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2008年02月23日

【BGM】「儲かる音楽損する音楽」持田騎一郎




【本の概要】

◆今日は週末なので、マッタリネタで(笑)。

上でご紹介している本、「儲かる音楽損する音楽」は、帯にあるように(アマゾンでは見えませんけど)、『「BGM」にスポットを当て、役割と活用法を紹介』した一冊。

お店に入ったとき、どんなBGMがかかっているのか、耳をすませてください。
ビジネスのヒントがあります。

ということで、ただの音楽ネタ本ではなく、リアルビジネスにおける、「BGMの重要性」について言及されています。

もちろん、ビジネス書としても面白いんですが、久しぶりに、私の根っこの部分でもある、「音楽」絡みで展開してみようかと。

後半ではCD出しまくるので、覚悟願います(笑)。


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【目次】

第1章 飲食サービス業におけるBGMの重要性
第2章 お店に合ったBGMとは
第3章 日本におけるヒット音楽の歴史
第4章 BGMがビジネスになる注目の場所



【ポイント】

■コンビニでのBGMについて
⇒コンビニの店内放送は、レコード会社からのプロモーション費を利用して製作されており、30分に1回曲がかかるとすると、例えばセブンイレブンの全国1万店舗で、のべ1680万人超の人が耳にすることになる

⇒日本には、コンビニ上位4社だけで、4万店近い店舗が存在するので、セールス効果は高いと思われる


■BGMはインテリアと同じ
⇒これからのサービス業の店舗作りには、「五感に訴える」ということがキーワードになるのでは?

⇒BGMを選ぶということは、自分の店のコンセプトターゲットを見直すということ

⇒BGMや演奏する曲などは、その人が過ごした青春時代に引きずられる傾向がある


■飲食業界のBGM利用例
●ノスタルジー(恵比寿)

⇒「ノスタルジー」というキーワードをもとに、ソフトロック、AOR、ソウルというジャンルからBGMを選曲

⇒スティーリー・ダン、TOTO、スティービー・ワンダー等の70〜80年代に活躍したアーチストの曲の中から、超ビッグヒットではなく、アルバムの中に入っていた隠れた名曲の数々を選ぶ


●キュイジーヌ[S] ミッシェル・トロワグロ(新宿)

⇒USENの色々なチャンネルを試しても満足できず、オリジナルの選曲を希望

⇒選曲ポイントを、モダンなインテリアに合い、料理にも合い、会話のじゃまをしない、今のフランスを感じさせる品のいいものに絞る(ボサノバ、クロスオーバー・ジャズ、エレクトロニカ等)


■新たに注目されるカフェ・ミュージックとラウンジ・ミュージック
●橋本徹氏の「カフェ・アプレミディー」

⇒シリーズで全60枚以上をリリース

カフェ・アプレミディ・ヴェールカフェ・アプレミディ・プリューヌカフェ・アプレミディ・ローズカフェ・アプレミディ・フュメ
カフェ・アプレミディ・ルージュクレプスキュール・フォー・カフェ・アプレミディMPS・フォー・カフェ・アプレミディチェリーレッド・フォー・カフェ・アプレミディ
Amazy

⇒渋谷のお店のサイト・・・Cafe Apres-midi (カフェ・アプレミディ) @ 渋谷


●ステファン・ポンポニャックの「オテル・コスト」

⇒世界中のセールスはシリーズで300万枚突破

ベスト・オブ・ホテル・コストホテル・コスト(10)ホテル・コスト(9)
Amazy



【感想】

◆今までご紹介してきた本の中にも、「BGMの効用」について言及していた本はいくつかありました。

例えば、コレ。

これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。
イースト・プレス
藤村 正宏(著)
発売日:2003-09-19
おすすめ度:4.0
(参考記事:「これ、知ってました?集客に、お金はかからないのです。」藤村 正宏

最近ではコレなんかも。

(参考記事:【ザ・商人】「ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する」島田紳助


◆本書は、著者の持田さんが、「BGMコンサルタント」ということもあり、モロ、そのテーマで押し切ってます。

もっとも厳密には、「日本におけるヒット音楽の歴史」という第3章で、かなりのページを費やしており、正直この部分はテーマから見て必要だったのか若干疑問ですが(笑)。

いえ、私はたまたま持田さんと同じ年ということもあり、「そうそう(笑)!」とか言いながら読めましたけど、世代が違うと、違和感があるかも(汗)。


◆むしろ、どうせなら、BGMが重要な位置を占めるであろう、「結婚式」に関しても、何か書いて欲しかったかな、とか(笑)。

かつて、ミックステープ等を作りまくっていた私が、マジで選曲を手掛けた最後のイベントが、自分の結婚式だったわけでして(笑)。

ちなみに、乾杯の時はこの曲を(笑)。



(参考:結婚式のBGM選びにオススメのサイト)




◆思い起こせば、私が昔作っていたミックステープも、結構レアな曲マイナーな曲で、個人的に「隠れた名曲」と思われるものばかりで構成していました。

妹がロンドンのキングスロードの洋服店でバイトしている時に、店内で私のテープをかけていて、何度か曲を訊ねられたこともあったとか。

そういうのって、結構選曲冥利に尽きるんですけどね(笑)。←選曲オタク(笑)


