘しています(「血中酸素濃度の低下」「強いストレス」等々)。

ゆえに、視野を拡大して、これらの問題を解決せよ、と。

さらには新入社員採用に関しても、"視野の狭い人"の視野は本当に狭いと断言して、視野の広い人を採用せよとおっしゃられています。

 世の中に有能で、発想力に優れていて「あの人は本当に視野が広い。普通の人なら、まず気づかないような些細なことにまで綿密に注意力のアンテナを張り巡らせている」という評価を受けている人の視野の広さを検査してみると、実際に非常に広い視野を持っていることが事実として確認できる。

確かにありえなくもないような・・・。

ただ、この辺は実際にデータが提示されていないので、正直何とも言えないのですが(笑)。


◆英語の習得に関しては、あまりに端折りすぎたので、上記に挙げた部分だけでは分かりにくいと思います。

というか、私自身も五文型なんて言葉、何十年ぶりに聞いたことか(汗)。

やはりキモは、「200〜250%に拡大」みたいなので、今現在学習中の方は、一度お試しアレ。

なお、第二外国語については、もっと分かりにくいと思うので、やはり興味のある方は、本書をご覧頂いた方が良いと思います(汗)。


◆最後に、私が以前、勉強法のブログをやっていた際に速読習得ツールとして試していたHTML形式メルマガを参考までに。

「日本の名作を読みながら速読力を身に付ける」

(080303追記:リンク先の、「HTML形式メールマガジンを読む」をクリックしてください)

無料ですし、レベル調節ができるのがいいですね(笑)。

私の場合は、「識字幅」「上級:20文字単位」で、「視点移動」レベル5か6といったところ。

こちらも興味のある方はお試しアレ。




【関連記事】

【英語勉強法】「できる人の英語勉強法」安河内哲也(2007年12月21日)

「速読勉強術」宇都出雅巳(2007年02月03日)

「高速大量回転法による資格試験・超短期合格法」 マサ・宇都出(2005年04月14日)


【編集後記】

◆昨日は午前中から家族サービスにいそしんでいたところ、夕方から発熱でダウンしてしまいました(涙)。

今日はどうしても事務所に行かねばならないのですが、明日の記事がちょっと心配(汗)。

ガンガレ、自分!!


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この記事へのコメント
               
smoothさん、こんにちは!

視野が広がるというのは、フォトリーの講習に行くと感じました。
周辺視野が広がった気がして、車の運転がスムーズになったようです。

面白いトレーニングですね。
ぜひ、実践したいです。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2008年03月03日 11:23
               
http://archive.mag2html.com/200803011100000000145860000.html
指定されたURLは非公開記事です

(T_T)
Posted by 馬面 at 2008年03月03日 11:29
               
>ニタさん

やはりフォトリーでも同様の効果が得られそうですね。
私は今まで「視野を広げる」という意識を持って本を読んでいなかったのですが、この本を読んでから、読むスピードが上がった気がします。

>馬面さん

ご指摘ありがとうございました。
さっそく修正させて頂きました。

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年03月04日 01:37