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2007年12月20日

【ホワイトカラーの生産性向上】「デッドライン仕事術」吉越浩一郎


デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)
祥伝社
吉越 浩一郎(著)
発売日:2007-12-15
おすすめ度:5.0


【本の概要】

◆今日ご紹介するのは、トリンプの前社長、吉越浩一郎さんの新刊。

吉越さんと言えば、トリンプ時代の数々のワークスタイルが話題になりました。

「がんばるタイム」「早朝会議」「残業ゼロ」などなど・・・。


◆タイトルの「デッドライン仕事術」については、アマゾンの内容紹介にこうあります。

「デッドライン仕事術」とは、トリンプ前社長の吉越浩一郎氏が編み出した、「超効率化!」を実現する仕事手法のこと。そして、おそらくもっともシンプルな仕事手法でもある。なぜなら、実行することはたったの2つだけ。
1毎日「お尻の時間」を決めて働く
2仕事には「日付」で締切を入れる

私のようにダラダラとブログやってる人間には耳痛いです〜!


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【目次】

第1章 仕事のスピードを3倍にする
──まず、残業を止めてみる
・なぜ、日本のホワイトカラーの生産性は低いのか?
・「時間」を固定すれば、「効率」は必然的に上がる

第2章 即断即決
──どうすれば決断力は身につくか
・「仕事のスピード」=「判断のスピード」
・判断材料はすべて「現場」にある

第3章 キャリアアップできる人間の思考法
──仕事はゲーム、技は盗め
・「社員教育」は無駄である
・リーダーシップは、「フォロワーシップ」から生まれる

第4章 「会議」と「デッドライン」で部下を動かす
──簡単で効果抜群なマネジメント手法
・会議は「話し合う場」ではなく、「決める場」
・会議でのデッドライン管理は、続けることに意味がある



【ポイント】

■なぜ、日本のホワイトカラーの生産性は低いのか?
⇒ものづくりの現場である工場では、昔から作業の効率化が進められており、ブルーカラーの生産性は低くない

⇒ホワイトカラーの生産性が低いのは、ブルーカラーの行う「工場の仕事」のように「効率の良し悪し」が可視化されていないから

⇒従ってホワイトカラーの生産性を上げようと思ったら、まずは各自の仕事の進捗状況を「可視化」することで、問題を顕在化させる


■生産性が低い3つの理由(抜粋)
●社員が集中して仕事をしていない

⇒空間が隔たれてないないので、私語や雑談が多くなり、またそうやって一旦中断した仕事は、トップスピードに戻るまで時間がかかる

「集中できる時間」「集中できる空間」を作るべき

⇒トリンプで実施した「がんばるタイム」・・・昼休み後の12時30分から14時30分までの2時間は、社内での会話や外部との電話を禁止


●判断が遅い

⇒何かを決めるために会議を開いても、簡単には結論が出せず、最終的な判断を先送りすることが多い

「絶対に間違いのない意思決定」が求められているのでは?

⇒社員に言っていたのは、「川があったら飛び込め」(「船が来るかも」「橋があるかも」というのは不確実な話であり結論は出ない)


■仕事のアウトプットの公式
「能力×時間」ではなく、「能力×時間×効率」

能力は、スポーツカーと軽自動車のそれぞれの性能のように変えがたいが、「効率」は、車の運転のように訓練次第で、誰でも上げることができる

⇒公式のうち、「時間を固定」すると、能力は変わらないので、必然的に効率が上がる

⇒つまり「効率が上がれば残業がなくなる」という発想では効率化は進まないが、「残業をなくせば効率が上がる」と考えるのが、現実的な対処法


■抽象的目標をブレイクダウンする
「整理整頓」というだけでは抽象的な概念だが、作業一つひとつを検討すれば、必要な仕事が明確になる

「デスクの上」「資料室の資料」「廊下に放置されたダンボール箱」等々、整理整頓すべきポイントをどの程度まで片付ければいいのかを考える


■デッドライン仕事術の基本(抜粋)
⇒すべての仕事に「○月○日」までという締切日を入れる

⇒仕事は発生した瞬間に取り組むことで、一番、効率が上がる

⇒1日分の仕事の優先順位で悩まずに、すぐに仕事に手を着ける


■即断即決
⇒一番の無駄は「迷っている時間」であり、「当たり前のことを当たり前に決める」ような判断にグズグズと時間をかけているから、効率が上がらない

⇒社内の「常識」レベルを高めれば、それを共有している人間は、「難しい話」「当たり前の顔」で議論できる

⇒社員に思い切ってチャレンジさせるには、「撤退のルール」を明確に決めておくことが必要


■問題解決の方法
●「システムD」

⇒大きな問題を前にして茫然とするのではなく、「何か一つ糸口を見つけてそれを解く工夫をし、それがダメならまた別の糸口をさがす」という作業を根気よく続ける


●問題の「エメンタールチーズ化」

⇒大きなエメンタールチーズ(アニメに出てくるような穴の開いたチーズ)が、比較的簡単に押し潰すことができるように、会社の問題もブレイクダウンしていけば、一つひとつの欠片は容易に処理できるだろうし、それを積み重ねていけば、やがて問題全体が解決する


■ワークライフバランスの「ライフ」とは?
⇒多くの日本人が「ライフ」に「ワーク」が含まれていると考えているが、本当は「ライフ」「ワーク」は含まれておらず、「ライフ」は「人生」ではなく「私生活」と訳すべき言葉

