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2008年02月20日

【本】「打たれ強くなるための読書術」東郷雄二




【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、このブログの読者さんなら大好物だと思われる、「読書術」のご本。

著者の東郷雄二さんは、京大大学院の教授さんです。

それだけに、昨今の大学生の「知的な打たれ弱さ」が気になるそう。


◆そこで「知的に打たれ弱い症候群」の具体的症例を抜粋。

・すぐに解答を欲しがる
・どこかに正解がひとつあると信じている
・解答に至る道をひとつ見つけたらそれで満足してしまう

思い当たるフシのある方は、本書は必見かも(汗)?

ちなみに、こんなに付箋貼ってしまいましたー(涙)。←知的に打たれ弱い(笑)

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【目次】

第1章 読書論のユーウツ
第2章 何のために本を読むか
第3章 知的読書への入り口
第4章 本を探す
第5章 本を買う・借りる
第6章 本への感度を上げる
第7章 本の読み方―入門編
第8章 本の読み方―段階編
第9章 本の内容を活用する
終章 世界と自分を読み解くために



【ポイント】

■著者が望む読書論とは?

「人格の陶冶」を目標とせず、「文学論」に偏らず、「古典を読め」と言わず、「自分の読書歴」に基づかない読書論である。

⇒逆に、理想とするイメージに近い知的読書を論じた読書論は、次の2冊

アメリカ式読書法
東京図書
金 利光(原著)金 利光(翻訳)Ron Fry(原著)
発売日:1996-10
おすすめ度:4.0

本を読む本 (講談社学術文庫)
講談社
Mortimer J. Adler(原著)Charles Van Doren(原著)外山 滋比古(翻訳)槇 未知子(翻訳)
発売日:1997-10
おすすめ度:4.5

(後者は、勝間和代さんの「Google化」「週刊ダイヤモンド」の双方で推薦されてましたね)

⇒この2冊の特徴は、読書の「精神論」ではなく「技術論」として書かれているということ


■受動的読書と能動的読書
⇒本を読み始めて流れのままに最後まで読み、「ああ、おもしろかった」という感想で終わって本を閉じるのは「受動的読書」

⇒読んでいる途中で、前の方を読み返したり、ある部分だけを集中的に精読したり、巻末の索引を手掛かりにして読んだりするのは「能動的読書」

「受動的読書」「能動的読書」の一番の違いは、「本に対する問いかけがあるかどうか」という点


■本を買うか、借りるか
●本は自分で買うべし!

借りた本は記憶にのこらない

書き込みをしたり、傍線を引くことにより、内容が頭に残りやすくなる

⇒借りた本は、物理的実体が消えてしまうため、内容確認はおろか、物理的実体が助けてくれていた記憶の強化が行われない


●本を買うときの三原則

1.本は見つけたときに買え

2.買うか買わないか迷ったら買え

3.値段を見ないで買え


■「斜め読み」と「拾い読み」
●斜め読み

内容をざっと知りたいときに使う

⇒又は、一度すでに読んだ本について確認したいことがどこに書いてあったか探すときに使う


●拾い読み

⇒「斜め読み」をしながら、どこかでひっかかると読む速度を落として内容をしっかり理解できるように読む

⇒処理が終わったら、また「斜め読み」のスピードに戻る

⇒本質的でない部分をできるだけ飛ばして、自分の目的にとって有益な部分だけを読む


●「斜め読み」の方法論(抜粋)

⇒文の冒頭に着目し、「どんなに」「たとえ」などの副詞は、その文がどのような終わりかたをするかを予測する材料になる

漢字部分固有名詞カッコでくくった部分は特に重要だから飛ばさない


■読書を構成する段階
●「初級読書」⇒書いてあることを文字通り理解

●「分析読書」切り分ける読書でより深く読む

●「比較読書」他と比べてみて本を位置づける

●「批判読書」⇒書評は「批判読書」そのもの」

 ある本を読んでその本の価値を判断するのは、かんたんなことではない。ここまで解説してきた「初級読書」「分析読書」「比較読書」のすべての段階を経なくてな、本の価値を判断することはできない。批評を書く人が本読みの巧者でなくてはならない理由がここにある。


■本の内容を要約する
⇒本の感想を書くのではなく、本の内容を簡潔に、できるだけ論理的な文章で要約する、という作業

⇒さらに重要なのは、本の内容を簡潔で論理的な文章に仕立て直すことによって、読み終わったばかりの本に対して、「距離を置くことができる」という点にある(「知的な悪魔祓い」