◆また、BGMとして、「カフェにDJを入れる」というのも、最近では、「パソコンでのDJ」が以前よりも気軽にできるようになり、もっと一般的になるのではないか、と。

そして今、一番アツイのが、このソフト。



私もこのソフトの旧バージョンを、かつて使っていました(参考記事:"digital dee-jay"の未来)。

そして、昨年アルファブロガーにも選ばれた、DIGITAL DJさんもこのTRAKTORユーザーでいらっしゃいます。

興味のある方はぜひお試しアレ。


◆なお、この本のサブタイトルである、「人気ラーメン屋のBGMは何でジャズ?」については、思いっきりネタバレなので、ここでは割愛(スイマセン)。

いずれにせよ、店舗をおやりになっていて、BGMを使われている方なら、お読みになると「ナルホドー」となるのではないでしょうか?

ポイントにも挙げたように、「BGMはインテリアと同じ」なのですから・・・。




【編集後記】

勝間和代さんのブログでもアナウンスされていたように、いよいよこの本の予約が開始されました。

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド
ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-03-01

あちらのコメントにも書いたように、「旧インディ」の装丁にも思い入れがある自分としては、嬉しいような寂しいような(笑)。

しかも一応、「言いだしっぺ」ということになっているので、なおさらです(この辺のいきさつについては、またいずれ)。

どうか一人でも多くの方が手に取ってくださいますように・・・。


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Posted by smoothfoxxx at 09:00
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この記事へのコメント
               
smoothサンおはようゴザイマス。
'88の新入社員の頃を思い出しました。と申しますのは、ある曲がかかるとお客様が激増する上お買い上げにつながる事まで激増するのを目の当たりにしたからデス。あまりにもかけ過ぎたからかテープを持ち帰られてしまい、以来売上も客数も従来通りに…‥(驚愕)この事を数年前大企業で漏らしてしまったからかどうか定かではアリマセンが、良く耳にするように(汗)
この場をお借りしてひとこと。
ゴメンナサイ皆さん、言ってませんでしたが先生のお言葉通り適“音”適所ですよぉ〜。
あと癒し系でも売上下げる曲ありますからお気をつけ下さぁい(>_<)
失礼しましたm(__)m
Posted by 瑠璃 at 2008年02月23日 12:10
               
会社の応接でも音楽かけておこうかなぁー
Posted by ITおやじ at 2008年02月23日 16:57
               
smoothさん こんばんわ。
また、遊びにきました。
やっぱり、凄いですね。
内容がみっちりで、本を買わないでもいいくらい(笑)。
ランキング4位なんですね。どうりで。
しっかり、ポチッとしておきました。
これから毎日勉強しに来ます。
このまえ、smoothさんが「王様のブランチ」をまとめた感じで、勝間さん出演の「ニュースの深層evol」をまとめてようとしているのですが、あまりのボリュームの多さと勝間さんのしゃべりが速く撃沈寸前です(笑)。でも、こと細かくまとめているので、あそびに来て下さい。smoothさんのようにカラフルにしていくと、読みやすいですね。
Posted by hoshi-zora at 2008年02月24日 00:47
               
>瑠璃さん

おっしゃるとおり、本書でも「飲み物の売上を上げる音楽」とそうでない音楽等の話も出てきます。
特にレストランにおけるBGMの意味合いは、思ったよりも大きいようですね。
それにしても、そんなに売上に貢献する曲があるなんて、すごいですね!
その曲の何がそうさせるのか・・・。

>ITおやじさん

ウチの顧問先では、社内でいつも環境音楽的なBGMが流れています。
小鳥の鳴き声とか(笑)。

>hoshi-zoraさん

今回の記事は、内容部分についてはかなり薄めに書いたつもりなんですがー(汗)。
そしてクリックありがとうございます。
ランキングはあがればうれしいですが、それほどこだわっておりません。
むしろ毎日のアクセス数がキモですね!
後、記事拝見しました。
私は10分ない特集、しかもテロップ出まくりの番組でしたが、それでも3時間かかってますから、hoshi-zoraさんの苦労がよくわかります(涙)。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年02月24日 02:04
               
smoothサン

kimutax(木村さん)さん経由で来ました。
いつもはROMですが、今回、ちょうどこの本を購入して読もうと思っていた矢先だったので(笑)

これから、読んでみたいと思います。
自分のところでも、BGMはイメージ戦略というか、雰囲気作りには欠かせないと思っています。

音楽って、誰にでも馴染みがありますからね。
Posted by ☆サト at 2008年02月24日 14:58
               
>☆サトさん

コメントありがとうございます。
また、今までROMって頂き感謝です!
木村さんのところでご紹介に預かりましたが、私が税理士であるということは、このブログにおいては、とりあえず考えないで頂けるとうれしいです(笑)。
BGMは、自分でもこだわり(?)があるので、こういう本は気になりました。
☆サトさんも、ブログをおやりになられているのなら、読後にトラバしてくださいね!
今後ともよろしくお願いします。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年02月25日 01:06