⇒現役時代に「ワーク」を通じて築いた人間関係というのは、まず定年後の「ライフ」には持ち込めない

⇒欧米のビジネスマンにとって、「仕事」の対極にあるのは「遊び」だが、日本のビジネスマンにとって「仕事」の対極にあるのは「休み」


【感想】

◆本来ならこれらの項目の後に、お馴染み(?)「早朝会議」のお話が出てきます。

ただ、やたら「早朝」という言葉がインパクトが強い感じがますけど、吉越さん曰く

 会議を早朝にやることにしたのは、さまざまな部署の人間が一斉に顔を揃えられる時間帯が朝と夜しかないからだ。夜では残業になってしまうので、必然的に朝やるしかない。

ということで、本来注目すべきは、時間帯ではなくそのやり方

この辺については、吉越さんの他の本にも詳しいと思いますので、詳細は省きます(上記リンク先等をお読み下さい)。


◆他の本と言えば、私は以前、「2分以内で仕事は決断しなさい」を読んで、当時の自分にとって「結構インパクトがあった」記憶があります。

そこで作ったマインドマップがコレ。

2587ee75.jpg













結構コンパクトにまとまっていますね(笑)。

・・・ネタ的に本書と一部かぶっていますけど(汗)。


◆もちろん、吉越さんの他の本を読まれたことがない方には、エッセンスが抽出されているという点で、本書はオススメ。

また、他の本を読まれている方にとっては、トリンプ退社後の吉越さんの新たなお考え(変化?)を知りうるというところがミソかも。

いずれにせよ、新書だからといって、ライトな作りというわけではないです。


◆個人的には、『「整理整頓」というだけでは抽象的な概念だが、作業一つ一つを検討すれば、必要な仕事が明確になる』という点が、年末の大掃除を控えて、身に染みました(笑)。

じゃなかった。

例の「読者プレゼント企画」のための事務所の書籍の整理

今事務所の本は、こんな状態なんですが。

58f9a5d6.jpg


















◆というか、これは一部に過ぎず、ホントはこの数倍(みかん箱サイズのダンボールがドカスカ)あるんですけど、どう考えても時間作らないと無理、とあきらめていたんですよ。

でも、本書を読んで、「箱1つ1つについて、期限を決めて分類すればよい」と考えるようにしました。

とりあえず、小さな箱でも「1日1つ以上処理」することを決定。

今日からさっそく実施します!


ホワイトカラーであるアナタに!



【関連記事】

「2分以内で仕事は決断しなさい」 吉越浩一郎(2005年06月01日)

【時間術、プロジェクト&コーチング】「ハーバード・ポケットブック・シリーズ」で、お手軽ハーバード気分(?)(2007年12月18日)

【仕事の品格】「いい仕事の仕方」江口克彦(2007年10月04日)

「スピードハックス」大橋悦夫・佐々木正悟(2007年02月09日)

「ストレスフリーの仕事術」デビッド・アレン(著) 田口 元(訳)(2006年07月01日)

「ラクして成果が上がる理系的仕事術」 鎌田浩毅(2006年06月04日)


【編集後記】

◆今日リアル書店でゲットしてきた本。

できる人の英語勉強法
中経出版
安河内 哲也(著)
発売日:2007-12-12

あの安河内先生の英語勉強本!

まだ読み始めたばかりですが、結構ハマりそう(笑)。


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Posted by smoothfoxxx at 09:15
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デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)(2007/12/15)吉越 浩一郎商品詳細を見る 自分を追い込んで効率を上げる的な仕事術かと思い手に取り、残業0??.
デッドライン仕事術 (祥伝社新書 95)【hobo-sickboy-】at 2008年03月26日 06:26
この記事へのコメント
smoothさん、こんにちは!

>吉越浩一郎
懐かしいですね。
仕事術でも、かなり初期のころですね。
早朝会議やってます。
といっても、時間だけですが(笑)。

これ読んで、勉強せねば。
Posted by ニタ@教えて会計 at 2007年12月20日 11:38
日本の会社はまだ残業多いようですね
っていうかダラダラ余分が多い気がします
早朝に会議は賛成ですよねぇ♪
Posted by イヴォンヌ at 2007年12月20日 14:19
smoothさんこんばんは。
恐ろしく本がストックされているのですね(汗

私は年内1000達成は厳しいかんじになってまいりました。

年明け早々になる予感です。なかなかイベントを考える余裕もなく・・・
(´・ェ・`)
Posted by 週末起業サラリーマン・・・hikaru at 2007年12月20日 23:30
>ニタさん

関連記事の吉越さんの2年前の記事にも、ニタさんのコメントありましたね(笑)。
お互い、長い付き合いですこと。
今後ともヨロシク(笑)。

>イヴォンヌさん

もう私にとって、ブログこそが残業みたいなものなのでー(汗)。
書き始めに時間は予定してるんですが、なかなか思い通りに行かないのが問題です(涙)。

>hikaruさん

実はあの画像は数ヶ月前のものなので、今はもっと上に伸びてます。
まるで「バベルの塔」(笑)。
記事数ですけど、私は数字上は、もう1020を超えてます。
どのタイミングで「1000超え」を認定するか・・・。
Posted by smooth@マインドマップ的読書感想文 at 2007年12月21日 10:08