【感想】

◆本好き、読書好きにとっては、かなりツボな内容だったと思います。

実際私も、上記のように付箋貼りまくり

特に、本の選び方や、読み方といった、テクニカルな内容は、もうダボハゼ状態で食いついてますね。←アフォ

リアル書店で、本を手に取って、その手のコンテンツが含まれていたら、まず絶対買います

んで、この本も買っちゃったわけですけどー(汗)。


◆今回は、分量の関係で割愛しましたが、「本の探し方」や、「本の見極め方」(一次本と二次本、入門書と専門書の違いなど)あたりも、本に興味のある方なら、知っておきたいところ。

私の場合、新刊本のチェックは、リアル書店以外では、ほとんどがアマゾンのDMと、ネットサーフィンのみ、という極めて偏ったやり方だったので、「出版社のPR誌」ですとか、「専門誌の広告」なんて、存在すら知りませんでしたよ(汗)。

・・・だから、聖幸さんにいつも置いてかれるのか(涙)。


「本を買うときの三原則」も、うなずきまくり。

特に、「迷ったら買え」というのは、ハゲシク同意。

というか、リアル書店ですと、並んでいる間に、「やっぱやーめた」となるところでも、ネットですと、一瞬で注文完了ですからねー。

本が溜まるわけだわ(涙)。


◆なお、私にはできないので、ポイントでは割愛した(いいんか、それで(汗)?)のが、「傍線を引く」という作業について。

特に「どこに線を引くか」という点で、こういう一文が。

 線を引く「ここぞという場所」は、読んでいて「ここが大事だ」と思った場所だけではない。著者の言うことに同意できない場所、疑問を感じる場所にも線を引く。ほんとうはこちらの方が重要である。なぜなら、あなたは著者の意見に賛成することによってではなく、疑問を持つことによって、知的に打たれ強くなり、自分の考えを形成することができるからである。

なるほどー。

本書のタイトルにある、「打たれ強くなる」ためには、そういう視点も必要だな、と思ったワタクシでした。


全ての読書好きに捧ぐ!



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斎藤孝の速読塾(2006年11月01日)


【編集後記】

「IDEA HACKS!」「TIME HACKS!」で知られる、小山龍介さんまで、ついに勉強本業界に参戦!

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東洋経済新報社
小山 龍介(著)
発売日:2008-02-28

当然、アマゾンアタックでございます(汗)!


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Posted by smoothfoxxx at 09:30
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打たれ強くなるための読書術 (ちくま新書 705)(2008/02)東郷 雄二商品詳細を見る 最近読書量を増やしているが、本当に最適な方法で読書を行っての..
打たれ強くなるための読書術【hobo-sickboy-】at 2008年04月10日 06:54
この記事へのコメント
smoothさん、こんにちは。
「そうだよね。やっぱ本は自分で買うべきだよね。」「そうそう、迷ったら“買い”だよー」「リアル書店に通うのって大切ねー。」
つぶやきながら記事を読み、今日もアマゾンアタックしちゃいました。
本当にいつも貴重な情報をありがとうございます!

Posted by toh at 2008年02月20日 09:52
smoothさん、こんにちは。

本を読む本、最近売れてると思ったら雑誌でも推薦でしたか、なるほど。
この本と内容が若干被ってますね。

先日は、僕のブログの間違い指摘、ありがとうございました(汗)
Posted by LuckyUS@フォトリーダー at 2008年02月20日 15:40
smoothさん
おはようございます。
「成功本50冊」AERAで書評されてまして
そのご報告です。
blog効果かも知れません。
どうもありがとうございます!
Posted by 水野 at 2008年02月21日 05:04
>tohさん

アマゾンアタックありがとうございます。
ところでtohさん、とうとうオーディオブックですかー。
すごいと思います。

>LuckyUSさん

そうなんです、この本、「本を読む本」をかなり意識しているそう。
指摘部分については、コメント編集とかで修正してください(笑)。

>水野さん

AERA後でチェックしておきますね!
ますますのご活躍をお祈りしております。
ウチのブログでももっと売れて〜(笑)!

Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年02月21日 08:11
こんにちは。これは「知的に打たれ弱い」私のための本だと思いました。教えてくださってありがとうございます。さっそくポチッとさせていただきました (^^)v

英文の読書法でいうところの、スキャニングやスキミングが苦手なのですが、傍線引いたりも苦手。そういうことをすると私の場合、本は二冊買わないといけなくなってしまいます(苦笑)

いや、もしかしてその方がいいのかもしれませんが(笑)

Posted by Sio @ Sio's Gadget Blog at 2008年02月21日 14:08
>Sioさん

アタックありがとうございます!
私もブログで記事にはしていますが、それ以上のことは考えていないので、ある意味「知的に打たれ弱い」気がしております。
それでも、後々見返したいところだけは記事にしているので、最悪忘れても、ブログ見ればいいんですけどね。
そして相変わらず、私は付箋一本やりでございます(笑)!
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2008年02月21日 20:14